異世界転生したのだけれど。〜チート隠して、目指せ! のんびり冒険者 (仮)

ひなた

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本編

8歳にして人生、詰みかけました。

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剣と魔法のファンタジー世界に
転生して早8年。

猫耳猫しっぽの両親と兄、私、
そして去年妹も産まれた。
(もちろんみんな猫耳猫しっぽ付き)

この家の間っ子として産まれた私は
自由気ままにすくすく育ち、8歳になった。



8歳になったんだけど……
……転生して 異世界で送る2度目の私の人生、早くも詰みました。



スラム街って言われる地区の……入口にほど近い場所。

そこに呆然と立ち尽くし、どうしようかと悩む。

いや、悩む必要はないんだけど。
なんでこんなところにいるのかは知ってるし。

ただなんとなく、悩んでたほうが
それっぽいかなって。


話は昨日に遡る。
でもあっという間の出来事すぎて
回想するまでもないんだよね……。


簡単に言うと、

「異常なステータスと猫の姿になれる特殊個体なことを知られて気味悪がられて捨てられた」

ということなんだけど。



家族仲はよかったと思ってる。
両親は優しいし、
お兄ちゃんもちょっとシスコン気味だったけどいいお兄ちゃんで。
産まれたばかりの妹も可愛くて溺愛してた。

だから、大丈夫だと思ったの。

私が特殊個体だって知っても、
受け入れてくれるって信じて疑わなかった。


だから話したの。
(称号と特殊スキルは全部隠した状態でだけど)ステータス見せたし、
猫にもなって見せた。


……受け入れてもらえると思ってやったんだけど。

ダメだったんです、はい……。


大絶叫からの顔面蒼白で。

そのあとお母さんは泣き出すし、
お父さんもお母さんをなだめつつ、
自分も動揺してるから動けず。

唯一動けたお兄ちゃんが一言。


「出ていけ。気持ち悪い」


ーーそんなわけで私、
今日からどう生きて行こう??
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