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一日目の試合終了&呼び止められて話をする
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さて、次の試合は──見ごたえこそあったが危なげなくツヴァイ達が勝利してブルーカラーの二勝目を上げる形となった。内容も高レベルではあったが結果としてツヴァイ達が堅実に守り確実に削り、順当に勝ったという形。向こうも頑張ったのだが、どうも一戦目に出した面子が負けた事に動揺していたらしく、いつも通りに動けなかったという声が向こうから何度も聞こえた。
これで今日の試合は終了となる。皆コロシアムから退場したわけなのだが、外で今日の二試合目に戦った対戦相手に捕まってしまった。
「済まない、時間を少しだけ貰えないでしょうか? あの戦いで見せてくれた力についてどうしても聞いておきたい事があるのです」
戦いの最中とは打って変わって、落ち着いた声だ。が、この言葉に対して真っ先に動いたのは自分ではなかった。カナさんがその男性のそばに向かい、何かを耳打ちした。すると──
「なんと、それでは彼はそちらの門下生──」「そう言う訳ではございませんが……あの動きと剣筋からしてもしやと思いましたが、本当に──」
なんて言葉が聞こえてきた。カナさんとあの男性は知り合いだったのか? 二人のやり取りは数分続き、カナさんが口を開く。
「確認を取りましたが、こちらの方は私の実家とそれなりに関係がある方でした。皆さんもご存じである通り私の実家では古武術などを行っております。彼もまた別の場所で古武術系統の鍛錬を積んでいる所の師範代です。先ほどの戦いでどうにも見たような型を何度見見ていたのでもしやと思い、確認させていただきました」
ああー、そう言った繋がりでしたか。しかし、師範代とは。そんな方もこの世界に来ていたのか─って、そう言えばカナさんの父親もこの世界に来てたっけ。現実では難しい仕合もこちらの世界なら簡単にできるから、魅力的に映るのかもしれないな。
「こちらの世界ではカナさんでしたか。彼女の紹介の通り、ある場所にて師範代を務めている者です。この世界ではカブラギと名乗らせていただいています。先ほどの試合ではお見苦しい姿をお見せいたしました。つい熱が入ってしまい……お恥かしい限りです」
とカブラギさんはこちらに頭を下げてきた。話が少々長くなりそうなので、適当なお店に入り食事をとりながら話を聞く形となった。注文を済ませてお店の人が下がった頃合いを見てカブラギさんが話を始める。
「現実の話になってしまって恐縮なのですが──私には一つ大きな悩みがありまして。師からお前は今のままでは師範代が限界だろうと言われてしまっているのです。そう言われた日から私はより厳しく自分を律し、修練に明け暮れました。しかしそれから一年たっても二年たっても師の言葉は変わりませんでした」
ふうむ、つまりカブラギさんのお師匠さんからすれば何かが足りないからこそ師範代より先に進ませるわけにはいかないという事なんだろう。そしてすでにカブラギさん自身が出来る事はすでにやっているという事も間違いないはず。
「そんな悩みを抱えつつ、現実ではできないこちらの世界でも腕を磨き、私に足りないものを探し続けていた訳なのですが。先ほどの試合にて、今まで感じる事が出来なかった何かを感じ取ったのです。言葉にするのは難しいのですが、少なくても今の私には持っていないものであるという事だけは分かったのです」
なるほど、だから矢も楯もたまらず自分を捕まえたという事か。その自分にはない何かを掴むために、藁にもすがる気持ちだったという事は想像がつく。ここでツヴァイが口を開いた。
「そう言う事か……雰囲気的にアースに難癖を付けに来たという訳ではないのだろうが一応警戒させてもらっていた。しかしそうなると……アース、これはお前が話すしかなさそうだぞ」
ツヴァイに言葉に自分は頷いた。と、このタイミングで料理が来たので受け取る事を優先した。お店の人を待たせるわけにはいかない。受け取って、いただきますをして一口料理を食べてしっかし咀嚼してから自分は口を開いた。
