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ブルーカラーと食事会へ
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自分がある程度近づくと向こうも気が付いたらしく手をあげて挨拶をしてきた。こちらも手をあげてそれに応えつつ近づく。
「よう、元気そうだな」「ツヴァイ達もな。塔での戦闘をした帰りかな?」「まあな、今日はこれぐらいで引き揚げて残り時間は各自自由にって感じだ」
ツヴァイ達は毎日白の塔と黒の塔を交互に入っているそうで、少しでも最後の戦いの時を迎えるまでに強くなっておきたいと言う事の様だった。
「スキルもほぼ限界まで上がってるんだが、まだ一部が上がり切らなくてな」「お互い、上げにくいスキルのレベル上げが最近は主流ですね」
とは、レイジとカザミネの言葉だ。最後の戦いまでにすべてのスキルレベルを限界まで上げておきたいと気う気持ちはよく分かる。次の戦いが文字通り再チャレンジできない一発勝負、その戦いを前にしてやり残しが多くある状態じゃ不安しか残らないもんなぁ。
「それに加えて各自の連携と、戦闘技術の向上も狙っています」「ただの力押しなんて……あの存在には通用しないでしょうから」
と、カナさんとエリザが言葉を続ける。そうだな……あの時話をしただけでもそれなりの圧を感じた。ましてや最後の相手ともなれば、ただの力押しで勝てる相手なんてことはここまでワンモアをプレイしてきた人ならまず思わないだろう。
「ところでアース君は何をしてるの?」「うーん、こちらもやり残しをしないように右往左往しながらあれこれ手を伸ばして色々やってるって感じかな。戦闘だけじゃないからなぁ」
ロナの質問にはこう返答した。流石に親方達の存在を口にするわけにはいかない。親方達はここにはいない存在として扱わないと……もし隠し工房にいるとバレたら、また面倒な事になりかねない。塔に登り始める直前のごたごたを、もう一度親方やお弟子さん達にやらせるような事になったら迷惑どころじゃないし。
「アースは色々やれるからなぁ。確かに俺達みたいにひたすら戦闘技術を磨いていればいいって訳じゃないしなぁ」「最終決戦に向けての準備は、ある意味我々より大変でしょうね」
ツヴァイ達も自分の言葉に深く探りを入れてくるような事はなく、ツヴァイとカザミネの言葉にうなずいていた。ま、向こうもこちらが言えない事などいろいろあると長年の付き合いで察しているからかもしれないが。
「でもさ、久々にこうして顔を直接合わせたんだし一緒に食事でもしない? 雑談でも交わしながらさ」「そうだな、たまには良いだろ。アースも時間は大丈夫だよな」「ええ、大丈夫です」
ロナちゃんの言葉にレイジが続き、自分は時間の確認に問題なしの意味を組めて言葉を返しながらうなずいた。確かにここ久しく顔を合わせた時間がなかったような気がするし、今日はこれ以上やるべき事も無いから良いだろう。ワンモアが終われば恐らくこうやって会話を交わす事もなくなるのだから、今だけでも仲良くしておこう。
「じゃあ、どこにしましょうか? おすすめの所ってありますか?」「肉料理系なら、最近お店を出している『オークキッチン』という所が美味かったぜ。ワンモア世界なら夜に肉を食っても問題は無いから、肉が良いならおすすめだな」
コーンポタージュさんの言葉に、肉料理を進めてきたのはツヴァイ。こんな時間にリアルでお肉を食べたら色々な意味で大変だが、ワンモア世界ならそう言う心配はないからね。
「魚料理が良いのでしたら、釣りギルドが出店している『寿司処・笹船』というお店が良かったと記憶しています。寿司だけでなく刺身、魚介を使った汁物なども取り揃えていますよ」
これはカナさんのおすすめだ。ふーむ、そっちもおいしそうだな。過去、サーズが開かれた直後に釣りギルドのメンバーの一人にお世話になった記憶がよみがえる。そして、一匹も魚が釣れなかった記憶も。唯一釣り上げたのは人魚だったしなぁ……人魚は流石に釣果とは言えない。あの時人後から釣りの素養が全くないとまで断言されて、釣りはそれっきりになったんだよな。
「ハンバーガーとか、焼きそばとか……そう言うジャンクっぽい奴が食べたいなら『mixed up』ってお店があったね。名前はごちゃまぜを英語にしてるみたいだね。そこならジャンク系統の物は一通りそろってるよ」
