630 / 741
連載
守護者戦、決着。その後に……
しおりを挟む
遂に奥義を撃てるだけの集中力を得たわけだが──たぶん、今までの打ち方と同じことをすると、守護者の敏捷力から考えて当たるか外れるかの結果はたぶん半々。ロスト・ロスは不可視の防壁を過信していたが故、その後のカザミネやカナさんはあくまで受ける事を前提とした動きをしていたからこそ命中した。だが、この守護者はそうではない。全力で回避しようとするだろう。
(だから、放つのは至近距離一択だな。一瞬で奥義の全てを叩き込んで終わらせる。ただ、タイミングが合うかどうか……ええい、ここまで来て悩んでもしょうがないだろう自分。時が来たら、全力で叩きこむ事だけを考えろ)
奥義を放つために八岐の月を背中に背負い、レガリオンも分割して鞘に納める。そして、奥義を叩きき込むために使う剣はガナード。格上に対して攻撃するときに攻撃力が跳ね上がる効果を持っている為で、今回はこちらを選択する。悪党相手ならレパードなんだけどね。さて、当然守護者も自分が明確に今までとは違う体勢に入ったため、警戒のレベルを明確に上げてきた。
(が、構わない。多少の被弾も覚悟する、肉までなら切られてもいい。その代わりこちらは骨だけじゃなくすべてを絶たせてもらうだけ……)
居合の構えを取る自分に対し、守護者側も一定の間合いをとってから動きを止めた。だが、すぐさま動けるようにしているのも分かる……こちらが動き次第、回避行動をとるつもりなのだろうか。まあ、守護者はロスト・ロスの事を始めとしたこちらの事を一定レベルで知っている以上、この奥義の事もある程度把握しているだろう。その把握に対し、こちらがそれを上回れるか……
(いざ、勝負という奴だ)
ゆっくりとガナードのグリップを握り、必要なだけの力を入れていく。後は、奥義を撃つ精神のタイミングと守護者との距離が至近距離まで詰まっているタイミングが合うその瞬間に一切の迷いなく全力で奥義を振るうのみ。徐々に自分の体を前傾させていく──守護者もそれに合わせて緊張感を高めているようだ。
それから数秒後、自分は全てを賭けて走り出した。一気に守護者のと間合いが詰まる。そして至近距離に間合いが詰まるその瞬間、守護者は前方へと高く跳躍。自分の後ろに回り込む形を取った。自分は少し滑りながらも停止、再び守護者とにらみ合う形に戻ってしまう。
(やっぱり、遠くから放つ形を取る奥義では当てられないと見て良い。先ほどの跳躍は素晴らしく早かった……多分、奥義を放った時の接近力でも間に合わない)
明確に、奥義を知っているからの対処。奥義を過信し、今まで通りの放ち方をしていればこの時点で負けていた。きちんと相手の動きから予想を立てて奥義の放ち方を変えていたおかげで、一つの負け筋を消すことが出来た。さて、守護者の様子は……回避したのにこちらの集中が途切れていない事に気が付いて……いるようだな。
何せ、こちらに対しての警戒レベルが全く落ちていない。その上表情からは不発に終わらせることが出来なかったが故の不満げな色がわずかではあるが浮かんでいる。そして、このにらみ合いではらちが明かないと判断したようで……両手の拳に闘気を集めて、それを連続して放ってきた。
これに対して自分はもちろん回避行動をとるが……この飛んでくる連続の闘気の弾はある程度こちらに向かってホーミングしてくる特性を持っていたようだ。完全回避はならず、数発が体や左肩などに命中した。そこまで重い一撃ではないが、それでも集中を乱されかねない衝撃はある。恐らくダメージよりもこちらの集中状態を崩す事が目的の攻撃なのだろう。
(厄介な……が、それでもこちらは至近距離まで詰めるしかない……行くか、この球を掻い潜って突き進むしかない)
反復横跳びのように体を動かして相手の弾を誘導し、隙間が出来るのを待つ。その隙間が出来れば、後は多少の被弾覚悟で突撃するのみ。不規則に左右に体を動かし、球の誘導を続けて……その時が来た。何とかか細い道が自分の目の前に開ける。それを確認した直後、自分は躊躇なく突っ込んだ。
頭部や体に弾がいくつか命中するが、こちらの集中力がそれを被弾したことによる衝撃に勝った。再び至近距離直前。今度は守護者がバックステップで距離を取ってきた──だが、そんな事だろうと予想していた自分はさらに踏み込む。明確に驚愕の表情を浮かべながらも守護者はさらにバックステップ。だが、焦ったためか最初のバックステップよりも距離が短い。だから、自分は躊躇なく更に踏み込み──奥義に発動するために必要な要素を完成させる。
(斬る!)
