664 / 748
連載
工房二日目
しおりを挟む
翌日。仕事を終えてログインし、昨日親方のお弟子さんに連れて行ってもらった付近まで移動。親方の隠し工房への入り口は大まかにしか分からないので、お弟子さん達からの接触を待つ。待つこと数分、お弟子さんの一人が案内してくれた。周囲にも気を配るが、こちらを注視しているプレイヤーは居ない。
再び工房の中に入ると、すでに親方を始めとした数名が制作作業を行っていた。なので自分も昨日使わせてもらった場所で制作に取り掛かる。そうして三〇分ほど談笑を交えつつ制作をしている時だった。親方が作った商品を売る為に地上に戻って配達しているお弟子さんから連絡が来たと口にしたのは。
しばしのやり取りの後、ウィスパーチャットを終わらせる親方。果たして無事に売れたのだろうか? そんな不安がよぎったが──親方の表情は明るい。
「売り上げは問題なし、お客の方もこの出来ならば満足との事だ」
その親方の言葉を聞いて、自分はほっとした。自分の作った弓も一緒に運ばれているのだ……これで盾は良いが弓はだめだ何て言われた日には落ち込むどころでは済まなかった。無事に注文主が満足してくれたようで良かった。
「ああ、それとアース。お前さんにはちょっとした土産があるそうだ。帰った時に渡すという連絡も来ている」
土産とな? 一体何が運ばれてくるんだろうか。首を捻った自分に、親方がその中身を教えてくれる。
「アースの作った弓を特に気に入った獣人連合の名家のお嬢さんがな、あの弓を用いたいくつかのアーツを編み出したらしくてな。そのアーツが書かれたスクロールをくれるんだそうだ。そのスクロールは一回こっきりの使い捨てだが、それを使えばアーツが習得できるぞ」
そんなシステムもこの世界にあったのか!? いまだにこうして全然知らない事が出てくるな……でもそんな情報、Wikiには……ここでお弟子さんの一人が口を開く。
「Wikiにも載ってないから、驚くのもしょうがないよ。でも、俺達みたいに信頼されている制作者だとこういう事がたまにあるんだ。アーツを書き留めたスクロールを渡されて、信用できるものに渡してほしいって頼まれる。俺達はそのスクロールを、お得意様の中でも口が堅くて悪事に使わないと確信できるプレイヤーにだけ渡してたから知らなくて当然ってことで」
お弟子さんの言葉で、Wikiを始めとした攻略情報のどこにもアーツが書かれたスクロールがない理由が分かった。数が少ない上に、そんなものがあると分かれば親方達に所に押し掛けて無理難題を吹っ掛けてスクロールを手に入れようとする連中は山ほど出てきてしまうだろう。だから秘匿するという考えに行きつくのは至極当然だ。
「なるほど、そんな事が……自分はあれこれ手を出して特化してないプレイヤーだから知る機会が無かったと言う事なんですね……そもそも作ったモノはあくまで自分が使う為であって売ったりする為に物じゃなかったですし。それに、口が堅い人にしか渡さないという判断も納得できますよ、口が軽いスピーカー人間に知られた日には、とんでもない事になるでしょうからね」
このような特殊なアーツ入手は、強力なものであったり便利なものであったりする可能性がある。それ故にそうそう簡単に取れないようになっているのだが……今回みたいにスクロールさえ手に入れば覚えられるという融通の利く方法は、一回知られると人か押し寄せてくる事になるのは言うまでもなく──その結果、親方達がまともに生産家業が出来なくなるという弊害が予想できる。
「アースさんの言う通り、口の軽い奴らに知られてぺらぺらと話されたら大変な事になっちゃいますからねぇ……スクロールは親方が管理して、親方を始めとした弟子たちの九割がこいつになら渡しても問題ないだろうって人物にしか渡してないんすよ。あ、アースさんが信用できないって訳じゃないっすよ、アースさんに渡せるいいスクロールが手に入らなかったってだけっす」
他のお弟子さんがそんな事を言ってきた。ああうん、そこら辺は別に気にしてない。それに自分はあまりにも特殊な型だから、そう言ったスクロールを貰ってもうまく生かすことが出来なかった可能性が高い。なので全然問題ないのである……と言う事を伝えておいた。
「ただな……武具を受け取ったお客さんからの評価が良いのは素晴らしい事なんだが。その出来栄えを見た人達から追加の注文も入ってしまったと言う事も連絡が来た。なのでもっと作らなきゃいけねえって事も伝えておくぞ」
