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そして食い破る
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手傷を負う回数は増えた。だが、相手となっている分身体を今まで以上のペースで斬り、穿ち、払って倒せるペースが上がった。集中力がますます高まっていくのを感じる。手傷と言っても、薄皮一枚二枚を斬られる程度で済んでいる。それぐらいの傷によるダメージをいまさら恐れてなんになる。
無論、相手の刃に毒が塗られているとかいう場合なら別だ。その時は薄皮一枚二枚でも切られればそこから毒が回ってくるから無視できないのだが、分身体達はそう言った物は一切使ってこない。純粋な剣技と盾による攻撃と防御を用いて自分に対して殺気……ではないな、闘気と言った方が良いか。そういったモノを自分に向かって放ちながら次々と仕掛けてくる。
その闘気に負けないようにこちらも活を入れながら戦闘を継続している。そんな戦闘がどれだけ続いただろうか? 突如、頭の中なのか心の方なのか分らないがどこかから『カチリ』という音が聞こえてきたような気がした──直後、世界がまるで真っ青に染まっていくような感覚を一瞬ではあったが味わう。
(なんだ!? 何が起こった!? まるで世界が一瞬だけ水の色に染まったかのような……動きに支障はない。ちゃんとイメージ通りに動けているし、目の前の分身体達の攻撃にも対処──おかしい。こんなに対処するのが楽だったか? 分身体の動きが、先ほどまでよりも遅く見える)
《明鏡止水の心、極止》のスキルによって長時間明鏡止水状態をを維持し続けた事による弊害が発生したのだろうか? だが、それにしては──むしろ体がより動くようになった気がする。何かが変わった事は間違いない、だが、その何かが今はまだ分からない……だが、それでも戦闘継続に支障はないどころか楽になったと感じられるのなら今は問題ないだろう。
分身体達の攻撃を弾き──おかしい。こんなに自分は相手の攻撃を力強く弾き返せたか? 反撃を差し込む──これも、今までのイメージよりも早く、そして力強くなっている。何らかの変化で自分自身がパワーアップしたのか? この状況で? そんな都合の良い物があるのか? だが、実際に自分が振るう武器の威力、速度が共に上がっている。
向こうもそれを感じ取ったのだろう、混乱するような雰囲気を感じ取れる。そして、そんな心が揺らいだ状態で繰り出される攻撃に、今までのような鋭さはない。心や知性があるというのも善し悪しがあるものだ、相手の突然の変化にこうして動揺し、そして混乱してしまう一面があるのだから。
だが、この好機を逃す理由はない。こうなっている理由は、あとでステータスを確認すればわかるだろう。今はそんな事よりも目の前の相手を叩き伏せて前に進む道を作らななければならない。一体、また一体と切り伏せていく。そんな自分の耳に声が届いた。
「回復、完了しました! ここからは再び参戦します!」「わかった! 頼む!」
後ろに下がって回復に努めていた味方の分身体達が、ここで戦線に復帰した。それによって状況は更に楽になった、先ほどまでの一対六ではなく、六対六となったのだから。そうなれば当然、相手を撃破する速度がさらに上がる。自分の集中力もますます冴えわたり、相手の隙を見つけてはそこを遠慮なく突く事でより迅速に分身体を撃破していく。
そして──ついに目の前に立ちはだかり続けた分身体が全員倒された。四〇〇〇弱の分身体全てを、自分とこちらについてくれた分身体達は食い破ったのである。ここで時計を確認したが……一時間四七分が経過していた。それだけ内外間、休みなく戦い続けていたようである。なのに、極端な疲労感は感じられないどころか、程よい心地よさしかない……
「──若干名の分身体がそちらについたとはいえ、こうも分身濃度が濃い者どもを退けるか。それだけではない……戦いの最中で何かに目覚めたようだな? 途中からは動きが明確に変わっていたぞ」
遂に出てきた最後の部隊長からそう言われてしまった。やはり、あのカチリという音を聞いた直後に何かがあったのだろう。向こうは襲い掛かってくる気配を見せないので、今のうちにステータスを確認。するとこんなスキルが生えていた。
《明鏡止水の心、水》
明鏡止水の心、極止による状況を維持したまま長時間戦闘を続けると自動発動する。全能力を強化し、より集中力を高められるようになる。この状態は明鏡止水の状況が長くなれば長くなるほどに高まってゆく。
