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現実とワンモア世界の両方でイメージトレーニング
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翌日、会社の昼休み。なんとなく昨日掴んだようなあの感覚が現実でもある程度出来るのかを試したくて昼食を済ませた後、めったに来ることがない会社の屋上へと足を運んでいた。細い棒を剣に見立てて、集中──周囲の音が聞こえなくなっていき、少しでも昨日掴んだ感覚に迫れるようにイメージを高めてゆく。
(大波に無理に逆らわず、最低限の足場だけを残して受け流すあのイメージ、あの感覚。あれを手助けなしでもう一度……)
集中を高めていると、昨日大波のように次々と襲い掛かってくる分身体の集団がイメージされていく。その分身体たちに対して静かに動き、必要な一瞬のみ攻撃を突き入れるように動く……うん、流石にワンモアでの動きは模倣できない。ましてや自分は交通事故で体を痛めた過去があるからな……でも、逆にその動けない体だからこそ感じられることがあった。
(うん、良い感じかもしれない。流石にこちらの世界で戦う事は無理だが、この動けない体であってもイメージトレーニングは出来る。いや、むしろ動けない体だからこそよりはっきりと動くべき一瞬を見定める事ができるような気がする)
と、このタイミングで胸にしまってあったスマホが震えた。どうやら時間切れか……昼休み終了五分前に震えるようにセットしておいたので、この振動はタイムアップのお知らせた。枝を手に持ったまま作業場へと降り、枝を始末して持ち場につく。と、ここで声を掛けられた。
「先輩が屋上行くのって珍しいですね? しかも枝を一本持った状態で……先輩ってなんか格闘技とかの訓練やってる人でしたっけ?」
会社の後輩にそんな事を言われた。あれま、枝を持った状態で降りてくるところを見られたかな? ちょっと気恥しい。
「ああ、いや、そう言う訳じゃないんだが。ちょっとあるVRゲームの戦闘で行き詰っていたから、その戦いのイメージトレーニングかな。棒でも手に持っていた方がよりイメージしやすくなるから」
屋上にいた理由を隠す必要性もないので正直に告げておく。すると……後輩が食いついてきた。
「もしかしてワンモアですか? 先輩もやってたんですね! いやー、いろいろと破天荒かつ鬼畜な所も多かったけど面白いですよねえ。それだけにサービス終了が悔やまれますけど」
どうやら後輩もやっていたらしい。その後休憩時間終了の合間にいくつかの話をした……どうやら後輩も塔に挑戦しているらしく、今は八〇〇階弱まで進んでいるらしい。なのでこちらは七五〇階で止まっていると教えておく。
「あー、もしかしてきつい試練を引いた系ですかね?」「ああ、そういう所だな……掲示板でも見たけど、不運だと引いちゃうらしいね。自分もその不運を引いちゃったパターンらしくて」
実際は違うのだが、そう言う事にしておいた方が面倒がない。馬鹿正直にすべてを言う必要もないだろう。
「ゲームの中の知り合いの中にも引いた奴が居るんですけど、そいつもいつ抜けられるかわかんねーってぼやいてますよ。先輩のパーティも大変ですね」「ああ、どうしてもパーティ内からぼやきが出るのは仕方がないよ。本当に容赦ないからね……援軍も当分は望めそうにないし」
実際はソロなんだが──塔を七五〇階までソロで登ったという時点でキャラ特定が容易くなってしまう為、パーティを組んでいると言う事にしておく。もちろん、こっちも後輩のキャラを特定するような質問は一切しない。個人的にそれがマナーだと思っている……無論、明かして一緒に遊びたいというのならまた話は別なんだけど。
そんな話をしていれば、すぐに作業開始の時刻になる。流石に話はそこでおしまいにして、その後は終業時間まできちんと仕事に集中した。仕事を終え、あいさつの後に家に帰ってきてゲームを遊ぶ前に明日の準備や洗濯などを全て済ませてからVRのヘルメットをかぶる。
