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第2ラウンド決着
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杖を向けあってから数秒後、ほぼ同時に両者から魔法が放たれた。エリザの漆黒の光線と対戦相手の純白の光線がお互いのちょうど中央付近でぶつかり合う。ぶつかり合った瞬間、かなりの衝撃波が発生した。しかしエリザも相手も両者よろけることなく魔法を維持している。序盤は互角、ここからどちらが押し切るかの勝負となる。
多大な魔法のエネルギーがぶつかり合っているため、武舞台に影響が出始めた。武舞台の石畳が裂け、砕け、吹き飛び始めている。今までのどんな試合であってもここまで武舞台の石畳が傷つくなんてことは無かったのに。術者の二人は、そんなことを気にしている余裕など一切ないだろうが。なぜなら──
「ぐ、うううう……」「ぬ、ぐうううううう……」
両者ともに歯を食いしばって押し合いを続けているからだ。更に魔法のぶつかり合っている部分が左右にぶれ始めた。お互いに押されたらさらに力を入れて相手の方へと押し返すことを繰り返しているからだ。それに伴って、左右へとブレる幅が確実に大きくなってきている。まさに魔法を使ったせめぎ合いである。
しかし、そのせめぎ合いも徐々にエリザが押される形になってきた。エリザは顔から大量の汗を流し、歯を食いしばりすぎて口元から血が流れるほどに魔法を維持し、押し返さんとしている。だが、押し返す勢いが弱い。確実に相手の術者の押し込みに押されてきている。そのため、魔法のぶつかり合いの地点が、かなりエリザに迫ってきていた。
「負ける、ものですかっ!」「それは、こちらも同じこと!」
エリザが奮起すれば、相手も奮起する。カザミネたちが激を飛ばせば、当然向こうも同じく檄を飛ばす。条件はほぼ同じ、それでもエリザが押し込まれていく。エリザも普段の表情などかなぐり捨てて、全力で事に当たっているのは間違いない。それでも相手の勢いに勝ることがかなわない。
そしてついに、エリザのすぐそばまで相手の魔法が迫ってきた。エリザの放ち続けている漆黒の光線はもうほぼ見えない。それでも崖っぷちの状態でエリザは耐えていた。両手を前に突き出し、顔は地面に向けている。限界ギリギリと言わんばかりの姿でなおエリザは折れずに踏みとどまっている。
「エリザさん! 堪えてください!」「ここが踏ん張りどころですよ! 今までの修練を思い出してください!」
カザミネとカナさんから声が飛ぶ。それに対して分かっていますわという答えの変わりだろうか? エリザが僅かながら相手の魔法を押し返し始めている。相手もそれを理解してより力を込めたようだが、エリザの押し返す速度が落ちない。相手の表情が変わった。
「ここまでしぶとい相手はそうそういない! だからこそ、敬意を示して全力で倒させてもらう!」
ついに相手の方も全力を出したのだろう、より太くなった光の光線が生み出す波のような衝撃がエリザに向かって飛んでくる。まずい、この波の前では今のエリザが維持している漆黒の光線なんて一瞬で飲み込まれる! そう自分は思ったのだが──エリザはその上を行った。
「こちらにだって、負けられない理由がありますのよ! 私の全力、くれてやりますわ! それで勝てるなら──安いものですわ!」
そんな言葉と共に、エリザからもより太くなった漆黒の光線が発射される。おそらくこれが、エリザの切り札なのだろう。お嬢様という雰囲気を崩さなかったあのエリザが、まるで獣になったかのような絶叫を上げて相手の魔法に負けじと己の魔法を維持して──押し込み始めている。
いや、様子がおかしい。魔法に特化したエリザといえど、ここまで魔力が持つものだろうか? あの絶叫は、痛みから来る物だろう。つまり、エリザが今魔法の維持のために突っ込んでいる力は……
「己の体力、生命力を魔力としてつぎ込んでいる、のか?」「──はい~、その通りです~」
自分の独り言をミリーは聞き取ったのだろう。やはり、そうだったか。いくら何でもあそこまで押し込まれたエリザにあれほどの漆黒の光線を維持できる魔力なんてないと思っていた。しかし、現実には維持するどころか相手の光を食い破って少しずつ押し返している。その力の源は? 肉体そのものを燃やしているとしか思えなかった。
また、RPGにはブラッドマジックなどという自分の魔力ではなく血、つまり体力を用いて放つ魔法という物が存在する作品がある。それに加えてワンモアにも自分が使えるサクリファイスボウや魔剣と己、そして魔剣に残っていた魂とともに放った《霜点》という命を削って放つ技が存在している。ならば、魔法使いにもそういった技術があってもおかしくはない。
だが、ワンモアではHPが減るとプレイヤー自身にも痛みを感じるシステムがある。そしてその痛みとHPに受けるダメージを軽減するスキルという物は、基本的にタンカーしかとらない。だから今のエリザは、相当な痛みに耐えながら魔法を維持していることになる。
