642 / 748
連載
エンカウントに次ぐエンカウント
しおりを挟む
荒野エリアを自分は駆けていた。が、目に入ってくるのは開封されてしまっている宝箱と変わり映えのない風景のみ。《危険察知》にも反応はない……時々見つかる洞窟はちゃんと中に入ってチェックしているが、残念ながらターゲットを見つけることが出来ていない。洞窟の中にあった宝箱は、開いている物もあったが開いていない物もあった。
(それにしても、全く見つからんなぁここのエリアにいると思われるグラッドパーティの人……もしかすると、ここの宝箱の開封率から考えて鍵が見つかったのってこのエリア? で、もう他のエリアに移動してしまっている?)
可能性はかなり高いだろう……洞窟の中以外の宝箱はほとんど開封されていた。この見通しのよさで目でも《危険察知》でも見つけられないとなれば、ここにはもういないと考えてもいいかもしれない。あまり一つの場所の固執してしまうと、全体を取り逃がす事になる。なので次のエリアに向かうべく、移動を始めようとしたまさにその瞬間だった。
『ジャングルエリアにて、捕まっていたプレイヤーが解放されました』
と言うインフォが耳に届いたのは。当然自分はジャングルに取って返す。今ならジャングルに捕まえたゼッドと解放した誰かがいる事は確定している。上手く行けば、二人一気に捕まえられるかもしれない。なので荒野から再びジャングルエリアに突入。全力で走っていると、《危険察知》に待ちかねていた反応が。反応は二つある、ここからそう遠くない場所にゼッドと誰かがいる。
そうして反応がある場所に駆け寄ると、かなり近くに来た所で《危険察知》に映っていた反応が消えた。だが、今回はかなり近づ行けているので場所のあたりは付いている。《危険察知のレーダーから身を隠せる手段がある事は初回のゼッドとのやり取りで分かっていたので、どの付近で反応が消えたのかをちゃんと記憶しておいたのだ。
そのまま現場に走り寄り、付近にある木や転がっている大きめの石などに対して八岐の月で矢を乱れ討った。ここら辺りで反応が消失した以上、瞬間的に移動できるアイテムを拾っていないのなら必ずいる。逆に居なければそう言うレアアイテムを使うという手札を切ったと言う事が分かる為、他のエリアに向かって走るだけだ。そして今回は──
「無茶苦茶しやがる!」「おわっと!? やっぱり隠れるのが遅かったかなー?」
どうやらゼッドを助けに来たのは魔法使いのガルだったようだ。自分の放った矢を二人とも避けたが、回避のため大きく動いたために偽装が解けた。が、二人ともすぐさま戦闘態勢を取った。どうやら、二人いると言う事で自分と戦う様だ。これはおそらく前もって話を決めていたのだろう。
それを証明するかのように、ガルから自分に向けて火、氷、雷、光のランス系魔法が自分に向かって飛んできた。さらにそれらの魔法を盾としてゼッドが槍を構えて突っ込んでくるのも見えた。その攻撃に対して自分の答えは……魔法もその後に突っ込んできたゼッドも前方に《大跳躍》を使う事で飛び越えて魔法を放った後のガルを八岐の月で狙い撃つという行動だった。
「なに!?」「わぁ!?」
頭上を越えられたゼッドの驚きの声と狙われたガルの慌てた声がほぼ同時に耳に届く。しかしガルもさすがと言った所で……慌てながらも複数の魔法の盾を一瞬で生成、矢の勢いを殺された。そして矢の勢いが殺された為にガルの回避が間に合ってしまった──のは読み通り。グラッドパーティの一員をたった一本の矢で射殺せるなんてお気楽な考えはもっていない。再び自分は矢を番えて──
「《ツインファングアロー》!」