ここで親方からその様な追加情報が。ならば自分も弓をもっと作らなきゃいけないって事か……まあ、素材は親方達から十分融通されてるし、塔も登り切ったから生産に没頭しても問題はない。もしグラッド達からPvPを申し込まれたら、その時だけ抜ければいいだろう。親方の表情からしても、とても捌き切れない注文が入ったという感じはしないからな。
「あと、徐々にで良いがアース……盾に仕込むハサミのギミックを考えてくれないか? 弓を作る合間に木で試作品を作ってもらえると助かるんだが」
親方からの言葉に自分は頷く。とりあえず今日は弓を作るとして……その合間に設計図を頭の中で書き直すか。中盾サイズで、使う時だけ盾の下部を相手に向けられるようなからくりを仕込んで、そして何らかの動力でギミックを動かして仕込まれているハサミを飛び出させるというイメージは出来ている。
後は動力だが──やっぱり、人力、魔法、火薬ぐらいしか思いつかないな。盾の横にグリップをつけておいて、相手に向けた後にグリップを右手で引く事で仕組みを動かすタイプ。クラネス師匠からある程度伝授されていたドワーフの技術を使って、魔力を込める事で中のギミックを動かし起動させるタイプ。最後に火薬の衝撃を活かして起動させるタイプか……どれを作るにしても、やっぱり最初は模型を作って動くかどうかの確認は必須だろう。
「とりあえず大まかなイメージは出来ています。ただそれをしっかりとした形に落とし込みつつきちんと動くようにする為には模型を作ってチェックしてみないと何とも。それを作ってみて、さらに親方を始めとした皆さんに見てもらって改善を進めて、問題ないだろうという所まで進めたら試作品を作るって感じになると思います」
ただ、今回は親方を始めとした生産のプロが大勢いる。なので自分が大まかな形を作り、親方達がそれを改善し、一人の時とは比べ物にならない効率で完成品を生み出すことが出来る。なので、かなり気が楽ではある。
「ああ、その流れで良いと思うぞ。とにかくこの手の特殊な動きをするものなんてのはアースが大まかでいいから形を作ってくれねえと、こちらも動きようがないからな……それに、そう言ったギミック仕込みの武具を間近で見られると思うと結構楽しみという感情もある。とにかく、改良案なんかはこちらでじゃんじゃん出すから、大まかな形を頼む」
親方の言葉に再び頷き、今日の生産に取り掛かる。とりあえず明日、木材と縄なんかの材料を貰って試作品を作る事は決まった。ならばそれは明日の仕事、今日やるべき事じゃない。なのでそれ以上は考えず今日の仕事である弓の制作に向き合う。こういう生産に関しては、マルチタスクなんてやろうとしない方が良い。碌な事にならない。全体で物事が進んでいればそれでいいのだ。
(情けない物を作るのは、親方達に泥を塗る事にもなるんだ。自分一人で済む話ではないんだ、だから気を引き締めて集中して作らなければ)
心の中で気合を入れなおし、一張り一張りしっかりとした弓を作る事を心掛ける──よし、最初に出来上がった弓の出来は悪くない……この調子で確実に良い物を作って行こうじゃないか。
再び工房の中に入ると、すでに親方を始めとした数名が制作作業を行っていた。なので自分も昨日使わせてもらった場所で制作に取り掛かる。そうして三〇分ほど談笑を交えつつ制作をしている時だった。親方が作った商品を売る為に地上に戻って配達しているお弟子さんから連絡が来たと口にしたのは。
しばしのやり取りの後、ウィスパーチャットを終わらせる親方。果たして無事に売れたのだろうか? そんな不安がよぎったが──親方の表情は明るい。
「売り上げは問題なし、お客の方もこの出来ならば満足との事だ」
その親方の言葉を聞いて、自分はほっとした。自分の作った弓も一緒に運ばれているのだ……これで盾は良いが弓はだめだ何て言われた日には落ち込むどころでは済まなかった。無事に注文主が満足してくれたようで良かった。
「ああ、それとアース。お前さんにはちょっとした土産があるそうだ。帰った時に渡すという連絡も来ている」
土産とな? 一体何が運ばれてくるんだろうか。首を捻った自分に、親方がその中身を教えてくれる。
「アースの作った弓を特に気に入った獣人連合の名家のお嬢さんがな、あの弓を用いたいくつかのアーツを編み出したらしくてな。そのアーツが書かれたスクロールをくれるんだそうだ。そのスクロールは一回こっきりの使い捨てだが、それを使えばアーツが習得できるぞ」
