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二章
二話 押水一郎の日常 その八
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しばらくして、また問題が起こった。
「ねえ、彼女」
大学生と思わしき三人組が、注文をとりにきたメイドを捕まえて口説いている。
「地元の人?」
「だったら案内して欲しいんだけど」
「メアド教えてよ」
迷惑な客にもメイドは笑顔で対応する。
「申し訳ございません、ご主人様。ナンパはお断りしていますので」
「遊びに誘ってるだけだろ」
「態度悪いぞ。俺達客なんですけど」
「ねえ、いいことしようよ。メイド服着てるってことは、僕達にご奉仕したいってことでしょ?」
質の悪い客共だ。自分勝手で身勝手。もし、これ以上、続くのなら……。
「ちょっと、アンタたち! いい加減にしろよ!」
押水がナンパ男達とメイドの間に割って入る。
俺は押水の行動にかるく感動していた。
「なんだよ、お前?」
「ひっこんでろよ」
「およびでないんだよ」
「……や、やめてもらえません」
三人の男に囲まれ、押水の声が小さくなる。
三人は押水の怯えた姿を見て失笑している。
「なにコイツ。いきがってたわりには足震えてるよ。くくくっ、だ、だめだ、おかしすぎる」
「ビビるなよ。傷つくじゃん」
「ぎゃははっ! お前の顔が怖すぎだからでしょ! ひぃ、おかしい」
不味いな。
今までのトラブルは身内同士だったから口を出さなかったが、これは明らかにヤバい。下手したら傷害事件だ。
止めようと立ち上がったとき、服を引っ張られる感触があった。伊藤が袖を引っ張っていた。
「先輩、今出たらまずいですよ」
「無視できないだろ。押水は青島学園の生徒だ。保護する義務がある」
あの三人が押水に危害を与える可能性が出てきた以上、無視できない。
「昼間にも会って、ここでも顔合わせたら尾行していることバレますよ」
「だからといって、見過ごすことは出来ない。風紀委員として行動するべきだ」
ここで押水を見捨てたら本末転倒だ。不利になろうが関係ない。優先させるべきは生徒の安全だ。
「藤堂先輩の正義感はマジ、パネっすね。でも、やめたほうがいいし」
「あの三人、結構有名だよ。本土の大学生で、因縁つけては喧嘩を無理やり売る危ない人だから要注意人物なの。格闘技してるって噂があるし、三人だよ。藤堂先輩一人じゃ危ないよ」
「別に正義感で助けるわけじゃない。勝手な理由でウチの生徒が迷惑をかけられのは、納得いかないだけだ。念の為、応援を呼ぶ」
俺一人でも対応できるとは思うが、ここには伊藤がいる。万が一、あの三人が伊藤に襲いかかったとき、対処が難しくなる。
携帯で電話しようとしたとき、大きな音が響いた。押水が倒れている。大学生に殴られたようだ。
遅かったか。悔やんでも現状がよくなることはない。やるべきことをやれ。
メールで応援を要請して押水に駆け寄ろうとしたとき、ナンパされていたメイドが押水と三人の間に立ちふさがる。
「ご主人様、一つご忠告申し上げます。今すぐこの島から……出ていきなさい」
「ああん? 何言ってるんだ、てめえ」
「それってデートOKってこと? いいよ、俺達の相手してよ」
「寝技専門なんで俺達」
三人が下卑た笑みを浮かべていると、メイドが動いた。
まず、正面の男の股間をがっしりと握る。
「アッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
あまりの痛みに硬直する男。そして、周りの男子も俺も、思わず顔をしかめる。
メイドは空いている手で男の首元を掴み、そのまま抱えあげ、地面に叩き付けた。
「で、でたぁああああ! 冥土プロレス技の一つ、パワァアアアースラムだぁああ! しかも、ロープなしの力技! これが火事場の馬鹿力なのか! テッド・デビ○スを彷彿とさせる芸術的なパワースラムだぁああ!」
伊藤がマイク代わりにスプーンで実況を始める。
メイドが次の標的に向かう。
「て、てめえ!」
唖然としていた男は我に返ると、メイドに向かって上段回し蹴りを放つ。
しかし、メイドはしゃがみながら孤を描くように足払いで相手を転ばす。
メイドは倒れた男の両膝を脇の下に挟み込みながら抱え上げ、回転しながら相手を振り回した。
「で、でたぁあああああ! 冥土プロレス技の一つジャイアント・スゥイィ~ング! この回転の先に待っているのは天国か地獄か! ロニー・エ○ソン顔負け、円○志もびっくりしちゃうくらい回って回って回って回る~!」
投げ飛ばされた男を見ることもなく、メイドは残りの一人に向き合う。
「寝技専門だったわね。たっぷりお相手してあげるわ」
メイドは男を押し倒した。
メイドは男の上にまたがり……。
ズンドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドーン!!!!!!
