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28巻

28-3

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 ◆ ◆ ◆


 翌日、ログインした自分は甚平に着替えて昨日の公園に向かう。今日も左半分では師範代と門下生が剣の稽古を、右半分では子供達が遊んでいた。公園に入ると、子供達が自分に気が付いた。

「にーちゃん、来たな!」
「あそぼー!」
「ああ、今日はベーゴマに挑戦したいんだ。教えてくれ!」
「いーよ、任せて!」

 さて、今日はベーゴマだな。見たことはあるんだが、実際にコマに触るのは初めてだ。

「まず最初はひもの巻き方からだよ。先端に二つの結び目があるでしょ? そこを中心にこうやって巻いていくの。しっかりとベーゴマの下にくっつけるように巻かないとコマが回らないよ」

 目の前でお手本を見せてくれる女の子の龍人の真似をしながら、ベーゴマに糸を巻き付けていく。
 おっとっと、結構難しいな。しっかりと巻き付けないとすぐに緩んでしまう。かなり苦戦しながらもなんとか巻けたので、さっそく回してみることにする。

「大事なのは、思いっきりやること。途中で勢いが止まるとコマが回らないよ。まずはお手本ね、えいっ!」

 女の子が手を軽く振って前に出したと思った瞬間、勢いよく後ろに紐を引く。コマは見事に回りながら舞台の上に降り立つ。舞台ってのは布を張った台みたいなもののことで、そこにコマを二つ以上同時に放ってどっちが先に相手のコマを止めるかを競う。それぐらいは流石に見たことがあるから知っている。

「じゃ、やってみて。ああ、皆は前に立たないでね。皆も最初のころはコマがすっぽ抜けて前に飛んだことがあったでしょ? ぶつかって痛い思いをしないようにね」

 そんなことにもなるのか……自分の前方に誰もいなくなったことを確認してから、さっきの女の子の動きを真似てやってみる。するとどうだ、コマは回らないどころか自分に向かって飛んできてしまった。当たっても痛くはないが……

「その引き方じゃ遅いよ、もっと速く一瞬で引ききらないとコマが自分に当たっちゃう。まあ初心者がよくやる失敗の一つだから気にしちゃダメ、何回もやって覚えるものだから」

 ふむ、今の引きじゃダメってことなのか。もっと速くね……むちとかスネーク・ソードを使っている時の感覚でやった方が良いかもしれない。もう一回ベーゴマに紐を巻いてっと……そりゃ!

「おお、回せた」
「うん、二回目で回せるってにーちゃんは筋が良いね。でも回転がちょっと弱いかなー、喧嘩ゴマをやったらすぐに止められちゃうね」

 確かに、先ほどお手本で見せてもらった女の子のコマと比べると、回転が弱い。これじゃあ確かにちょっとぶつけられたらすぐに失速して止まってしまうだろうな。

「でも、まずは回せたことで良しとしておくよ。後は強く回転するように練習しないとな。流石に負けっぱなしになったらへこむから」
「そうね、もうちょっと練習した方が良いかな。大丈夫、にーちゃんはすぐできるようになるよ」

 その後もちょっとしたコツを教えてもらいながら練習することしばし……

「うん、結構いい感じになってきたかな」
「そろそろ、喧嘩ゴマしてもよさそうだね。じゃあ皆、にーちゃんの相手をしてくれる人を募集するよー」
「「「「やるー」」」」

 おおう、いっぱい来たな。一対一では終わらないため、自分と子供二人で勝負してもらうことに。
 さて、最初の勝負は――

「ぶ、ぶっとばされたー!?」
「やったー!」

 自分のコマが弾き出されてしまった。その後もぼろぼろで負けが込んでいく。
 でも、こっちだって何回も回していれば慣れていくもの。やがて……

「あー! 飛ばされちゃった!」
「止まっちゃった……」
「今回は自分の勝ちだね」

 とまあ、勝てる回数も増えた。でも、子供達にとっては自分が強くなるのは望むところといったようで。

「よーし、勝負だにーちゃん!」
「おお、負けないぞ!」

 勝負に熱が入ること入ること。自分と男の子の投げ入れたベーゴマがバチッバチッと良い音を立てながらぶつかり合う。その後何回か激しくぶつかったところで、自分のコマが舞台から追い出されてしまった。回転がまーだ甘いかなー?


