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ここは都会の、ど真ん中である。
夜になれば、建物の明かりと、町の街灯で夜になっても明るいままだ。
都会というのは、元々そういうものなのだと、僕の中ではイメージが出来上がっているから特に驚く事もない。これが田舎の方というか、地方なら、真っ暗な暗闇に包まれているのかもしれない。
都会の街は明るい。けれどその裏側はどうだろう、街灯も届くことがなければ、人通りもない。同じ場所なのに、まるで違う場所。
八百万曰く、都会の真ん中はあらゆる人が居る。人が多いということはその人の数だけの感情が芽生えるということだ。
人が持つ感情の数だけ現れる。
だからここはやりやすいとも言っていた。
とにもかく。
僕と朝比奈は八百万に言われた通り、深夜にもう一度あのビルを目指した。明確な時刻の指定はなかったものの、深夜と言われれば、夜中の零時を想像してしまう。それは朝比奈も同じなのだろう。
流石に深夜となると、どこの交通機関も動いてはいない。タクシーを拾うにしても如何せんこの時間だ、高校生である僕たちがおいそれと行動していい時間ではないのだから、だから僕は自身が所有している大型のバイクで朝比奈を迎えに行った。そして今はそのバイクに乗ってそのビルに戻ってきた。
この時間になると自然と睡魔が襲ってくる。連日の深夜勤務で正直今日は、今日だけは早く寝ようと決心していたんだが……。
ビルの駐輪場にバイクを止めて、僕は持っていた鍵でエントランスの自動扉を開けて我が物顔でエレベーターの前まで足を運ばせて、乗り込んだ。
暫くエレベーターの中から、煌びやかに光る街並みをぼーっと眺めている。方や朝比奈の表情は少し硬く、緊張しているようにも見えた。
エレベーターが最上階に辿り着くと、八百万は既に身支度を済ませてそこに居た。
まるで、僕たちがこの時間に来ることを知っていたかのように。
「そろそろ来ると思っていたよ。こいつのバイクの乗り心地は良かったかい?」
僕と朝比奈がバイクで来ることも知っているかのような口ぶりだった。いや、この人は知っているのだろう。
だが、何度見ても八百万の格好には抵抗というか、違和感がある。長かった髪は後ろで一つに束ねたポニーテールになり、だらしない部屋着は、スタイルの良さを際立たせるピッタリな感じのスーツにそして──凡そ身長よりも長い日本刀。
こんな感じの格好をしたアニメか何かなかったかな? 本当にどうしてそのチョイスをすることになるのだろう。何度も言うが、この女はとても綺麗なのだ。今もスーツ何て着てしまえばクールビューティー、キャリアウーマンにしか見えない。綺麗でとてもカッコイイのだ。その肩に乗せる様に持つ、日本刀さえなければ。
「その刀で、私を斬るんですか?」
「まさか、私は──人殺し何てしたことがないんだから」
何を言っているんだと言わんばかりのリアクションで答える八百万。
「私の専門分野はあくまで、この世ならざる者だよ」
「そ、そうですか……」
朝比奈と言えど、流石にこの八百万の格好に面を喰らったのだろう。
確かに、初めて会った時とは比べ物にならないほどの迫力が今のこの人にはあるのだから。
「その服装は自分で選んだのかな?」
「はい、これなら──どんな事態にも対処ができると思って」
「へえ、これから何が起こるのか知っているみたいだな」
八百万は感心しているのか、はたまた何かを探るかのように朝比奈を見据える。
それにしてもと八百万は言う。
「せっかくお風呂に入ってきたというのに、そこから運動服を着てくるとは思わなかった、それこそ、そこに居るまさに家で引きこもっているという事実を如実に表す格好をしている夜神のような恰好で来ると、私は思っていたんだがな」
そう言いながら、まるで僕を馬鹿にするように軽く笑んで見せていた。
ほっとけ、僕がどんな格好で外を出歩こうと僕の自由だ。
それに、今回に関して僕はあくまで第三者だ。今回の件をどのような過程で解決するのか、僕にもわからない。知っているのは、八百万だけなのだ。