「ああっとぉおおお! 寝技と言っておきながら、マウントからのぉ、からのぉおお! オ、オラオラですか! 速射砲のような拳が雨あられのように降り注ぐ! ジャストミィィィィィィート! 歯が! 前歯が! 飛んでいます! 痛い! 痛すぎる! ~絶叫の声が聞こえます。BLUE PEARL~」
実況して熱くなっている伊藤以外、みんなはドン引きしている。いくら学園に名を改めても、この十八禁は見るに耐えられない。救急車より警察を呼ぶべきか判断が迷うところだ。
後どうでもいいが、伊藤よ。大声で叫ぶから押水に俺達がいること、バレてるぞ。
「まだやる?」
「お、覚えてろ!」
「マンマ~」
「お、おひゃひにゃもにゃぐにゃれたほとにゃいのに(お、親父にも殴られたことないのに)……」
メイドに睨まれ、三人の男は捨て台詞を吐きながら出ていった。
嵐は去って行ったと言えるのだろうか……。
「なんてステレオな人たちなんでしょう。先輩、携帯いじってどうかしました?」
「応援をキャンセルしたところだ」
すごく申し訳ない気持ちになってしまうのは気のせいか?
伊藤が恐る恐る尋ねてきた。
「あのメイドと戦うことになったら倒せます?」
「戦う必要はないだろ。戦うとしても装備Bで五人は必要だ」
「そ、装備Bって……」
「聞きたいか?」
「結構です」
気がつくと、店内は静まり返っていた。誰もがメイドに畏怖を感じている。
ちなみに、俺にコーヒーを持ってきてくれたのも彼女だ。次は喜んでおまじないをお願いしよう。
周りの視線に気付いたのか、メイドは居心地が悪そうにもじもじしていた。尻餅をついている押水を見つけたとき、メイドは彼に抱きついた。
「怖かった~」
全員がずっこけた。
「吉本○喜劇か!」
伊藤だけツッコミを入れた。
「いや~いいもの見せてもらいましたね~」
伊藤はご満悦だが、俺は疲れて何も言えなかった。
喫茶店からの帰り道、夕日に染まる街中を伊藤と歩く。明日香とるりかは途中で別れた。
夕日を反射する海は金色の絨毯のようで美しいが、疲れているせいか色あせて見える。
「それにしても彼、凄いですね。道を歩けば美少女のパンチラ、ドアを開ければ着替え中、ただ待っているだけで美少女がやってくる。何様なんでしょうね? ア○タクンを見習って平身○頭覇くらいはしてくれないと割が合わないですよ~」
「……」
今日一日の伊藤の偽らざる本音だろう。無言で同意する。
「まだ夜の部がありますがどうします?」
「結構だ」
まだあるのかと思うと、押水の日常はドラマチックといえなくもない。押水はああみえて苦労人かもしれない。
「明日はどうします?」
「その件なんだがな……伊藤、お前はもういい。ここからは一人でやる。俺からは左近に伝えておくから心配するな」
「ちょっと……それ、どういう意味ですか?」
俺はその理由をぶっきらぼうに答える。
「問題を解決してもらったからと言って、見返りを求めるのは間違っているって事だ。俺達は慈善事業で問題解決に取り組んでいるわけではないが、それでも、助けてやるから協力しろなんておかしいだろ? だから、伊藤が、もう左近の取引に縛られる必要なんてない。俺達のコンビもここで解散だ」
俺はそれらしき理由を述べて、伊藤とのコンビを解消しようとする。
確かに、押水の行動を理解するために、伊藤の知識は必要だろう。しかし、コメディのような押水の行動を、二人がかりで調査する意味があるのだろうか? 一人で充分だ。
それならば、正規の風紀委員である俺一人でやるべきだろう。
俺の提案に、伊藤は厄介ごとから解放されて、喜ぶと思っていたのだが。
「お断りします」
「なに?」
「お断りしますって言ったんです。先輩の言うとおり、始まりは騙されたかたちでしたが、引き受けると言った以上、責任を持って最後までやります。勝手に決めないでください。失礼します」
伊藤は俺に頭を下げ、さっさと歩いて行く。俺は伊藤の予想外の行動に呆然としていた。
やる気、あったんだな……てっきり、俺の提案に飛びついてくると思っていたのだが。意外と根性あるんだな。
もし、今日一日で収穫があった事といえば、伊藤のやる気が分かったことか。
そんなことを考えつつ、俺は伊藤の後を追った。
「ねえ、彼女」
大学生と思わしき三人組が、注文をとりにきたメイドを捕まえて口説いている。
「地元の人?」
「だったら案内して欲しいんだけど」
「メアド教えてよ」
迷惑な客にもメイドは笑顔で対応する。
