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二次予選最終戦
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最後にいろいろと絡まれた初日から数日。大会はスムーズに行程をこなしていた。だが一方でブルーカラーのほうはスムーズとはいいがたい状態にあった。
初日こそいい感じに勝利をおさめたが翌日からはそうもいかず──何度も黒星をつけられることとなった。やはり二次予選に勝ち残ってくるプレイヤーは強く、自分も何度も地面をなめる事となっていた。それでもみんなで協力して食らいつき、何とか勝率的には上位に入っている。
そして今日が二次予選最終日。ブルーカラーの対戦は一番最後。当然勝率上位ギルドは試合を見に来るだろう。まず、負けた時点で準決勝へと駒を進められる可能性はほぼなくなる。何せ最終戦では勝率上位ギルドのうちの二つは勝利を収めて勝率を伸ばしている。さらに今日対戦することになるギルドは勝率上位ギルドの一つ。
だから今日負ければ準決勝出場の望みは絶たれると考えておくべきだ。何より評価されるのは勝った回数なのだから……勝利数が同じという状況になって初めて、様々な要素による選出基準の選定が始まる。だからこそ、今日の戦いを是が非でも勝たねばならない。ややあって、ついに試合が開始される。
(それにしても見事に誰もかれもがボロボロだな)
誰もかれも、試合開始のHPが四割以下だ。おかげで普段の動きが全くできず、苦しい戦いを強いられることは間違いない。もっとも、それは相手も同じようだが。この泥沼のような戦いから抜け出すのは、ブルーカラーか相手のギルドか。その答えが今日出ることとなる。
「行ってくるぜ」
そう口にして、ツヴァイが武舞台に上がる。しかし、ツヴァイは最初からHPが二割以下だ。もっとも、相手も同じぐらいの人を最初に上げてきた。狙いは同じ、少しでも時間を稼いでほかのメンバーのHPを回復させたいってことだ。ツヴァイグループでは一番HPを残しているのがノーラなので、彼女のHPを回復させる時間稼ぎだろう。
なお、この二次予選が進んでいく中で判明した事なのだが、HPを回復させる魔法の効果がガタ落ちになっている。ポーションも飲んでも回復する量が普段の一割もない上にすぐ中毒を起こす。なのでHPを魔法や道具を使って回復し、体の動きを取り戻す手段はとれなくなっている。一次予選ではできたんだがな。
戦いはツヴァイが相打ちになったが相手を倒し、次に上がったレイジは相手の格闘家の攻撃をうまく盾でいなしつつ防御主体で戦っている。しかし、徐々に押されるようになってしまった。レイジも必死で反撃をするのだが、普段通りに動かない体の影響もあって苦しい状況に追い込まれてしまった。
「落ちろ!」「まだだ!」
格闘家の一撃を何とか盾でいなし続けるレイジ。しかし、防御主体から防戦一方になってしまい、相手にダメージを与えることができなくなってしまっていた。そうなってしまっては勝ち目がない──粘りに粘ったが、レイジは格闘家の前に倒れることになってしまった。そうして最後の一人となったノーラが武舞台へと上がる。
ツヴァイとレイジの粘りによって時間を稼げたため、HPをかなり回復した状態で武舞台に上がれたノーラは普段の動きを取り戻しており、格闘家に対してナイフによる近接戦闘を繰り広げて翻弄する。格闘家も反撃はしているが、ノーラの動きについていけず手傷を増やし続けるだけに終わった。
そうして格闘家を倒したノーラだったが、相手の最後に控えていたのは軽鎧を着こんだ二刀流の戦士タイプのプレイヤーだった。相手もHPを回復できており、動きはかなりいい状態へと戻っているようだ。そして武舞台の上でノーラと二刀流のプレイヤーの真っ向勝負が始まった。
──真っ向勝負が始まった時点で、ノーラにとっては辛い戦いになっただろう。ノーラの獲物はナイフなので、リーチではどうしても劣る。鞭も使えるノーラだが、鞭に切り替えたとたんに相手に距離を詰められて鞭の間合いで戦わせてもらえない。仕方なくナイフに戻せばすぐさま相手は間合いを広げナイフの間合いに付き合わずに戦う。