そんなシステムもこの世界にあったのか!? いまだにこうして全然知らない事が出てくるな……でもそんな情報、Wikiには……ここでお弟子さんの一人が口を開く。
「Wikiにも載ってないから、驚くのもしょうがないよ。でも、俺達みたいに信頼されている制作者だとこういう事がたまにあるんだ。アーツを書き留めたスクロールを渡されて、信用できるものに渡してほしいって頼まれる。俺達はそのスクロールを、お得意様の中でも口が堅くて悪事に使わないと確信できるプレイヤーにだけ渡してたから知らなくて当然ってことで」
お弟子さんの言葉で、Wikiを始めとした攻略情報のどこにもアーツが書かれたスクロールがない理由が分かった。数が少ない上に、そんなものがあると分かれば親方達に所に押し掛けて無理難題を吹っ掛けてスクロールを手に入れようとする連中は山ほど出てきてしまうだろう。だから秘匿するという考えに行きつくのは至極当然だ。
「なるほど、そんな事が……自分はあれこれ手を出して特化してないプレイヤーだから知る機会が無かったと言う事なんですね……そもそも作ったモノはあくまで自分が使う為であって売ったりする為に物じゃなかったですし。それに、口が堅い人にしか渡さないという判断も納得できますよ、口が軽いスピーカー人間に知られた日には、とんでもない事になるでしょうからね」
このような特殊なアーツ入手は、強力なものであったり便利なものであったりする可能性がある。それ故にそうそう簡単に取れないようになっているのだが……今回みたいにスクロールさえ手に入れば覚えられるという融通の利く方法は、一回知られると人か押し寄せてくる事になるのは言うまでもなく──その結果、親方達がまともに生産家業が出来なくなるという弊害が予想できる。
「アースさんの言う通り、口の軽い奴らに知られてぺらぺらと話されたら大変な事になっちゃいますからねぇ……スクロールは親方が管理して、親方を始めとした弟子たちの九割がこいつになら渡しても問題ないだろうって人物にしか渡してないんすよ。あ、アースさんが信用できないって訳じゃないっすよ、アースさんに渡せるいいスクロールが手に入らなかったってだけっす」
他のお弟子さんがそんな事を言ってきた。ああうん、そこら辺は別に気にしてない。それに自分はあまりにも特殊な型だから、そう言ったスクロールを貰ってもうまく生かすことが出来なかった可能性が高い。なので全然問題ないのである……と言う事を伝えておいた。
「ただな……武具を受け取ったお客さんからの評価が良いのは素晴らしい事なんだが。その出来栄えを見た人達から追加の注文も入ってしまったと言う事も連絡が来た。なのでもっと作らなきゃいけねえって事も伝えておくぞ」
ここで親方からその様な追加情報が。ならば自分も弓をもっと作らなきゃいけないって事か……まあ、素材は親方達から十分融通されてるし、塔も登り切ったから生産に没頭しても問題はない。もしグラッド達からPvPを申し込まれたら、その時だけ抜ければいいだろう。親方の表情からしても、とても捌き切れない注文が入ったという感じはしないからな。
「あと、徐々にで良いがアース……盾に仕込むハサミのギミックを考えてくれないか? 弓を作る合間に木で試作品を作ってもらえると助かるんだが」
親方からの言葉に自分は頷く。とりあえず今日は弓を作るとして……その合間に設計図を頭の中で書き直すか。中盾サイズで、使う時だけ盾の下部を相手に向けられるようなからくりを仕込んで、そして何らかの動力でギミックを動かして仕込まれているハサミを飛び出させるというイメージは出来ている。
後は動力だが──やっぱり、人力、魔法、火薬ぐらいしか思いつかないな。盾の横にグリップをつけておいて、相手に向けた後にグリップを右手で引く事で仕組みを動かすタイプ。クラネス師匠からある程度伝授されていたドワーフの技術を使って、魔力を込める事で中のギミックを動かし起動させるタイプ。最後に火薬の衝撃を活かして起動させるタイプか……どれを作るにしても、やっぱり最初は模型を作って動くかどうかの確認は必須だろう。
