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第56話 俺は限界
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改めて見る20層は、10層よりもさらに濃い障気が充満している。
目の前が見えない……
というのはさすがに言い過ぎだが、10メートル先は闇だ。
あとは己の勘で探るしかないという、恐ろしいダンジョンと成り果てていた。
「陣形はどうしますか?」
「陣形?」
リザの疑問に、思わず疑問で返してしまう。
「いえ、オルテガさんとノーマさんも入りましたし、いつも通りっていうわけには行かないかなと」
「あぁ、そうか」
ノーマってのは、あの半分狂ってた女のことだ。
今は少し落ち着きを取り戻してはいるが、戦闘には参加出来ないように思える。
「原則は前衛3人、後衛3人よ。それに縛られる必要も無いけどね」
「うーん、そうだなぁ」
ふと考えてみる。
よくよく見れば、しっかりした前衛はハルナとオルテガだけ。
俺も、しっかり前を構えることは出来ないだろうし、リザ、メルにしても後衛職だ。
なかなかのチグハグパーティーだな。
「3列で行こうか。ハルナ、オルテガが前で、その後ろにリザと俺。更に後ろにノーマとメル」
「ま、それが一番かしらねぇ」
メルの同意を得て、思わず俺もホッとする。
こいつと同意見なら、そう踏み外してはいないだろう。
「では、行きましょう。みなさん、よろしく」
ハルナは、早くも前を陣取り、後ろとなる全員に一瞥していった。
警戒しながら歩みを進める俺たち。
道先案内人は、言わずもがな、メルだ。
マッピング能力もさることながら、その持ち前の記憶力は、おそらくこの20層の構造を完璧に把握している。
そうして、少しずつ19層へと近づいているのだが……
「ここだけは、避けて通れない玄室ねぇ」
目の前の扉に、小さくため息をつく。
その先には、恐らく敵がいるのだろう。
ハルナの表情に楽観の文字はない。
リザが、目をつむり、胸に手を当てながら言う。
「分かります。奥にいるのは、ティンダロスの猟犬です」
「数は?」
「2体ですね」
「じゃあ、1匹はハルナに任せよう。もう1匹は、他全員で」
「適当ねぇ。さすがにもう少し具体的にしなさいな」
小さく咳をしてから、メルが横槍を入れてくる。
「ハルナの武器のエンチャントは私がやるわ。ハルナは、まぁ自由にやってもらえればいいけど。オルテガ、あんたは基本的に犬を足止めするようになさい。そこから私が強化パラライザーで完全に足止め、強化ブリューナクでとどめ。ユウジ、タイミングは大丈夫よね?」
「あぁ、そこらは何とかしよう」
自分が思っている以上に、俺は強化スキルに習熟している。
タイミングも、以心伝心で分かるようになっていた。
「よし、行くぞ!」
「おう!」
小さなかけ声と同時に、ハルナが扉をゆっくり開けていた。
中には、確かにティンダロスの猟犬が2体。
こちらにはまだ気付いていない様子だ。
《では、私は行きます。あとはお願いしますね》
音も無く、一瞬のうちに跳躍するハルナ。
ティンダロスの猟犬目掛けて刀を振り下ろした。
その瞬間。
「キロロロロッ!」
半瞬早くハルナに気付いた奴は、両手の刀からの攻撃を見事避けきった。
しかし、その逃げ道を塞ぐように、3本目の腕の刀が捉えた。
だが、惜しくも一刀両断というわけにはいかなかったようだ。
ティンダロスも、負けじと刀をくわえ、それを支点に回転。
そのまま遠心力を利用しながら距離を取った。
まったくもって予測不能な行動に出てくれる。
「やりますね。でも、1対1で私に適うと思わないほうがいいですよ」
「キロロロロ……」
油断ならない敵だと判断したのか。
じっと対峙したまま動かない。
「では、こちらから行きましょう。ウォノ派二刀流、ハルナ三刀流……推して参る!」
言葉に合わせて、ハルナが駆けていった。
「ほら、しっかりやんなさいよ!」
「……やれることをやろう」
一方の俺たちは、どうにも行き詰まっている。
オルテガの前衛が、いまいちハマらないようだ。
「こら、オルテガさん! もっと前に出てください! ハルナなら、もっと敵を攪乱してるですよ!」
