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女騎士プレイヤーとの一戦
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互いに一礼してから戦闘開始──なるほど、一気に彼女が纏う空気が変わった。先ほどまでのおちゃらけた空気は完全になくなり、戦士としての威圧感を発し始めている。この圧だけでわかる、彼女は強いと。
その自分の感じ方は間違っていなかった。騎士剣という一般的な片手剣(ワンモアにおいて、の話であるが)よりもリーチがある分、重量がかさむため一撃の重さを重視した立ち回りになるのが一般的だ。だが、彼女は違った。騎士剣のリーチと重さという優位性はそのままに、ショートソードを扱うかのような速度でこちらに斬りかかってくるのである。
こちらも回避や受け流しで対処するのだが、受け流しているというのにずっしりとした重みを感じる。もろに受けたら、軽く吹っ飛ばされるかもしれない……なんてパワーだ。そしてパワーに偏らないスピードとテクニックを兼ね備えた連撃、これは厄介だ。
更に盾をただの防具として使わず、積極的に殴ってきたり騎士剣を隠して次の一撃がどの角度からくるのかを分かりにくくするブラインドのような使い方までしてくる。お陰で受け流しや回避がやりにくいったらありゃしない。
(なーにが全力で手加減してくれると助かる、だよ! 手加減なんか必要ないだけの力と技術を持ってるじゃないか!)
戦いながら心の中でそんな言葉を思ってしまう。それでもこちらもまだダメージを受けていないので、まだ変則二刀流やレガリオンは使わない。レガード一本で相手する状況を継続する……それに、これだけの腕前の相手と遣り合えるならこちらにとっても有益だ。お互いに利用しあうとしようじゃないか。
「一分経ってるけど、お互いにノーダメージって……」「てか、リーダーの盾を使ったブラインド作戦があんまり通じてない? 見切りにくいはずなのに」「色々参考になる戦いだ、みんなしっかり見とけよ」
外から声が聞こえるが、目の前の相手に集中しているので、何を言っているのかは分からなかった。でも、少しずつ相手の動きも分かってきた。そろそろ、こちらも防御主体から徐々に攻撃に移っていこうか。攻めなきゃ勝てないし……スネークソードの本領を、見せなきゃね。ガナードをスネークモードに変更して……
「なに!?」
ファーストヒットは自分。相手の持っている大盾のぎりぎり上を乗り越え、その後急降下して相手の頭部へと先端が襲い掛かるように動かしたのだ。まさにヘビの動きを模した動かし方である。そこから、盾の左右や下からも潜り込ませて相手にダメージを与えていく。このような動きで相手にダメージを与えるのもスネークソードならではの戦い方だ。
が、向こうも当然やられっぱなしではない。盾で防ぐのが難しくなったと判断したのだろう。盾を完全に鈍器として扱う動きに変えてきた。確かにこちらの一撃は、相手の持つ騎士剣や大盾によるバッシュのダメージに比べれば大幅に見劣りする。だからこそ、ダメージを一〇貰っても倍以上のダメージを与えれば勝てるという考え方に行きついたのだろう。
その猛攻はすさまじく、騎士剣の鋭い連撃と大盾の圧をかけてくる圧し潰さんとする一撃は回避を重視しなければならない状態へと追い込まれた。流石に直撃を貰えばただじゃすまない。今の対人戦のルール上、あれだけの攻撃をもろに貰えばそれだけで体力が五割減る可能性すらある。
なので回避を最重視しつつ、相手の隙にスネークソードを刺していくという形にならざるを得なかった。遠慮なく手札を切るなら弓にオイルという物も戦いに用いることが出来るんだけど……今はまだやらない。どうしようもなくなったら使うけれど……まだ大丈夫だ。まだ余裕がなくなった訳じゃない。
「一体どれだけ君は戦ってきたのだ!? 私の猛攻すら一発もかすらせず、反撃は的確だ! 素晴らしい、素晴らしいぞ! ここまで猛攻を仕掛けてもまともに当たらないというのはグラッドと戦った時ぶりだ! もっと、もっと見せてくれ!」