明鏡止水シリーズの最後となるであろう水のアーツだ。説明文にある様に、自分は《明鏡止水の心、極止》を使って明鏡止水状態を維持したまま数多くの分身体達と戦っていた。そのためスキルレベルが一気に急上昇したと考えられる。なおEXPの数字に変化はなかった。覚えたと同時に同等の量が差し引かれた? とにかく、わかったのはそれぐらいだ。
なんにせよ、これで途中から急に自分の動きが良くなった原因は判明した。バグとかじゃなかったので良しとするが……これで明鏡止水の一文字を冠したそれぞれのアーツが出そろった。すると、スキルレベルが九九に達した時に何を習得するのだろうか? そこがちょっとではないレベルで恐ろしくなってくる。
ま、そんな考察はあとにしよう。今は目の前に敵がいるんだ。頭を切り替えなければ。ま、向こうも少しぐらい息を整える時間はやろうという感じだったのだが。そうでなければこっちに仕掛けてこない理由はない。
「さて、いよいよ私を倒せば本命の守護者との戦いとなり、勝てればこの階の試練を突破したことになる。貴殿の試練突破もついに目と鼻の先に来たと言う訳だが──私は無論、主人である本体も手加減などは一切しない。そして貴殿が負ければ最初からやり直しとなる。まあ、それでもそちらについた分身体がいれば今までよりははるかに楽に序盤の試練は突破できるだろうがな」
この部隊長の言葉に自分は頷いた。この部隊長を突破できれば、いよいよ守護者本人との対面。ようやくここまで来た、だから一気に突破してしまいたい。ここでの戦いは良い訓練になったが、そろそろ先に進みたいという感情の方が大きくなっているからね。
「では、始めようか。そちらの準備が整い次第、仕掛けてくるがいい」
そう言った部隊長はゆっくりと剣を抜いた。こちらの分身体達も剣を向けて部隊長に対して戦おうとしたが──それを自分は止めた。当然、自分につていくれた分身体達は自分に視線を向ける。
「ここまでの協力に感謝する。だが、ここから先は自分一人で行く。皆は、後ろに下がっていて欲しい」「何故です!? ここまで大勢の相手をしてきた以上、貴方も消耗しているはず。それに、今まで数で押してきたのは向こうなのですから、今度は数でこちらが押してもいいではありませんか!?」
自分の言葉に、分身体の一人が反論を返してきた。ああ、確かにそうだ。ここでわざわざ自分一人でやる理由など、確かにない。だが、自分は分身体を見ながらこう口にした。
「言い分はもっとも。それを否定するつもりは全くない。でもね、今度はこちらが数で押せる、という考えは油断に繋がりかねないんだ。そう言った考えをなくしておきたいというのが一つ。そしてもう一つ理由があって……こういった相手とは、一対一でやりたいという意地、みたいなものがある。すまないが……我が儘を言わせてほしい」
この自分の言葉に暫く自分を見つめていた分身体達だったが──一人、また一人と剣を下ろして鞘に納めていった。そして、一人が代表者として前に出てくる。
「馬鹿ですね、何もそうして苦難の道を進まなくてもよいでしょうに」「ああ、馬鹿なんだ。馬鹿でなきゃ、ここまでこうしてたった一人でこの塔を登ろうなんて事をやりはしないよ」
お互い言葉の後にお互いを見ていたが……やがて双方ともに笑みを浮かべた。もっとも、自分と違って分身体の方は苦笑と表現すべき物であったが。
「そんな貴方だからこそ……なのかもしれませんね。分かりました、ここから先の戦いは私達は見届けるだけに致します。どうか、ご武運を」
分身体達は一礼すると、後ろに下がっていった。それを確認して、自分は最後の部隊長に向き直った。
「すまない、お待たせした。では、始めようか」「──ああ、始めようか。見事私を乗り越え、試練の突破を成し遂げて見せるがいい!」
いよいよ、大詰めだ。肝心の詰め方を失敗しないように……この試練に立ち向かおう。ケリを、つけるぞ。
スキル
風迅狩弓Lv50 The limit! エルフ流・限定師範代候補Lv50 精密な指Lv80 小盾Lv49 〈双龍蛇剣武術身体能力強化〉Lv19 ↑5UP 〈魔剣の残滓・明鏡止水の極致〉Lv75 ↑17UP 隠蔽・改 Lv7 義賊頭 Lv90 百里眼Lv46 妖精招来Lv22 (控えスキルへの移動不可能)
追加能力スキル
黄龍変身・覚醒Lv??(使用不可) 偶像の魔王 Lv9
控えスキル
木工の経験者 Lv14 釣り LOST! 人魚泳法Lv10 〈ドワーフ流鍛冶屋・史伝〉The limit! 薬剤の経験者 Lv43 医食同源料理人 Lv25
ExP 40