「負けたかー」
「ふー、あっぶねえ。あとちょっとでこっちのコマが止まっちゃうところだった。にーちゃん強くなるの早すぎ!」
「よーし、じゃあ次は俺とやろーぜ!」

 挑戦者はひっきりなしだ。一戦一戦がガッチガチの勝負になってきており、コマが止まって決着ということがほとんどない。激しくぶつかり合って、どちらかのコマが舞台から追い出されるという決着のつき方が大半だ。

「よっし、弾き出したか」
「あー、今回は僕の負けかー。悔しいなー」

 すでに子供も大人もなく、純粋にベーゴマで勝負するライバルみたいな空気になっている。勝った負けたでガッツポーズや本気で悔しがるだけでなく、周囲も勝敗がつくたびに歓声が沸く。
 それがすごい楽しい、昨日のメンコの時よりも大はしゃぎだな。

「そろそろ、私が行くよ?」
「おっと、ついに先生のお出ましか。ではお手合わせを願います」

 ついに出てきたのは自分にベーゴマを教えてくれた女の子。真っ向勝負をして、そして容赦ようしゃなくたたき伏せられました。いや、本当に容赦なく一瞬で自分のコマが舞台から退場させられたんだよ。
 まさにどや顔とはこういうもの、といった表情を見せられてしまったが、ここまで圧倒的な差を前にすると、その顔に文句を言う気が欠片も起きない。

「おー、流石ベーゴマの王様だー」
「一瞬で決着か、でもにーちゃんは今日初めてだししょうがねえよな」
「そうそう、兄ちゃんあんまり気を落とすな。俺達だって十回やっても全部負けることがざらだもんな」

 そんななぐさめの言葉をもらってしまった。そうか、よくやってる子供達相手でもそこまでの勝率を誇るのか、すごいな……王様と言われるのも無理からぬ強さを持っているってことは、先ほどの勝負で理解させられたし、納得だ。

「そろそろ四人でやろーぜ、にーちゃんも慣れてきたようだしな!」
「うんうん、やろうやろう!」

 と子供達が言い出したので今度は四つのコマが同時に舞台に投げ込まれることになった。いやね、もう今まで以上に激しい戦いになったよ。火花が物理的に散ってるし、コマはガンガン弾き出されるし。でもそれが面白いんだよなー。

「やった、俺のが最後まで残ったぜ!」
「あー、押し出されたー」

 勝者は勝ち誇り、敗者は悔しがる。無理もない、これ負けると本当に悔しくなるのよ。メンコと違って、ベーゴマは直接コマをぶつけ合うからか、よりエキサイトしてしまうのかね?
 そんな風に盛り上がっていたからだろうか? 剣を振っていたはずの龍人の大人達までがこっちに来て参戦し始めたのは。

「訓練は良いのですか?」
「今は休息時間だから問題はないぞ。それより一勝負と参ろう」

 参戦者が増えたことで、よりベーゴマの争いは熱を帯びる。というか門下生の皆様、剣の修練をしている時よりも熱が入っていらっしゃいませんか? まあ口には出さないよ……不必要に波風を立てる気はない。