「申し訳ございません、ご主人様。ナンパはお断りしていますので」
「遊びに誘ってるだけだろ」
「態度悪いぞ。俺達客なんですけど」
「ねえ、いいことしようよ。メイド服着てるってことは、僕達にご奉仕したいってことでしょ?」
質の悪い客共だ。自分勝手で身勝手。もし、これ以上、続くのなら……。
「ちょっと、アンタたち! いい加減にしろよ!」
押水がナンパ男達とメイドの間に割って入る。
俺は押水の行動にかるく感動していた。
「なんだよ、お前?」
「ひっこんでろよ」
「およびでないんだよ」
「……や、やめてもらえません」
三人の男に囲まれ、押水の声が小さくなる。
三人は押水の怯えた姿を見て失笑している。
「なにコイツ。いきがってたわりには足震えてるよ。くくくっ、だ、だめだ、おかしすぎる」
「ビビるなよ。傷つくじゃん」
「ぎゃははっ! お前の顔が怖すぎだからでしょ! ひぃ、おかしい」
不味いな。
今までのトラブルは身内同士だったから口を出さなかったが、これは明らかにヤバい。下手したら傷害事件だ。
止めようと立ち上がったとき、服を引っ張られる感触があった。伊藤が袖を引っ張っていた。
「先輩、今出たらまずいですよ」
「無視できないだろ。押水は青島学園の生徒だ。保護する義務がある」
あの三人が押水に危害を与える可能性が出てきた以上、無視できない。
「昼間にも会って、ここでも顔合わせたら尾行していることバレますよ」
「だからといって、見過ごすことは出来ない。風紀委員として行動するべきだ」
ここで押水を見捨てたら本末転倒だ。不利になろうが関係ない。優先させるべきは生徒の安全だ。
「藤堂先輩の正義感はマジ、パネっすね。でも、やめたほうがいいし」
「あの三人、結構有名だよ。本土の大学生で、因縁つけては喧嘩を無理やり売る危ない人だから要注意人物なの。格闘技してるって噂があるし、三人だよ。藤堂先輩一人じゃ危ないよ」
「別に正義感で助けるわけじゃない。勝手な理由でウチの生徒が迷惑をかけられのは、納得いかないだけだ。念の為、応援を呼ぶ」
俺一人でも対応できるとは思うが、ここには伊藤がいる。万が一、あの三人が伊藤に襲いかかったとき、対処が難しくなる。
携帯で電話しようとしたとき、大きな音が響いた。押水が倒れている。大学生に殴られたようだ。
遅かったか。悔やんでも現状がよくなることはない。やるべきことをやれ。
メールで応援を要請して押水に駆け寄ろうとしたとき、ナンパされていたメイドが押水と三人の間に立ちふさがる。
「ご主人様、一つご忠告申し上げます。今すぐこの島から……出ていきなさい」
「ああん? 何言ってるんだ、てめえ」
「それってデートOKってこと? いいよ、俺達の相手してよ」
「寝技専門なんで俺達」
三人が下卑た笑みを浮かべていると、メイドが動いた。
まず、正面の男の股間をがっしりと握る。
「アッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
あまりの痛みに硬直する男。そして、周りの男子も俺も、思わず顔をしかめる。
メイドは空いている手で男の首元を掴み、そのまま抱えあげ、地面に叩き付けた。
「で、でたぁああああ! 冥土プロレス技の一つ、パワァアアアースラムだぁああ! しかも、ロープなしの力技! これが火事場の馬鹿力なのか! テッド・デビ○スを彷彿とさせる芸術的なパワースラムだぁああ!」
伊藤がマイク代わりにスプーンで実況を始める。
メイドが次の標的に向かう。
「て、てめえ!」
唖然としていた男は我に返ると、メイドに向かって上段回し蹴りを放つ。
しかし、メイドはしゃがみながら孤を描くように足払いで相手を転ばす。
メイドは倒れた男の両膝を脇の下に挟み込みながら抱え上げ、回転しながら相手を振り回した。
「で、でたぁあああああ! 冥土プロレス技の一つジャイアント・スゥイィ~ング! この回転の先に待っているのは天国か地獄か! ロニー・エ○ソン顔負け、円○志もびっくりしちゃうくらい回って回って回って回る~!」
投げ飛ばされた男を見ることもなく、メイドは残りの一人に向き合う。
「寝技専門だったわね。たっぷりお相手してあげるわ」
メイドは男を押し倒した。
メイドは男の上にまたがり……。
ズンドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドーン!!!!!!