と、これはロナちゃんからのおすすめだ。ジャンク物か……個人的にあまりハンバーガーとかフライドポテトってお店で買って食べた経験があんまりにないんだよね。不味そう、って思っている訳じゃないんだけど、何故か手を伸ばしにくいというか足が向かないというか。
「そば、うどん系ならやはり『有凪』でしょうね。出汁もいいし、麺にコシもあって満足できるお店です。ただ大勢で行くにはちょっと向かないかも知れませんが」
これはカザミネのおすすめか。確かにカザミネの浪人風な外見からすればそばやうどんを食べる姿は様になっているかもしれない。しかし、結構食べ物系統のスキルを取ってる人が店を出しているんだな。普段は素通りするばかりで興味を持たなかったから、これだけ色々とお店が出ていること自体を知らなかった。
そしてこれだけお店をあげられると、どこに行こうかの意見も割れる。なお自分はカナさんのおすすめしてきた『寿司処・笹舟』に票を入れている。そして票が少なかったお店を削って残ったのが『オークキッチン』と『寿司処・笹舟』だった。
「じゃ、これ以上時間を使いたくねえからコインを弾いて決めようぜ? 別に肉側でも寿司側でも、絶対そっちじゃなきゃ嫌だって事は無いだろ?」
ツヴァイの言葉に彼を除く全員が頷いた。自分も開くまで行くならば~こっちかな? って感じで絶対に寿司じゃなきゃ嫌だ! と言う訳ではない。そしてそれは他のメンバーも同じようだった。ツヴァイが全員の意思を確認してから一枚のコインを取り出し、こっちが表、こっちを裏とすると全員に宣言。
「表なら肉、裏なら寿司。じゃあ行くぞ?」
ツヴァイがコインを右手の親指で弾き、右手の甲部分で受け止めつつ左手で押さえる。そしてコインは──表を出した。
「じゃあ、肉料理だ。安心してくれ、あそこは脂っこくない肉もいろいろ揃えてる。脂っこいのが苦手な人はそれを選んでくれればいい」
と言う訳で、肉料理のお店で食事をしながら雑談でも交わそうと言う事が決まって早速移動。ツヴァイの案内でたどり着いたお店は、なんというか焼き肉のお店みたいな感じだった。幾つもの部屋があり、その部屋の中にテーブルと肉を焼く為の設備。会社の同僚と一緒に行った事がある焼き肉店の内装にかなり似ていた。
「じゃ、大部屋で」「かしこまりました、ご案内しまーす」
対応までほとんどそのままじゃないか……なんにせよ、案内された部屋は十分なスペースがあり窮屈さはない。そこで重装備な人はある程度装備をアイテムボックス内に仕舞って身軽になった所でメニューが回されてきた……ここまでリアルに忠実に作ったのか。塔の中だってのに、凝り過ぎじゃないの?
まあなんにせよメニューを見て……おいおい、ウーロン茶とか普通にあるし。後は各種肉……流石にドラゴン肉はない。流石に仕入れる事は不可能だよな。それでもいろいろあるな、熊肉とか鹿肉とか普通にある。鹿肉は社員旅行に行った先で食べる機会があったが、なかなか旨かったんだよな。後は……うん、ハラミを貰うかなぁ。後タンも。
「注文はお決まりでしょうかー?」「すみませーん、お願いしまーす」
それから各自色々と注文した。そしてやってきたお肉でテーブルが見事に埋まる。でもこの世界なら食べきれるだろう。リアルだったら、絶対無理だろうなぁ。誰だよカルビ一〇人前とか頼んだ人は。自分は一人分の分量しか頼んでいないぞ。足りなかったら追加注文して、お残しは出さないようにするからだ。
「じゃ、まずはカンパーイ!」「ツヴァイ、やけに手馴れてるわね……」
ツヴァイの乾杯の音頭に、ノーラがジト目でそう突っ込んだ。ツヴァイって歳幾つなんだっけ? でもなんというか、確かに乾杯の音頭が手馴れてるよなぁ。それはさておき、皆が注文していた飲み物で乾杯をする。なお、アルコールの類は無かったのでジュースとかお茶とかです。
「じゃあ早速……焼きますか!」「この音が良いんだよな」
ロナちゃんの言葉に、レイジが続く。この二人は最初からこの店に票を入れていた。ロナちゃんのおすすめはジャンクじゃなかったのか? と来る途中で聞いてみたが、そう言うお店もあるという選択肢を上げただけだよーと言われてしまった。まあ、確かに祖素目だと思ったのは個人的な感覚に過ぎなかったからなぁ。ロナちゃんからしてみれば、あくまで選択肢を一つ増やしただけに過ぎなかったのだろう。
