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決着がつく
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やるべきことは定まったが……時間が過ぎるばかりの状態が続いている。自分も向こうも攻撃はしているのだが、お互いに大ぶりな攻撃だけは行わない状態が続いている。お互いに被弾もしているが、それはあくまで表面をなでる程度の物であり、ダメージが入っているとはとても言えないだろう。
見合っては攻撃を行い、そしてまた見合う。これをもう何度繰り返しただろうか……それでも隙が少ない相手にイチかバチかの突撃を仕掛けるのはこの時点で仕掛けるのは愚策なのは言うまでもない事であり、この我慢比べを続けるほかない。なんともやりずらい相手だと感じているが、もしかしたら向こうも同じかもしれない。表情が、戦い始めた時と比べて不満げな感じになってきているからだ。
とはいえ、これを続けてもどうしようもないんだよなー。絶対倒せないと言う事だからね、このままじゃ。なのでどうしてももっと強力な攻撃を叩き込んでいかなきゃいけないんだけど、そのチャンスが見つからない。蛇炎オイルでも撒いてみるか? という考えは頭を何度もよぎっているんだけど、その都度取り出したオイルめがけて突きが飛んできて自爆させられるイメージが同時に湧き上がるんだよなぁ。
(本当にどうしたものか。このまま見合っていても何も進まないんだが──)
と、ここでついに向こうが焦れたのか……今までの牽制目的の突きではない、踏み込んでくる突きを放ってきた。早い、が避けられないほどではない。右側に軽くダッシュするような感じでその突きを回避したのだが──この突きだけでは終わらないと直感が告げている。そう、槍は突くだけの武器じゃない。
(やっぱり払ってきた!)
突きと払う。点と面。この二つの面を持つのが槍という武器だ。だから、突きを回避したからと言って油断してはならない。自分に向かってくる槍を自分はジャンプしながら軽く掴み、わざと飛ばされる。ただし、姿勢は整えられるように。なんでそんな飛び方をするのかというと……着地しやすいように、ではない。空中で矢を射るためである。
流石に分身でもあれだけ払うという行動をとった直後は一瞬ぐらい動けない時間があるだろう。なので、ここで弓矢による攻撃をチョイス。レガリオンは真同化の残滓のさきっぽで掴んでおき、自分は矢を弓に番える。そして、アーツを使わず自力でできる限り早く乱射する。もちろん狙いはしっかりと定めた上で。放てた数は六本。
撃ち終わった後はすぐにレガリオンを右手に持ち直してから着地。着地を狙ってくる可能性があったので構えていたのだが──攻撃は来ず。その理由は、自分が放った矢にあった。放った六本のうち四本が命中。そのうちの一本が、分身の右肩に深々と刺さっていた。そのダメージで硬直したんだろう、着地した時にこちらへと攻撃する事が出来なかったのは。
「く……何という一矢。避けきれませんでした。やはり、貴方にその強弓を使わせるのはダメですね……私の防御など、まるで紙のように貫いてくるとは……」
表情も曇っている。かなりのダメージを与えているのは間違いない。だが槍を落とさないので、アームブレイクにもっていくまでは足りなかったと言う事か。いくらアーツなしだとは言え、八岐の月による一矢だぞ? どれだけ体力あるんだよ……もしくは、分身は槍などの武器を含めて分身だからアームブレイクという概念がないとか?