「エリザちゃんも変わりました~。変わったからこそ、できる事ですね~」
そうだな、最初に出会った時のエリザと今のエリザは完全に別人だ。彼女もまた、ワンモアが切っ掛けで変わった人間か。まあ、変わった理由にミリーが大きくかかわったのは間違いないだろう。お仕置きとか言ってたことがあるからな。ま、どんな過程であっても──己の身を削って仲間のために戦える彼女は頼りになる人物である。
己を燃やし相手を押し込んでいくエリザだが、相手も歯を食いしばって耐えている。エリザはすでに己を燃やすと言う事までやってしまっている為、ここで押し切れなければもはや勝ち目はない。相手側はここで負けても一ラウンド落とすだけなので立て直しはできるが──そんな考えをしていたら相手に飲み込まれると言う事は分かっている筈だ。
そんな薄氷の上で成り立っている魔法の押し合いだが、今度はついに相手をぎりぎりまでエリザが押し込んだ。だが、エリザの様子からして限界が近いのは隠しようがない。当然向こう側もそれは分かっている。だからこそ檄が飛ぶ。
「向こうはもう限界だ! あと一息粘り切れ!」「向こうもぎりぎりだぞ! 粘って見せろー!」
今のエリザは、まるで風が軽く吹いただけで飛んでいきそうなぐらいだ。明確に存在感が薄くなっており、もはや絞り出せるものなど全て絞り出したといわんばかりだ。それでもなお魔法が維持できているのは、エリザの中身の精神力なのだろう。その精神力が一瞬でも途切れれば、エリザは相手の魔法の中に消えることになる。
そして、決着の時。相手側の光線の勢いがエリザの闇の光線を押し返すべく強くなったその一瞬だった。エリザが何かを叫んだ──ように見えた。実際には何の声も発しなかったのだが、叫んだとしか思えないその表情と共に闇の光線の勢いが増して、相手プレイヤーをその濁流とでも表現すべき勢いの中に叩き込んで吹き飛ばした。
そしてブルーカラーの勝利が宣言された。しかし、同時にエリザは地面に倒れこんで動かない。その姿はまさに死人。生気の欠片もなく、ただただ虚ろに焦点のあっていない目を晒していた。おそらく、生命力の本当にぎりぎりまで燃やして燃やして燃やし尽くして魔法を維持、そして最後の一撃を放ったのだろう。
(今は使えない《黄龍》変身の黄龍玉と基本的な理屈は同じ、か。己の存在そのものを削る本当に危険な技──エリザは己をロストしてしまうそのギリギリ一歩前まで力をふしりぼったのだろう。そうでなければ、あそこまで行かない)
カザミネにそっと抱きかかえられてエリザは武舞台を降りた。当然周囲は騒然となっている。文字通りここまで己の命を燃やすだけの覚悟を見せられては仕方がないだろう。
「ロナさん、ミリーさん、そしてアースさん。エリザさんはバトンをつなぎました。最後の役目をお願いします」
カザミネの言葉にうなずく。おそらくエリザは回復にリアルの日数で数日かかる。なので、実質エリザはここで大会からはリタイヤしたと言う事になる。ならばこそ、勝たなければならない。ここまで己を削って勝利をつかんだエリザに報いなければ。
「バトンは確かに受け取ったよ」「ええ、分かっていますわ~」「行ってくる」
こうしてお互いにラウンドを一つづつ取り合って最終ラウンドへと突入する形となった。
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しかし、そのせめぎ合いも徐々にエリザが押される形になってきた。エリザは顔から大量の汗を流し、歯を食いしばりすぎて口元から血が流れるほどに魔法を維持し、押し返さんとしている。だが、押し返す勢いが弱い。確実に相手の術者の押し込みに押されてきている。そのため、魔法のぶつかり合いの地点が、かなりエリザに迫ってきていた。
「負ける、ものですかっ!」「それは、こちらも同じこと!」
エリザが奮起すれば、相手も奮起する。カザミネたちが激を飛ばせば、当然向こうも同じく檄を飛ばす。条件はほぼ同じ、それでもエリザが押し込まれていく。エリザも普段の表情などかなぐり捨てて、全力で事に当たっているのは間違いない。それでも相手の勢いに勝ることがかなわない。
そしてついに、エリザのすぐそばまで相手の魔法が迫ってきた。エリザの放ち続けている漆黒の光線はもうほぼ見えない。それでも崖っぷちの状態でエリザは耐えていた。両手を前に突き出し、顔は地面に向けている。限界ギリギリと言わんばかりの姿でなおエリザは折れずに踏みとどまっている。
「エリザさん! 堪えてください!」「ここが踏ん張りどころですよ! 今までの修練を思い出してください!」
カザミネとカナさんから声が飛ぶ。それに対して分かっていますわという答えの変わりだろうか? エリザが僅かながら相手の魔法を押し返し始めている。相手もそれを理解してより力を込めたようだが、エリザの押し返す速度が落ちない。相手の表情が変わった。
「ここまでしぶとい相手はそうそういない! だからこそ、敬意を示して全力で倒させてもらう!」