アーツのツインファングアローをガルの回避行動先に向けて放つ。その二本の矢はガルの体を喰い破るように飛び──だが、回避された。ガルが《ウィンドブースター》よりも数倍速い速度で横っ飛びしたのだ。が、体勢が整っていない状態でそんな急激な速度を出したものだから、ガルは上手く着地できずに地面を転がる。今度こそ好機、だが当然自分の動きを阻止しようとゼッドが動く。
「おおおおおおおりゃあ!」
自分の背後から大きな声をあげながら突撃してきたのは、恐らく地面を転がって回避行動がとりにくい状態にあるガルから少しでも自分に対して気を引くつもりでやったのだろう。攻撃を当てるためではなく、ガルへの攻撃を中断させる事を最優先した行為と言える。だが、これもこっちにとっては予想の範疇と言うか、むしろそうなるように仕向けた所がある。
《危険察知》と気配からどのあたりに突っ込んでくるかを予測。そして姿勢を低くして突撃してきたゼッドに対して遠慮なしの足払い。ゼッドは反応できず宙に舞った後に顔面から地面にダイブする形となった。すかさず腰に戻していたレパードを抜き、ゼッドの首を飛ばすべく駆けだした瞬間、目の前に黄色の煙が漂う……とっさに息を止めようとしたが間に合わなかった。体がマヒして動かなくなる。これ、恐らくガルが自分に向かってアイテムを投げたんだなと理解する。
「今のうちに逃げるよ!」「攻撃のチャンスじゃねえのか?」「一回でもこのアイテムだと一回でもこっちが攻撃を当てたら、その瞬間麻痺が解けちゃうんだよ! 今のルール上一撃でアースを倒すなんて絶対無理なんだから、ここは逃げの一手だよ!」「分ったよ畜生! 逃げるしかねえなんて屈辱だ!」
そんなやり取りをしながら、ガルとゼッドが走り出していくのを麻痺のせいで全く動けない自分は見送る事しかできなかった。麻痺は大体三〇秒ぐらいで自然に解けたが、当然ガルもゼッドも《危険察知》の範囲外まで逃亡する事に成功してしまっている。最後で読み違えたか……あそこはゼッドではなくガルを先に落とすべきったんだな。こちらを一瞬で麻痺させてくるアイテムを持っていたのは完全に誤算だった。
(が、相手の札をまた一枚知れたから良しとしよう。ならばここからどう動くか……自分がジャングルで麻痺してたのは当然他の面子にも伝えられていただろうし……ならば、ここは草原を突っ切って反対側にある市街地を攻めてみるか)
そう決めて、再び自分は駆けだした。草原を突っ切って市街地に向かう──予定だったのだがここで予想外のエンカウント。理由は分からないが何故か草原エリアに……グラッドがいた。当然自分はグラッドを捕まえるべく急接近した。ある程度距離が詰まったところでグラッドもこちらに気が付いた。
「みぃつけたああああ!」「ハア!? 何でアースがここに居やがるんだよ!?」
あいさつ代わりの飛び蹴りを放ったが、グラッドは盾でこの飛び蹴りを受け流した。その直後、グラッドが変身する。獣人連合で見せた、ありとあらゆる武器を使うエルフの姿になった。変身したと言う事は、真っ向勝負をするつもりかな? なんにせよ、こちらにとってもグラッドの変身時の力を知れるいい機会だ。乗らない理由がない。
「ち、また戦うタイミングじゃねえんだがそうも言ってられねえ。アース、付き合ってもらうぞ!」
もちろん付き合うさ。繰り返すがこの練習で重要なのはルールの把握と相手の札を知る事だ。その大きな手札の一つを見せてくれるというのだから、付き合わないという選択肢は存在しない。
「もちろん、背を向けるような事はしない。いくぞ!」
こうして、突如草原エリアで自分とグラッドの戦いが勃発した。グラッドの手札を、たっぷりと味わういい機会だ……こちらも遠慮なしで行かせてもらうことにしよう。
(それにしても、全く見つからんなぁここのエリアにいると思われるグラッドパーティの人……もしかすると、ここの宝箱の開封率から考えて鍵が見つかったのってこのエリア? で、もう他のエリアに移動してしまっている?)