なんにせよ部屋に充満するお肉の焼けるいい音と次第に漂う香り。なお煙は焼いている台の真横にぐるりとついている煙を吸い寄せる装置によって吸い取られている模様……こんなものまで作るとはなぁ。あ、自分もあんまり人のこと言えないや。さて、お肉を焼きながら雑談をしますか。何を話そうかねー。
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ツヴァイ達は毎日白の塔と黒の塔を交互に入っているそうで、少しでも最後の戦いの時を迎えるまでに強くなっておきたいと言う事の様だった。
「スキルもほぼ限界まで上がってるんだが、まだ一部が上がり切らなくてな」「お互い、上げにくいスキルのレベル上げが最近は主流ですね」
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「それに加えて各自の連携と、戦闘技術の向上も狙っています」「ただの力押しなんて……あの存在には通用しないでしょうから」
と、カナさんとエリザが言葉を続ける。そうだな……あの時話をしただけでもそれなりの圧を感じた。ましてや最後の相手ともなれば、ただの力押しで勝てる相手なんてことはここまでワンモアをプレイしてきた人ならまず思わないだろう。
「ところでアース君は何をしてるの?」「うーん、こちらもやり残しをしないように右往左往しながらあれこれ手を伸ばして色々やってるって感じかな。戦闘だけじゃないからなぁ」
ロナの質問にはこう返答した。流石に親方達の存在を口にするわけにはいかない。親方達はここにはいない存在として扱わないと……もし隠し工房にいるとバレたら、また面倒な事になりかねない。塔に登り始める直前のごたごたを、もう一度親方やお弟子さん達にやらせるような事になったら迷惑どころじゃないし。
「アースは色々やれるからなぁ。確かに俺達みたいにひたすら戦闘技術を磨いていればいいって訳じゃないしなぁ」「最終決戦に向けての準備は、ある意味我々より大変でしょうね」
ツヴァイ達も自分の言葉に深く探りを入れてくるような事はなく、ツヴァイとカザミネの言葉にうなずいていた。ま、向こうもこちらが言えない事などいろいろあると長年の付き合いで察しているからかもしれないが。
「でもさ、久々にこうして顔を直接合わせたんだし一緒に食事でもしない? 雑談でも交わしながらさ」「そうだな、たまには良いだろ。アースも時間は大丈夫だよな」「ええ、大丈夫です」
ロナちゃんの言葉にレイジが続き、自分は時間の確認に問題なしの意味を組めて言葉を返しながらうなずいた。確かにここ久しく顔を合わせた時間がなかったような気がするし、今日はこれ以上やるべき事も無いから良いだろう。ワンモアが終われば恐らくこうやって会話を交わす事もなくなるのだから、今だけでも仲良くしておこう。
「じゃあ、どこにしましょうか? おすすめの所ってありますか?」「肉料理系なら、最近お店を出している『オークキッチン』という所が美味かったぜ。ワンモア世界なら夜に肉を食っても問題は無いから、肉が良いならおすすめだな」
コーンポタージュさんの言葉に、肉料理を進めてきたのはツヴァイ。こんな時間にリアルでお肉を食べたら色々な意味で大変だが、ワンモア世界ならそう言う心配はないからね。
「魚料理が良いのでしたら、釣りギルドが出店している『寿司処・笹船』というお店が良かったと記憶しています。寿司だけでなく刺身、魚介を使った汁物なども取り揃えていますよ」
これはカナさんのおすすめだ。ふーむ、そっちもおいしそうだな。過去、サーズが開かれた直後に釣りギルドのメンバーの一人にお世話になった記憶がよみがえる。そして、一匹も魚が釣れなかった記憶も。唯一釣り上げたのは人魚だったしなぁ……人魚は流石に釣果とは言えない。あの時人後から釣りの素養が全くないとまで断言されて、釣りはそれっきりになったんだよな。
「ハンバーガーとか、焼きそばとか……そう言うジャンクっぽい奴が食べたいなら『mixed up』ってお店があったね。名前はごちゃまぜを英語にしてるみたいだね。そこならジャンク系統の物は一通りそろってるよ」
と、これはロナちゃんからのおすすめだ。ジャンク物か……個人的にあまりハンバーガーとかフライドポテトってお店で買って食べた経験があんまりにないんだよね。不味そう、って思っている訳じゃないんだけど、何故か手を伸ばしにくいというか足が向かないというか。
