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試作機の仕事
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しばし時間が過ぎて目が見えるようになり、耳も通常の状態に戻ってきた。なので、実験の結果を確認しようと思う……うん、まあ散々な事にはなっているんだけどね。
ほとんどがキレイに吹っ飛んでおり、残骸が散らばっている。何せ試作パイルバンカーどころか設置した土台やジャンクの鎧すらぶっ飛んでいる訳でして。ただ、僅かに残った残骸から分かった事がある。まず、火薬を炸裂させた後に開くようにして圧力を逃がすようにしていた仕組みが上手く動いていなかった。穴が開くべき場所が開かない状態のまま残っていた。
これでは火薬が爆発し、杭を打ち出した後に残る圧力や爆炎が逃げる場所がない。それじゃあ破裂するよね……うーん、仕組みが悪かったのかなぁ。ここら辺はちゃんと作り直そう。もっと火薬の量を少なくして、まずはこの仕組みが正常に動いて杭を打ち出した後の圧力がちゃんと逃げるようにする所からやり直そう。
上手く行けば、杭を打ち出した後に周囲に爆炎が舞うようになるはずだったんだけど。でも、一歩前進した事もまた事実。悪かった場所を見つけ、改善する事は新しい物を作る時に大事な手順。決して無駄ではない、むしろよかったのだ。こういう問題点を偶然という形で問題なく通過できてしまうと──いざ完成品を作った直後に問題が発生するという地獄のパターンに陥るのだ。
(リアルの記憶は出てこなくていいから。残業に苦しんだあの日々は思い出さなくていいから)
自分の職場でも過去に一回だけどそう言う事があったのだ。新商品を作ったはいいが……完成直前で何故かテストした時には発生しなかった問題が判明し、その洗い出しの為に工場長を始めとした全社員が右往左往させられた悪夢の一週間。あの時は地獄だった……結局問題は、テストの時には通っていたが、後からもう一回確認すると問題がある事が判明した部品が原因だったという……
そう言う経験があるので、序盤からここは問題があると分かるのは非常にありがたい。ホント、よっし完成だ! ってみんなが沸いているタイミングで問題が発生しました! というのは本当にげんなりするんだよ。あの時は本当に賑やかだった工場内の空気がええーって感じで一気に湿っぽくなったもんなぁ。
工房に戻り、僅かに残った残骸を確認。そこからもう一度試作型パイルバンカーの動力部分のみを製作する。また、今回は特に圧がかかっていると思われる部分のみ鋼鉄で作る。火薬の量も最初の実験から更に十分の一まで落とすから、これで壊れるようだったら自分の基礎設計からダメと言う事になるだろう。
が、動力部分だけでも作るのは結構時間がかかる。何とか二十分弱かけて動力部分のみのむき身状態のパイルバンカーが完成。とりあえず手で杭部分を持ち、引っ掛かりなどがないかの確認をするために動かしてみるが、うん。スムーズに動いているかな。この部分い問題はとりあえずなさそうか、な?
再び白の塔の中に入り、再び用意した台座の上にパイルバンカーを乗せ、的としてもう一着ジャンクになった鎧を貰ってきた。火薬の量もしっかりと計量を行ってからカードリッチに投入。準備を終えてから安全装置を解除し、再び距離を取る。何せ一回目が一回目だ。火薬の量はガッツリ削ったとはいえ……また何か起きる可能性は十分ある。
(よし、三、二、一、ファイア!)
自分がワイヤーを介して引き金を引くと……重低音と共に杭が鎧に向かって打ち出された。が……なんというか、こつん言った感じで音だけのこけおどしになってしまっていた。これでは流石に一撃必殺どころか子供のおもちゃにすらならない煩いだけの価値がない存在だ。流石に火薬を削り過ぎたか? ゆっくりと近づき、危険がない事を確認してからチェックを始める。
(動作に問題はない。単純に火薬の量が好きな過ぎて杭を押し出すパワーが足りなかっただけだな。また爆発による衝撃の発生も少なかったためか、開放弁の仕組みもほぼ動作せず……これじゃだめだな、火薬を増やしてもう一度テストしないとデータが取れないぞ)
流石に慎重になり過ぎた様だ。それに初代と違って二代目は部分的にとは言え鋼鉄を使っているから耐久性も上がっている。火薬の量をもっと増やしても良かったか……なので、二回目のテストは火薬の量を初代に投入した時の半分ぐらいにしてみた。再び距離を取って発射体制に入る。
(よし、ファイア!)
引き金を引くと、今度は──景気のいい爆音と共に杭が勢いよく打ち出された。だが、杭は鎧に弾かれてしまう。まあ、これがパイルバンカーが実際にはねた武器になると以前説明した通りの光景そのものだな。パイルバンカーの方も、後ろに圧し戻された影響なのか台座ごとひっくり返っていた。
(だが、仕組みは全体的に動いてはいたか。杭を打ち出す機構もそうだが、その後の爆炎と共に衝撃を外に逃がすところも──あれ、動いたのは半分ぐらいか? 作動したのであれば爆炎が表面を焼くような跡が残っている部分と全くない部分があるな……まだ仕組みが不安定なのか?)
