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二回目の挑戦は
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翌日。再び塔に入って五〇〇階を目指す。邪魔は一切入らず……どころか、モンスターが正しい道を教えてくれる始末。よっぽどあの人がモンスターを脅しているんだろうなぁ……ゴブリンもオークもみな涙目で早く行って早く行ってと訴えかけてくるので、走って移動する。流石に哀れ過ぎる……
その結果、たった二分で四九五階から五〇〇階まで進めてしまった。まあ、案内付きで罠もないとなればこれぐらい早く進めるよねぇ……駆け抜けただけなんだから。さて、今日も試練の担当者は吹き減少な顔を浮かべている。
「遅い! 待ちくたびれた! 早くやるぞ!」
そう言うや否や、いきなり自分に向かって炎の壁を津波のように放ってきた。開始の合図もないのか! まあこの程度は不意打ちにもならない。矢を射って、自分が通れるスペースを用意するために穴をあける。その先にはまた壁が待ち受けていたが、それも同じように穴をあけて突破する。
「なるほど、そう来るか。ならばもう一度これを受けてみるがいい」
その言葉と共に、昨日やられてしまった雷撃入りの水球が次々と自分に向かって飛んでくる。ダメージの重さは、昨日自分の体で十分に思い知らされた。一発でも被弾する訳にはいかない。しっかりと見て、確実に叩き落す。そして見ているのは水球だけではない。
(来るな)
素早くその場をステップして離れる。昨日、バインドを出すときの動きは見ている。二度も三度も引っかかってやれるほど、こちらも優しくはない。ましてやあの水球の中にある電撃によるダメージはかなり痛かった。あれをもう一回喰らいたいとは絶対に思わない。水球を破壊しつつ、その合間を縫って反撃の一矢を向こうに飛ばす。
が、向こうもこの一矢は素早く見切った様で、軽やかに回避した。なるほど、あの動きが出来るのならばそれなりに体術が出来るとみるべきだな。そうなると、やはり真っ向から放った矢はまず当たらないだろう。一工夫、いや二工夫ぐらい要るか。その工夫は……戦いながら考えようか。
基本的には回避と相殺という動きをしながら、時折反撃の一矢を放っていくという立ち回りがしばらく続いた。水球の動きも、バインドを仕掛けてくるタイミングにもなれ、反撃の手数が増やせている事を実感する。向こうもそれを感じ取ったのだろう、新しい行動に出てきた。
「やるな、前回とは同じ轍を踏む様子もない。ならばこうするまでだ」
なんと、水球とバインドという攻撃に加えて、魔法版のアローレインまで同時発動してきたのである。まさかのトリプルスペル……が、それでこちらを封じられると考えたのであれば読みが甘いと言わせてもらう。それにやはり同時に三つもの魔法を操った弊害も出ている事を確認した。
(水球の制御が甘くなっている。やっぱり同時発動すればするだけ精度は落ちるか。それを面制圧する事でごまかしているのだろうが……)
アローレインも矢と矢の隙間が広がっており、面制圧があまり機能していない。つまりこれは、反撃のチャンス。少しだけ苦しそうに回避しているふりをしながら……《アローツイスター》を打ち込んだ。が、どうも相手もこちらがアーツを使ってくるのを待ち構えていたらしい。
「貰ったぞ!」
一番最初にやってきた、小さな黒い穴に矢が吸い込まれてしまった。そして、今回は即座に矢が自分に向かって飛んでくる。しかし、だ。そう言う反撃魔法であることをこちらが知っている以上、貰ったとは言えないんじゃないか?
「それはどうですかね!」
即座に自分は《ブラストアロー》を放つ。飛んできた《アローツイスター》を吹き飛ばし、相手に迫る。さらに自分は矢を構え、《ブラストアロー》をブラインドにしながら曲射攻撃を追加した。さて、これは当たるか?