何もわからない以上、僕が張りきった格好をするのは余計に朝比奈にプレッシャーをかけてしまうと思った、優しい僕なりの気遣いだ。
「まあ、これで役者は揃ったわけだ、それでは早々に終わらせてしまおう」
「なあ、雨霧はどうしたんだよ」
「あぁ、天には今日は休みにしておいたよ、その方が都合がいいからね」
「あの、先程言われていた、場と力とは何ですか?」
朝比奈は、隠しきれないほど。たどたどしく口ずさむ。
「あぁ、それの話か。そうだな、力はひとまず伏せておこう。使わないに越したことはないからな、場とは──ここの話だよ」
そう言って、八百万は自室の床を指さした。
そこにあるのは、何かの魔法陣とも呼べる、僕にも見たことがない何かが描かれていた。
「これは?」
「ん? 見ての通りだが? 魔法陣だよ、見たことがないかね、漫画とかでも良くあるだろう」
「それは、そうなんですが、こんなものが本当に……」
朝比奈は、その魔方陣を目にして、動揺していた。
「それよりも、早々になんてえらく軽い感じだけど、そんなに呆気なく終わっちまうのか?」
「終わるか、終わらないかは彼女次第さ。まあ、最悪の場合は君次第とも言える」
その言葉を放つ八百万の目は、まるで、僕にも準備をしておけよと言わんばかりの表情だった。
「夜神のときや、天のときとは少し訳が違うんだ。君たち二人は確実な悪意によって、そうなっている。まあ、最も天のときは悪意と状況が重なり合っているが、彼女は違う。彼女の蝙蝠は──そうじゃない」
「どういうことだ?」
「彼女の蝙蝠は、悪魔の類だと言っただろう? 本来、悪魔とは契約を結ばなければならない。それは君も心当たりがあるのではないかね」
──契約。
──契り。
──縛り。
そう、確かに僕にはそれに心当たりがある。いや、身をもって経験しているのだから。
そこで思う、朝比奈は何を代償に、何を支払ったのか……。
「まあ、なんにせよ、まずは話し合いだよ。契約を破棄することができれば、君が出る幕はないということだ」
「契約って、破棄できるものなのか?」
「それはわからない。それを決めるのは私たちではないということだ。私たちはこれから悪魔にお願いをするんだよ、悪魔だからって対等の位置に居てはいけない。私たちは下手に出なければ機嫌を損ねでもしたら、元も子もない」
そう言って、八百万は朝比奈の方に視線を移す。
朝比奈もその視線に気付き、意を決して言葉を紡ぐ。
「その、今も私の傍には──蝙蝠が居るんですか?」
「あぁ、居るとも。君のすぐそばに」
八百万は、そこで手をパンと叩き、「じゃあやろうか」と言った。
「夜神、こっちに来たまえ」
「ん? なんだよ」
僕は呼ばれるままに、八百万の元に行く。
その瞬間。
僕の右手を掴んだ八百万は、肩に担いでいる長い長刀で、僕の右手を切りつけた。
「っ……何しやがんだ!」
「いや、悪い悪い。悪魔を呼び出すのに、人間の生き血が必要なんだよ。流石にお嬢さんを傷付けるわけにはいかないだろう? それに、君は不死身なんだから」
確かに僕はこの傷であっても、完治に五分もかからない。だけど、だけども僕を安易に切り刻んでいい理由にはならないはずだ。
不死身だけど痛みがないわけじゃない。普通に他の人と同じ感覚はあるのだ。
「さて、お嬢さん、準備はいいか? ──始めるぞ」
八百万の言葉の後に、床に描かれている魔法陣に僕の生き血をかけると、突如薄気味悪い、青色に輝きを放ち始めた。
その光景に、僕は、思わず身を捩っている。咄嗟に、反射的に、だ。
僕の心臓が悪魔の物であるとしても、実際に悪魔を目の前にするのは初めてなのだから。朝比奈もその光景には僕と同じ反応をしている。
「さあ、お嬢さん、私は君をここまで導くことはできた。後は、お嬢さん次第だ」
「あ、あの、確かにこれがあなたの言っていた場なのでしょうけど、私はこれからどうすれば──」
「君ならわかるはずだ。よく思い出すんだ、君が──願ったことを」
「私が、願ったこと……」