間合いに入った瞬間、全てが終わった。一瞬でガナードを振りぬき、鞘に戻した。多分、自分が全ての行動を終えるのにかかった時間は一秒足らず。もしこの戦いをそばで見ている人がいたとしたら、一瞬腕を動かしたと思ったらすぐに戻していた──そんな風に多分見えたはずだ。ただ、そんな一瞬で相手を斬ったためなのか、手ごたえが無かった。
(成功したのか? それともしくじったのか?)
集中力が切れた事で疲労感をかなり感じるようになっただけでなく、無茶な抜刀術をしたためか振った右腕がかなり痛い。痛みのレベルはアームブレイクの状態異常を受けた時とほぼ同等だ。少しの間、武器を握ることが出来そうにない。ステータスにも右腕がアームブレイク状態と出ていた。こんなパターンもあったのか……
いや、それはあとでいい。守護者はどうなった? 先ほどから全く動いていないのだが……倒れるのか? それとも動き出すのか? 警戒した状態で見ていること十秒ほど。ゆっくりと守護者は崩れ落ち、膝を付いた。これは、どういう判断をすればいいんだ?
「避けれ、なかったかぁ……何という一撃。この一撃なら、あの障壁を持っていたロスト・ロスを障壁事切り裂いたと言われても納得するわ……私の負けよ。五回ぐらい死んだ痛みという物を味わっている最中よ……とんでもない技ね」
守護者が負けを認めた……そうか、ついにこの階層の戦いが終わったのか。長かった、本当に長かった。数か月この階層に閉じ込められていたからなぁ。ああ、やっと先に進める。残り時間は二か月弱しかないけど、まだ何とかなるはずだ。
「今日はこの階層のクリアを記録して、外に戻って。明日、勝利報酬を渡させてもらうわ。正直、こちらも休まないと身動きが取れないから……」
守護者の、歯を食いしばるようにしながら発せられた言葉に従う事にした。出現した記録する球に触れて、記録された事を確認。崩れた落ちたまま動かない(動けない、の方が適切な言い方かな)守護者をそこに残して静かに塔の外に出る。いや、もちろんせめて横にしようか? ぐらいは守護者に問いかけたんだが、少しでも体を動かすと六回目の死の痛みを味わう事になりそうと言われてしまったのでそこにそのまま残すしかなかったのだ。
久しぶりの塔の合間にあるエリアに足を踏み入れた……と、その瞬間自分と目が合ったプレイヤーが三人いた。それは、カザミネ、カナさん、そして確かオサカゲさんだったか? ふむ、確かカザミネはカナさんの家がやっている古武術の道場に今は世話になっているんだよな? で、オサカゲさんはカナさんの父親だったという記憶がある。だからその三人が一緒にいるのはおかしくない。と、そう思いだしているとカザミネが声をかけてきた。
「アースさん、久しぶりですね。暫く姿をみませんでしたが……」
カザミネの声に手をあげて反応を示し、カザミネたちの所に歩み寄る。そして、しばらく塔の試練で缶詰め状態だったことを話す。話の内容を聞いて、カザミネとカナさんはまた厳しくて変な試練を引いてるなと呆れ半分驚き半分といった感の表情を浮かべていた。一方でオサカゲさんは良い修練だなと言いながら頷いていたが。
「なんにせよ、ここでアースさんに会えたのは良かったです。実はその、オサカゲさんもアースさんの奥義に強い興味を持ってしまいまして」
なんでも、カザミネとカナさんがリアルで修練の休息中に自分が放ったあの奥義に対してあれこれ話をしていた。大きな声ではなかったそうなのだが、オサカゲさんはそれを聞き逃さず……カザミネとカナさんから根掘り葉掘り聞きだしたらしい。
「私が鍛えているカザミネ君やカナですら全く防げぬ奥義となれば、興味を持つなと言う方が酷という物。アース殿が疲れているのは重々承知ではありますが、一度で良いのでその奥義、ぜひ私にも味わう機会を頂きたい」
そしてやっぱりそう言う結論になったらしい。と言っても今アームブレイク状態なんだよね……回復するまで少し待ってもらうしかないんだけど、良いのかな?