ついに相手の方も全力を出したのだろう、より太くなった光の光線が生み出す波のような衝撃がエリザに向かって飛んでくる。まずい、この波の前では今のエリザが維持している漆黒の光線なんて一瞬で飲み込まれる! そう自分は思ったのだが──エリザはその上を行った。
「こちらにだって、負けられない理由がありますのよ! 私の全力、くれてやりますわ! それで勝てるなら──安いものですわ!」
そんな言葉と共に、エリザからもより太くなった漆黒の光線が発射される。おそらくこれが、エリザの切り札なのだろう。お嬢様という雰囲気を崩さなかったあのエリザが、まるで獣になったかのような絶叫を上げて相手の魔法に負けじと己の魔法を維持して──押し込み始めている。
いや、様子がおかしい。魔法に特化したエリザといえど、ここまで魔力が持つものだろうか? あの絶叫は、痛みから来る物だろう。つまり、エリザが今魔法の維持のために突っ込んでいる力は……
「己の体力、生命力を魔力としてつぎ込んでいる、のか?」「──はい~、その通りです~」
自分の独り言をミリーは聞き取ったのだろう。やはり、そうだったか。いくら何でもあそこまで押し込まれたエリザにあれほどの漆黒の光線を維持できる魔力なんてないと思っていた。しかし、現実には維持するどころか相手の光を食い破って少しずつ押し返している。その力の源は? 肉体そのものを燃やしているとしか思えなかった。
また、RPGにはブラッドマジックなどという自分の魔力ではなく血、つまり体力を用いて放つ魔法という物が存在する作品がある。それに加えてワンモアにも自分が使えるサクリファイスボウや魔剣と己、そして魔剣に残っていた魂とともに放った《霜点》という命を削って放つ技が存在している。ならば、魔法使いにもそういった技術があってもおかしくはない。
だが、ワンモアではHPが減るとプレイヤー自身にも痛みを感じるシステムがある。そしてその痛みとHPに受けるダメージを軽減するスキルという物は、基本的にタンカーしかとらない。だから今のエリザは、相当な痛みに耐えながら魔法を維持していることになる。
「エリザちゃんも変わりました~。変わったからこそ、できる事ですね~」
そうだな、最初に出会った時のエリザと今のエリザは完全に別人だ。彼女もまた、ワンモアが切っ掛けで変わった人間か。まあ、変わった理由にミリーが大きくかかわったのは間違いないだろう。お仕置きとか言ってたことがあるからな。ま、どんな過程であっても──己の身を削って仲間のために戦える彼女は頼りになる人物である。
己を燃やし相手を押し込んでいくエリザだが、相手も歯を食いしばって耐えている。エリザはすでに己を燃やすと言う事までやってしまっている為、ここで押し切れなければもはや勝ち目はない。相手側はここで負けても一ラウンド落とすだけなので立て直しはできるが──そんな考えをしていたら相手に飲み込まれると言う事は分かっている筈だ。
そんな薄氷の上で成り立っている魔法の押し合いだが、今度はついに相手をぎりぎりまでエリザが押し込んだ。だが、エリザの様子からして限界が近いのは隠しようがない。当然向こう側もそれは分かっている。だからこそ檄が飛ぶ。
「向こうはもう限界だ! あと一息粘り切れ!」「向こうもぎりぎりだぞ! 粘って見せろー!」
今のエリザは、まるで風が軽く吹いただけで飛んでいきそうなぐらいだ。明確に存在感が薄くなっており、もはや絞り出せるものなど全て絞り出したといわんばかりだ。それでもなお魔法が維持できているのは、エリザの中身の精神力なのだろう。その精神力が一瞬でも途切れれば、エリザは相手の魔法の中に消えることになる。
そして、決着の時。相手側の光線の勢いがエリザの闇の光線を押し返すべく強くなったその一瞬だった。エリザが何かを叫んだ──ように見えた。実際には何の声も発しなかったのだが、叫んだとしか思えないその表情と共に闇の光線の勢いが増して、相手プレイヤーをその濁流とでも表現すべき勢いの中に叩き込んで吹き飛ばした。
そしてブルーカラーの勝利が宣言された。しかし、同時にエリザは地面に倒れこんで動かない。その姿はまさに死人。生気の欠片もなく、ただただ虚ろに焦点のあっていない目を晒していた。おそらく、生命力の本当にぎりぎりまで燃やして燃やして燃やし尽くして魔法を維持、そして最後の一撃を放ったのだろう。
(今は使えない《黄龍》変身の黄龍玉と基本的な理屈は同じ、か。己の存在そのものを削る本当に危険な技──エリザは己をロストしてしまうそのギリギリ一歩前まで力をふしりぼったのだろう。そうでなければ、あそこまで行かない)
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「ロナさん、ミリーさん、そしてアースさん。エリザさんはバトンをつなぎました。最後の役目をお願いします」
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