(相手の人、うまい戦い方だな。あのような動きをされたらノーラの用いる武器の強みが全く発揮できない。ノーラはこのままではまずいなんて事はよく分かっているだろうから、どこで魔法使うかだな)
戦いの流れは、確実にノーラのほうが押される形となりつつあった。魔法を使いたいのは見て取れるのだが、詠唱する時間を取らせまいと相手が猛攻を仕掛けているのだ。あれでは一番詠唱の短い魔法であっても唱えたらバッサリと相手の剣に体を切り裂かれてしまう。相手はここまでのノーラの戦い方をよく見ていることがわかる。
「さすがに強いわね……」「そちらもな、だからこそこちらは最後まで油断はしないしできもしない!」
ノーラの言葉に二刀流プレイヤーが返答を返していた。ノーラの強さに敬意を払っているからこそ、苛烈に攻め立ててノーラの強さを発揮させないことにすべてを注いでいるのだろう。事実、そう攻め立ててもなおノーラは倒れていない。両手に構えたナイフで相手の剣をことごとくはじき返しているのだ。
「厄介ね、こちらを甘く見てくれない相手ってのは」「貴女を甘く見るのは愚か者だろう? あの有翼人との戦いを生き抜いたブルーカラーの一人。その強さはあの時に嫌って程思い知らされている!」
む、あの時は例外的にPKができる状況になっていた。そのため、洗脳されずに済んだブルーカラーのメンツがほかの洗脳されているプレイヤーとの戦いが展開されたわけなんだが……その時にノーラと戦った人なのだろう。あの時はそうするしかなかったんだが、あの時は掲示板であれこれ言われてしまったな。
「なるほど、あの時戦ったプレイヤーの中にあなたがいたのね」「有翼人の一件の後、俺は必至で訓練を積み重ねた。その成果を今ほかでもない貴方に見せられる。だからこそ、負けられない!」
そういう事か。この戦いは彼にとって単なるリベンジとかのレベルじゃない。千載一遇のチャンスなんだ。それじゃあ負けられないわな。しかし負けられないのはノーラも同じ。むしろこの会話が、ノーラの心に火を付ける事に繋がった様だ。
「よくわかったわ、ならば──行くわよ!」
防戦中心だったノーラが前に出始めた。相手の剣をことごとく弾きながら前へ、前へ。なるほど、目が慣れてきたんだな。だから弾いて前に出る行動がとれるようになったと。それに加えて、あんな言葉を聞いたら気合を入れない訳にはいかないわな。だが、それは相手にとっても望むところだったようで。
「流石! これほどまでに強い人はそう多くはいない! こちらも力を振り絞らせてもらう!」
二刀流のプレイヤーもより早く剣を振り始めた。もはや二人の間に舞う火花は多すぎて、花火のようになっている。その物騒な刃が生み出す花火大会は、制限時間経過まで続くこととなった。
『試合終了! 決着がつかなかったため判定に移ります』
終了の宣言が行われ、AIによる判断が行われることになったのだが──AIが長考したのである。言うまでもないがAIの処理能力は非常に高く、普通はこんな長考する事態は起きない。そんなAIが長考するほどに、審査が難しい戦いであったということになるだろう。やがて、一つ目のAIがブルーカラーを選び、もう一つのAIが相手ギルドを選んだ。
が、最後のAIがそこからさらに三分も長考した。そうして選ばれたギルドは──相手のギルドであった。これでブルーカラーには後がなくなった。一方で相手ギルドは歓声を上げる。その一方でノーラと二刀流の戦士プレイヤーは握手を交わしていた。
「負けちゃったわね、お見事」「いえ、正直勝ったとは思っていません。後わずかな時間ではありますが、機会があればあと一回……単純なルールで勝負がしたいです」
お互いの健闘をたたえあったノーラが武舞台から降りてきて頭を下げてきた。
「ごめん、負けちゃった。二番目と三番目のみんなに苦労を押し付けちゃうわ」