「ほう、やるではないか」
「親父、これに関しては俺の方が強いぜ!」
「言うではないか。では少々本気を出してもよさそうだな」

 そんな感じで……師範代の方に怒られるまで、親子混合ベーゴマ対戦は続きましたとさ。



 4


 翌日、自分は宿屋を後にした。甚平姿ではなく普段の冒険者姿で。宿屋を出る時は女将さんをはじめとした従業員の皆様に勢ぞろいで見送られた。恥ずかしいのだが、ぜひやらせてほしいと言われれば否とは言えず……
 次に行くのはドワーフのクラネス師匠のところだ。そこで、これから使っていくスネーク・ソードを仕入れるつもりだ。アクアも合流し、今は頭上でのんびりしている。
 この六が武を離れる前に最後の挨拶をするべく……自分は例の公園へと足を運んだ。そこでは先日と同じように門下生達が剣の稽古で汗を流し、子供達は各々の遊びで声を上げていた。自分が入ってきたことで警戒するような動きがあったが、兜を外して顔を見せれば、その警戒も解けた。

「にーちゃんじゃん! どうしたのその恰好かっこう?」

 メンコを教えてくれた男の子が駆け寄りながら声をかけてきた。その子だけではなく周囲の子供達にも聞こえるような音量で、自分はここを旅立つことを告げる。

「そろそろ、この街をとうと思ってね。ここにいたのは戦い続けて疲れていた体を休めるためだったんだよ。体も十分休まったから、旅立つ前に最後の挨拶をしに来たんだ」

 そう告げると、えーっという声の大合唱だ。逆にそういう言葉が上がるぐらいには、子供達が自分を認めてくれたってことなんだろう。
 でも、だからといって出ていかないというわけにはいかない。また何か大きな出来事にぶち当たった時に、武器が貧弱なのは心配だからな。

「そっか、でもまた来るんだろ?」
「いつになるかは分からんけど、ね」

 この街にまた来るかどうかは分からない。でも、この街にまた来た時は必ずここに足を運ぶことだけは約束した。それぐらいは良いだろうと思ったから。

「旅立たれるのですな」
「ええ、大変お騒がせいたしました」

 師範代の方にも挨拶を。修練の横でメンコだベーゴマだとはしゃいじゃったからな、びておかないと流石に人としてあれだ。

「旅立たれる前に、一つ手合わせをしていただくわけにはまいりませんかな?」
「手合わせ、ですか?」

 自分の装備を眺めた師範代の方からそんな申し出を受けた。うーん、しかしなぁ……おそらく腰の剣を見てそう言ってきたんだろうけど。

「実はこの剣、スネーク・ソードなんです。ですからちょっと手合わせは難しいかと。普通の片手剣などは私は扱えませんし……どのような剣か、なじみがない方がいらっしゃるかもしれませんので――一応皆様の前で軽く剣を振っても構いませんか?」

 そう告げると、見せてほしいと言われたので十分に距離を取ってもらってから剣を抜く。要らぬ怪我をさせるわけにはいかないからね。
 アクアに頭上から降りてもらってから剣を抜き、最初は片手剣のように振るい、途中からスネークモードに切り替えて剣を振るう。
 スネーク・ソードの特徴が分かるように、終盤ではソードモードとスネークモードを切り替えながら演武っぽく剣を振った。そして剣を収めてから――

「と、このような武器です。一般的な片手剣と全く違うことはお分かりいただけたと思います。ですので、手合わせをするにはちょっと……」

 獲物が違いすぎるし、木刀のような代用品も用意できない。だからお断りしたいという気持ちを込めたんだが……拍手が巻き起こるわ、むしろ一回手合わせしたいという声が増えるわ……想定外の展開になってしまった。
 仕方がない……今使っている安物のスネーク・ソードの刃を潰して危険性を下げる。Atkの値が3まで落ち込んだので、これならば変なところに当てさえしなければ大丈夫だろう。

「ですが、こちらもあまり時間がありません。手合わせは三人までとさせてください。師範代の方を最後にしたいので、先に門下生の方二名を決めてください」

 そう告げると、数分ほど門下生の間で「俺が行く」「いや俺がやりたい」と揉めていたが……なぐり合いになることなく代表が決まったようだ。
 まずは一人目……距離を取って互いに礼をした後に獲物を構える。こっちは先ほどの刃を潰したスネーク・ソード。
 相手は大太刀の木刀を上段に構えている。周囲では門下生と子供達、そしてなぜかやって来た野次馬数名が観客となっている。