所持称号 妖精女王の意見者 一人で強者を討伐した者 竜と龍に関わった者 妖精に祝福を受けた者 ドラゴンを調理した者 雲獣セラピスト 災いを砕きに行く者 託された者 龍の盟友 ドラゴンスレイヤー(胃袋限定) 義賊 人魚を釣った人 妖精国の隠れアイドル 悲しみの激情を知る者 メイドのご主人様(仮) 呪具の恋人 魔王の代理人 人族半分辞めました 闇の盟友 魔王領の知られざる救世主 無謀者 魔王の真実を知る魔王外の存在 天を穿つ者 魔王領名誉貴族 獣の介錯を苦しませずに務めた者 氷の祝福 聖樹の祝福(エルフ)
二つ名 妖精王候補(妬) 戦場の料理人
強化を行ったアーツ
《ソニックハウンドアローLv5》
付与ステータス 最大HP低下 最大MP大幅低下 黄龍封印
無論、相手の刃に毒が塗られているとかいう場合なら別だ。その時は薄皮一枚二枚でも切られればそこから毒が回ってくるから無視できないのだが、分身体達はそう言った物は一切使ってこない。純粋な剣技と盾による攻撃と防御を用いて自分に対して殺気……ではないな、闘気と言った方が良いか。そういったモノを自分に向かって放ちながら次々と仕掛けてくる。
その闘気に負けないようにこちらも活を入れながら戦闘を継続している。そんな戦闘がどれだけ続いただろうか? 突如、頭の中なのか心の方なのか分らないがどこかから『カチリ』という音が聞こえてきたような気がした──直後、世界がまるで真っ青に染まっていくような感覚を一瞬ではあったが味わう。
(なんだ!? 何が起こった!? まるで世界が一瞬だけ水の色に染まったかのような……動きに支障はない。ちゃんとイメージ通りに動けているし、目の前の分身体達の攻撃にも対処──おかしい。こんなに対処するのが楽だったか? 分身体の動きが、先ほどまでよりも遅く見える)
《明鏡止水の心、極止》のスキルによって長時間明鏡止水状態をを維持し続けた事による弊害が発生したのだろうか? だが、それにしては──むしろ体がより動くようになった気がする。何かが変わった事は間違いない、だが、その何かが今はまだ分からない……だが、それでも戦闘継続に支障はないどころか楽になったと感じられるのなら今は問題ないだろう。
分身体達の攻撃を弾き──おかしい。こんなに自分は相手の攻撃を力強く弾き返せたか? 反撃を差し込む──これも、今までのイメージよりも早く、そして力強くなっている。何らかの変化で自分自身がパワーアップしたのか? この状況で? そんな都合の良い物があるのか? だが、実際に自分が振るう武器の威力、速度が共に上がっている。
向こうもそれを感じ取ったのだろう、混乱するような雰囲気を感じ取れる。そして、そんな心が揺らいだ状態で繰り出される攻撃に、今までのような鋭さはない。心や知性があるというのも善し悪しがあるものだ、相手の突然の変化にこうして動揺し、そして混乱してしまう一面があるのだから。
だが、この好機を逃す理由はない。こうなっている理由は、あとでステータスを確認すればわかるだろう。今はそんな事よりも目の前の相手を叩き伏せて前に進む道を作らななければならない。一体、また一体と切り伏せていく。そんな自分の耳に声が届いた。
「回復、完了しました! ここからは再び参戦します!」「わかった! 頼む!」
後ろに下がって回復に努めていた味方の分身体達が、ここで戦線に復帰した。それによって状況は更に楽になった、先ほどまでの一対六ではなく、六対六となったのだから。そうなれば当然、相手を撃破する速度がさらに上がる。自分の集中力もますます冴えわたり、相手の隙を見つけてはそこを遠慮なく突く事でより迅速に分身体を撃破していく。
そして──ついに目の前に立ちはだかり続けた分身体が全員倒された。四〇〇〇弱の分身体全てを、自分とこちらについてくれた分身体達は食い破ったのである。ここで時計を確認したが……一時間四七分が経過していた。それだけ内外間、休みなく戦い続けていたようである。なのに、極端な疲労感は感じられないどころか、程よい心地よさしかない……
「──若干名の分身体がそちらについたとはいえ、こうも分身濃度が濃い者どもを退けるか。それだけではない……戦いの最中で何かに目覚めたようだな? 途中からは動きが明確に変わっていたぞ」
遂に出てきた最後の部隊長からそう言われてしまった。やはり、あのカチリという音を聞いた直後に何かがあったのだろう。向こうは襲い掛かってくる気配を見せないので、今のうちにステータスを確認。するとこんなスキルが生えていた。
《明鏡止水の心、水》