ここは都会の、ど真ん中である。
夜になれば、建物の明かりと、町の街灯で夜になっても明るいままだ。
都会というのは、元々そういうものなのだと、僕の中ではイメージが出来上がっているから特に驚く事もない。これが田舎の方というか、地方なら、真っ暗な暗闇に包まれているのかもしれない。
都会の街は明るい。けれどその裏側はどうだろう、街灯も届くことがなければ、人通りもない。同じ場所なのに、まるで違う場所。
八百万曰く、都会の真ん中はあらゆる人が居る。人が多いということはその人の数だけの感情が芽生えるということだ。
人が持つ感情の数だけ現れる。
だからここはやりやすいとも言っていた。
とにもかく。
僕と朝比奈は八百万に言われた通り、深夜にもう一度あのビルを目指した。明確な時刻の指定はなかったものの、深夜と言われれば、夜中の零時を想像してしまう。それは朝比奈も同じなのだろう。
流石に深夜となると、どこの交通機関も動いてはいない。タクシーを拾うにしても如何せんこの時間だ、高校生である僕たちがおいそれと行動していい時間ではないのだから、だから僕は自身が所有している大型のバイクで朝比奈を迎えに行った。そして今はそのバイクに乗ってそのビルに戻ってきた。
この時間になると自然と睡魔が襲ってくる。連日の深夜勤務で正直今日は、今日だけは早く寝ようと決心していたんだが……。
ビルの駐輪場にバイクを止めて、僕は持っていた鍵でエントランスの自動扉を開けて我が物顔でエレベーターの前まで足を運ばせて、乗り込んだ。
暫くエレベーターの中から、煌びやかに光る街並みをぼーっと眺めている。方や朝比奈の表情は少し硬く、緊張しているようにも見えた。
エレベーターが最上階に辿り着くと、八百万は既に身支度を済ませてそこに居た。
まるで、僕たちがこの時間に来ることを知っていたかのように。
「そろそろ来ると思っていたよ。こいつのバイクの乗り心地は良かったかい?」
僕と朝比奈がバイクで来ることも知っているかのような口ぶりだった。いや、この人は知っているのだろう。
だが、何度見ても八百万の格好には抵抗というか、違和感がある。長かった髪は後ろで一つに束ねたポニーテールになり、だらしない部屋着は、スタイルの良さを際立たせるピッタリな感じのスーツにそして──凡そ身長よりも長い日本刀。
こんな感じの格好をしたアニメか何かなかったかな? 本当にどうしてそのチョイスをすることになるのだろう。何度も言うが、この女はとても綺麗なのだ。今もスーツ何て着てしまえばクールビューティー、キャリアウーマンにしか見えない。綺麗でとてもカッコイイのだ。その肩に乗せる様に持つ、日本刀さえなければ。
「その刀で、私を斬るんですか?」
「まさか、私は──人殺し何てしたことがないんだから」
何を言っているんだと言わんばかりのリアクションで答える八百万。
「私の専門分野はあくまで、この世ならざる者だよ」
「そ、そうですか……」
朝比奈と言えど、流石にこの八百万の格好に面を喰らったのだろう。
確かに、初めて会った時とは比べ物にならないほどの迫力が今のこの人にはあるのだから。
「その服装は自分で選んだのかな?」
「はい、これなら──どんな事態にも対処ができると思って」
「へえ、これから何が起こるのか知っているみたいだな」
八百万は感心しているのか、はたまた何かを探るかのように朝比奈を見据える。
それにしてもと八百万は言う。
「せっかくお風呂に入ってきたというのに、そこから運動服を着てくるとは思わなかった、それこそ、そこに居るまさに家で引きこもっているという事実を如実に表す格好をしている夜神のような恰好で来ると、私は思っていたんだがな」
そう言いながら、まるで僕を馬鹿にするように軽く笑んで見せていた。
ほっとけ、僕がどんな格好で外を出歩こうと僕の自由だ。
それに、今回に関して僕はあくまで第三者だ。今回の件をどのような過程で解決するのか、僕にもわからない。知っているのは、八百万だけなのだ。