「では、一本勝負とする。始め!」

 始め、という言葉とほぼ同時に対戦相手の門下生が距離を詰めてくる。スネーク・ソード相手に距離を取れば射程外から攻撃されるだけだから当然の行動だな。故に、至極読み易いというもの。
 振り下ろされる木刀をスネーク・ソードで受け流して軌道きどうらし、カウンターで相手の首元に刃を突き付けて止める。

「そこまで! 一本!」

 実戦だったら首が飛んでいたはずだからな、当然の一本勝ちだろう。
 うん、門下生の人はパワーとスピードはそこそこある。でも、今までの冒険の中で戦った相手の中にこれ以上のパワーとスピードを持った相手はいっぱいいたからね、申し訳ないが負ける要素はない。

「鮮やかなお手並み、手合わせしていただきありがとうございました」
「お互い、これからも精進しましょう」

 左手で握手をして、手合わせをした門下生の人は下がっていった。
 さて、次だ。
 再び距離を取った状態で互いに礼。先ほどと同じように獲物を双方共に構える。ふむ、今度の人の構えは中段か。先ほどの門下生が上段からの振り下ろしをいなされてあっという間に負けたから、上段はマズいと踏んだかな?

「では、これも一本勝負とする。始め!」

 この人も一気に距離を詰めてくる。そして中段の構えから薙ぐように木刀を一閃いっせん。が、自分はすくい上げるように受け流して木刀の軌跡きせきを歪める。この自分の行動は織り込み済みだったのか、こちらが反撃する前にやや後ろに下がる門下生。ふむ、やっぱり全力で振っていたわけではないか。
 全力で振っていたら、自分のいなし行為によって体勢を崩し、多大な隙を晒したはずだ。
 次は自分が攻めるか。
 ソードモードのまま一歩前に踏み込んで、左上から右下へと袈裟切けさぎりによる攻撃を仕掛ける。この攻撃は相手の木刀に受け止められる。そのまま鍔迫つばぜいに持っていきたかったようだが、スネーク・ソードの仕組み上、それはやりたくないんだよね。仕込み武器はどうしても頑丈さという点ではもろいからだ。
 だから自分はわざと力を抜いた。
 鍔迫り合いになると考えていた門下生は、前方に体勢を崩す形になった。そのような大きなすきを自分が逃すわけもなく、後頭部に剣を振り下ろして寸止めする。これでいいだろう。

「そこまで! 一本!」

 よかった、ちゃんと認められた。やっぱり実践において死亡する一撃が入ると見なされれば一本扱いなんだな。一本を取られた門下生の人は悔しそうにしていたが、すぐに気持ちを切り替えて左手で握手を求めてきた。

「悔しいですが、完敗です。ありがとうございました」
「こちらこそ、手合わせありがとうございました」

 握手をし終えた後、門下生は下がっていく。さて、いよいよ最後の師範代の方との試合だな。

「素晴らしき腕をお持ちだろうとは思っておりました。ですが、こちらの読み以上のものをお持ちだった。しかも、まだ貴殿は本気を出されていない。楽しみです」
「ご期待にそえれば良いですが」

 お互い、距離を取ってから礼。武器を構えて、開始の声が聞こえると同時に今回は相手だけでなく自分も前に出た。師範代の顔には驚愕の表情が張りつく。

「なんと!?」
「三度も同じ始まり方ではつまらぬでしょう!」

 そのまま数回、お互いに切り込んでは対応するという刃のやり取りが行われる。流石は師範代、先の二人と比べて隙がない。数回フェイントを仕掛けても乗ってこない。もちろん向こうもフェイントを仕掛けてくるが、引っかかってあげない。一回だけ引っかかった振りをしてカウンターを試みたが、防がれた。