「とりあえず大まかなイメージは出来ています。ただそれをしっかりとした形に落とし込みつつきちんと動くようにする為には模型を作ってチェックしてみないと何とも。それを作ってみて、さらに親方を始めとした皆さんに見てもらって改善を進めて、問題ないだろうという所まで進めたら試作品を作るって感じになると思います」
ただ、今回は親方を始めとした生産のプロが大勢いる。なので自分が大まかな形を作り、親方達がそれを改善し、一人の時とは比べ物にならない効率で完成品を生み出すことが出来る。なので、かなり気が楽ではある。
「ああ、その流れで良いと思うぞ。とにかくこの手の特殊な動きをするものなんてのはアースが大まかでいいから形を作ってくれねえと、こちらも動きようがないからな……それに、そう言ったギミック仕込みの武具を間近で見られると思うと結構楽しみという感情もある。とにかく、改良案なんかはこちらでじゃんじゃん出すから、大まかな形を頼む」
親方の言葉に再び頷き、今日の生産に取り掛かる。とりあえず明日、木材と縄なんかの材料を貰って試作品を作る事は決まった。ならばそれは明日の仕事、今日やるべき事じゃない。なのでそれ以上は考えず今日の仕事である弓の制作に向き合う。こういう生産に関しては、マルチタスクなんてやろうとしない方が良い。碌な事にならない。全体で物事が進んでいればそれでいいのだ。
(情けない物を作るのは、親方達に泥を塗る事にもなるんだ。自分一人で済む話ではないんだ、だから気を引き締めて集中して作らなければ)
心の中で気合を入れなおし、一張り一張りしっかりとした弓を作る事を心掛ける──よし、最初に出来上がった弓の出来は悪くない……この調子で確実に良い物を作って行こうじゃないか。
119
お気に入りに追加
26,947
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない
亮亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。
不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。
そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。
帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。
そして邂逅する謎の組織。
萌の物語が始まる。
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
異世界帰りの底辺配信者のオッサンが、超人気配信者の美女達を助けたら、セレブ美女たちから大国の諜報機関まであらゆる人々から追われることになる話
kaizi
ファンタジー
※しばらくは毎日(17時)更新します。
※この小説はカクヨム様、小説家になろう様にも掲載しております。
※カクヨム週間総合ランキング2位、ジャンル別週間ランキング1位獲得
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
異世界帰りのオッサン冒険者。
二見敬三。
彼は異世界で英雄とまで言われた男であるが、数ヶ月前に現実世界に帰還した。
彼が異世界に行っている間に現実世界にも世界中にダンジョンが出現していた。
彼は、現実世界で生きていくために、ダンジョン配信をはじめるも、その配信は見た目が冴えないオッサンということもあり、全くバズらない。
そんなある日、超人気配信者のS級冒険者パーティを助けたことから、彼の生活は一変する。
S級冒険者の美女たちから迫られて、さらには大国の諜報機関まで彼の存在を危険視する始末……。
オッサンが無自覚に世界中を大騒ぎさせる!?
勇者パーティーを追放されました。国から莫大な契約違反金を請求されると思いますが、払えますよね?
猿喰 森繁
ファンタジー
「パーティーを抜けてほしい」
「え?なんて?」
私がパーティーメンバーにいることが国の条件のはず。
彼らは、そんなことも忘れてしまったようだ。
私が聖女であることが、どれほど重要なことか。
聖女という存在が、どれほど多くの国にとって貴重なものか。
―まぁ、賠償金を支払う羽目になっても、私には関係ないんだけど…。
前の話はテンポが悪かったので、全文書き直しました。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。