「恐らく、と一応付けますが。カブラギさんの戦闘中の雰囲気からして気になっているのは明鏡止水の事でしょうね。あれは一応スキルではあるのですが──リアルのプレイヤーの心身も重要でして、ただ発動させればいいというお手軽な物ではないんです」
自分の言葉に対して明確に興味を持った視線を向けてくるカブラギさん。やっぱりこれで間違ってなかったか、と確認が取れた自分は再び口を開く。
「明鏡止水、読んで字のごとくですが──戦闘中の最中にそれだけの集中をして静かになるというのが難しい事は、現実の武術をたしなんでいるカブラギさんには説明するまでも無いと思います。ですが、それを自分はこちらの世界で見つけた師のお陰で可能となった、という話でして」
ここまで話すと、カブラギさんは明確に身を乗り出してから口を開いた。
「一体、どのような師を見つけられたのですか!? あのような戦いの最中で集中が高まるのは分かります。しかしあそこまで静かに穏やかに、しかし反撃は苛烈その物。今の私には、ない物なのです」
確かカブラギさんは自分の事をワンモア世界の住人から聞いているのだったな……なら話してみるか。
「ワンモア世界で有翼人との戦いがありましたが、その最終決戦をご覧になりましたでしょうか? 公式でもその様子はダイジェストになっておりましたが動画があります」「もちろんです、あのアースさんが最後の振るったあの一太刀は恐怖とそれ以上の感動を覚えましたから」
見ている、と。ならば話は早い。
「あの戦いの途中で自分が有翼人のトップに拘束され、龍が護ってくれたところも見ていますか?」「もちろんです、あのような存在がいたなどと私の旅の中では知る由もありませんでしたが。過去の戦争で一度だけ姿を見せた事は聞いていましたけれど」
そこも見てくれていたか。なら……
「あの最後に自分を庇ってくれた龍、あの方が私に武術を教えてくれた師匠の一人です」
この一言で、明確にカブラギさんの空気が変わった。いや、ブルーカラーの面々の空気も明確に変わったな。
「あの龍は普通の龍ではなく龍神様。龍人の国には龍人の試練というものがありましたが──あれはプレイヤーが受けると普通に能力が強化されるだけですが、龍人が受けて合格すると、龍神となる試練だったのです」
誰かが唾をのんだような音を立てた。が、自分は構わず話を続ける。
「そして、私の修行を行ってくれた龍神様は二人。カザミネ達も手ほどきを受けていますが……自分は本当に長く、何度も見て頂きました」
自分の言葉を聞いて、今度はカザミネが反応した。
「ちょ、ちょっと待ってください。じゃああの時、アースさんが連れて行ってくれた場所で修行をつけてくれた人って……龍の国における神様だったんですか!?」
そこで自分は頷いてはっきりと口にした。あそこにいた龍人こそ、自分の師匠である龍神様の一人であったと。そして、カナさんが私もこの世界の神様に短時間とはいえ修行をつけてもらったのですかと驚いていた。自分はその言葉にも頷く。そして自分はカブラギさんの方へ視線を移す。
「そして、あのかばってくれたまさにその時。師匠は体から魂を離して自分と一時的に一体化し、自分の体をもう一人の師匠が回復してくださっている時を使って最後の修行として明鏡止水を伝授する鍛錬をしてくださったのです。今までの修行と、最後の教えに対して全力で応えなければならないという思いが結び付きが最後の一太刀に繋がっています。あの一太刀で有翼人のトップを守っていた不可視のシールドを切り裂き──あのパワードスーツの攻撃が届いたのです」
自分の言葉を聞いたカブラギさんは乗り出していた身を戻し、一度料理を口にしてから大きく息を吐いた。
「なんという話でしょうか。アースさんは途轍もない旅と経験を積まれていたのですね……ちなみに、神様の修業とはどんなものがありましたか?」
この質問に答えたのは自分ではなくあの時修練に参加していた三人、カザミネ、カナさん、ロナちゃん。三人からの修行内容を聞いてカブラギさんは口を大きく開いて固まってしまった。そして自分に視線だけを向けてきたが、自分がやってきた修行内容と違いはなかったため頷く事で肯定した。