「見事なお手並み!」

 引っかかったと思ったところに反撃が飛んできたからなのか、師範代からそんな言葉が飛び出した。そこからさらに数合撃ち合って自分は距離を取る。
 そろそろスネークモードの実戦も見せておかなきゃな。
 切っ先がへびのごとくいろんな角度から師範代へと襲いかかる。

「何と面妖めんような!?」

 それでも対処できているんだから、師範代の名は伊達だてじゃないね。
 なのでもうちょっと意地悪く攻めるようにする。地面すれすれとか、頭上から急降下とかの動きを交える。
 それでも師範代は何とかしのぐ。ふむ、並のプレイヤーよりはるかに強い。門下生は並のプレイヤーよりやや弱いってところかな。

「師範代、すごいな」
「我々ではとっくにやられてしまっているだろう」
「だが、あの使い手もすごいぞ。あのような動きを習得するのにどれだけ修練を積んだのやら」
「にーちゃん、そこだー!」

 周囲からもやんややんやと声が飛ぶ。
 しかし、師範代の表情からは余裕が消えている。最終的には自分がさぶるだけ揺さぶって、師範代の息が上がったところに攻撃を寸止めして一本勝ちとなった。決着がつくと、見ていた人達全員から拍手が巻き起こった。

「参り申した。世の中の広さの一端を見せていただきました」
「お役に立てたのであれば良いのですが」

 師範代とも左手で握手をしてから、お別れを告げた。
 アクアも再び自分の頭に乗っている。
 こうして自分は六が武を後にした。
 さて、地底世界でスネーク・ソードを探すぞ。


 やっと世界が)雑談掲示板No.10014(落ち着いたっポイ?


 255:名無しの冒険者 ID:Hf5e47He5
 いろんな街を回って、知り合いとも話をして……
 やっと落ち着いたって感じがしたね。大勢の死人が出ちゃったから、
 葬儀が忙しかったって人も多かったみたいだが


 256:名無しの冒険者 ID:rsewfra3e
 あー、今回の有翼人にはほんとしてやられたよな
 新しいフィールド追加と思わせておいて、
 こっちを尖兵にしようとしてくるとはな


 257:名無しの冒険者 ID:WRFweqf6e
 まあ、その最悪のシナリオにならなくて済んだのは本当に良かったよ
 その点はグラッドやツヴァイの働きに改めて感謝しなきゃね


 258:名無しの冒険者 ID:g6d5dWecw
 あいつ等と、こっちの世界の精鋭が有翼人のボスに負けてたら、
 全員洗脳食らってモンスターを倒す感覚で街の人達殺してたって
 知ってぞっとしたのは私だけじゃないよね?


 259:名無しの冒険者 ID:te8r5fWEd
 俺もそれ知ってマジで冷や汗が流れたよ
 リアルの方の体が汗びっしょりだった……
 汗かいてるのに冷たいんだぜ? マジでぞっとした


 260:名無しの冒険者 ID:AEFDqew5a
 何にせよそうならなくてよかったよ……
 掲示板のタイトル通り、もうかなり街は落ち着いたね


 261:名無しの冒険者 ID:h5Jr2dgE7
 まあ、地上の街そのものにはダメージなかったからな……
 地震だとか戦争とかで破壊されたわけではないし


 262:名無しの冒険者 ID:oitghd5fe
 冷酷に言ってしまえば、ほんの僅かな人間の死で済んだからね……
 今回の一件は。妖精国の戦争のように大勢の人が死んだ
 とかいうわけではないから


 263:名無しの冒険者 ID:Hseaf5wed
 物的損失はな……確かに。だから復帰は早いんだけど


 264:名無しの冒険者 ID:Geeg5weWd
 もうこの手の悪党は出ないでほしいわ
 人的損失や物的損失は少なかったけど……精神的にはきつすぎるよ


 265:名無しの冒険者 ID:6c233e58S
 正直、今回のは運営の性格が悪すぎた。開発かもしれん
 どのみち、こんな展開はもう嫌だね……もし負けていたらこうなって
 いたって明確に分かっちゃうおまけまで付けてくるところが嫌らしいわ