(現実のイメージだけでもある程度できた……なら、今度はワンモア世界の中でイメージしたらどうなるかを試してみよう。戦闘を始めるのはその後で十分だ)
アースとしてワンモア世界に降り立ち、ベッドから出る。装備を着込んでからいつものように武器を構えて目を閉じる。今日の昼休みと同じように目の前にやってくる大波を受け流すイメージを浮かべる──やはり、現実世界とは比べ物にならないほどの明確なイメージが頭の中に入ってくる。
そしてそのイメージを相手に体全体の動きを意識しながら戦う。動けない現実の体と違って、スムーズに体は動きイメージ通りの回避行動がとれる。やはり、こっちの世界の体が羨ましいな……が、ここで昼間のイメージを思い出す。現実世界のあちこち痛む動かない体であったからこそできたあのイメージをここに持ってくるのだ。最小限の動きしかできない、比べ物にならないほど能力が低いあの体でもできた動きを、こちらの体でさらに研ぎ澄ませるのだ。
(動きを最小に出来れば、消耗も大きく抑える事が出来る筈。今の自分に必要なのは火力とかじゃない。最小限の動きで複数を相手に最大効率を出す事。それをぼろぼろにされてなお維持出来る事。一発を狙った行動ではなく、小さい事を積み重ねて試練突破というゴールを目指す事。だからこそ、お昼の動きを思い出せ。動けない体でもできたあのイメージを重ねわせるんだ)
少しずつ、少しずつ動きを絞っていく。大きく動かなくていい所をとにかく削って削って削りまくる。正直雨龍師匠がそばにいて欲しかった……師匠が居ればもっと効率よく、もっと確実に動きを矯正できたはずなんだが。でも、ない物ねだりをしても意味はない。今、自分で出来る事を着実に行おう。
動き、イメージして修正を加えてからまた動いてみてと繰り返していたらすでに一時間が経過してしまった。だが、理想には程遠くても確実に動きの修正は進んでいたのだが──ここでついに横やりが入った。
「一体いつまで準備運動をしているのよ! いい加減私の分身と戦いなさい!」
そう、この階層の守護者がお冠になってしまった。どうやら、自分の分身を無視されていると考えたみたいだ。そう言うつもりじゃなかったんだけどなぁ……一応返答しておくか。
「いや、これは今まで分身体と戦った経験を用いたイメージトレーニングで……準備運動じゃないんですよ。本来なら外でやるべき事なんですが、貴女が自分をここに閉じ込めちゃったからここでやるしかなくなっただけで……」
自分の言葉を聞いても、守護者がそのふくれっ面を抑える気配はない。こうなるとどうしようもないな、本音を言えば今日は一日イメージトレーニングで少しでも動きを矯正したかったんだが、残り時間は戦うことにしようか。それに、このイメージトレーニングで多少なりとも強制された動きを試す事にもつながると考えれば、悪くはないと考えよう。
「じゃ、ここからは戦います。分身の皆さん、準備してください。そこ、チェスで遊んでないで。そちらも将棋は終わらせてください。そんな不満そうな顔をしてもダメです」
何というか、分身体も作られた直後は無個性だったのに──自分がここでずっと足止め食っている間存在し続けたためか、各々に個性が芽生えているような感じが見受けられる。そんな分身体達が不満そうにしながらものろのろと片づけを行っていると、複数の雷が落ちた。
「あんた達いぃ~……なあにをやってるのよ! それ以上もたもたとした動きをしているならば、全部の遊具を破壊するわよ! それが嫌ならさっさとなさい! エーじゃありません! 我が分身ながら、なんでこうなったのよ……早く片づけなさい!」
守護者さんの怒りがさく裂した。しかし、そのセリフは何というか、子供に対して怒る母親の姿にしか見えない。でも分身体には効果てきめんだったようで、壊されちゃかなわんとばかりに大急ぎで各種遊具を片付けていく。
「はあ……さて、では片づけも終わったようだし、いつでも始めなさい! あんた達もふざけた戦いをしてみなさい、本当に遊具を壊すからね!」
何というか、うん。微妙にやりにくいような空気になってしまったな……それでも始めないとますます守護者さんの機嫌が斜めになって、最終的には直滑降になりかねん。そうなれば何をされるか分からないからな、これ以上機嫌を損ねない方が良いだろう。