「俺は限界」
独り言のように呟く。
だが、気持ちは分からなくもない。
前回にしろ、今回にしろ。
強化ブレスを貰えていない俺は、ティンダロスの猟犬の動きを正確に捉えることが出来ない。
恐らくはオルテガも……
いや、リザも、メルにしても同じだろう。
あの動きを正確無比に追えるのは、このパーティーではハルナだけなのだ。
もっと言えば、それが出来るのは一掴みの人間でしかない。
オルテガとて、相応に経験を積んだ戦士に違いない。
そのオルテガであっても、ティンダロスの猟犬と対峙するのは難しいという。
今の今まで、前衛がハルナしかいなかったのだが……
それがどれほどまでに心強いことだったのか。
ここにきて、とてもよく分かった。
「あぁ、もう……作戦変更よ! リザ、パラゲイザーで足止めして。あとは頼んだわよ!」
「分かりましたっ」
「あぁ、了解!」
互いに呼吸を合わせるように散っていく俺たち。
ティンダロスの猟犬は、こちらに姿を見せまいと、駆け回っている。
相変わらず、俺たちは視線では猟犬を捉えられない。
だが、何となくだが分かる。
奴が今、どこを走っているのか。
それは、決して目だけを頼りにしてはいけない。
視るのではない。
感じるのだ。
ハルナがやっていることの、半分……
いや、4分の1だけでも実践することで分かる。
一緒にいるからこそ、少しだけでも真似が出来る。
それは、俺だけではない。
「そこですっ!」
リザも一緒だ。
まるで俺と同じ視線の軌跡を追うようにして、ティンダロスの猟犬を睨みつけた。
俺は、そうなることを予測していたように、強化を放つ。
もちろん、俺が予測していることを、こいつが予測しないわけがない。
「パラライザー!」
魔法陣を潜って伸びる電撃の蔦。
それが巨大化し、ティンダロスの猟犬は見事囚われの身となった。
「間を空けないでよ!」
「言われなくとも!」
有言実行。
俺はティンダロスの前に魔法陣を敷く。
すでに詠唱を始めているリザ。
そして。
「神槍ブリューナク!」
「キロ…………ッ」
断末魔は短かった。
ティンダロスの猟犬は、あっという間にこの世から消失していったのだった。
目の前が見えない……
というのはさすがに言い過ぎだが、10メートル先は闇だ。
あとは己の勘で探るしかないという、恐ろしいダンジョンと成り果てていた。
「陣形はどうしますか?」
「陣形?」
リザの疑問に、思わず疑問で返してしまう。
「いえ、オルテガさんとノーマさんも入りましたし、いつも通りっていうわけには行かないかなと」
「あぁ、そうか」
ノーマってのは、あの半分狂ってた女のことだ。
今は少し落ち着きを取り戻してはいるが、戦闘には参加出来ないように思える。
「原則は前衛3人、後衛3人よ。それに縛られる必要も無いけどね」
「うーん、そうだなぁ」
ふと考えてみる。
よくよく見れば、しっかりした前衛はハルナとオルテガだけ。
俺も、しっかり前を構えることは出来ないだろうし、リザ、メルにしても後衛職だ。
なかなかのチグハグパーティーだな。
「3列で行こうか。ハルナ、オルテガが前で、その後ろにリザと俺。更に後ろにノーマとメル」
「ま、それが一番かしらねぇ」
メルの同意を得て、思わず俺もホッとする。
こいつと同意見なら、そう踏み外してはいないだろう。
「では、行きましょう。みなさん、よろしく」
ハルナは、早くも前を陣取り、後ろとなる全員に一瞥していった。
警戒しながら歩みを進める俺たち。
道先案内人は、言わずもがな、メルだ。
マッピング能力もさることながら、その持ち前の記憶力は、おそらくこの20層の構造を完璧に把握している。
そうして、少しずつ19層へと近づいているのだが……
「ここだけは、避けて通れない玄室ねぇ」
目の前の扉に、小さくため息をつく。
その先には、恐らく敵がいるのだろう。
ハルナの表情に楽観の文字はない。
リザが、目をつむり、胸に手を当てながら言う。
「分かります。奥にいるのは、ティンダロスの猟犬です」
「数は?」
「2体ですね」
「じゃあ、1匹はハルナに任せよう。もう1匹は、他全員で」
「適当ねぇ。さすがにもう少し具体的にしなさいな」
