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試合は進み、終盤戦へ
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首筋に突き刺した爪を引き裂くように振りぬいた。その直後にザッドの首筋からはかなりの血が流れだす。頸動脈に近い所を引き裂けた様だ。この出血ならザッドのHPはすぐに枯れるだろう。加えてマリンレッグセイヴァー・クラネスパワーの能力の一つである〈龍の激毒〉も発動しており、強烈な毒による持続ダメージがザッドの体を蝕んでいるのは間違いない。
後は追撃をかけなくてもザッドはダウンする。残るゼッドも落とす為にザッドから意識をゼッドに移したその瞬間、ザッドが自分の右足を凄まじい握力で掴んできた。そして、彼は叫ぶ。
「ゼッド、俺はあと少しでダウンする! そうなれば例のアイテム効果も消えるからアイテムを使って全力で逃げろ! アースの追撃は、俺が抑え込む! ここで三人とも捕まる訳には行かない!」「わりい、頼んだぜ!」
ザッドの声にゼッドはそう答え、この場から全力で立ち去る動きを見せる。三人が固まって動いていたのはこちらが予想した通り何かしらのアイテムによる影響だったのか。そしてすでにダウンしたゼラァ、そして今ザッドがダウンすれば残るゼッドはアイテムによる制限を失って自由に動けるようになるのだろう。
「うおおおおおおおお!!」
ザッドは雄たけびを上げると同時に、掴んだ自分の右足を離さない状態でハンマー投げの様な形で回転し始めた。ジャイアントスィングの片足バージョンとも言える。く、こうも振り回されたらゼッドがどの方向に逃げていくのかが見極められない。しかもザッドが全力で放そうとしない自分の右足に掛ける握力の影響で、自分がダメージを受けている。
ゼッドを逃がす援護と、少しでもダメージを自分に与えるための行動。当然こちらも盾に仕込んだスネークソードなどで反撃を行うが、体制が悪い事もあってザッドの分厚い鉄板のような鎧に有効打が取れていない。一方でザッドも吐血を何度も繰り返しており、本人も相当な負担と痛みをこらえながらこのジャイアントスィングもどきを続けている事が伺える。
(相当な苦痛を受け続けている筈なのに、全然右足を掴んでいる手の握力が衰えない。彼もすさまじい精神力の持ち主だ!)
毒はモンスターがのたうち回るレベルの激痛をもたらす。その毒の強化版である龍の激毒ならば、さらに激しい激痛を与える筈だ。なのに、ザッドはそれでも自分の足を離さない。血を吐きつつもゼッドを確実に逃がすために己の仕事をやり遂げようとしている。
ワンモアはダメージを受ければプレイヤーにも痛覚が伝わるシステムであり、今のザッドはプレイヤー本人にも相当厳しい痛覚が行っているはずなのだが──それでもこうして自分を足止めしている。プレイヤー自身の精神力が強くなければ、こんな行動はとれないのだ。
しかし、流石の彼でもついに限界を迎えたのだろう。自分の足をすっぽ抜けるような形で空中に放り投げたかと思うと、ゆっくりと膝を付き、そして崩れ落ちた。自分は受け身を取って素早く立ち上がったが、ゼッドの姿は全く見えない。完全に逃げられてしまった。ザッドは己の仕事を完遂したと言えるだろう。見事と言う他ない。
だが、勝負はまだまだこれから。先にゼラァを拘束して檻に送り、ザッドも拘束する。
「ザッド、ずいぶんと無茶をするね。激痛が体中を走っていただろうに」「アース相手にはこれぐらいやらなきゃ足りないだろう? 有翼人のボス相手にあんな姿を見せた漢に、己を大事にし過ぎて痛みの少ない方法なんて取れば足止めすらできないと考えた」
檻に送る前にザッドに声をかけてみれば、そんな返答が帰ってきた。ダウンしたことで痛みから解放されたらしく、口調には辛そうな所は無かった。さて、これでゼラァとザッドを捕縛できた。もちろんその内解放されるだろうが、それでも一時はグラッドパーティ側の探索速度は落ちる。今のうちにあと一人見つけて捕まえることが出来れば半減だ。
(欲を言えばジャグドをもう一回捕まえたいな。彼を捕まえることが出来れば鍵なしで箱を開けられる人物がいなくなる。それだけで十分すぎる遅延行為に繋がる)
もちろん早々上手く行くなんて思っていない。これは本当に運に恵まれれば、の話である。さて、肝心なのはここからどこに向かうかだ。本番が始まって足を踏み入れていないのは荒野、地下世界、雪原の三か所。このうち雪原には鍵が必ずある。よし、雪原に向かってみよう。どうせ明確な指針はないんだ、迷う時間がもったいない。