(だから、放つのは至近距離一択だな。一瞬で奥義の全てを叩き込んで終わらせる。ただ、タイミングが合うかどうか……ええい、ここまで来て悩んでもしょうがないだろう自分。時が来たら、全力で叩きこむ事だけを考えろ)
奥義を放つために八岐の月を背中に背負い、レガリオンも分割して鞘に納める。そして、奥義を叩きき込むために使う剣はガナード。格上に対して攻撃するときに攻撃力が跳ね上がる効果を持っている為で、今回はこちらを選択する。悪党相手ならレパードなんだけどね。さて、当然守護者も自分が明確に今までとは違う体勢に入ったため、警戒のレベルを明確に上げてきた。
(が、構わない。多少の被弾も覚悟する、肉までなら切られてもいい。その代わりこちらは骨だけじゃなくすべてを絶たせてもらうだけ……)
居合の構えを取る自分に対し、守護者側も一定の間合いをとってから動きを止めた。だが、すぐさま動けるようにしているのも分かる……こちらが動き次第、回避行動をとるつもりなのだろうか。まあ、守護者はロスト・ロスの事を始めとしたこちらの事を一定レベルで知っている以上、この奥義の事もある程度把握しているだろう。その把握に対し、こちらがそれを上回れるか……
(いざ、勝負という奴だ)
ゆっくりとガナードのグリップを握り、必要なだけの力を入れていく。後は、奥義を撃つ精神のタイミングと守護者との距離が至近距離まで詰まっているタイミングが合うその瞬間に一切の迷いなく全力で奥義を振るうのみ。徐々に自分の体を前傾させていく──守護者もそれに合わせて緊張感を高めているようだ。
それから数秒後、自分は全てを賭けて走り出した。一気に守護者のと間合いが詰まる。そして至近距離に間合いが詰まるその瞬間、守護者は前方へと高く跳躍。自分の後ろに回り込む形を取った。自分は少し滑りながらも停止、再び守護者とにらみ合う形に戻ってしまう。
(やっぱり、遠くから放つ形を取る奥義では当てられないと見て良い。先ほどの跳躍は素晴らしく早かった……多分、奥義を放った時の接近力でも間に合わない)
明確に、奥義を知っているからの対処。奥義を過信し、今まで通りの放ち方をしていればこの時点で負けていた。きちんと相手の動きから予想を立てて奥義の放ち方を変えていたおかげで、一つの負け筋を消すことが出来た。さて、守護者の様子は……回避したのにこちらの集中が途切れていない事に気が付いて……いるようだな。
何せ、こちらに対しての警戒レベルが全く落ちていない。その上表情からは不発に終わらせることが出来なかったが故の不満げな色がわずかではあるが浮かんでいる。そして、このにらみ合いではらちが明かないと判断したようで……両手の拳に闘気を集めて、それを連続して放ってきた。
これに対して自分はもちろん回避行動をとるが……この飛んでくる連続の闘気の弾はある程度こちらに向かってホーミングしてくる特性を持っていたようだ。完全回避はならず、数発が体や左肩などに命中した。そこまで重い一撃ではないが、それでも集中を乱されかねない衝撃はある。恐らくダメージよりもこちらの集中状態を崩す事が目的の攻撃なのだろう。
(厄介な……が、それでもこちらは至近距離まで詰めるしかない……行くか、この球を掻い潜って突き進むしかない)
反復横跳びのように体を動かして相手の弾を誘導し、隙間が出来るのを待つ。その隙間が出来れば、後は多少の被弾覚悟で突撃するのみ。不規則に左右に体を動かし、球の誘導を続けて……その時が来た。何とかか細い道が自分の目の前に開ける。それを確認した直後、自分は躊躇なく突っ込んだ。
頭部や体に弾がいくつか命中するが、こちらの集中力がそれを被弾したことによる衝撃に勝った。再び至近距離直前。今度は守護者がバックステップで距離を取ってきた──だが、そんな事だろうと予想していた自分はさらに踏み込む。明確に驚愕の表情を浮かべながらも守護者はさらにバックステップ。だが、焦ったためか最初のバックステップよりも距離が短い。だから、自分は躊躇なく更に踏み込み──奥義に発動するために必要な要素を完成させる。
(斬る!)
間合いに入った瞬間、全てが終わった。一瞬でガナードを振りぬき、鞘に戻した。多分、自分が全ての行動を終えるのにかかった時間は一秒足らず。もしこの戦いをそばで見ている人がいたとしたら、一瞬腕を動かしたと思ったらすぐに戻していた──そんな風に多分見えたはずだ。ただ、そんな一瞬で相手を斬ったためなのか、手ごたえが無かった。
(成功したのか? それともしくじったのか?)