だが、なんにせよこれで状況が動く。相手の槍の動きが鈍っているのも確認した──僅かではあるが。だが、そのわずかな鈍りこそ、自分が欲しかったものだ。こちらの攻撃を防げる回数が明確に減り、こちらに攻撃を当てられる回数もまた減っている。こちらは当然それを最大限利用する。
明確なダメージを与えられるようになった。確実に追い詰めている。だが、だからこそ油断できない。相手を確実に倒した、と分かるまでは引き締めていなければいけない。道ずれ、せめて一太刀、最後の手段──と、不利になった側がこのまま負けるぐらいならせめて何かしらの反撃をもって勝負に出ようと考えるのは、自分を含めてさんざん見てきた事だ。
(このまま勝たせてくれるわけがない。切り札はきっと持っている。ただ、その切り札の枚数だけは予測できないけど)
相手を削りながらも、相手の全身を見る事を話ずれない。妙な動きをしていないか? 槍を使っているのにその他の武器を使うようなしぐさはないか? 今の所使ってきていないが蹴り技という体術はどうだ? そう言った事を見逃せば、手痛い反撃を貰って、一転して此方が不利にされてしまいかねない。
そうして警戒しながらも、優勢を維持しつつ攻撃を継続していたのだが──分身が渾身の突きを放つような動きを見せる。ついに来た、何かある。相手の動きをしっかりと見ながら、突きの飛んでくる軌道を予測、回避体勢に入る。直後、繰り出される槍の一突き──だが、相手が放った槍の穂先が突如現れた黒い穴に吸い込まれて──
(ぐあ……横から……か)
やってきたのは左の横っ腹に感じる激しい痛み。ついでに意識も持っていかれそうになる。視線を向けると、横に槍の穂先を吸い込んだ黒い穴と同じようなものがあり、その穴から槍の穂先が出ていたのだ。これが、相手の切り札。ワームホール? とかいう奴を使った、相手の死角を突いてくる攻撃だ。
(しく、じった。まさか、切り札がこの手の物だったなんて……)
この一撃はあまりに重い。一発で体力の六割ほどが消し飛んだ。恐らく今の防具やマントなどが無かったら、これで決着をつけられていたことは間違いない。だが、まだ負けじゃない。不利になりはしたが──この程度の逆境など、散々味わってきている。
「卑怯な技かもしれませんが……これで決着──そんな!?」「勝手に、終わらせられては、困る」
口から吐血しながらも、相手を見据える。向こうは先ほどの一撃で終わらせるつもりだったようで……表情には焦りが明確に浮かんでいる。再び戦闘が始まるが──やはり先ほど受けた槍の一撃のダメージは隠しきれない。毒などは仕込まれていなかったが……痛みでこちらの攻撃が甘くなってしまう。
その一方で、向こうにも余裕という物はない様だ。一刻も早く終わらせたいらしく、ワームホール? を展開したまま自分に向かって乱れ突きを放ってくる。しかもワームホール? の出口が上下左右に背後まで容赦なくあけられて槍の穂先が襲ってくる。それらを自分は今までの経験で培った『勘』と『殺気』で判断して回避する。初手はこういうものを持っていると分からなかったから回避できなかったが──
こうして、この戦いは終わりに向かっていた。ひたすら自分の周囲に槍の穂先を出現させて突き殺そうとする分身と、それを回避しながらじりじりと距離を詰めつつレガリオンで反撃する自分。恐らく次にいい一撃を決めた方が勝つ。自分はそう思っている、そして向こうもおそらく同じ考えに至っているだろう。
その一撃を入れるべく、お互いに動いて機会をうかがう。自分は明鏡止水を発動して斬りこむべき時を見極め中……だが、周囲から飛んでくる槍の穂先が本当にうっとうしい。かといってあと一発貰えば間違いなくそこでこちらの負けになるため無視は出来ぬ。痛みをこらえつつも集中を何とか維持し、じりじりと距離を詰めていく。
その一方で向こうはもはやパニック状態に陥っていた。これだけ自分の切り札を使っているのにもかかわらず倒せないこちら側を、化け物扱いしている。聞こえてくる声ももはや「早く倒れてよ! 怖いよ!」と、幼児退行と思われる状態を引き起こしてしまっている。だが、その一方で槍に乗せられる殺気はますます増すばかり。