今回雪原エリアは草原を挟んだ反対側に存在している為、草原を突っ切る。練習時にグラッドが居たので《危険察知》の反応はもちろん確認しながらだ。今回はいなかったようだ……そして雪原に入ろうというタイミングで二つのアナウンスが入ってきた。
『荒野エリアの鍵が発見されました』『残り試合時間は二〇分です』
これでグラッド達が見つけなければならない鍵の数は残り三つか。そして試合時間は三分の一が経過したと。今のペースならばグラッド達が全ての鍵をそろえるのは残り五分前後となる……それでは遅すぎるから、グラッド達はもっと急ごうとするだろう。そうなればこちらが《危険察知》で発見しやすくなるはず。ここからはさらに盤面が動く事になるはずだ。
状況を纏めながら雪原エリアに入る。そしてざっと見渡したが、ここはどうやらほとんど攻略が進んでいない様だ。開いている箱はごくわずかであり、鍵がかかっていない箱さえ大多数が閉じられたままだった。雪原に飛ばされた人は、攻略を後回しにしたんだろうか? なんにせよ、これ以上留まってもグラッド達を見つける事は出来そうにない。
ならば他のエリアに移動するしかない。地下世界へと行ってみるか──そう考えた瞬間、またアナウンスが入ってくる。
『ジャングルエリアの鍵が発見されました』
これで、未発見の鍵は残り二つ。一つはこの雪原にあるが、もう一つの鍵の位置はこちらも分からない。この状況、もしかして雪原エリアを離れたらまずくないか? と言う考えが浮かぶ。
(ここを離れて探し回っている間に鍵を発見されてしまったら、後一か所はどこのエリアを護ればいいのか分からなくなってしまう。もちろん候補は絞れるが、それでも二分の一、そして外れていたら目も当てられない……よし、このエリアを防衛する事に決めた。ここのエリアで少しでも時間を稼ぎ、最終決戦にグラッド達が使える時間を一分一秒でも削ろう)
そう腹を決めて、雪原エリアのど真ん中で腰を下ろして待ち構える。その間にアナウンスが入り住宅街にて鍵が見つかった事と、檻に入れられていたゼラァとザッドが解放された事が告げられる。だが、それらの行動にかなり手間取った様で……雪原エリアにて《危険察知》が反応した時には残り時間が九分を切っていた。後九分粘れば自分の勝利だ。
(危険察知の反応からして、もはや隠密行動は諦めているな。スピードを最重視している様子がうかがえる。無理もない、残り時間が九分しかないんだから。ここからグラッド側は鍵を見つけて、さらに中央の草原エリアにて現れる扉を開かなきゃいけない。それを考えれば九分と言う残り時間は少なすぎる。速度を最重視しなければ間に合わないだろう)
グラッドパーティの六人全員が《危険察知》の範囲に収まっている。二人一組で攻略するつもりなのも分かった。あとは、自分が各ペアに襲い掛かって時間を浪費させるのみ。よし、こちらも行動開始だ。この勝負の決着もあと少しでつくな。
後は追撃をかけなくてもザッドはダウンする。残るゼッドも落とす為にザッドから意識をゼッドに移したその瞬間、ザッドが自分の右足を凄まじい握力で掴んできた。そして、彼は叫ぶ。
「ゼッド、俺はあと少しでダウンする! そうなれば例のアイテム効果も消えるからアイテムを使って全力で逃げろ! アースの追撃は、俺が抑え込む! ここで三人とも捕まる訳には行かない!」「わりい、頼んだぜ!」
ザッドの声にゼッドはそう答え、この場から全力で立ち去る動きを見せる。三人が固まって動いていたのはこちらが予想した通り何かしらのアイテムによる影響だったのか。そしてすでにダウンしたゼラァ、そして今ザッドがダウンすれば残るゼッドはアイテムによる制限を失って自由に動けるようになるのだろう。
「うおおおおおおおお!!」
ザッドは雄たけびを上げると同時に、掴んだ自分の右足を離さない状態でハンマー投げの様な形で回転し始めた。ジャイアントスィングの片足バージョンとも言える。く、こうも振り回されたらゼッドがどの方向に逃げていくのかが見極められない。しかもザッドが全力で放そうとしない自分の右足に掛ける握力の影響で、自分がダメージを受けている。
ゼッドを逃がす援護と、少しでもダメージを自分に与えるための行動。当然こちらも盾に仕込んだスネークソードなどで反撃を行うが、体制が悪い事もあってザッドの分厚い鉄板のような鎧に有効打が取れていない。一方でザッドも吐血を何度も繰り返しており、本人も相当な負担と痛みをこらえながらこのジャイアントスィングもどきを続けている事が伺える。
(相当な苦痛を受け続けている筈なのに、全然右足を掴んでいる手の握力が衰えない。彼もすさまじい精神力の持ち主だ!)