「そば、うどん系ならやはり『有凪』でしょうね。出汁もいいし、麺にコシもあって満足できるお店です。ただ大勢で行くにはちょっと向かないかも知れませんが」
これはカザミネのおすすめか。確かにカザミネの浪人風な外見からすればそばやうどんを食べる姿は様になっているかもしれない。しかし、結構食べ物系統のスキルを取ってる人が店を出しているんだな。普段は素通りするばかりで興味を持たなかったから、これだけ色々とお店が出ていること自体を知らなかった。
そしてこれだけお店をあげられると、どこに行こうかの意見も割れる。なお自分はカナさんのおすすめしてきた『寿司処・笹舟』に票を入れている。そして票が少なかったお店を削って残ったのが『オークキッチン』と『寿司処・笹舟』だった。
「じゃ、これ以上時間を使いたくねえからコインを弾いて決めようぜ? 別に肉側でも寿司側でも、絶対そっちじゃなきゃ嫌だって事は無いだろ?」
ツヴァイの言葉に彼を除く全員が頷いた。自分も開くまで行くならば~こっちかな? って感じで絶対に寿司じゃなきゃ嫌だ! と言う訳ではない。そしてそれは他のメンバーも同じようだった。ツヴァイが全員の意思を確認してから一枚のコインを取り出し、こっちが表、こっちを裏とすると全員に宣言。
「表なら肉、裏なら寿司。じゃあ行くぞ?」
ツヴァイがコインを右手の親指で弾き、右手の甲部分で受け止めつつ左手で押さえる。そしてコインは──表を出した。
「じゃあ、肉料理だ。安心してくれ、あそこは脂っこくない肉もいろいろ揃えてる。脂っこいのが苦手な人はそれを選んでくれればいい」
と言う訳で、肉料理のお店で食事をしながら雑談でも交わそうと言う事が決まって早速移動。ツヴァイの案内でたどり着いたお店は、なんというか焼き肉のお店みたいな感じだった。幾つもの部屋があり、その部屋の中にテーブルと肉を焼く為の設備。会社の同僚と一緒に行った事がある焼き肉店の内装にかなり似ていた。
「じゃ、大部屋で」「かしこまりました、ご案内しまーす」
対応までほとんどそのままじゃないか……なんにせよ、案内された部屋は十分なスペースがあり窮屈さはない。そこで重装備な人はある程度装備をアイテムボックス内に仕舞って身軽になった所でメニューが回されてきた……ここまでリアルに忠実に作ったのか。塔の中だってのに、凝り過ぎじゃないの?
まあなんにせよメニューを見て……おいおい、ウーロン茶とか普通にあるし。後は各種肉……流石にドラゴン肉はない。流石に仕入れる事は不可能だよな。それでもいろいろあるな、熊肉とか鹿肉とか普通にある。鹿肉は社員旅行に行った先で食べる機会があったが、なかなか旨かったんだよな。後は……うん、ハラミを貰うかなぁ。後タンも。
「注文はお決まりでしょうかー?」「すみませーん、お願いしまーす」
それから各自色々と注文した。そしてやってきたお肉でテーブルが見事に埋まる。でもこの世界なら食べきれるだろう。リアルだったら、絶対無理だろうなぁ。誰だよカルビ一〇人前とか頼んだ人は。自分は一人分の分量しか頼んでいないぞ。足りなかったら追加注文して、お残しは出さないようにするからだ。
「じゃ、まずはカンパーイ!」「ツヴァイ、やけに手馴れてるわね……」
ツヴァイの乾杯の音頭に、ノーラがジト目でそう突っ込んだ。ツヴァイって歳幾つなんだっけ? でもなんというか、確かに乾杯の音頭が手馴れてるよなぁ。それはさておき、皆が注文していた飲み物で乾杯をする。なお、アルコールの類は無かったのでジュースとかお茶とかです。
「じゃあ早速……焼きますか!」「この音が良いんだよな」
ロナちゃんの言葉に、レイジが続く。この二人は最初からこの店に票を入れていた。ロナちゃんのおすすめはジャンクじゃなかったのか? と来る途中で聞いてみたが、そう言うお店もあるという選択肢を上げただけだよーと言われてしまった。まあ、確かに祖素目だと思ったのは個人的な感覚に過ぎなかったからなぁ。ロナちゃんからしてみれば、あくまで選択肢を一つ増やしただけに過ぎなかったのだろう。
なんにせよ部屋に充満するお肉の焼けるいい音と次第に漂う香り。なお煙は焼いている台の真横にぐるりとついている煙を吸い寄せる装置によって吸い取られている模様……こんなものまで作るとはなぁ。あ、自分もあんまり人のこと言えないや。さて、お肉を焼きながら雑談をしますか。何を話そうかねー。
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