しかし、ノーラを責めることなど決してできない。彼女が本気で戦ったことは誰もがわかっているし、AIがあそこまで長考する姿なんて見たこともない。本当にきわどい勝負だったことはそれだけで十分わかる。
「ノーラさんの責任じゃないですよ、もちろんツヴァイやレイジの責任でもないです。それに、まだ終わっていません。後二回勝てばいいだけなんですから」
カザミネはそう言い残し、武舞台へと向かっていく。カザミネの言葉に、皆が同意する。むしろ彼に言いたいことをすべて言われてしまった感じすらあるな……なんにせよ、絶望するにはまだまだ早い。カザミネ達の奮闘に期待しよう。
*****
PCが新しくなりました。おかげで変換がおかしい所が多数出て執筆速度が鈍った……
PCが学んでくれるまで我慢ですねぇ。
初日こそいい感じに勝利をおさめたが翌日からはそうもいかず──何度も黒星をつけられることとなった。やはり二次予選に勝ち残ってくるプレイヤーは強く、自分も何度も地面をなめる事となっていた。それでもみんなで協力して食らいつき、何とか勝率的には上位に入っている。
そして今日が二次予選最終日。ブルーカラーの対戦は一番最後。当然勝率上位ギルドは試合を見に来るだろう。まず、負けた時点で準決勝へと駒を進められる可能性はほぼなくなる。何せ最終戦では勝率上位ギルドのうちの二つは勝利を収めて勝率を伸ばしている。さらに今日対戦することになるギルドは勝率上位ギルドの一つ。
だから今日負ければ準決勝出場の望みは絶たれると考えておくべきだ。何より評価されるのは勝った回数なのだから……勝利数が同じという状況になって初めて、様々な要素による選出基準の選定が始まる。だからこそ、今日の戦いを是が非でも勝たねばならない。ややあって、ついに試合が開始される。
(それにしても見事に誰もかれもがボロボロだな)
誰もかれも、試合開始のHPが四割以下だ。おかげで普段の動きが全くできず、苦しい戦いを強いられることは間違いない。もっとも、それは相手も同じようだが。この泥沼のような戦いから抜け出すのは、ブルーカラーか相手のギルドか。その答えが今日出ることとなる。
「行ってくるぜ」
そう口にして、ツヴァイが武舞台に上がる。しかし、ツヴァイは最初からHPが二割以下だ。もっとも、相手も同じぐらいの人を最初に上げてきた。狙いは同じ、少しでも時間を稼いでほかのメンバーのHPを回復させたいってことだ。ツヴァイグループでは一番HPを残しているのがノーラなので、彼女のHPを回復させる時間稼ぎだろう。
なお、この二次予選が進んでいく中で判明した事なのだが、HPを回復させる魔法の効果がガタ落ちになっている。ポーションも飲んでも回復する量が普段の一割もない上にすぐ中毒を起こす。なのでHPを魔法や道具を使って回復し、体の動きを取り戻す手段はとれなくなっている。一次予選ではできたんだがな。
戦いはツヴァイが相打ちになったが相手を倒し、次に上がったレイジは相手の格闘家の攻撃をうまく盾でいなしつつ防御主体で戦っている。しかし、徐々に押されるようになってしまった。レイジも必死で反撃をするのだが、普段通りに動かない体の影響もあって苦しい状況に追い込まれてしまった。
「落ちろ!」「まだだ!」
格闘家の一撃を何とか盾でいなし続けるレイジ。しかし、防御主体から防戦一方になってしまい、相手にダメージを与えることができなくなってしまっていた。そうなってしまっては勝ち目がない──粘りに粘ったが、レイジは格闘家の前に倒れることになってしまった。そうして最後の一人となったノーラが武舞台へと上がる。
ツヴァイとレイジの粘りによって時間を稼げたため、HPをかなり回復した状態で武舞台に上がれたノーラは普段の動きを取り戻しており、格闘家に対してナイフによる近接戦闘を繰り広げて翻弄する。格闘家も反撃はしているが、ノーラの動きについていけず手傷を増やし続けるだけに終わった。
そうして格闘家を倒したノーラだったが、相手の最後に控えていたのは軽鎧を着こんだ二刀流の戦士タイプのプレイヤーだった。相手もHPを回復できており、動きはかなりいい状態へと戻っているようだ。そして武舞台の上でノーラと二刀流のプレイヤーの真っ向勝負が始まった。