毒はモンスターがのたうち回るレベルの激痛をもたらす。その毒の強化版である龍の激毒ならば、さらに激しい激痛を与える筈だ。なのに、ザッドはそれでも自分の足を離さない。血を吐きつつもゼッドを確実に逃がすために己の仕事をやり遂げようとしている。
ワンモアはダメージを受ければプレイヤーにも痛覚が伝わるシステムであり、今のザッドはプレイヤー本人にも相当厳しい痛覚が行っているはずなのだが──それでもこうして自分を足止めしている。プレイヤー自身の精神力が強くなければ、こんな行動はとれないのだ。
しかし、流石の彼でもついに限界を迎えたのだろう。自分の足をすっぽ抜けるような形で空中に放り投げたかと思うと、ゆっくりと膝を付き、そして崩れ落ちた。自分は受け身を取って素早く立ち上がったが、ゼッドの姿は全く見えない。完全に逃げられてしまった。ザッドは己の仕事を完遂したと言えるだろう。見事と言う他ない。
だが、勝負はまだまだこれから。先にゼラァを拘束して檻に送り、ザッドも拘束する。
「ザッド、ずいぶんと無茶をするね。激痛が体中を走っていただろうに」「アース相手にはこれぐらいやらなきゃ足りないだろう? 有翼人のボス相手にあんな姿を見せた漢に、己を大事にし過ぎて痛みの少ない方法なんて取れば足止めすらできないと考えた」
檻に送る前にザッドに声をかけてみれば、そんな返答が帰ってきた。ダウンしたことで痛みから解放されたらしく、口調には辛そうな所は無かった。さて、これでゼラァとザッドを捕縛できた。もちろんその内解放されるだろうが、それでも一時はグラッドパーティ側の探索速度は落ちる。今のうちにあと一人見つけて捕まえることが出来れば半減だ。
(欲を言えばジャグドをもう一回捕まえたいな。彼を捕まえることが出来れば鍵なしで箱を開けられる人物がいなくなる。それだけで十分すぎる遅延行為に繋がる)
もちろん早々上手く行くなんて思っていない。これは本当に運に恵まれれば、の話である。さて、肝心なのはここからどこに向かうかだ。本番が始まって足を踏み入れていないのは荒野、地下世界、雪原の三か所。このうち雪原には鍵が必ずある。よし、雪原に向かってみよう。どうせ明確な指針はないんだ、迷う時間がもったいない。
今回雪原エリアは草原を挟んだ反対側に存在している為、草原を突っ切る。練習時にグラッドが居たので《危険察知》の反応はもちろん確認しながらだ。今回はいなかったようだ……そして雪原に入ろうというタイミングで二つのアナウンスが入ってきた。
『荒野エリアの鍵が発見されました』『残り試合時間は二〇分です』
これでグラッド達が見つけなければならない鍵の数は残り三つか。そして試合時間は三分の一が経過したと。今のペースならばグラッド達が全ての鍵をそろえるのは残り五分前後となる……それでは遅すぎるから、グラッド達はもっと急ごうとするだろう。そうなればこちらが《危険察知》で発見しやすくなるはず。ここからはさらに盤面が動く事になるはずだ。
状況を纏めながら雪原エリアに入る。そしてざっと見渡したが、ここはどうやらほとんど攻略が進んでいない様だ。開いている箱はごくわずかであり、鍵がかかっていない箱さえ大多数が閉じられたままだった。雪原に飛ばされた人は、攻略を後回しにしたんだろうか? なんにせよ、これ以上留まってもグラッド達を見つける事は出来そうにない。
ならば他のエリアに移動するしかない。地下世界へと行ってみるか──そう考えた瞬間、またアナウンスが入ってくる。
『ジャングルエリアの鍵が発見されました』
これで、未発見の鍵は残り二つ。一つはこの雪原にあるが、もう一つの鍵の位置はこちらも分からない。この状況、もしかして雪原エリアを離れたらまずくないか? と言う考えが浮かぶ。
(ここを離れて探し回っている間に鍵を発見されてしまったら、後一か所はどこのエリアを護ればいいのか分からなくなってしまう。もちろん候補は絞れるが、それでも二分の一、そして外れていたら目も当てられない……よし、このエリアを防衛する事に決めた。ここのエリアで少しでも時間を稼ぎ、最終決戦にグラッド達が使える時間を一分一秒でも削ろう)
そう腹を決めて、雪原エリアのど真ん中で腰を下ろして待ち構える。その間にアナウンスが入り住宅街にて鍵が見つかった事と、檻に入れられていたゼラァとザッドが解放された事が告げられる。だが、それらの行動にかなり手間取った様で……雪原エリアにて《危険察知》が反応した時には残り時間が九分を切っていた。後九分粘れば自分の勝利だ。
(危険察知の反応からして、もはや隠密行動は諦めているな。スピードを最重視している様子がうかがえる。無理もない、残り時間が九分しかないんだから。ここからグラッド側は鍵を見つけて、さらに中央の草原エリアにて現れる扉を開かなきゃいけない。それを考えれば九分と言う残り時間は少なすぎる。速度を最重視しなければ間に合わないだろう)
グラッドパーティの六人全員が《危険察知》の範囲に収まっている。二人一組で攻略するつもりなのも分かった。あとは、自分が各ペアに襲い掛かって時間を浪費させるのみ。よし、こちらも行動開始だ。この勝負の決着もあと少しでつくな。
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