集中力が切れた事で疲労感をかなり感じるようになっただけでなく、無茶な抜刀術をしたためか振った右腕がかなり痛い。痛みのレベルはアームブレイクの状態異常を受けた時とほぼ同等だ。少しの間、武器を握ることが出来そうにない。ステータスにも右腕がアームブレイク状態と出ていた。こんなパターンもあったのか……
いや、それはあとでいい。守護者はどうなった? 先ほどから全く動いていないのだが……倒れるのか? それとも動き出すのか? 警戒した状態で見ていること十秒ほど。ゆっくりと守護者は崩れ落ち、膝を付いた。これは、どういう判断をすればいいんだ?
「避けれ、なかったかぁ……何という一撃。この一撃なら、あの障壁を持っていたロスト・ロスを障壁事切り裂いたと言われても納得するわ……私の負けよ。五回ぐらい死んだ痛みという物を味わっている最中よ……とんでもない技ね」
守護者が負けを認めた……そうか、ついにこの階層の戦いが終わったのか。長かった、本当に長かった。数か月この階層に閉じ込められていたからなぁ。ああ、やっと先に進める。残り時間は二か月弱しかないけど、まだ何とかなるはずだ。
「今日はこの階層のクリアを記録して、外に戻って。明日、勝利報酬を渡させてもらうわ。正直、こちらも休まないと身動きが取れないから……」
守護者の、歯を食いしばるようにしながら発せられた言葉に従う事にした。出現した記録する球に触れて、記録された事を確認。崩れた落ちたまま動かない(動けない、の方が適切な言い方かな)守護者をそこに残して静かに塔の外に出る。いや、もちろんせめて横にしようか? ぐらいは守護者に問いかけたんだが、少しでも体を動かすと六回目の死の痛みを味わう事になりそうと言われてしまったのでそこにそのまま残すしかなかったのだ。
久しぶりの塔の合間にあるエリアに足を踏み入れた……と、その瞬間自分と目が合ったプレイヤーが三人いた。それは、カザミネ、カナさん、そして確かオサカゲさんだったか? ふむ、確かカザミネはカナさんの家がやっている古武術の道場に今は世話になっているんだよな? で、オサカゲさんはカナさんの父親だったという記憶がある。だからその三人が一緒にいるのはおかしくない。と、そう思いだしているとカザミネが声をかけてきた。
「アースさん、久しぶりですね。暫く姿をみませんでしたが……」
カザミネの声に手をあげて反応を示し、カザミネたちの所に歩み寄る。そして、しばらく塔の試練で缶詰め状態だったことを話す。話の内容を聞いて、カザミネとカナさんはまた厳しくて変な試練を引いてるなと呆れ半分驚き半分といった感の表情を浮かべていた。一方でオサカゲさんは良い修練だなと言いながら頷いていたが。
「なんにせよ、ここでアースさんに会えたのは良かったです。実はその、オサカゲさんもアースさんの奥義に強い興味を持ってしまいまして」
なんでも、カザミネとカナさんがリアルで修練の休息中に自分が放ったあの奥義に対してあれこれ話をしていた。大きな声ではなかったそうなのだが、オサカゲさんはそれを聞き逃さず……カザミネとカナさんから根掘り葉掘り聞きだしたらしい。
「私が鍛えているカザミネ君やカナですら全く防げぬ奥義となれば、興味を持つなと言う方が酷という物。アース殿が疲れているのは重々承知ではありますが、一度で良いのでその奥義、ぜひ私にも味わう機会を頂きたい」
そしてやっぱりそう言う結論になったらしい。と言っても今アームブレイク状態なんだよね……回復するまで少し待ってもらうしかないんだけど、良いのかな?
131
お気に入りに追加
26,945
あなたにおすすめの小説
漫画の寝取り竿役に転生して真面目に生きようとしたのに、なぜかエッチな巨乳ヒロインがぐいぐい攻めてくるんだけど?
みずがめ
恋愛
目が覚めたら読んだことのあるエロ漫画の最低寝取り野郎になっていた。
なんでよりによってこんな悪役に転生してしまったんだ。最初はそう落ち込んだが、よく考えれば若いチートボディを手に入れて学生時代をやり直せる。
身体の持ち主が悪人なら意識を乗っ取ったことに心を痛める必要はない。俺がヒロインを寝取りさえしなければ、主人公は精神崩壊することなくハッピーエンドを迎えるだろう。
一時の快楽に身を委ねて他人の人生を狂わせるだなんて、そんな責任を負いたくはない。ここが現実である以上、NTRする気にはなれなかった。メインヒロインとは適切な距離を保っていこう。俺自身がお天道様の下で青春を送るために、そう固く決意した。
……なのになぜ、俺はヒロインに誘惑されているんだ?