「それでは、行きますよ」
自分の言葉に、分身体たちは頷き武器を構える。よし、それじゃ矯正の効果のほどを確かめるために戦おうか。
(大波に無理に逆らわず、最低限の足場だけを残して受け流すあのイメージ、あの感覚。あれを手助けなしでもう一度……)
集中を高めていると、昨日大波のように次々と襲い掛かってくる分身体の集団がイメージされていく。その分身体たちに対して静かに動き、必要な一瞬のみ攻撃を突き入れるように動く……うん、流石にワンモアでの動きは模倣できない。ましてや自分は交通事故で体を痛めた過去があるからな……でも、逆にその動けない体だからこそ感じられることがあった。
(うん、良い感じかもしれない。流石にこちらの世界で戦う事は無理だが、この動けない体であってもイメージトレーニングは出来る。いや、むしろ動けない体だからこそよりはっきりと動くべき一瞬を見定める事ができるような気がする)
と、このタイミングで胸にしまってあったスマホが震えた。どうやら時間切れか……昼休み終了五分前に震えるようにセットしておいたので、この振動はタイムアップのお知らせた。枝を手に持ったまま作業場へと降り、枝を始末して持ち場につく。と、ここで声を掛けられた。
「先輩が屋上行くのって珍しいですね? しかも枝を一本持った状態で……先輩ってなんか格闘技とかの訓練やってる人でしたっけ?」
会社の後輩にそんな事を言われた。あれま、枝を持った状態で降りてくるところを見られたかな? ちょっと気恥しい。
「ああ、いや、そう言う訳じゃないんだが。ちょっとあるVRゲームの戦闘で行き詰っていたから、その戦いのイメージトレーニングかな。棒でも手に持っていた方がよりイメージしやすくなるから」
屋上にいた理由を隠す必要性もないので正直に告げておく。すると……後輩が食いついてきた。
「もしかしてワンモアですか? 先輩もやってたんですね! いやー、いろいろと破天荒かつ鬼畜な所も多かったけど面白いですよねえ。それだけにサービス終了が悔やまれますけど」
どうやら後輩もやっていたらしい。その後休憩時間終了の合間にいくつかの話をした……どうやら後輩も塔に挑戦しているらしく、今は八〇〇階弱まで進んでいるらしい。なのでこちらは七五〇階で止まっていると教えておく。
「あー、もしかしてきつい試練を引いた系ですかね?」「ああ、そういう所だな……掲示板でも見たけど、不運だと引いちゃうらしいね。自分もその不運を引いちゃったパターンらしくて」
実際は違うのだが、そう言う事にしておいた方が面倒がない。馬鹿正直にすべてを言う必要もないだろう。
「ゲームの中の知り合いの中にも引いた奴が居るんですけど、そいつもいつ抜けられるかわかんねーってぼやいてますよ。先輩のパーティも大変ですね」「ああ、どうしてもパーティ内からぼやきが出るのは仕方がないよ。本当に容赦ないからね……援軍も当分は望めそうにないし」
実際はソロなんだが──塔を七五〇階までソロで登ったという時点でキャラ特定が容易くなってしまう為、パーティを組んでいると言う事にしておく。もちろん、こっちも後輩のキャラを特定するような質問は一切しない。個人的にそれがマナーだと思っている……無論、明かして一緒に遊びたいというのならまた話は別なんだけど。
そんな話をしていれば、すぐに作業開始の時刻になる。流石に話はそこでおしまいにして、その後は終業時間まできちんと仕事に集中した。仕事を終え、あいさつの後に家に帰ってきてゲームを遊ぶ前に明日の準備や洗濯などを全て済ませてからVRのヘルメットをかぶる。
(現実のイメージだけでもある程度できた……なら、今度はワンモア世界の中でイメージしたらどうなるかを試してみよう。戦闘を始めるのはその後で十分だ)
アースとしてワンモア世界に降り立ち、ベッドから出る。装備を着込んでからいつものように武器を構えて目を閉じる。今日の昼休みと同じように目の前にやってくる大波を受け流すイメージを浮かべる──やはり、現実世界とは比べ物にならないほどの明確なイメージが頭の中に入ってくる。