 266:名無しの冒険者 ID:ergeaf5wx
 せっかく仲良くなった住人を、己の手で殺させるってところがもうね、
 悪趣味すぎ。開発の連中は性格がひん曲がった邪悪な顔をしているって


 267:名無しの冒険者 ID:EFWef7rWf
 あ、それは同意するわ。洗脳ってやり口も、
 その後にやらせようとしていたことも邪悪すぎる
 しかもオフラインの個人でやるゲームだったら取り返しがつくけどさ
 こっちは取り返しがつかんのよ? それでやろうってんだから相当だよ


 268:名無しの冒険者 ID:tt65dfweW
 絶対トラウマになるやつ出てたよ、
 そうなっちゃってたら


 269:名無しの冒険者 ID:EFfew5Ef2
 トラウマになる前に感じ取れないってことに
 なってただろうけどな……
 あの黒いマリモの姿に街の人を誤認させてきたわけだろ?
 そうするとこっちは街を開放するためにそれを倒すって
 考えに染まってただろうし


 270:名無しの冒険者 ID:ge5fwedWs
 だがその実態は、街の人をただただ無慈悲に殺しまわる
 プレイヤー達の図。助けを求める声ややめてと言う声があっても
 お構いなし。何せ言葉も通じなくされてたもんな……


 271:名無しの冒険者 ID:36fddfWEr
 想像するだけで、お腹からすっぱいものがこみ上げてきそうなんですが


 272:名無しの冒険者 ID:EWFqe5f3e
 それ以上書くのはやめてくれ
 すげえきついから……
 本当にきついから、やめてね?


 273:名無しの冒険者 ID:f5d3werrw
 マジでそういう未来を迎える可能性も十分あったんだよなぁ……
 本当にとんでもない連中だった
 そして、そんな奴らにいいように使われてしまった
 自分自身にも腹が立つぜ



 274:名無しの冒険者 ID:EFeqf5efu
 気持ちは分かるけどさ、あんまり考えない方が良いよ?
 抵抗できた僅かなプレイヤーはたまたま対策を知ることが
 できただけみたいだし


 275:名無しの冒険者 ID:ETRerwa6e
 運営的にも、大勢のプレイヤーが洗脳されるようにしてたんだろう……
 そうじゃなかったらもっと対策方法を知れる機会を増やしてただろうし


 276:名無しの冒険者 ID:ed8wDerfS
 ヒントがなさすぎたよね
 プレイヤーの全員が気が付けなかったら
 どうするつもりだったんだろう?


 277:名無しの冒険者 ID:f5fIr52ew
 それならそれで構わない、って言うんじゃなかろうか?
 運営も開発もそういう一言で全て片付けそう


 278:名無しの冒険者 ID:wdwd532er
 すげえ納得したわ。確かにそう言って片付けそう
 簡単に想像できたわ


 279:名無しの冒険者 ID:Yffc23wRd
 人でなしここに極まる


 280:名無しの冒険者 ID:fwd327dC7
 今までも運営や開発に対して鬼畜だ何だって言ってきたけどさ、
 この一件が一番鬼畜
 何考えて作ってるんだろうね……


 281:名無しの冒険者 ID:FDWwd5ddw
 考えてるでしょ、
 いかに鬼畜な展開を迎えるようになるかって


 282:名無しの冒険者 ID:Dq5dQw52e
 そんな考えは今すぐ投げ捨ててしまえ、運営と開発は!
 そっち方面は、街中で起きる犯罪だけで
 俺はおなかいっぱいなんだ!