小さく咳をしてから、メルが横槍を入れてくる。
「ハルナの武器のエンチャントは私がやるわ。ハルナは、まぁ自由にやってもらえればいいけど。オルテガ、あんたは基本的に犬を足止めするようになさい。そこから私が強化パラライザーで完全に足止め、強化ブリューナクでとどめ。ユウジ、タイミングは大丈夫よね?」
「あぁ、そこらは何とかしよう」
自分が思っている以上に、俺は強化スキルに習熟している。
タイミングも、以心伝心で分かるようになっていた。
「よし、行くぞ!」
「おう!」
小さなかけ声と同時に、ハルナが扉をゆっくり開けていた。
中には、確かにティンダロスの猟犬が2体。
こちらにはまだ気付いていない様子だ。
《では、私は行きます。あとはお願いしますね》
音も無く、一瞬のうちに跳躍するハルナ。
ティンダロスの猟犬目掛けて刀を振り下ろした。
その瞬間。
「キロロロロッ!」
半瞬早くハルナに気付いた奴は、両手の刀からの攻撃を見事避けきった。
しかし、その逃げ道を塞ぐように、3本目の腕の刀が捉えた。
だが、惜しくも一刀両断というわけにはいかなかったようだ。
ティンダロスも、負けじと刀をくわえ、それを支点に回転。
そのまま遠心力を利用しながら距離を取った。
まったくもって予測不能な行動に出てくれる。
「やりますね。でも、1対1で私に適うと思わないほうがいいですよ」
「キロロロロ……」
油断ならない敵だと判断したのか。
じっと対峙したまま動かない。
「では、こちらから行きましょう。ウォノ派二刀流、ハルナ三刀流……推して参る!」
言葉に合わせて、ハルナが駆けていった。
「ほら、しっかりやんなさいよ!」
「……やれることをやろう」
一方の俺たちは、どうにも行き詰まっている。
オルテガの前衛が、いまいちハマらないようだ。
「こら、オルテガさん! もっと前に出てください! ハルナなら、もっと敵を攪乱してるですよ!」
「俺は限界」
独り言のように呟く。
だが、気持ちは分からなくもない。
前回にしろ、今回にしろ。
強化ブレスを貰えていない俺は、ティンダロスの猟犬の動きを正確に捉えることが出来ない。
恐らくはオルテガも……
いや、リザも、メルにしても同じだろう。
あの動きを正確無比に追えるのは、このパーティーではハルナだけなのだ。
もっと言えば、それが出来るのは一掴みの人間でしかない。
オルテガとて、相応に経験を積んだ戦士に違いない。
そのオルテガであっても、ティンダロスの猟犬と対峙するのは難しいという。
今の今まで、前衛がハルナしかいなかったのだが……
それがどれほどまでに心強いことだったのか。
ここにきて、とてもよく分かった。
「あぁ、もう……作戦変更よ! リザ、パラゲイザーで足止めして。あとは頼んだわよ!」
「分かりましたっ」
「あぁ、了解!」
互いに呼吸を合わせるように散っていく俺たち。
ティンダロスの猟犬は、こちらに姿を見せまいと、駆け回っている。
相変わらず、俺たちは視線では猟犬を捉えられない。
だが、何となくだが分かる。
奴が今、どこを走っているのか。
それは、決して目だけを頼りにしてはいけない。
視るのではない。
感じるのだ。
ハルナがやっていることの、半分……
いや、4分の1だけでも実践することで分かる。
一緒にいるからこそ、少しだけでも真似が出来る。
それは、俺だけではない。
「そこですっ!」
リザも一緒だ。
まるで俺と同じ視線の軌跡を追うようにして、ティンダロスの猟犬を睨みつけた。
俺は、そうなることを予測していたように、強化を放つ。
もちろん、俺が予測していることを、こいつが予測しないわけがない。
「パラライザー!」
魔法陣を潜って伸びる電撃の蔦。
それが巨大化し、ティンダロスの猟犬は見事囚われの身となった。
「間を空けないでよ!」
「言われなくとも!」
有言実行。
俺はティンダロスの前に魔法陣を敷く。
すでに詠唱を始めているリザ。
そして。
「神槍ブリューナク!」
「キロ…………ッ」
断末魔は短かった。
ティンダロスの猟犬は、あっという間にこの世から消失していったのだった。
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