可能性はかなり高いだろう……洞窟の中以外の宝箱はほとんど開封されていた。この見通しのよさで目でも《危険察知》でも見つけられないとなれば、ここにはもういないと考えてもいいかもしれない。あまり一つの場所の固執してしまうと、全体を取り逃がす事になる。なので次のエリアに向かうべく、移動を始めようとしたまさにその瞬間だった。
『ジャングルエリアにて、捕まっていたプレイヤーが解放されました』
と言うインフォが耳に届いたのは。当然自分はジャングルに取って返す。今ならジャングルに捕まえたゼッドと解放した誰かがいる事は確定している。上手く行けば、二人一気に捕まえられるかもしれない。なので荒野から再びジャングルエリアに突入。全力で走っていると、《危険察知》に待ちかねていた反応が。反応は二つある、ここからそう遠くない場所にゼッドと誰かがいる。
そうして反応がある場所に駆け寄ると、かなり近くに来た所で《危険察知》に映っていた反応が消えた。だが、今回はかなり近づ行けているので場所のあたりは付いている。《危険察知のレーダーから身を隠せる手段がある事は初回のゼッドとのやり取りで分かっていたので、どの付近で反応が消えたのかをちゃんと記憶しておいたのだ。
そのまま現場に走り寄り、付近にある木や転がっている大きめの石などに対して八岐の月で矢を乱れ討った。ここら辺りで反応が消失した以上、瞬間的に移動できるアイテムを拾っていないのなら必ずいる。逆に居なければそう言うレアアイテムを使うという手札を切ったと言う事が分かる為、他のエリアに向かって走るだけだ。そして今回は──
「無茶苦茶しやがる!」「おわっと!? やっぱり隠れるのが遅かったかなー?」
どうやらゼッドを助けに来たのは魔法使いのガルだったようだ。自分の放った矢を二人とも避けたが、回避のため大きく動いたために偽装が解けた。が、二人ともすぐさま戦闘態勢を取った。どうやら、二人いると言う事で自分と戦う様だ。これはおそらく前もって話を決めていたのだろう。
それを証明するかのように、ガルから自分に向けて火、氷、雷、光のランス系魔法が自分に向かって飛んできた。さらにそれらの魔法を盾としてゼッドが槍を構えて突っ込んでくるのも見えた。その攻撃に対して自分の答えは……魔法もその後に突っ込んできたゼッドも前方に《大跳躍》を使う事で飛び越えて魔法を放った後のガルを八岐の月で狙い撃つという行動だった。
「なに!?」「わぁ!?」
頭上を越えられたゼッドの驚きの声と狙われたガルの慌てた声がほぼ同時に耳に届く。しかしガルもさすがと言った所で……慌てながらも複数の魔法の盾を一瞬で生成、矢の勢いを殺された。そして矢の勢いが殺された為にガルの回避が間に合ってしまった──のは読み通り。グラッドパーティの一員をたった一本の矢で射殺せるなんてお気楽な考えはもっていない。再び自分は矢を番えて──
「《ツインファングアロー》!」
アーツのツインファングアローをガルの回避行動先に向けて放つ。その二本の矢はガルの体を喰い破るように飛び──だが、回避された。ガルが《ウィンドブースター》よりも数倍速い速度で横っ飛びしたのだ。が、体勢が整っていない状態でそんな急激な速度を出したものだから、ガルは上手く着地できずに地面を転がる。今度こそ好機、だが当然自分の動きを阻止しようとゼッドが動く。
「おおおおおおおりゃあ!」
自分の背後から大きな声をあげながら突撃してきたのは、恐らく地面を転がって回避行動がとりにくい状態にあるガルから少しでも自分に対して気を引くつもりでやったのだろう。攻撃を当てるためではなく、ガルへの攻撃を中断させる事を最優先した行為と言える。だが、これもこっちにとっては予想の範疇と言うか、むしろそうなるように仕向けた所がある。
《危険察知》と気配からどのあたりに突っ込んでくるかを予測。そして姿勢を低くして突撃してきたゼッドに対して遠慮なしの足払い。ゼッドは反応できず宙に舞った後に顔面から地面にダイブする形となった。すかさず腰に戻していたレパードを抜き、ゼッドの首を飛ばすべく駆けだした瞬間、目の前に黄色の煙が漂う……とっさに息を止めようとしたが間に合わなかった。体がマヒして動かなくなる。これ、恐らくガルが自分に向かってアイテムを投げたんだなと理解する。
「今のうちに逃げるよ!」「攻撃のチャンスじゃねえのか?」「一回でもこのアイテムだと一回でもこっちが攻撃を当てたら、その瞬間麻痺が解けちゃうんだよ! 今のルール上一撃でアースを倒すなんて絶対無理なんだから、ここは逃げの一手だよ!」「分ったよ畜生! 逃げるしかねえなんて屈辱だ!」
