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ご無沙汰な夫婦
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最近、乃愛とは少しご無沙汰なのだ。
ちょっとしたことで手を出そうとしても、乃愛が「今日は気分じゃないから」とか言って誘いを断ってくる。俺としてはまだまだ新婚さん気分でいたいんだけれども、乃愛としてはそうじゃないような気がしてたまらない。
だから、わざと女ものの香水をつけて帰っても乃愛は少しも顔色を変えずに「おかえりなさい」というだけだし、一体乃愛はどうしてしまったのかと不安になっている。
昼飯の時間に、白石に悩みを打ち明けると鼻で笑われた。
そうだ、このぐらいで不安になるのなんて俺はどうかしているのかもしれない。と開き直って、帰宅すれば、乃愛が「おかえりなさい」と可愛らしく出迎えてくれた。いつもと変わりない。うまくいっていないのは俺の気のせいだったのだろうか。
「なあ、乃愛。今日は……えっちしよう」
気づいたらそんな言葉を口にしながら、乃愛を抱きしめていた。
☆
何度も何度も乃愛を欲してしまうぐらい、俺は飢えていた。夢中になりすぎて、気づいたら3時になっていた。けれども、まだ体の熱はおさまらない。
乃愛の耳元で「もう一回しよう」と囁けば、「ちょっと休もうよ」と言われた。
さすがに、何度もしたら、若いと言っても疲れるかと内心思った。
「ねえ、和樹くん……そろそろ、乃愛も子供欲しいな……」
そう言いながら、乃愛が上目遣いで見つめてきた。
「乃愛、子供ができたらこうやってえっちできる時間が少なくなるんだからな。だから、もうちょっと子供は待とう」
「あ……二人の時間はまだ乃愛も欲しいから待つ」
ぎゅっと俺に抱き着いてきて、俺のものはまた熱を帯び始めた。乃愛はそれを察したのか顔を真っ赤にしながら、「もうちょっとだけ待って」と小さな声でつぶやいた。
やっぱり、乃愛はかわいいのがいけない。
何度も何度も求めてしまうし、大切にしたくなる。
「乃愛、もう一回戦するよ?」
そう言って乃愛を押し倒した。
ちょっとしたことで手を出そうとしても、乃愛が「今日は気分じゃないから」とか言って誘いを断ってくる。俺としてはまだまだ新婚さん気分でいたいんだけれども、乃愛としてはそうじゃないような気がしてたまらない。
だから、わざと女ものの香水をつけて帰っても乃愛は少しも顔色を変えずに「おかえりなさい」というだけだし、一体乃愛はどうしてしまったのかと不安になっている。
昼飯の時間に、白石に悩みを打ち明けると鼻で笑われた。
そうだ、このぐらいで不安になるのなんて俺はどうかしているのかもしれない。と開き直って、帰宅すれば、乃愛が「おかえりなさい」と可愛らしく出迎えてくれた。いつもと変わりない。うまくいっていないのは俺の気のせいだったのだろうか。
「なあ、乃愛。今日は……えっちしよう」
気づいたらそんな言葉を口にしながら、乃愛を抱きしめていた。
☆
何度も何度も乃愛を欲してしまうぐらい、俺は飢えていた。夢中になりすぎて、気づいたら3時になっていた。けれども、まだ体の熱はおさまらない。
乃愛の耳元で「もう一回しよう」と囁けば、「ちょっと休もうよ」と言われた。
さすがに、何度もしたら、若いと言っても疲れるかと内心思った。
「ねえ、和樹くん……そろそろ、乃愛も子供欲しいな……」
そう言いながら、乃愛が上目遣いで見つめてきた。
「乃愛、子供ができたらこうやってえっちできる時間が少なくなるんだからな。だから、もうちょっと子供は待とう」
「あ……二人の時間はまだ乃愛も欲しいから待つ」
ぎゅっと俺に抱き着いてきて、俺のものはまた熱を帯び始めた。乃愛はそれを察したのか顔を真っ赤にしながら、「もうちょっとだけ待って」と小さな声でつぶやいた。
やっぱり、乃愛はかわいいのがいけない。
何度も何度も求めてしまうし、大切にしたくなる。
「乃愛、もう一回戦するよ?」
そう言って乃愛を押し倒した。
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