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厄介なアイテム
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まずは周囲をぐるっと見てみる。大雑把ではあるが、明確に怪しい! と思わせるようなものはない。次に周囲を少しだけ歩き回ってみて、おかしい物がないかどうかを確認する……ふむ、異常はない。そう思った時だった、ガサリと人が草むらの中を進むような音がしたのは。当然自分は音がした方向を振り向く。
(近くで明確な音がしたぞ。周囲に動物はいないと言う事は分かっている……つまり、十中八九グラッド達のパーティメンバーの誰かがここに居る。音がした方向にあるものはいくつかの木……よし)
木に擬態しているか、木と同じ色になって擬態しているかのどちらかと踏んだ自分は、八岐の月に矢を番えて放つ。人間の胴体辺りを狙ったその一矢は次々と木を貫くが、三本目の木が明確に横に飛んで矢を避けた、つまり……あれが擬態だ!
「見つけたぁ!」「やっちまった、くそっ!」
擬態が解けると、そこに現れたのはゼッド。グラッドパーティの槍使いだ。彼は今までの様子から突撃などを好む活動的なプレイヤーだと予想されるが故に、一か所に留まってこちらが立ち去るまで耐えると言った行為は苦手だったのかもしれない。なんにせよ、逃がすといった選択肢はない。二本目の矢を番えて放つが、ゼッドはこれを槍を使っていなして見せた。こういう所は流石グラッド率いるパーティメンバーの一人と言った所か。だが──
「ぐお……手がしびれる……」
こちらの能力が跳ね上がっているからだろうか、いなしはした物の衝撃か何かが槍を伝い手がしびれた様だ。これはチャンスだと判断し三本目の矢を射ようとしたが、突如ゼッドの体から白い煙が吹き上がった。煙は一瞬でゼッドの体を見えなくしただけに収まらずこちらの周囲まで完全に取り囲んできた。
(《危険察知》は……無効化されている! 目の前にいる筈のゼッドの反応を捉えることが出来ていない……だが、それならば音と気配で感じ取るまで……聞こえる、出来るだけ静かに逃げようとしているようだが、音を完全に消せていない。軽鎧や重鎧が持つ音がしやすいという弱点がここに来てゼッドの足を引っ張る様だ)
とはいえ視界は真っ白で、とてもじゃないが弓で相手を狙える状態じゃない。なのでレガリオンとの二刀流状態に移行して、音がする方向に向かって『静かに』足を進める。聞こえてくる音の距離は徐々に狭まってきているので、ここは煙の効果が半減するぐらいに薄れるまで確実に追跡する事を選択した。
周囲から音がしないので自分を振り切れたとゼッドは判断したのだろうか? 煙が薄れ始めたことが理由だったのだろうか? ともかく音源がゼッドと思われる音は明確に走り出す音を立て始めた。ゼッドが開けたと思われる宝箱は複数あったし、そのうちの二つを使わせたにすぎない以上素直に追うだけではまたアイテムを使った時間稼ぎをされてしまう、か。
(ならば木の上に上ってから……《隠蔽・改》発動……)
視界が取りにくいが、それは仕方がない。再び八岐の月を構えて狙撃の体勢に入る……音のする方向に矢の先を向けて、心を落ち着かせて、後は時を待つ。そして煙がより薄れてゼッドの姿が見えた瞬間、自分は矢を放った。矢はゼッドの心臓付近を貫き、動きを止めた。手ごたえはあったが、あのゼッドがアイテムによって生み出された変わり身と言う可能性が残る異常、安易に近寄れない。
(が、あまり時間を掛けられないのも事実なんだよな。こうやってゼッドを追っていると言う事は、他の五人がフリー状態で周囲の探索をできると教えている事に繋がる。当然そう言う情報はパーティチャットなどでやり取りしているはず……チャットを禁ずるとは、試験官も言っていなかったし)
用心しつつも倒れているゼッドに近寄ったが──倒れたゼットは突如激しい光を発し始める。自分はとっさにバックステップで出来うる限りの距離を取り、両腕の盾を構える──その直後、ゼッドの体が大爆発した。まともに食らったら、今の強化状態でもただでは済まなかっただろう。ハッキリしたことは、これは変わり身と言う事とそう言う変わり身を作れるアイテムが存在すると言う事か。