相手はブラストアローを魔法で作ったと思われる大盾を召還する事で防いだ。が、曲射された矢には気が付かなかったようだ。大楯の上部すれすれを乗り越えた矢が突き刺さる手ごたえを感じる──よし、まずは一手届いたぞ。
「何ッ!? 当てられた!?」
完全に曲射の一矢は向こうの意識の外にあったようだ。驚きを隠そうともせずに、大盾の向こうから叫ぶ声が聞こえる。だがそれは、すぐに興奮するような感じの声に変わった。
「そうだ、そうだ! これだ、これを待っていた! あれだけの魔法を受けながらもただの反撃に収まらない。それこそ私が望んでいたものだ! いいぞ、面白くなってきた!」
大楯を消した後に見た相手の顔は、まさに獰猛な獣が良い獲物を見つけたとばかりに喜んでいる──そういう顔がくっついていた。どうやら、様子見は終わりにするという感じがする。
「では次々行くとしようか! そら!」
と、今度は拘束で地面を這うように土でできた棘が自分に向かって飛んでくる。確かこれは《アーススパイク》とか言う魔法だったはず。だが、プレイヤーが使う奴よりも速度が一・五倍ぐらい早い。 それでも何とか軽いステップで直撃コースからは離れ……直後、直感が告げてきた。もっと離れなければならないと。
なので、体勢が崩れる事も厭わずに善良で回避して距離を取る。そして直感が正しかったことをすぐに知る事になった。さっき自分がいた場所までやってきたアーススパイクが急停止し、一瞬の為の後に大爆発。周囲を紅の炎に染め上げた。く、こんな魔法は知らないぞ!?
(言うなれば、《アーススパイク》と《エクスプロージョン》系の魔法の合体か。もし《アーススパイク》をもろに食らえば、足などが突き刺さったまま行動できない所を爆破されて大ダメージって感じだろう。次から次へと、えぐい魔法を)
そんなえぐい魔法を、相手は次々と乱射してくる。なので対抗策として、《アーススパイク》の起動を呼んでその先に矢を放ってみると……その場で《アーススパイク》の足を止める事は出来たが、爆発する特性は無効化出来ずに爆発した。止めるなら早めに矢を放っておかなければ、爆発に巻き込まれることになりかねない。
すると向こうはまた新しい手段に出た。今度は上空から冷気を降らせてくる魔法を放ち始めたのだ。魔法としては冷気の範囲攻撃の《ブリザード》系統に属する魔法だろう。この挙動はWiki等で見た事がある。そして特徴的なのは、ダメージはそこそこだが相手を凍結させて動きを封じる事に長けている。
完全に凍結した相手を砕くことが出来れば、クリティカルヒット扱いとなる。そりゃバラバラになる訳だからね……が、完全に相手を凍結させるというのは案外難しく、その冷気で相手の動きを鈍らせることを目的として使用されることが多いとWiki情報にはあった。無効も祖、おそらくはそれ狙いだろう。
が、これは意味が無かった。電撃入り水球を防げなかった汚名を返上するとばかりに、魔王様から貰ったマントが活躍。冷気の中にいても状態異常になることなくいつも通りに行動できた。むしろ冷気が一種のスモークの役割を果たしてくれたため、《隠蔽》スキルを発動する事すらできた。
当然その後は静かに後ろに回り、相手の頭部を狙った一撃を放つ。開始の合図すらなく始めた事へのお返しも兼ねている。そして矢は間違いなく頭部に刺さったのだが……クリティカル判定にならなかった。
「ぐ……そこに居たか! だが、私に即死は通じん! 一撃で勝てると思うな!」
そう叫ぶ相手だが、顔は明確に苦痛に歪み、余裕もなくなったことを隠せていない。クリティカルヒットによる一撃必殺こそ成らなかったが、十分なダメージを与えた事は間違いない。それが知れただけで十分だ。一回で倒せないなら何回でも、倒せるまで矢を当てるだけの話なのだ。
ただ、冷気が通用しない事は向こうも分かったのだろう。なので今度は水球と組み合わせてきた。空中からホーミングしてくる水球と、地面を這って急速に使づいてくる《アーススパイク》の連携は確かに脅威だ。空も地面も見なければならないのだから……しかも数が多い。トリプルで密度が下がった事による反省もあったのだろう、水球と《アーススパイク》に魔法を絞って密度を上げて連射してくる。
流石にこれは分が悪くなった。水球を相殺しつつ《アーススパイク》を回避するが、処理が追い付かない。直撃こそ貰わない物の確実にこちらの体力が削られていく。当然相手に反撃も出来ず、やられっぱなしの展開を迎えてしまう。
(どうやら、先ほどの頭部への一撃をもらった事が相当頭に来たようだな)
もはや殺気を隠さず、遠慮なしに魔法の連射をしてくる。プレイヤーならこんな魔法の使い方をすればMPがすぐに枯渇するが、残念ながら相手からMPが減ってきたから魔法の手数を減らそうという気配が一切しない。相当にぶっ飛んだMPを保持しているのだろう。
(このままじゃ、文字通りに削り殺される! だが、ここから強化オイルなどを使って切り抜けても次の手が無い。相手に情報を与えたくはないし……)