何もわからない以上、僕が張りきった格好をするのは余計に朝比奈にプレッシャーをかけてしまうと思った、優しい僕なりの気遣いだ。
「まあ、これで役者は揃ったわけだ、それでは早々に終わらせてしまおう」
「なあ、雨霧はどうしたんだよ」
「あぁ、天には今日は休みにしておいたよ、その方が都合がいいからね」
「あの、先程言われていた、場と力とは何ですか?」
朝比奈は、隠しきれないほど。たどたどしく口ずさむ。
「あぁ、それの話か。そうだな、力はひとまず伏せておこう。使わないに越したことはないからな、場とは──ここの話だよ」
そう言って、八百万は自室の床を指さした。
そこにあるのは、何かの魔法陣とも呼べる、僕にも見たことがない何かが描かれていた。
「これは?」
「ん? 見ての通りだが? 魔法陣だよ、見たことがないかね、漫画とかでも良くあるだろう」
「それは、そうなんですが、こんなものが本当に……」
朝比奈は、その魔方陣を目にして、動揺していた。
「それよりも、早々になんてえらく軽い感じだけど、そんなに呆気なく終わっちまうのか?」
「終わるか、終わらないかは彼女次第さ。まあ、最悪の場合は君次第とも言える」
その言葉を放つ八百万の目は、まるで、僕にも準備をしておけよと言わんばかりの表情だった。
「夜神のときや、天のときとは少し訳が違うんだ。君たち二人は確実な悪意によって、そうなっている。まあ、最も天のときは悪意と状況が重なり合っているが、彼女は違う。彼女の蝙蝠は──そうじゃない」
「どういうことだ?」
「彼女の蝙蝠は、悪魔の類だと言っただろう? 本来、悪魔とは契約を結ばなければならない。それは君も心当たりがあるのではないかね」
──契約。
──契り。
──縛り。
そう、確かに僕にはそれに心当たりがある。いや、身をもって経験しているのだから。
そこで思う、朝比奈は何を代償に、何を支払ったのか……。
「まあ、なんにせよ、まずは話し合いだよ。契約を破棄することができれば、君が出る幕はないということだ」
「契約って、破棄できるものなのか?」
「それはわからない。それを決めるのは私たちではないということだ。私たちはこれから悪魔にお願いをするんだよ、悪魔だからって対等の位置に居てはいけない。私たちは下手に出なければ機嫌を損ねでもしたら、元も子もない」
そう言って、八百万は朝比奈の方に視線を移す。
朝比奈もその視線に気付き、意を決して言葉を紡ぐ。
「その、今も私の傍には──蝙蝠が居るんですか?」
「あぁ、居るとも。君のすぐそばに」
八百万は、そこで手をパンと叩き、「じゃあやろうか」と言った。
「夜神、こっちに来たまえ」
「ん? なんだよ」
僕は呼ばれるままに、八百万の元に行く。
その瞬間。
僕の右手を掴んだ八百万は、肩に担いでいる長い長刀で、僕の右手を切りつけた。
「っ……何しやがんだ!」
「いや、悪い悪い。悪魔を呼び出すのに、人間の生き血が必要なんだよ。流石にお嬢さんを傷付けるわけにはいかないだろう? それに、君は不死身なんだから」
確かに僕はこの傷であっても、完治に五分もかからない。だけど、だけども僕を安易に切り刻んでいい理由にはならないはずだ。
不死身だけど痛みがないわけじゃない。普通に他の人と同じ感覚はあるのだ。
「さて、お嬢さん、準備はいいか? ──始めるぞ」
八百万の言葉の後に、床に描かれている魔法陣に僕の生き血をかけると、突如薄気味悪い、青色に輝きを放ち始めた。
その光景に、僕は、思わず身を捩っている。咄嗟に、反射的に、だ。
僕の心臓が悪魔の物であるとしても、実際に悪魔を目の前にするのは初めてなのだから。朝比奈もその光景には僕と同じ反応をしている。
「さあ、お嬢さん、私は君をここまで導くことはできた。後は、お嬢さん次第だ」
「あ、あの、確かにこれがあなたの言っていた場なのでしょうけど、私はこれからどうすれば──」
「君ならわかるはずだ。よく思い出すんだ、君が──願ったことを」
「私が、願ったこと……」
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