「──私のやってきた修練など、鼻で笑える話ですね。だからこそ、あの一太刀が生まれたのは納得が行く話です。明鏡止水、私に足りないのはまさにそれなのかもしれません」
という言葉を、カブラギさんは絞り出すような声で口にした。なんにせよ、この話がカブラギさんの役に立てばいいのだが。
これで今日の試合は終了となる。皆コロシアムから退場したわけなのだが、外で今日の二試合目に戦った対戦相手に捕まってしまった。
「済まない、時間を少しだけ貰えないでしょうか? あの戦いで見せてくれた力についてどうしても聞いておきたい事があるのです」
戦いの最中とは打って変わって、落ち着いた声だ。が、この言葉に対して真っ先に動いたのは自分ではなかった。カナさんがその男性のそばに向かい、何かを耳打ちした。すると──
「なんと、それでは彼はそちらの門下生──」「そう言う訳ではございませんが……あの動きと剣筋からしてもしやと思いましたが、本当に──」
なんて言葉が聞こえてきた。カナさんとあの男性は知り合いだったのか? 二人のやり取りは数分続き、カナさんが口を開く。
「確認を取りましたが、こちらの方は私の実家とそれなりに関係がある方でした。皆さんもご存じである通り私の実家では古武術などを行っております。彼もまた別の場所で古武術系統の鍛錬を積んでいる所の師範代です。先ほどの戦いでどうにも見たような型を何度見見ていたのでもしやと思い、確認させていただきました」
ああー、そう言った繋がりでしたか。しかし、師範代とは。そんな方もこの世界に来ていたのか─って、そう言えばカナさんの父親もこの世界に来てたっけ。現実では難しい仕合もこちらの世界なら簡単にできるから、魅力的に映るのかもしれないな。
「こちらの世界ではカナさんでしたか。彼女の紹介の通り、ある場所にて師範代を務めている者です。この世界ではカブラギと名乗らせていただいています。先ほどの試合ではお見苦しい姿をお見せいたしました。つい熱が入ってしまい……お恥かしい限りです」
とカブラギさんはこちらに頭を下げてきた。話が少々長くなりそうなので、適当なお店に入り食事をとりながら話を聞く形となった。注文を済ませてお店の人が下がった頃合いを見てカブラギさんが話を始める。
「現実の話になってしまって恐縮なのですが──私には一つ大きな悩みがありまして。師からお前は今のままでは師範代が限界だろうと言われてしまっているのです。そう言われた日から私はより厳しく自分を律し、修練に明け暮れました。しかしそれから一年たっても二年たっても師の言葉は変わりませんでした」
ふうむ、つまりカブラギさんのお師匠さんからすれば何かが足りないからこそ師範代より先に進ませるわけにはいかないという事なんだろう。そしてすでにカブラギさん自身が出来る事はすでにやっているという事も間違いないはず。
「そんな悩みを抱えつつ、現実ではできないこちらの世界でも腕を磨き、私に足りないものを探し続けていた訳なのですが。先ほどの試合にて、今まで感じる事が出来なかった何かを感じ取ったのです。言葉にするのは難しいのですが、少なくても今の私には持っていないものであるという事だけは分かったのです」
なるほど、だから矢も楯もたまらず自分を捕まえたという事か。その自分にはない何かを掴むために、藁にもすがる気持ちだったという事は想像がつく。ここでツヴァイが口を開いた。
「そう言う事か……雰囲気的にアースに難癖を付けに来たという訳ではないのだろうが一応警戒させてもらっていた。しかしそうなると……アース、これはお前が話すしかなさそうだぞ」
ツヴァイに言葉に自分は頷いた。と、このタイミングで料理が来たので受け取る事を優先した。お店の人を待たせるわけにはいかない。受け取って、いただきますをして一口料理を食べてしっかし咀嚼してから自分は口を開いた。
「恐らく、と一応付けますが。カブラギさんの戦闘中の雰囲気からして気になっているのは明鏡止水の事でしょうね。あれは一応スキルではあるのですが──リアルのプレイヤーの心身も重要でして、ただ発動させればいいというお手軽な物ではないんです」
自分の言葉に対して明確に興味を持った視線を向けてくるカブラギさん。やっぱりこれで間違ってなかったか、と確認が取れた自分は再び口を開く。
