藤堂正道と伊藤ほのかのおしゃべり

102:新年 Ver.3

「あけましておめでとうございます！」
「皆さん、あけおめ～！」
「「今年もよろしくお願いいたします！」」

「それでは先輩、二人で今年初のお話といきますか！」
「久しぶりだな。伊藤と二人で話すのは」
「橘さんと橘先輩はお家の集まりで今日はお休みです。では早速、今日のお話はお餅です。先輩、正月にお餅を食べるのはなぜでしょうか！」

「テンション高いな。正月に餅を食う話だったな。確か、『歯固めの儀』が元ネタで、正月の三が日に固い者モノ食べて歯を丈夫にし、健康長寿を願ったらしい」
「その固いモノは餅だけではなく、かぶやするめ、昆布等も含まれていますよね？」
「食べるモノは地方によるらしいな。代用品もあったらしくて、梅干し、タコ、アワビ、碁石があったらしい。餅は切れにくくて伸びるから長寿を意味している」
「いいですよね、お餅。お雑煮で食べるもよし、あべかわ餅、きなこ餅、お汁粉のデザートもいいですよね～」
「お汁粉は鏡開きの後にとっとけ。けど、シンプルに餅を焼いて醤油や砂糖、みりん等で味付けするのもいいな。けど、餅を喉に詰まらせてしまうこともあるから、小さめにカットしておくのがおすすめだ」

「そういえば、餅つきはお正月じゃないんですよね？」
「ああっ。12/28がベストだぞ」
「昔のお年玉は餅だったらしいですね？」
「お年玉が餅じゃなくて、元ネタだな。年神様（お正月の神様）にお供えしたお餅を『御年神様の魂』と呼ぶが、その歳神さまの魂、つまりお年魂としだまがお年玉になったわけだな。他にもお正月にはいろいろな由来や逸話があるから興味があれば調べてみて欲しい」

「私達もお餅を食べて今年も頑張りましょうか！」
「そうだな。一緒に食べに行くか。おごるぞ」
「やった！　ではでは改めまして、今年も……」
「「よろしくお願いします！」」