 283:名無しの冒険者 ID:HRrhag5sx
 あー、自警団プレイヤーは凄惨な現場を見る事があるんだっけか


 284:名無しの冒険者 ID:RGr5rdfw9
 もちろん表現自体は最大限マイルドになってるけどね、
 そこで何が行われていたかは
 想像できるようにしてんだよここの運営は


 285:名無しの冒険者 ID:UYTert5fw
 うげ、心の弱い人は自警団プレイは難しいのか


 286:名無しの冒険者 ID:Ter32dErdw
 ある程度のタフさは求められるね。
 入ってきたは良いが、そういう現場に不運にも出会っちまって
 抜けるプレイヤーもいるから


 287:名無しの冒険者 ID:ugr3wd3eS
 そういうの見てるプレイヤーからすれば、
 確かにそれだけで鬼畜の所業ってやつは
 おなかいっぱいになるよなあ



 288:名無しの冒険者 ID:TYTREfg3f
 その分街の人からは頼られるし、評価もされるけどね
 お店の割引とかサービスとかもしてもらえるから、
 リターンはなかなかにデカい


 289:名無しの冒険者 ID:TJRGVR5re
 特に働きのいいやつは、街のお偉いさんとのパイプができるんだろ?
 そうなると犯罪じゃない範囲で
 色々融通利かせてもらえるって話だな


 290:名無しの冒険者 ID:GRwaf6w1d
 あっちからしても、街の治安を護ってくれる人材は
 とても貴重だからね。ある程度融通を利かせて、
 これからも護ってくれるようにしておきたいんだろう


 291:名無しの冒険者 ID:HRgrewa3e
 ましてや、今回のようなことが起きた時には
 大事な戦力にもなる
 手放す理由はないだろうってのは言うまでもねえし


 292:名無しの冒険者 ID:oVVRedWx3
 今後は新しいフィールドが来ても、
 ある程度は疑ってかかることが大事かねえ……


 293:名無しの冒険者 ID:8cYfeceke
 そうだな、今回の一件は教訓だと思うべきだろ
 今後は新しいフィールド実装となったら、
 その前にできるだけいろんな場所を巡って
 情報を集めた方が良い


 294:名無しの冒険者 ID:Ccsahwery
 同意する、新しいフィールドが罠って仕込みは
 今回だけじゃないと思うんだよな
 警戒してかかるべきだ


 295:名無しの冒険者 ID:Dqew7w5edw
 ただひたすらモンスターを狩るだけのプレイヤーは
 良いカモにされるって時代になっちまうのか


 296:名無しの冒険者 ID:Gfe5d3zdDx
 戦いの合間に少しで良いから、
 情報のやり取りや街の人達の話をしっかりと聞くように
 しなきゃならねえだろうな
 食い物にされたくなければ、な


 297:名無しの冒険者 ID:WAWEdfq7s
 めんどくせー……なんでそんな風にしちまうんだよ運営
 ただただ戦っているだけでもいいじゃねえか


 298:名無しの冒険者 ID:EGFef9xcN
 気持ちは分からんでもないし、
 別にそれでもいいと思うぞ?
 ただし今回のような手を使ってくる連中が相手の場合、
 真っ先にカモにされちまうけどな


 299:名無しの冒険者 ID:ivddf3wew
 カモにされたくなきゃ、それ相応の行動をしろって話だからね
 面倒なら当然やらなくてもいい、
 その後の結果を受け入れることができるのならば


 300:名無しの冒険者 ID:YRHrg5edq
 納得いく結果を掴みたいなら、相応の行動を積極的に取れってことだ
 グラッドやツヴァイ達はそれをしたから、教えてくれる人物が
 近寄ってきて抵抗できたという結果を掴めたんだからな


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勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス

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ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。 そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。 最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。 そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。 ※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※

俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない

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朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。 不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。 そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。 帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。 そして邂逅する謎の組織。 萌の物語が始まる。

【短編】追放した仲間が行方不明!?

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Aランク冒険者パーティー『強欲の翼』。そこで支援術師として仲間たちを支援し続けていたアリクは、リーダーのウーバの悪意で追補された。だが、その追放は間違っていた。これをきっかけとしてウーバと『強欲の翼』は失敗が続き、落ちぶれていくのであった。 ※「行方不明」の「追放系」を思いついて投稿しました。短編で終わらせるつもりなのでよろしくお願いします。

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