明鏡止水の心、極止による状況を維持したまま長時間戦闘を続けると自動発動する。全能力を強化し、より集中力を高められるようになる。この状態は明鏡止水の状況が長くなれば長くなるほどに高まってゆく。
明鏡止水シリーズの最後となるであろう水のアーツだ。説明文にある様に、自分は《明鏡止水の心、極止》を使って明鏡止水状態を維持したまま数多くの分身体達と戦っていた。そのためスキルレベルが一気に急上昇したと考えられる。なおEXPの数字に変化はなかった。覚えたと同時に同等の量が差し引かれた? とにかく、わかったのはそれぐらいだ。
なんにせよ、これで途中から急に自分の動きが良くなった原因は判明した。バグとかじゃなかったので良しとするが……これで明鏡止水の一文字を冠したそれぞれのアーツが出そろった。すると、スキルレベルが九九に達した時に何を習得するのだろうか? そこがちょっとではないレベルで恐ろしくなってくる。
ま、そんな考察はあとにしよう。今は目の前に敵がいるんだ。頭を切り替えなければ。ま、向こうも少しぐらい息を整える時間はやろうという感じだったのだが。そうでなければこっちに仕掛けてこない理由はない。
「さて、いよいよ私を倒せば本命の守護者との戦いとなり、勝てればこの階の試練を突破したことになる。貴殿の試練突破もついに目と鼻の先に来たと言う訳だが──私は無論、主人である本体も手加減などは一切しない。そして貴殿が負ければ最初からやり直しとなる。まあ、それでもそちらについた分身体がいれば今までよりははるかに楽に序盤の試練は突破できるだろうがな」
この部隊長の言葉に自分は頷いた。この部隊長を突破できれば、いよいよ守護者本人との対面。ようやくここまで来た、だから一気に突破してしまいたい。ここでの戦いは良い訓練になったが、そろそろ先に進みたいという感情の方が大きくなっているからね。
「では、始めようか。そちらの準備が整い次第、仕掛けてくるがいい」
そう言った部隊長はゆっくりと剣を抜いた。こちらの分身体達も剣を向けて部隊長に対して戦おうとしたが──それを自分は止めた。当然、自分につていくれた分身体達は自分に視線を向ける。
「ここまでの協力に感謝する。だが、ここから先は自分一人で行く。皆は、後ろに下がっていて欲しい」「何故です!? ここまで大勢の相手をしてきた以上、貴方も消耗しているはず。それに、今まで数で押してきたのは向こうなのですから、今度は数でこちらが押してもいいではありませんか!?」
自分の言葉に、分身体の一人が反論を返してきた。ああ、確かにそうだ。ここでわざわざ自分一人でやる理由など、確かにない。だが、自分は分身体を見ながらこう口にした。
「言い分はもっとも。それを否定するつもりは全くない。でもね、今度はこちらが数で押せる、という考えは油断に繋がりかねないんだ。そう言った考えをなくしておきたいというのが一つ。そしてもう一つ理由があって……こういった相手とは、一対一でやりたいという意地、みたいなものがある。すまないが……我が儘を言わせてほしい」
この自分の言葉に暫く自分を見つめていた分身体達だったが──一人、また一人と剣を下ろして鞘に納めていった。そして、一人が代表者として前に出てくる。
「馬鹿ですね、何もそうして苦難の道を進まなくてもよいでしょうに」「ああ、馬鹿なんだ。馬鹿でなきゃ、ここまでこうしてたった一人でこの塔を登ろうなんて事をやりはしないよ」
お互い言葉の後にお互いを見ていたが……やがて双方ともに笑みを浮かべた。もっとも、自分と違って分身体の方は苦笑と表現すべき物であったが。
「そんな貴方だからこそ……なのかもしれませんね。分かりました、ここから先の戦いは私達は見届けるだけに致します。どうか、ご武運を」
分身体達は一礼すると、後ろに下がっていった。それを確認して、自分は最後の部隊長に向き直った。
「すまない、お待たせした。では、始めようか」「──ああ、始めようか。見事私を乗り越え、試練の突破を成し遂げて見せるがいい!」
いよいよ、大詰めだ。肝心の詰め方を失敗しないように……この試練に立ち向かおう。ケリを、つけるぞ。
スキル
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二つ名 妖精王候補(妬) 戦場の料理人
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付与ステータス 最大HP低下 最大MP大幅低下 黄龍封印
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