そう一瞬でも悩んだのがいけなかった。その一瞬の意識の空白の内に自分のすぐそばまで一本の《アーススパイク》が迫って来ていたのだ。慌てて回避したが……その回避先にはすでに電撃入りの水球がまさに狙ったかのように置かれていたのだ。こうして、二回目の挑戦も自分の負けという形で幕を下ろす事になったのである……しくじった。
その結果、たった二分で四九五階から五〇〇階まで進めてしまった。まあ、案内付きで罠もないとなればこれぐらい早く進めるよねぇ……駆け抜けただけなんだから。さて、今日も試練の担当者は吹き減少な顔を浮かべている。
「遅い! 待ちくたびれた! 早くやるぞ!」
そう言うや否や、いきなり自分に向かって炎の壁を津波のように放ってきた。開始の合図もないのか! まあこの程度は不意打ちにもならない。矢を射って、自分が通れるスペースを用意するために穴をあける。その先にはまた壁が待ち受けていたが、それも同じように穴をあけて突破する。
「なるほど、そう来るか。ならばもう一度これを受けてみるがいい」
その言葉と共に、昨日やられてしまった雷撃入りの水球が次々と自分に向かって飛んでくる。ダメージの重さは、昨日自分の体で十分に思い知らされた。一発でも被弾する訳にはいかない。しっかりと見て、確実に叩き落す。そして見ているのは水球だけではない。
(来るな)
素早くその場をステップして離れる。昨日、バインドを出すときの動きは見ている。二度も三度も引っかかってやれるほど、こちらも優しくはない。ましてやあの水球の中にある電撃によるダメージはかなり痛かった。あれをもう一回喰らいたいとは絶対に思わない。水球を破壊しつつ、その合間を縫って反撃の一矢を向こうに飛ばす。
が、向こうもこの一矢は素早く見切った様で、軽やかに回避した。なるほど、あの動きが出来るのならばそれなりに体術が出来るとみるべきだな。そうなると、やはり真っ向から放った矢はまず当たらないだろう。一工夫、いや二工夫ぐらい要るか。その工夫は……戦いながら考えようか。
基本的には回避と相殺という動きをしながら、時折反撃の一矢を放っていくという立ち回りがしばらく続いた。水球の動きも、バインドを仕掛けてくるタイミングにもなれ、反撃の手数が増やせている事を実感する。向こうもそれを感じ取ったのだろう、新しい行動に出てきた。
「やるな、前回とは同じ轍を踏む様子もない。ならばこうするまでだ」
なんと、水球とバインドという攻撃に加えて、魔法版のアローレインまで同時発動してきたのである。まさかのトリプルスペル……が、それでこちらを封じられると考えたのであれば読みが甘いと言わせてもらう。それにやはり同時に三つもの魔法を操った弊害も出ている事を確認した。
(水球の制御が甘くなっている。やっぱり同時発動すればするだけ精度は落ちるか。それを面制圧する事でごまかしているのだろうが……)
アローレインも矢と矢の隙間が広がっており、面制圧があまり機能していない。つまりこれは、反撃のチャンス。少しだけ苦しそうに回避しているふりをしながら……《アローツイスター》を打ち込んだ。が、どうも相手もこちらがアーツを使ってくるのを待ち構えていたらしい。
「貰ったぞ!」
一番最初にやってきた、小さな黒い穴に矢が吸い込まれてしまった。そして、今回は即座に矢が自分に向かって飛んでくる。しかし、だ。そう言う反撃魔法であることをこちらが知っている以上、貰ったとは言えないんじゃないか?
「それはどうですかね!」
即座に自分は《ブラストアロー》を放つ。飛んできた《アローツイスター》を吹き飛ばし、相手に迫る。さらに自分は矢を構え、《ブラストアロー》をブラインドにしながら曲射攻撃を追加した。さて、これは当たるか?
相手はブラストアローを魔法で作ったと思われる大盾を召還する事で防いだ。が、曲射された矢には気が付かなかったようだ。大楯の上部すれすれを乗り越えた矢が突き刺さる手ごたえを感じる──よし、まずは一手届いたぞ。
「何ッ!? 当てられた!?」
完全に曲射の一矢は向こうの意識の外にあったようだ。驚きを隠そうともせずに、大盾の向こうから叫ぶ声が聞こえる。だがそれは、すぐに興奮するような感じの声に変わった。
「そうだ、そうだ! これだ、これを待っていた! あれだけの魔法を受けながらもただの反撃に収まらない。それこそ私が望んでいたものだ! いいぞ、面白くなってきた!」
大楯を消した後に見た相手の顔は、まさに獰猛な獣が良い獲物を見つけたとばかりに喜んでいる──そういう顔がくっついていた。どうやら、様子見は終わりにするという感じがする。
「では次々行くとしようか! そら!」
と、今度は拘束で地面を這うように土でできた棘が自分に向かって飛んでくる。確かこれは《アーススパイク》とか言う魔法だったはず。だが、プレイヤーが使う奴よりも速度が一・五倍ぐらい早い。 それでも何とか軽いステップで直撃コースからは離れ……直後、直感が告げてきた。もっと離れなければならないと。
なので、体勢が崩れる事も厭わずに善良で回避して距離を取る。そして直感が正しかったことをすぐに知る事になった。さっき自分がいた場所までやってきたアーススパイクが急停止し、一瞬の為の後に大爆発。周囲を紅の炎に染め上げた。く、こんな魔法は知らないぞ!?