そんなやり取りをしながら、ガルとゼッドが走り出していくのを麻痺のせいで全く動けない自分は見送る事しかできなかった。麻痺は大体三〇秒ぐらいで自然に解けたが、当然ガルもゼッドも《危険察知》の範囲外まで逃亡する事に成功してしまっている。最後で読み違えたか……あそこはゼッドではなくガルを先に落とすべきったんだな。こちらを一瞬で麻痺させてくるアイテムを持っていたのは完全に誤算だった。
(が、相手の札をまた一枚知れたから良しとしよう。ならばここからどう動くか……自分がジャングルで麻痺してたのは当然他の面子にも伝えられていただろうし……ならば、ここは草原を突っ切って反対側にある市街地を攻めてみるか)
そう決めて、再び自分は駆けだした。草原を突っ切って市街地に向かう──予定だったのだがここで予想外のエンカウント。理由は分からないが何故か草原エリアに……グラッドがいた。当然自分はグラッドを捕まえるべく急接近した。ある程度距離が詰まったところでグラッドもこちらに気が付いた。
「みぃつけたああああ!」「ハア!? 何でアースがここに居やがるんだよ!?」
あいさつ代わりの飛び蹴りを放ったが、グラッドは盾でこの飛び蹴りを受け流した。その直後、グラッドが変身する。獣人連合で見せた、ありとあらゆる武器を使うエルフの姿になった。変身したと言う事は、真っ向勝負をするつもりかな? なんにせよ、こちらにとってもグラッドの変身時の力を知れるいい機会だ。乗らない理由がない。
「ち、また戦うタイミングじゃねえんだがそうも言ってられねえ。アース、付き合ってもらうぞ!」
もちろん付き合うさ。繰り返すがこの練習で重要なのはルールの把握と相手の札を知る事だ。その大きな手札の一つを見せてくれるというのだから、付き合わないという選択肢は存在しない。
「もちろん、背を向けるような事はしない。いくぞ!」
こうして、突如草原エリアで自分とグラッドの戦いが勃発した。グラッドの手札を、たっぷりと味わういい機会だ……こちらも遠慮なしで行かせてもらうことにしよう。
123
お気に入りに追加
26,947
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない
亮亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。
不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。
そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。
帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。
そして邂逅する謎の組織。
萌の物語が始まる。
異世界帰りの底辺配信者のオッサンが、超人気配信者の美女達を助けたら、セレブ美女たちから大国の諜報機関まであらゆる人々から追われることになる話
kaizi
ファンタジー
※しばらくは毎日(17時)更新します。
※この小説はカクヨム様、小説家になろう様にも掲載しております。
※カクヨム週間総合ランキング2位、ジャンル別週間ランキング1位獲得
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
異世界帰りのオッサン冒険者。
二見敬三。
彼は異世界で英雄とまで言われた男であるが、数ヶ月前に現実世界に帰還した。
彼が異世界に行っている間に現実世界にも世界中にダンジョンが出現していた。
彼は、現実世界で生きていくために、ダンジョン配信をはじめるも、その配信は見た目が冴えないオッサンということもあり、全くバズらない。
そんなある日、超人気配信者のS級冒険者パーティを助けたことから、彼の生活は一変する。
S級冒険者の美女たちから迫られて、さらには大国の諜報機関まで彼の存在を危険視する始末……。
オッサンが無自覚に世界中を大騒ぎさせる!?
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
異世界転生してしまったがさすがにこれはおかしい
増月ヒラナ
ファンタジー
不慮の事故により死んだ主人公 神田玲。
目覚めたら見知らぬ光景が広がっていた
3歳になるころ、母に催促されステータスを確認したところ
いくらなんでもこれはおかしいだろ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。