「明鏡止水、読んで字のごとくですが──戦闘中の最中にそれだけの集中をして静かになるというのが難しい事は、現実の武術をたしなんでいるカブラギさんには説明するまでも無いと思います。ですが、それを自分はこちらの世界で見つけた師のお陰で可能となった、という話でして」
ここまで話すと、カブラギさんは明確に身を乗り出してから口を開いた。
「一体、どのような師を見つけられたのですか!? あのような戦いの最中で集中が高まるのは分かります。しかしあそこまで静かに穏やかに、しかし反撃は苛烈その物。今の私には、ない物なのです」
確かカブラギさんは自分の事をワンモア世界の住人から聞いているのだったな……なら話してみるか。
「ワンモア世界で有翼人との戦いがありましたが、その最終決戦をご覧になりましたでしょうか? 公式でもその様子はダイジェストになっておりましたが動画があります」「もちろんです、あのアースさんが最後の振るったあの一太刀は恐怖とそれ以上の感動を覚えましたから」
見ている、と。ならば話は早い。
「あの戦いの途中で自分が有翼人のトップに拘束され、龍が護ってくれたところも見ていますか?」「もちろんです、あのような存在がいたなどと私の旅の中では知る由もありませんでしたが。過去の戦争で一度だけ姿を見せた事は聞いていましたけれど」
そこも見てくれていたか。なら……
「あの最後に自分を庇ってくれた龍、あの方が私に武術を教えてくれた師匠の一人です」
この一言で、明確にカブラギさんの空気が変わった。いや、ブルーカラーの面々の空気も明確に変わったな。
「あの龍は普通の龍ではなく龍神様。龍人の国には龍人の試練というものがありましたが──あれはプレイヤーが受けると普通に能力が強化されるだけですが、龍人が受けて合格すると、龍神となる試練だったのです」
誰かが唾をのんだような音を立てた。が、自分は構わず話を続ける。
「そして、私の修行を行ってくれた龍神様は二人。カザミネ達も手ほどきを受けていますが……自分は本当に長く、何度も見て頂きました」
自分の言葉を聞いて、今度はカザミネが反応した。
「ちょ、ちょっと待ってください。じゃああの時、アースさんが連れて行ってくれた場所で修行をつけてくれた人って……龍の国における神様だったんですか!?」
そこで自分は頷いてはっきりと口にした。あそこにいた龍人こそ、自分の師匠である龍神様の一人であったと。そして、カナさんが私もこの世界の神様に短時間とはいえ修行をつけてもらったのですかと驚いていた。自分はその言葉にも頷く。そして自分はカブラギさんの方へ視線を移す。
「そして、あのかばってくれたまさにその時。師匠は体から魂を離して自分と一時的に一体化し、自分の体をもう一人の師匠が回復してくださっている時を使って最後の修行として明鏡止水を伝授する鍛錬をしてくださったのです。今までの修行と、最後の教えに対して全力で応えなければならないという思いが結び付きが最後の一太刀に繋がっています。あの一太刀で有翼人のトップを守っていた不可視のシールドを切り裂き──あのパワードスーツの攻撃が届いたのです」
自分の言葉を聞いたカブラギさんは乗り出していた身を戻し、一度料理を口にしてから大きく息を吐いた。
「なんという話でしょうか。アースさんは途轍もない旅と経験を積まれていたのですね……ちなみに、神様の修業とはどんなものがありましたか?」
この質問に答えたのは自分ではなくあの時修練に参加していた三人、カザミネ、カナさん、ロナちゃん。三人からの修行内容を聞いてカブラギさんは口を大きく開いて固まってしまった。そして自分に視線だけを向けてきたが、自分がやってきた修行内容と違いはなかったため頷く事で肯定した。
「──私のやってきた修練など、鼻で笑える話ですね。だからこそ、あの一太刀が生まれたのは納得が行く話です。明鏡止水、私に足りないのはまさにそれなのかもしれません」
という言葉を、カブラギさんは絞り出すような声で口にした。なんにせよ、この話がカブラギさんの役に立てばいいのだが。
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