「ああっとぉおおお! 寝技と言っておきながら、マウントからのぉ、からのぉおお! オ、オラオラですか! 速射砲のような拳が雨あられのように降り注ぐ! ジャストミィィィィィィート! 歯が! 前歯が! 飛んでいます! 痛い! 痛すぎる! ~絶叫の声が聞こえます。BLUE PEARL~」
実況して熱くなっている伊藤以外、みんなはドン引きしている。いくら学園に名を改めても、この十八禁は見るに耐えられない。救急車より警察を呼ぶべきか判断が迷うところだ。
後どうでもいいが、伊藤よ。大声で叫ぶから押水に俺達がいること、バレてるぞ。
「まだやる?」
「お、覚えてろ!」
「マンマ~」
「お、おひゃひにゃもにゃぐにゃれたほとにゃいのに(お、親父にも殴られたことないのに)……」
メイドに睨まれ、三人の男は捨て台詞を吐きながら出ていった。
嵐は去って行ったと言えるのだろうか……。
「なんてステレオな人たちなんでしょう。先輩、携帯いじってどうかしました?」
「応援をキャンセルしたところだ」
すごく申し訳ない気持ちになってしまうのは気のせいか?
伊藤が恐る恐る尋ねてきた。
「あのメイドと戦うことになったら倒せます?」
「戦う必要はないだろ。戦うとしても装備Bで五人は必要だ」
「そ、装備Bって……」
「聞きたいか?」
「結構です」
気がつくと、店内は静まり返っていた。誰もがメイドに畏怖を感じている。
ちなみに、俺にコーヒーを持ってきてくれたのも彼女だ。次は喜んでおまじないをお願いしよう。
周りの視線に気付いたのか、メイドは居心地が悪そうにもじもじしていた。尻餅をついている押水を見つけたとき、メイドは彼に抱きついた。
「怖かった~」
全員がずっこけた。
「吉本○喜劇か!」
伊藤だけツッコミを入れた。
「いや~いいもの見せてもらいましたね~」
伊藤はご満悦だが、俺は疲れて何も言えなかった。
喫茶店からの帰り道、夕日に染まる街中を伊藤と歩く。明日香とるりかは途中で別れた。
夕日を反射する海は金色の絨毯のようで美しいが、疲れているせいか色あせて見える。
「それにしても彼、凄いですね。道を歩けば美少女のパンチラ、ドアを開ければ着替え中、ただ待っているだけで美少女がやってくる。何様なんでしょうね? ア○タクンを見習って平身○頭覇くらいはしてくれないと割が合わないですよ~」
「……」
今日一日の伊藤の偽らざる本音だろう。無言で同意する。
「まだ夜の部がありますがどうします?」
「結構だ」
まだあるのかと思うと、押水の日常はドラマチックといえなくもない。押水はああみえて苦労人かもしれない。
「明日はどうします?」
「その件なんだがな……伊藤、お前はもういい。ここからは一人でやる。俺からは左近に伝えておくから心配するな」
「ちょっと……それ、どういう意味ですか?」
俺はその理由をぶっきらぼうに答える。
「問題を解決してもらったからと言って、見返りを求めるのは間違っているって事だ。俺達は慈善事業で問題解決に取り組んでいるわけではないが、それでも、助けてやるから協力しろなんておかしいだろ? だから、伊藤が、もう左近の取引に縛られる必要なんてない。俺達のコンビもここで解散だ」
俺はそれらしき理由を述べて、伊藤とのコンビを解消しようとする。
確かに、押水の行動を理解するために、伊藤の知識は必要だろう。しかし、コメディのような押水の行動を、二人がかりで調査する意味があるのだろうか? 一人で充分だ。
それならば、正規の風紀委員である俺一人でやるべきだろう。
俺の提案に、伊藤は厄介ごとから解放されて、喜ぶと思っていたのだが。
「お断りします」
「なに?」
「お断りしますって言ったんです。先輩の言うとおり、始まりは騙されたかたちでしたが、引き受けると言った以上、責任を持って最後までやります。勝手に決めないでください。失礼します」
伊藤は俺に頭を下げ、さっさと歩いて行く。俺は伊藤の予想外の行動に呆然としていた。
やる気、あったんだな……てっきり、俺の提案に飛びついてくると思っていたのだが。意外と根性あるんだな。
もし、今日一日で収穫があった事といえば、伊藤のやる気が分かったことか。
そんなことを考えつつ、俺は伊藤の後を追った。
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