ひっくり返ったパイルバンカーを台座ごと引き起こしてから観察。とりあえず初代の問題点はある程度潰せている。だが完全ではない……特に杭を打ち出した後の爆炎と衝撃を逃がす機構の不全が気になる。完成品は手に持つ者になる以上、こういった部分の問題点はちゃんと潰した後じゃないと武器じゃなくて自殺道具になってしまいかねない。
(無茶な武器ではあるが、武器の設計ミスで使用者を殺すような事だけはあってはならないからな。問題点は全てしっかりと潰してから完成させないと)
モノづくり専門に動いてきたわけじゃないが、それぐらいの誇りはある。というかこの誇りを失ったのなら、武器に限らず物を作ってはだめだろう。物は生み出されたら誰かが使うのだ。その使った人が想定されていない運用方法を取ったとかでもない限り、作られたものは使う人の想定通りに動かないといけない。
今は周囲に様々な物があるが、この物達がどれもこれも正常に動かなかったらどうなるか? 危険極まりない事になる事は言うまでもないだろう……突如火を噴いたり爆発したりと言った分かりやすい被害だけでなく、想定通りに動かないというだけで危なくなる物だ。家庭もそうだが、病院の器具などがもし突如動かなくなったら? と考えて頂ければ、それがいかに怖い事かは分かっていただけるはず。
必要な時に求められている動作を行えないなんて事態を、完成品が引き起こしてはならない……特にこんな特殊な武器となればなおさらだ。ロマンを追求する武器ではあるが、使い手に危害を加えるような事態が起きないようにするという基本だけは他の武器と変わりない。もちろん、使い手がこちらの想定していない運用方法をしないことという但し書きがつくが。
そうじゃないときりがないからな……っと、かなり思考が脱線してしまったが、とりあえずこの二代目試作機はそこそこ動いたと言う事でいいだろう。ならば次はきちんと爆炎と衝撃を逃がす機構が全てにおいてきちんと動く事を目標としよう。火薬の量は固定して、まずは機構が全て十全に動く物を作る事を目指そう。
(だが、データはかなり取れたな。後はなぜ一部の機構が動かなかったかをこの二代目を使い潰して研究、確認し三代目の試作品へと繋げよう。うーん、指で触って動かす分には変な引っ掛かりなどは無いから問題なく動くはずなんだけど、それでも機能しないと言う事は設計に問題があるって事の証明だからなぁ)
そのためこの日は火薬の量なども調整して何度も試作二号機を起動させてデータを取った。最終的には二号機もボロボロになってしまったが……初代とはけた外れの量のデータを自分にもたらしてくれた。三号機はきっといい物になるはずだ。
ほとんどがキレイに吹っ飛んでおり、残骸が散らばっている。何せ試作パイルバンカーどころか設置した土台やジャンクの鎧すらぶっ飛んでいる訳でして。ただ、僅かに残った残骸から分かった事がある。まず、火薬を炸裂させた後に開くようにして圧力を逃がすようにしていた仕組みが上手く動いていなかった。穴が開くべき場所が開かない状態のまま残っていた。
これでは火薬が爆発し、杭を打ち出した後に残る圧力や爆炎が逃げる場所がない。それじゃあ破裂するよね……うーん、仕組みが悪かったのかなぁ。ここら辺はちゃんと作り直そう。もっと火薬の量を少なくして、まずはこの仕組みが正常に動いて杭を打ち出した後の圧力がちゃんと逃げるようにする所からやり直そう。
上手く行けば、杭を打ち出した後に周囲に爆炎が舞うようになるはずだったんだけど。でも、一歩前進した事もまた事実。悪かった場所を見つけ、改善する事は新しい物を作る時に大事な手順。決して無駄ではない、むしろよかったのだ。こういう問題点を偶然という形で問題なく通過できてしまうと──いざ完成品を作った直後に問題が発生するという地獄のパターンに陥るのだ。
(リアルの記憶は出てこなくていいから。残業に苦しんだあの日々は思い出さなくていいから)
自分の職場でも過去に一回だけどそう言う事があったのだ。新商品を作ったはいいが……完成直前で何故かテストした時には発生しなかった問題が判明し、その洗い出しの為に工場長を始めとした全社員が右往左往させられた悪夢の一週間。あの時は地獄だった……結局問題は、テストの時には通っていたが、後からもう一回確認すると問題がある事が判明した部品が原因だったという……
そう言う経験があるので、序盤からここは問題があると分かるのは非常にありがたい。ホント、よっし完成だ! ってみんなが沸いているタイミングで問題が発生しました! というのは本当にげんなりするんだよ。あの時は本当に賑やかだった工場内の空気がええーって感じで一気に湿っぽくなったもんなぁ。
工房に戻り、僅かに残った残骸を確認。そこからもう一度試作型パイルバンカーの動力部分のみを製作する。また、今回は特に圧がかかっていると思われる部分のみ鋼鉄で作る。火薬の量も最初の実験から更に十分の一まで落とすから、これで壊れるようだったら自分の基礎設計からダメと言う事になるだろう。
が、動力部分だけでも作るのは結構時間がかかる。何とか二十分弱かけて動力部分のみのむき身状態のパイルバンカーが完成。とりあえず手で杭部分を持ち、引っ掛かりなどがないかの確認をするために動かしてみるが、うん。スムーズに動いているかな。この部分い問題はとりあえずなさそうか、な?