──真っ向勝負が始まった時点で、ノーラにとっては辛い戦いになっただろう。ノーラの獲物はナイフなので、リーチではどうしても劣る。鞭も使えるノーラだが、鞭に切り替えたとたんに相手に距離を詰められて鞭の間合いで戦わせてもらえない。仕方なくナイフに戻せばすぐさま相手は間合いを広げナイフの間合いに付き合わずに戦う。
(相手の人、うまい戦い方だな。あのような動きをされたらノーラの用いる武器の強みが全く発揮できない。ノーラはこのままではまずいなんて事はよく分かっているだろうから、どこで魔法使うかだな)
戦いの流れは、確実にノーラのほうが押される形となりつつあった。魔法を使いたいのは見て取れるのだが、詠唱する時間を取らせまいと相手が猛攻を仕掛けているのだ。あれでは一番詠唱の短い魔法であっても唱えたらバッサリと相手の剣に体を切り裂かれてしまう。相手はここまでのノーラの戦い方をよく見ていることがわかる。
「さすがに強いわね……」「そちらもな、だからこそこちらは最後まで油断はしないしできもしない!」
ノーラの言葉に二刀流プレイヤーが返答を返していた。ノーラの強さに敬意を払っているからこそ、苛烈に攻め立ててノーラの強さを発揮させないことにすべてを注いでいるのだろう。事実、そう攻め立ててもなおノーラは倒れていない。両手に構えたナイフで相手の剣をことごとくはじき返しているのだ。
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そういう事か。この戦いは彼にとって単なるリベンジとかのレベルじゃない。千載一遇のチャンスなんだ。それじゃあ負けられないわな。しかし負けられないのはノーラも同じ。むしろこの会話が、ノーラの心に火を付ける事に繋がった様だ。
「よくわかったわ、ならば──行くわよ!」
防戦中心だったノーラが前に出始めた。相手の剣をことごとく弾きながら前へ、前へ。なるほど、目が慣れてきたんだな。だから弾いて前に出る行動がとれるようになったと。それに加えて、あんな言葉を聞いたら気合を入れない訳にはいかないわな。だが、それは相手にとっても望むところだったようで。
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二刀流のプレイヤーもより早く剣を振り始めた。もはや二人の間に舞う火花は多すぎて、花火のようになっている。その物騒な刃が生み出す花火大会は、制限時間経過まで続くこととなった。
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が、最後のAIがそこからさらに三分も長考した。そうして選ばれたギルドは──相手のギルドであった。これでブルーカラーには後がなくなった。一方で相手ギルドは歓声を上げる。その一方でノーラと二刀流の戦士プレイヤーは握手を交わしていた。
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お互いの健闘をたたえあったノーラが武舞台から降りてきて頭を下げてきた。
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しかし、ノーラを責めることなど決してできない。彼女が本気で戦ったことは誰もがわかっているし、AIがあそこまで長考する姿なんて見たこともない。本当にきわどい勝負だったことはそれだけで十分わかる。
「ノーラさんの責任じゃないですよ、もちろんツヴァイやレイジの責任でもないです。それに、まだ終わっていません。後二回勝てばいいだけなんですから」
カザミネはそう言い残し、武舞台へと向かっていく。カザミネの言葉に、皆が同意する。むしろ彼に言いたいことをすべて言われてしまった感じすらあるな……なんにせよ、絶望するにはまだまだ早い。カザミネ達の奮闘に期待しよう。
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