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第一章 女子校追放、聖ヴァレリー女子校へ転入

第08話 好感度イコール?

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「好きな食べ物は?」
「趣味は?」
「好きなブランドは?」

 これは私の意見だけど、私は好感度をこう定義している。

 『好感度=容姿×清潔さ+性格×会話数』

 容姿は0から100。清潔さは割合で0から1。
 容姿が並の50でも清潔さが完璧なら50点。
 絶世の美少女や美少年でも、フケだらけの髪や垢だらけなら好感度は0に近くなる。

 性格は-50から50。会話数はそのまま回数。
 性格が悪くてゴミクズのような人でなければ会話を稼げば全く話さない性格のいい人よりも好感度は高くなる。

 実際に、声をかけるだけで全く接点のない人よりも好感度が高くなるって結果も出てる。

 芸能人はあまりイケメンじゃなくても、あまりしらなくても、テレビで声を聞いてるから全く知らない人よりも好感度は高くなるのだ。

 芸能人にガチで恋愛中のような人に、その芸能人の魅力やエピソードを聞いてみるといい。
 オタクも引くくらいのエピソードが出てくるはずだ。

 脱線したから話を戻すよ。

 そして友達だったら声をかけあう事も増えて、どんどん好感度があがり親しくなっていく。
 軽い友達ともっと仲良くなる事は簡単だが、知らない人と友達になるのはとても難しい。
「騙されるんじゃないか?」
「なにかたくらんでるんじゃないか?」
 そういう懸念はこっちにも伝わる。
 それで笑顔を作って交流できるのはよほどコミュ力がないと難しいのだ。

 この最初の自己紹介と質問タイムで、少なくとも仲間意識を持ってもらえるくらいには持っていきたいな、と私は気合を入れる。

 さて、私はクラスに溶け込めるかな。
 細工は流々(りゅうりゅう)、仕上げを御覧(ごろう)じろ。
 過程じゃなく結果を見て評価してよね!

「末っ子の流々が可哀想」
「ん……?何の話?」
「お母さんって割と物を知らないよね、ことわざだよ。仕上げを横取りされることわざだよ。二郎さんと五郎さんに仕上げられて功績取られちゃうやつ」
「細工は流々、仕上げを五郎、二郎じゃないからな?」

 前世ではこんな事を言い出す痛い私でもきっと大丈夫なはずだ!

 そして自己紹介と質問タイムが終わると、概ねのクラスメートには好意的に受け止められた。
 さすがチート美形!
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