そしてそのイメージを相手に体全体の動きを意識しながら戦う。動けない現実の体と違って、スムーズに体は動きイメージ通りの回避行動がとれる。やはり、こっちの世界の体が羨ましいな……が、ここで昼間のイメージを思い出す。現実世界のあちこち痛む動かない体であったからこそできたあのイメージをここに持ってくるのだ。最小限の動きしかできない、比べ物にならないほど能力が低いあの体でもできた動きを、こちらの体でさらに研ぎ澄ませるのだ。
(動きを最小に出来れば、消耗も大きく抑える事が出来る筈。今の自分に必要なのは火力とかじゃない。最小限の動きで複数を相手に最大効率を出す事。それをぼろぼろにされてなお維持出来る事。一発を狙った行動ではなく、小さい事を積み重ねて試練突破というゴールを目指す事。だからこそ、お昼の動きを思い出せ。動けない体でもできたあのイメージを重ねわせるんだ)
少しずつ、少しずつ動きを絞っていく。大きく動かなくていい所をとにかく削って削って削りまくる。正直雨龍師匠がそばにいて欲しかった……師匠が居ればもっと効率よく、もっと確実に動きを矯正できたはずなんだが。でも、ない物ねだりをしても意味はない。今、自分で出来る事を着実に行おう。
動き、イメージして修正を加えてからまた動いてみてと繰り返していたらすでに一時間が経過してしまった。だが、理想には程遠くても確実に動きの修正は進んでいたのだが──ここでついに横やりが入った。
「一体いつまで準備運動をしているのよ! いい加減私の分身と戦いなさい!」
そう、この階層の守護者がお冠になってしまった。どうやら、自分の分身を無視されていると考えたみたいだ。そう言うつもりじゃなかったんだけどなぁ……一応返答しておくか。
「いや、これは今まで分身体と戦った経験を用いたイメージトレーニングで……準備運動じゃないんですよ。本来なら外でやるべき事なんですが、貴女が自分をここに閉じ込めちゃったからここでやるしかなくなっただけで……」
自分の言葉を聞いても、守護者がそのふくれっ面を抑える気配はない。こうなるとどうしようもないな、本音を言えば今日は一日イメージトレーニングで少しでも動きを矯正したかったんだが、残り時間は戦うことにしようか。それに、このイメージトレーニングで多少なりとも強制された動きを試す事にもつながると考えれば、悪くはないと考えよう。
「じゃ、ここからは戦います。分身の皆さん、準備してください。そこ、チェスで遊んでないで。そちらも将棋は終わらせてください。そんな不満そうな顔をしてもダメです」
何というか、分身体も作られた直後は無個性だったのに──自分がここでずっと足止め食っている間存在し続けたためか、各々に個性が芽生えているような感じが見受けられる。そんな分身体達が不満そうにしながらものろのろと片づけを行っていると、複数の雷が落ちた。
「あんた達いぃ~……なあにをやってるのよ! それ以上もたもたとした動きをしているならば、全部の遊具を破壊するわよ! それが嫌ならさっさとなさい! エーじゃありません! 我が分身ながら、なんでこうなったのよ……早く片づけなさい!」
守護者さんの怒りがさく裂した。しかし、そのセリフは何というか、子供に対して怒る母親の姿にしか見えない。でも分身体には効果てきめんだったようで、壊されちゃかなわんとばかりに大急ぎで各種遊具を片付けていく。
「はあ……さて、では片づけも終わったようだし、いつでも始めなさい! あんた達もふざけた戦いをしてみなさい、本当に遊具を壊すからね!」
何というか、うん。微妙にやりにくいような空気になってしまったな……それでも始めないとますます守護者さんの機嫌が斜めになって、最終的には直滑降になりかねん。そうなれば何をされるか分からないからな、これ以上機嫌を損ねない方が良いだろう。
「それでは、行きますよ」
自分の言葉に、分身体たちは頷き武器を構える。よし、それじゃ矯正の効果のほどを確かめるために戦おうか。
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