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85:野球しようぜ!

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「老人よ~ い~ざ~ 一球に~ 一打に入魂~」
「……いや、老人に真夏の猛暑のなか、野球をさせちゃダメだろ? 昇天するわ。俺、思うんだけどさ、なんで真夏に甲子園で野球をするわけ? いつか絶対、死人が出るわ」
「相変わらず風情がありませんね、新宮司君は」
「それはただの怠慢だろ? もし、死人が出たら絶対に責任問題とかなすりつけあいが始まるぜ。それに知ってる? 甲子園の土を転売してるヤツがいるって」
「本当に風情がない! もうもう!」
(今日も今日とて私の隣には先輩……じゃなくて笑顔爽やかイケメン、新宮司爽真君がいる。けど、中身は腹黒毒舌王子で……)

「あ、あの! 新宮司君! 私、一年C組の……」
「なに? 忙しいんだけど」
「ご、ごめんなさい……でも、少しくらい話してくれたって……」
「! 危ない!」
「!」

 キキ――――――――――――――――――――!

「ふう、あぶなかったな、お前」
「ワンワン」
「お前も……一人なのか?」
「ワンワン!」
「よしよし……」
「えっ? 三輪車に轢かそうになった子犬を新宮司君が身を挺してかばった。それにあの寂しそうな顔……きゅん!」

(ありえねぇえええええええええええ~~~~! えっ? この茶番? 恒例になってるわけ? 少女漫画あるあるイケメンアピールとかいらないでしょ! 三輪車ってなに? 別に子犬、よけれたじゃん!  逆に高校生が飛び出したら三輪車の子の方が危ないじゃん! イケメンが何しても絵になるとかありえないわ~~~~!)

「それで、ほのか。今日の話題って毎年やってるどうでもいい梅雨のトレビアやらないの」
「どうでもいいって言うな。今日は野球です」
「はぁ? なんで?」
「今日6/25は『蔵屋敷強の願い編』の最終話投稿予定となりますので、野球をやることにしました!」
「ちっ! 本当にどうでもいい! 俺達でてないだろ……って待て。6/25に投稿してないだろ!」
「あくまで予定です♪ それに実は最終話で私の出番があります! 詳しくは『エピローグ しようぜ、野球! 後編』を読んでね!」
「いい加減な作者だな」
「全くもってその通りです」
「「すみませんでした!」」


「それで、野球の何を話すわけ?」
「トンネルの如くスルーしましたね。それでは、お題は高校生らしく、高校野球で! 選手を誘導するプラカード嬢は西宮高校から選ばれる!」
「プラカード嬢、熱中症で倒れる」
「甲子園の土を持ち帰るルーツは、大会3連覇がかかった試合にサヨナラ負けした投手が無意識に甲子園の土を持ち帰ったこと!」
「新型なんちゃら感染症対策として、甲子園の土が持ち帰れない」
「……夏の高校野球は甲子園だけじゃない! 第一回は豊中グラウンドで開催された!」
「甲子園ができた当初は水はけが悪くて、雨が降った翌日、ガソリンを使って乾燥させた」
「……甲子園の名前の由来は、十二支! 甲子園球場が完成した年が1924年。甲子の年なので甲子園!」
「甲子園球場に爆破予告が届いたことがある」

「もうもうもう! どうして、負のイメージが強いモノばかり言うんですか! 気分が暗くなる!」
「本編で俺の出番がないほうが暗い話題だわ」
「……先輩! カムバックゥウウウウウウウウウウ!」
「……次回は期待していいぞ」
「えっ? それ、どういう意味ですか? 何があるんですか? ねえねえ!」
「次回へ続く」
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