※他サイトでも掲載しています。
※表紙や作中イラストは、AIイラストレーターのおしつじさん(https://twitter.com/your_shitsuji)に外注契約を通して作成していただきました。おしつじさんのAIイラストはすべて商用利用が認められたものを使用しており、また「小説活動に関する利用許諾」を許可していただいています。
勇者パーティーを追放されました。国から莫大な契約違反金を請求されると思いますが、払えますよね?
猿喰 森繁
ファンタジー
「パーティーを抜けてほしい」
「え?なんて?」
私がパーティーメンバーにいることが国の条件のはず。
彼らは、そんなことも忘れてしまったようだ。
私が聖女であることが、どれほど重要なことか。
聖女という存在が、どれほど多くの国にとって貴重なものか。
―まぁ、賠償金を支払う羽目になっても、私には関係ないんだけど…。
前の話はテンポが悪かったので、全文書き直しました。
魔王を倒した手柄を横取りされたけど、俺を処刑するのは無理じゃないかな
七辻ゆゆ
ファンタジー
「では罪人よ。おまえはあくまで自分が勇者であり、魔王を倒したと言うのだな?」
「そうそう」
茶番にも飽きてきた。処刑できるというのなら、ぜひやってみてほしい。
無理だと思うけど。
【完結】魔王を倒してスキルを失ったら「用済み」と国を追放された勇者、数年後に里帰りしてみると既に祖国が滅んでいた
きなこもちこ
ファンタジー
🌟某小説投稿サイトにて月間3位(異ファン)獲得しました!
「勇者カナタよ、お前はもう用済みだ。この国から追放する」
魔王討伐後一年振りに目を覚ますと、突然王にそう告げられた。
魔王を倒したことで、俺は「勇者」のスキルを失っていた。
信頼していたパーティメンバーには蔑まれ、二度と国の土を踏まないように察知魔法までかけられた。
悔しさをバネに隣国で再起すること十数年……俺は結婚して妻子を持ち、大臣にまで昇り詰めた。
かつてのパーティメンバー達に「スキルが無くても幸せになった姿」を見せるため、里帰りした俺は……祖国の惨状を目にすることになる。
※ハピエン・善人しか書いたことのない作者が、「追放」をテーマにして実験的に書いてみた作品です。普段の作風とは異なります。
※小説家になろう、カクヨムさんで同一名義にて掲載予定です
ちょっとエッチな執事の体調管理
mm
ファンタジー
私は小川優。大学生になり上京して来て1ヶ月。今はバイトをしながら一人暮らしをしている。
住んでいるのはそこらへんのマンション。
変わりばえない生活に飽き飽きしている今日この頃である。
「はぁ…疲れた」
連勤のバイトを終え、独り言を呟きながらいつものようにマンションへ向かった。
(エレベーターのあるマンションに引っ越したい)
そう思いながらやっとの思いで階段を上りきり、自分の部屋の方へ目を向けると、そこには見知らぬ男がいた。
「優様、おかえりなさいませ。本日付けで雇われた、優様の執事でございます。」
「はい?どちら様で…?」
「私、優様の執事の佐川と申します。この度はお嬢様体験プランご当選おめでとうございます」
(あぁ…!)
今の今まで忘れていたが、2ヶ月ほど前に「お嬢様体験プラン」というのに応募していた。それは無料で自分だけの執事がつき、身の回りの世話をしてくれるという画期的なプランだった。執事を雇用する会社はまだ新米の執事に実際にお嬢様をつけ、3ヶ月無料でご奉仕しながら執事業を学ばせるのが目的のようだった。
「え、私当たったの?この私が?」
「さようでございます。本日から3ヶ月間よろしくお願い致します。」
尿・便表現あり
アダルトな表現あり
幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話
妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』
『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』
『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』
大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。
性欲排泄欲処理系メイド 〜三大欲求、全部満たします〜
mm
ファンタジー
私はメイドのさおり。今日からある男性のメイドをすることになったんだけど…業務内容は「全般のお世話」。トイレもお風呂も、性欲も!?
※スカトロ表現多数あり
※作者が描きたいことを書いてるだけなので同じような内容が続くことがあります
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。