(言うなれば、《アーススパイク》と《エクスプロージョン》系の魔法の合体か。もし《アーススパイク》をもろに食らえば、足などが突き刺さったまま行動できない所を爆破されて大ダメージって感じだろう。次から次へと、えぐい魔法を)
そんなえぐい魔法を、相手は次々と乱射してくる。なので対抗策として、《アーススパイク》の起動を呼んでその先に矢を放ってみると……その場で《アーススパイク》の足を止める事は出来たが、爆発する特性は無効化出来ずに爆発した。止めるなら早めに矢を放っておかなければ、爆発に巻き込まれることになりかねない。
すると向こうはまた新しい手段に出た。今度は上空から冷気を降らせてくる魔法を放ち始めたのだ。魔法としては冷気の範囲攻撃の《ブリザード》系統に属する魔法だろう。この挙動はWiki等で見た事がある。そして特徴的なのは、ダメージはそこそこだが相手を凍結させて動きを封じる事に長けている。
完全に凍結した相手を砕くことが出来れば、クリティカルヒット扱いとなる。そりゃバラバラになる訳だからね……が、完全に相手を凍結させるというのは案外難しく、その冷気で相手の動きを鈍らせることを目的として使用されることが多いとWiki情報にはあった。無効も祖、おそらくはそれ狙いだろう。
が、これは意味が無かった。電撃入り水球を防げなかった汚名を返上するとばかりに、魔王様から貰ったマントが活躍。冷気の中にいても状態異常になることなくいつも通りに行動できた。むしろ冷気が一種のスモークの役割を果たしてくれたため、《隠蔽》スキルを発動する事すらできた。
当然その後は静かに後ろに回り、相手の頭部を狙った一撃を放つ。開始の合図すらなく始めた事へのお返しも兼ねている。そして矢は間違いなく頭部に刺さったのだが……クリティカル判定にならなかった。
「ぐ……そこに居たか! だが、私に即死は通じん! 一撃で勝てると思うな!」
そう叫ぶ相手だが、顔は明確に苦痛に歪み、余裕もなくなったことを隠せていない。クリティカルヒットによる一撃必殺こそ成らなかったが、十分なダメージを与えた事は間違いない。それが知れただけで十分だ。一回で倒せないなら何回でも、倒せるまで矢を当てるだけの話なのだ。
ただ、冷気が通用しない事は向こうも分かったのだろう。なので今度は水球と組み合わせてきた。空中からホーミングしてくる水球と、地面を這って急速に使づいてくる《アーススパイク》の連携は確かに脅威だ。空も地面も見なければならないのだから……しかも数が多い。トリプルで密度が下がった事による反省もあったのだろう、水球と《アーススパイク》に魔法を絞って密度を上げて連射してくる。
流石にこれは分が悪くなった。水球を相殺しつつ《アーススパイク》を回避するが、処理が追い付かない。直撃こそ貰わない物の確実にこちらの体力が削られていく。当然相手に反撃も出来ず、やられっぱなしの展開を迎えてしまう。
(どうやら、先ほどの頭部への一撃をもらった事が相当頭に来たようだな)
もはや殺気を隠さず、遠慮なしに魔法の連射をしてくる。プレイヤーならこんな魔法の使い方をすればMPがすぐに枯渇するが、残念ながら相手からMPが減ってきたから魔法の手数を減らそうという気配が一切しない。相当にぶっ飛んだMPを保持しているのだろう。
(このままじゃ、文字通りに削り殺される! だが、ここから強化オイルなどを使って切り抜けても次の手が無い。相手に情報を与えたくはないし……)
そう一瞬でも悩んだのがいけなかった。その一瞬の意識の空白の内に自分のすぐそばまで一本の《アーススパイク》が迫って来ていたのだ。慌てて回避したが……その回避先にはすでに電撃入りの水球がまさに狙ったかのように置かれていたのだ。こうして、二回目の挑戦も自分の負けという形で幕を下ろす事になったのである……しくじった。
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