(では、本体のゼッドはどこに……煙も晴れたが、《危険察知》に反応がない! 音もしない……これは完全にゼッドにしてやられたかな? いや、特殊なアイテムでもない限りそうそう早くに移動する事は出来ないだろう。その特殊なアイテムを彼が引けている可能性はここではいったん無視しよう。周囲をもう一度調べるぞ)
今まで移動した方向に向かって移動を始めて少し……僅かにだが明確に揺れている木を発見した。もちろんその木に向かってレガリオンを振る──すると、その木はあっさりと消える。く、これもアイテムによって作られた目くらましか! 《危険察知》にも反応はないし……反応をごまかせるアイテムが存在するのも確定だな。
多少苛立ちを感じるが、それを抑える。顔を真っ赤にしていら立ちを露わにしたら、見つかるものも見つからなくなる。軽く深呼吸した後にもう一度周囲を見渡す。明確な音はしない、流石にゼッドも同じ轍を二度も三度も踏むはずがないか……だが、こういう非対称型の対戦ゲームで隠れ続けるのは、結構な我慢を強いられる。慣れていないプレイヤーならなおさら。
(きっとゼッドはぼろを出す。その一瞬のぼろを出したところを捕まえられるように、しっかりと集中して周囲の違和感を見逃さないようにしなければ)
その考えが、ゼッドを焦らせたのかもしれない。身代わりに引っかからず(まあ引っ掛かりかけたんだけど、あの身代わりのメインは自爆による此方への大ダメージが目的だった可能性が高い)、隠れ続けるのは困難だと見たと予想される彼の行動は……全力で逃げる事だった。木に擬態していた彼だったが、それを止めて全力で逃げだしたのだ。
当然音によって自分もゼッドの位置を知り、追跡を開始する。するとゼッドは、空に向かって何かを投げた。自分はそれを打ち落とすべく射撃体勢に入ったが、突如ゼッドの体が空に向かって引っ張られるかのように飛んでいく……高速飛行? 牽引? 何方にしろその速度は速い。もたついていたら逃げられる。なので、自分はゼッドが引っ張られていく方向を先読みして、その移動先に矢を置いておく形で放つ。結果は──
「ぐあっ!?」
成功。ゼッドの胴体を捉え、ゼッドは地面に叩きつけられた。普通ならこの時点で死亡してもおかしくないが──ルールに従って、はいずり移動だけは出来る用だ。だが、もしかしたらはいずり状態でも使えるアイテムが存在する可能性がある。それを使われる前に──自分はゼッドに向かって呼び出した鎖を投げつける。鎖はゼッドを拘束し、どこかにある檻にテレポートしたようだ。これで一通りの捕縛が成功したわけだが……
(予想以上にアイテムが厄介だな、煙幕、変わり身、擬態にこちらの《危険察知》無効化となんでもござれだ。《危険察知》に依存してしまったらこれは勝てないぞ)
いや、むしろそんなアイテムの厄介さを練習で知れたのは良かったと考えるべきだろう。ならば、残りの時間十三分でできる限り相手側の手札を暴いて本番に備えるべく行動するべきか。そうして自分は隣のエリアに向かって歩を進める。今回はジャングルエリアの左右にあるのは雪原と荒野。自分は気分で荒野を目指す事にした。
荒野エリアはまさに荒地。枯れた木や何かの動物の頭蓋骨なのが転がっている。一部草むら、洞窟などもあるが、ジャングルと比べるとかなり見通しが良いエリアだと言えるだろう。そして、場違いな蓋が開けられた宝箱がいくつか残されている──と感じていた瞬間、激しい圧縮した空気を一瞬で噴出させるような音が草原の方から聞こえてきた。
『鍵の一つが発見されました。残りの鍵は四つです』
どうやら、動いている五人の内、誰が鍵を見つける事に成功してしまったらしい。残り四つを見つけられる前に出来るだけ妨害をして探索を送らせなければならない。時間はそう残されていない事を改めて感じさせられつつ荒野での行動を介する。まずは、このエリアにいると思われるグラッドパーティの一人を見つけ出さなければ。
(近くで明確な音がしたぞ。周囲に動物はいないと言う事は分かっている……つまり、十中八九グラッド達のパーティメンバーの誰かがここに居る。音がした方向にあるものはいくつかの木……よし)
木に擬態しているか、木と同じ色になって擬態しているかのどちらかと踏んだ自分は、八岐の月に矢を番えて放つ。人間の胴体辺りを狙ったその一矢は次々と木を貫くが、三本目の木が明確に横に飛んで矢を避けた、つまり……あれが擬態だ!