そして、ついに時は来た。こちらの間合いに入り、槍を回避しながらも集中。狙いは……心臓。そこをめがけて一気に距離を詰めて刺し貫くというイメージが出来上がった。行動まであと三、二、一、今! 槍の攻撃を回避しつつレガリオンによる全力の突きを見舞う。その切っ先は相手を見事に刺し貫いた──が。
「死なば、もろとも……」
そんな言葉と共に、自分の背後から槍が突き刺さった。自分の攻撃は相手を即死させられなかったようで、相手が倒れる前に、最後の力で自分を背後から槍で貫いてきた……腹から生えた槍、そして無くなるHP。最後の一撃、甘かったか──
「相打ち……だが、実質こちらの負けか……」「やっと、終わった……」
お互いそんな言葉を吐いた後に力尽きた。こうして、この日の挑戦はここで自分の負けという形で幕を閉じる事となったのである……
見合っては攻撃を行い、そしてまた見合う。これをもう何度繰り返しただろうか……それでも隙が少ない相手にイチかバチかの突撃を仕掛けるのはこの時点で仕掛けるのは愚策なのは言うまでもない事であり、この我慢比べを続けるほかない。なんともやりずらい相手だと感じているが、もしかしたら向こうも同じかもしれない。表情が、戦い始めた時と比べて不満げな感じになってきているからだ。
とはいえ、これを続けてもどうしようもないんだよなー。絶対倒せないと言う事だからね、このままじゃ。なのでどうしてももっと強力な攻撃を叩き込んでいかなきゃいけないんだけど、そのチャンスが見つからない。蛇炎オイルでも撒いてみるか? という考えは頭を何度もよぎっているんだけど、その都度取り出したオイルめがけて突きが飛んできて自爆させられるイメージが同時に湧き上がるんだよなぁ。
(本当にどうしたものか。このまま見合っていても何も進まないんだが──)
と、ここでついに向こうが焦れたのか……今までの牽制目的の突きではない、踏み込んでくる突きを放ってきた。早い、が避けられないほどではない。右側に軽くダッシュするような感じでその突きを回避したのだが──この突きだけでは終わらないと直感が告げている。そう、槍は突くだけの武器じゃない。
(やっぱり払ってきた!)
突きと払う。点と面。この二つの面を持つのが槍という武器だ。だから、突きを回避したからと言って油断してはならない。自分に向かってくる槍を自分はジャンプしながら軽く掴み、わざと飛ばされる。ただし、姿勢は整えられるように。なんでそんな飛び方をするのかというと……着地しやすいように、ではない。空中で矢を射るためである。
流石に分身でもあれだけ払うという行動をとった直後は一瞬ぐらい動けない時間があるだろう。なので、ここで弓矢による攻撃をチョイス。レガリオンは真同化の残滓のさきっぽで掴んでおき、自分は矢を弓に番える。そして、アーツを使わず自力でできる限り早く乱射する。もちろん狙いはしっかりと定めた上で。放てた数は六本。
撃ち終わった後はすぐにレガリオンを右手に持ち直してから着地。着地を狙ってくる可能性があったので構えていたのだが──攻撃は来ず。その理由は、自分が放った矢にあった。放った六本のうち四本が命中。そのうちの一本が、分身の右肩に深々と刺さっていた。そのダメージで硬直したんだろう、着地した時にこちらへと攻撃する事が出来なかったのは。
「く……何という一矢。避けきれませんでした。やはり、貴方にその強弓を使わせるのはダメですね……私の防御など、まるで紙のように貫いてくるとは……」
表情も曇っている。かなりのダメージを与えているのは間違いない。だが槍を落とさないので、アームブレイクにもっていくまでは足りなかったと言う事か。いくらアーツなしだとは言え、八岐の月による一矢だぞ? どれだけ体力あるんだよ……もしくは、分身は槍などの武器を含めて分身だからアームブレイクという概念がないとか?