再び白の塔の中に入り、再び用意した台座の上にパイルバンカーを乗せ、的としてもう一着ジャンクになった鎧を貰ってきた。火薬の量もしっかりと計量を行ってからカードリッチに投入。準備を終えてから安全装置を解除し、再び距離を取る。何せ一回目が一回目だ。火薬の量はガッツリ削ったとはいえ……また何か起きる可能性は十分ある。
(よし、三、二、一、ファイア!)
自分がワイヤーを介して引き金を引くと……重低音と共に杭が鎧に向かって打ち出された。が……なんというか、こつん言った感じで音だけのこけおどしになってしまっていた。これでは流石に一撃必殺どころか子供のおもちゃにすらならない煩いだけの価値がない存在だ。流石に火薬を削り過ぎたか? ゆっくりと近づき、危険がない事を確認してからチェックを始める。
(動作に問題はない。単純に火薬の量が好きな過ぎて杭を押し出すパワーが足りなかっただけだな。また爆発による衝撃の発生も少なかったためか、開放弁の仕組みもほぼ動作せず……これじゃだめだな、火薬を増やしてもう一度テストしないとデータが取れないぞ)
流石に慎重になり過ぎた様だ。それに初代と違って二代目は部分的にとは言え鋼鉄を使っているから耐久性も上がっている。火薬の量をもっと増やしても良かったか……なので、二回目のテストは火薬の量を初代に投入した時の半分ぐらいにしてみた。再び距離を取って発射体制に入る。
(よし、ファイア!)
引き金を引くと、今度は──景気のいい爆音と共に杭が勢いよく打ち出された。だが、杭は鎧に弾かれてしまう。まあ、これがパイルバンカーが実際にはねた武器になると以前説明した通りの光景そのものだな。パイルバンカーの方も、後ろに圧し戻された影響なのか台座ごとひっくり返っていた。
(だが、仕組みは全体的に動いてはいたか。杭を打ち出す機構もそうだが、その後の爆炎と共に衝撃を外に逃がすところも──あれ、動いたのは半分ぐらいか? 作動したのであれば爆炎が表面を焼くような跡が残っている部分と全くない部分があるな……まだ仕組みが不安定なのか?)
ひっくり返ったパイルバンカーを台座ごと引き起こしてから観察。とりあえず初代の問題点はある程度潰せている。だが完全ではない……特に杭を打ち出した後の爆炎と衝撃を逃がす機構の不全が気になる。完成品は手に持つ者になる以上、こういった部分の問題点はちゃんと潰した後じゃないと武器じゃなくて自殺道具になってしまいかねない。
(無茶な武器ではあるが、武器の設計ミスで使用者を殺すような事だけはあってはならないからな。問題点は全てしっかりと潰してから完成させないと)
モノづくり専門に動いてきたわけじゃないが、それぐらいの誇りはある。というかこの誇りを失ったのなら、武器に限らず物を作ってはだめだろう。物は生み出されたら誰かが使うのだ。その使った人が想定されていない運用方法を取ったとかでもない限り、作られたものは使う人の想定通りに動かないといけない。
今は周囲に様々な物があるが、この物達がどれもこれも正常に動かなかったらどうなるか? 危険極まりない事になる事は言うまでもないだろう……突如火を噴いたり爆発したりと言った分かりやすい被害だけでなく、想定通りに動かないというだけで危なくなる物だ。家庭もそうだが、病院の器具などがもし突如動かなくなったら? と考えて頂ければ、それがいかに怖い事かは分かっていただけるはず。
必要な時に求められている動作を行えないなんて事態を、完成品が引き起こしてはならない……特にこんな特殊な武器となればなおさらだ。ロマンを追求する武器ではあるが、使い手に危害を加えるような事態が起きないようにするという基本だけは他の武器と変わりない。もちろん、使い手がこちらの想定していない運用方法をしないことという但し書きがつくが。
そうじゃないときりがないからな……っと、かなり思考が脱線してしまったが、とりあえずこの二代目試作機はそこそこ動いたと言う事でいいだろう。ならば次はきちんと爆炎と衝撃を逃がす機構が全てにおいてきちんと動く事を目標としよう。火薬の量は固定して、まずは機構が全て十全に動く物を作る事を目指そう。
(だが、データはかなり取れたな。後はなぜ一部の機構が動かなかったかをこの二代目を使い潰して研究、確認し三代目の試作品へと繋げよう。うーん、指で触って動かす分には変な引っ掛かりなどは無いから問題なく動くはずなんだけど、それでも機能しないと言う事は設計に問題があるって事の証明だからなぁ)
そのためこの日は火薬の量なども調整して何度も試作二号機を起動させてデータを取った。最終的には二号機もボロボロになってしまったが……初代とはけた外れの量のデータを自分にもたらしてくれた。三号機はきっといい物になるはずだ。
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