「見つけたぁ!」「やっちまった、くそっ!」
擬態が解けると、そこに現れたのはゼッド。グラッドパーティの槍使いだ。彼は今までの様子から突撃などを好む活動的なプレイヤーだと予想されるが故に、一か所に留まってこちらが立ち去るまで耐えると言った行為は苦手だったのかもしれない。なんにせよ、逃がすといった選択肢はない。二本目の矢を番えて放つが、ゼッドはこれを槍を使っていなして見せた。こういう所は流石グラッド率いるパーティメンバーの一人と言った所か。だが──
「ぐお……手がしびれる……」
こちらの能力が跳ね上がっているからだろうか、いなしはした物の衝撃か何かが槍を伝い手がしびれた様だ。これはチャンスだと判断し三本目の矢を射ようとしたが、突如ゼッドの体から白い煙が吹き上がった。煙は一瞬でゼッドの体を見えなくしただけに収まらずこちらの周囲まで完全に取り囲んできた。
(《危険察知》は……無効化されている! 目の前にいる筈のゼッドの反応を捉えることが出来ていない……だが、それならば音と気配で感じ取るまで……聞こえる、出来るだけ静かに逃げようとしているようだが、音を完全に消せていない。軽鎧や重鎧が持つ音がしやすいという弱点がここに来てゼッドの足を引っ張る様だ)
とはいえ視界は真っ白で、とてもじゃないが弓で相手を狙える状態じゃない。なのでレガリオンとの二刀流状態に移行して、音がする方向に向かって『静かに』足を進める。聞こえてくる音の距離は徐々に狭まってきているので、ここは煙の効果が半減するぐらいに薄れるまで確実に追跡する事を選択した。
周囲から音がしないので自分を振り切れたとゼッドは判断したのだろうか? 煙が薄れ始めたことが理由だったのだろうか? ともかく音源がゼッドと思われる音は明確に走り出す音を立て始めた。ゼッドが開けたと思われる宝箱は複数あったし、そのうちの二つを使わせたにすぎない以上素直に追うだけではまたアイテムを使った時間稼ぎをされてしまう、か。
(ならば木の上に上ってから……《隠蔽・改》発動……)
視界が取りにくいが、それは仕方がない。再び八岐の月を構えて狙撃の体勢に入る……音のする方向に矢の先を向けて、心を落ち着かせて、後は時を待つ。そして煙がより薄れてゼッドの姿が見えた瞬間、自分は矢を放った。矢はゼッドの心臓付近を貫き、動きを止めた。手ごたえはあったが、あのゼッドがアイテムによって生み出された変わり身と言う可能性が残る異常、安易に近寄れない。
(が、あまり時間を掛けられないのも事実なんだよな。こうやってゼッドを追っていると言う事は、他の五人がフリー状態で周囲の探索をできると教えている事に繋がる。当然そう言う情報はパーティチャットなどでやり取りしているはず……チャットを禁ずるとは、試験官も言っていなかったし)
用心しつつも倒れているゼッドに近寄ったが──倒れたゼットは突如激しい光を発し始める。自分はとっさにバックステップで出来うる限りの距離を取り、両腕の盾を構える──その直後、ゼッドの体が大爆発した。まともに食らったら、今の強化状態でもただでは済まなかっただろう。ハッキリしたことは、これは変わり身と言う事とそう言う変わり身を作れるアイテムが存在すると言う事か。
(では、本体のゼッドはどこに……煙も晴れたが、《危険察知》に反応がない! 音もしない……これは完全にゼッドにしてやられたかな? いや、特殊なアイテムでもない限りそうそう早くに移動する事は出来ないだろう。その特殊なアイテムを彼が引けている可能性はここではいったん無視しよう。周囲をもう一度調べるぞ)