だが、なんにせよこれで状況が動く。相手の槍の動きが鈍っているのも確認した──僅かではあるが。だが、そのわずかな鈍りこそ、自分が欲しかったものだ。こちらの攻撃を防げる回数が明確に減り、こちらに攻撃を当てられる回数もまた減っている。こちらは当然それを最大限利用する。
明確なダメージを与えられるようになった。確実に追い詰めている。だが、だからこそ油断できない。相手を確実に倒した、と分かるまでは引き締めていなければいけない。道ずれ、せめて一太刀、最後の手段──と、不利になった側がこのまま負けるぐらいならせめて何かしらの反撃をもって勝負に出ようと考えるのは、自分を含めてさんざん見てきた事だ。
(このまま勝たせてくれるわけがない。切り札はきっと持っている。ただ、その切り札の枚数だけは予測できないけど)
相手を削りながらも、相手の全身を見る事を話ずれない。妙な動きをしていないか? 槍を使っているのにその他の武器を使うようなしぐさはないか? 今の所使ってきていないが蹴り技という体術はどうだ? そう言った事を見逃せば、手痛い反撃を貰って、一転して此方が不利にされてしまいかねない。
そうして警戒しながらも、優勢を維持しつつ攻撃を継続していたのだが──分身が渾身の突きを放つような動きを見せる。ついに来た、何かある。相手の動きをしっかりと見ながら、突きの飛んでくる軌道を予測、回避体勢に入る。直後、繰り出される槍の一突き──だが、相手が放った槍の穂先が突如現れた黒い穴に吸い込まれて──
(ぐあ……横から……か)
やってきたのは左の横っ腹に感じる激しい痛み。ついでに意識も持っていかれそうになる。視線を向けると、横に槍の穂先を吸い込んだ黒い穴と同じようなものがあり、その穴から槍の穂先が出ていたのだ。これが、相手の切り札。ワームホール? とかいう奴を使った、相手の死角を突いてくる攻撃だ。
(しく、じった。まさか、切り札がこの手の物だったなんて……)
この一撃はあまりに重い。一発で体力の六割ほどが消し飛んだ。恐らく今の防具やマントなどが無かったら、これで決着をつけられていたことは間違いない。だが、まだ負けじゃない。不利になりはしたが──この程度の逆境など、散々味わってきている。
「卑怯な技かもしれませんが……これで決着──そんな!?」「勝手に、終わらせられては、困る」
口から吐血しながらも、相手を見据える。向こうは先ほどの一撃で終わらせるつもりだったようで……表情には焦りが明確に浮かんでいる。再び戦闘が始まるが──やはり先ほど受けた槍の一撃のダメージは隠しきれない。毒などは仕込まれていなかったが……痛みでこちらの攻撃が甘くなってしまう。
その一方で、向こうにも余裕という物はない様だ。一刻も早く終わらせたいらしく、ワームホール? を展開したまま自分に向かって乱れ突きを放ってくる。しかもワームホール? の出口が上下左右に背後まで容赦なくあけられて槍の穂先が襲ってくる。それらを自分は今までの経験で培った『勘』と『殺気』で判断して回避する。初手はこういうものを持っていると分からなかったから回避できなかったが──
こうして、この戦いは終わりに向かっていた。ひたすら自分の周囲に槍の穂先を出現させて突き殺そうとする分身と、それを回避しながらじりじりと距離を詰めつつレガリオンで反撃する自分。恐らく次にいい一撃を決めた方が勝つ。自分はそう思っている、そして向こうもおそらく同じ考えに至っているだろう。
その一撃を入れるべく、お互いに動いて機会をうかがう。自分は明鏡止水を発動して斬りこむべき時を見極め中……だが、周囲から飛んでくる槍の穂先が本当にうっとうしい。かといってあと一発貰えば間違いなくそこでこちらの負けになるため無視は出来ぬ。痛みをこらえつつも集中を何とか維持し、じりじりと距離を詰めていく。
その一方で向こうはもはやパニック状態に陥っていた。これだけ自分の切り札を使っているのにもかかわらず倒せないこちら側を、化け物扱いしている。聞こえてくる声ももはや「早く倒れてよ! 怖いよ!」と、幼児退行と思われる状態を引き起こしてしまっている。だが、その一方で槍に乗せられる殺気はますます増すばかり。
そして、ついに時は来た。こちらの間合いに入り、槍を回避しながらも集中。狙いは……心臓。そこをめがけて一気に距離を詰めて刺し貫くというイメージが出来上がった。行動まであと三、二、一、今! 槍の攻撃を回避しつつレガリオンによる全力の突きを見舞う。その切っ先は相手を見事に刺し貫いた──が。
「死なば、もろとも……」
そんな言葉と共に、自分の背後から槍が突き刺さった。自分の攻撃は相手を即死させられなかったようで、相手が倒れる前に、最後の力で自分を背後から槍で貫いてきた……腹から生えた槍、そして無くなるHP。最後の一撃、甘かったか──
「相打ち……だが、実質こちらの負けか……」「やっと、終わった……」
お互いそんな言葉を吐いた後に力尽きた。こうして、この日の挑戦はここで自分の負けという形で幕を閉じる事となったのである……
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