今まで移動した方向に向かって移動を始めて少し……僅かにだが明確に揺れている木を発見した。もちろんその木に向かってレガリオンを振る──すると、その木はあっさりと消える。く、これもアイテムによって作られた目くらましか! 《危険察知》にも反応はないし……反応をごまかせるアイテムが存在するのも確定だな。
多少苛立ちを感じるが、それを抑える。顔を真っ赤にしていら立ちを露わにしたら、見つかるものも見つからなくなる。軽く深呼吸した後にもう一度周囲を見渡す。明確な音はしない、流石にゼッドも同じ轍を二度も三度も踏むはずがないか……だが、こういう非対称型の対戦ゲームで隠れ続けるのは、結構な我慢を強いられる。慣れていないプレイヤーならなおさら。
(きっとゼッドはぼろを出す。その一瞬のぼろを出したところを捕まえられるように、しっかりと集中して周囲の違和感を見逃さないようにしなければ)
その考えが、ゼッドを焦らせたのかもしれない。身代わりに引っかからず(まあ引っ掛かりかけたんだけど、あの身代わりのメインは自爆による此方への大ダメージが目的だった可能性が高い)、隠れ続けるのは困難だと見たと予想される彼の行動は……全力で逃げる事だった。木に擬態していた彼だったが、それを止めて全力で逃げだしたのだ。
当然音によって自分もゼッドの位置を知り、追跡を開始する。するとゼッドは、空に向かって何かを投げた。自分はそれを打ち落とすべく射撃体勢に入ったが、突如ゼッドの体が空に向かって引っ張られるかのように飛んでいく……高速飛行? 牽引? 何方にしろその速度は速い。もたついていたら逃げられる。なので、自分はゼッドが引っ張られていく方向を先読みして、その移動先に矢を置いておく形で放つ。結果は──
「ぐあっ!?」
成功。ゼッドの胴体を捉え、ゼッドは地面に叩きつけられた。普通ならこの時点で死亡してもおかしくないが──ルールに従って、はいずり移動だけは出来る用だ。だが、もしかしたらはいずり状態でも使えるアイテムが存在する可能性がある。それを使われる前に──自分はゼッドに向かって呼び出した鎖を投げつける。鎖はゼッドを拘束し、どこかにある檻にテレポートしたようだ。これで一通りの捕縛が成功したわけだが……
(予想以上にアイテムが厄介だな、煙幕、変わり身、擬態にこちらの《危険察知》無効化となんでもござれだ。《危険察知》に依存してしまったらこれは勝てないぞ)
いや、むしろそんなアイテムの厄介さを練習で知れたのは良かったと考えるべきだろう。ならば、残りの時間十三分でできる限り相手側の手札を暴いて本番に備えるべく行動するべきか。そうして自分は隣のエリアに向かって歩を進める。今回はジャングルエリアの左右にあるのは雪原と荒野。自分は気分で荒野を目指す事にした。
荒野エリアはまさに荒地。枯れた木や何かの動物の頭蓋骨なのが転がっている。一部草むら、洞窟などもあるが、ジャングルと比べるとかなり見通しが良いエリアだと言えるだろう。そして、場違いな蓋が開けられた宝箱がいくつか残されている──と感じていた瞬間、激しい圧縮した空気を一瞬で噴出させるような音が草原の方から聞こえてきた。
『鍵の一つが発見されました。残りの鍵は四つです』
どうやら、動いている五人の内、誰が鍵を見つける事に成功してしまったらしい。残り四つを見つけられる前に出来るだけ妨害をして探索を送らせなければならない。時間はそう残されていない事を改めて感じさせられつつ荒野での行動を介する。まずは、このエリアにいると思われるグラッドパーティの一人を見つけ出さなければ。
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