む、この人グラッドと遣り合った事もあるのか。どおりで……この猛攻だって、隙はほとんどない。荒々しいけど、動きは洗練されている。一回でも判断をしくじれば、その時点で一気にこちらが擦り潰されてもおかしくない。的確な反撃をしなければ、攻め込まれ続けるだけ。少ないチャンスに、ちゃんと反撃が出来ないと勝てない。
だが、それでもコツコツと少ないチャンスに攻撃をあてて相手のHPを削る。そして──こちらも言葉を口にする。
「厳しい師匠の元で修行し、負けられない戦いなら何度でも! さあ、そろそろこっちも攻めに転じさせてもらう!」
自分のテンションが上がってきたことを感じる。相手の動きが徐々に緩慢に見えてくる。明鏡止水の発動──違う、純粋に自分の心が本当の意味で集中し、ゲームシステムじゃない自分自身の感覚がそう感じられるようになっているんだ。現に、世界が明鏡止水が発動した時の水の世界になっていない。
一呼吸おいて、自分は叫んだ。自分の頭と心の中でスイッチが入る。さあ、行こう。強敵には相応の敬意と戦闘内容が必要だ。相手の猛攻は十分に堪能させてもらった、ならば今度はこちらが見せる番だろう。そうじゃなければ、不公平という物だろう。騎士剣の攻撃の中で、取りやすい攻撃を軽くいなしてから大きくはじき返す。これで相手の体制が崩れた事により攻撃が止まる。
「な、んだとっ!?」
そのバケツヘルム越しに、驚いた顔が見えるようだ。そして自分は一転攻勢を仕掛けるべく、スネークソードの乱れ突きを放つ。無論ただの乱れ突きではない。ソードモードとスネークモードを織り交ぜた、幻惑させるようなラッシュだ。この戦い方はかなり剣に負担を掛ける事になるが、ガナードならば耐えてくれるはずだ。
相手は当然大楯で身を護るが……見える、相手がどう己を守りたいのか、大盾を動かしてどのように防御したいのかが予測できる。その裏をかくようにスネークソードの先端を相手の体に食いつかせ続ける。確実に、確実にダメージを蓄積させて相手を削る。無数の蛇が一人の人間を食い殺さんとするような状況を作り上げろ、防ぎきれない蛇の猛攻を模倣するのだ。
頭部に、胴体に、足に食いつけ。一撃一撃は軽かったとしても、食いちぎり続ければ相手はいつか倒れる。遠慮など必要ない、相手の肉全てを喰らいつくすかのように攻め立てるのだ。そんな事を考えながらいつまで猛攻を続けただろう? 遂に相手が膝をついた。すぐさま自分は首を刎ねて勝負を終わらせた。
戦闘終了後、息を整えるのに暫くかかった……だが、戦いの内容は良かった。ガナードを酷使してしまったが、スネークソードを用いた戦いとしては満足の行く形だった。まさに蛇の様な動きを用い、相手の防御をすり抜けて倒す。間違いなくこの戦いは、自分を一つ強くしてくれた。
「参った、私の負けだ。だが、素晴らしい経験をさせて貰った」「こちらこそありがとうございました。良い戦いが出来ました」
自分の呼吸が落ち着いたころを見計らって、相手の女騎士プレイヤーからの言葉にそう返して握手を交わした。やっぱり強者とこうして戦うと、新しいひらめきや戦い方が思い浮かんでくることもあるんだな……それがまた自分を強くする。だから、強さを求める人は積極的にPvPをやるのかもしれない。
「さて、では報酬だ。一〇〇万ある、受け取ってくれ」「ではありがたく……そしてこれはたぶん、と付くんですが。貴方とあの剣の魔法を使う魔法剣士さんが試練の一対一での勝率が高いのではないでしょうか?」
六人と戦ったが、この女騎士プレイヤーと、剣魔法を使う女魔法剣士の二人が一番勝率が良いように感じられたのだ。片手斧二刀流のプレイヤーはどうしても攻撃の隙の多さが、スネークソードと鞭を両立しているプレイヤーはなんとなくになってしまうがそう感じる。両手剣のプレイヤーはフェイントからの行動祖欲を決めつけてしまう節があり、体術のプレイヤーは相手がハマれば強いがハマらないと強みを生かせず負ける感じがした。
「見立て通りだよ。彼や彼女達は決して弱い訳じゃないんだが……なので、様々な人とPvPをしてもらう事で経験を新しく積みなおしてもらいつつ、他者の戦いを少し離れた所で見る事で自分ならどうするか? と様々な事を考えて欲しいという所だね」
そうだなぁ、この塔に挑む時点で一定レベルの実力は基本的に持っている。だからそこからは長所を伸ばすなり短所を消すなりしてよりプレイヤー自身がレベルアップしていく必要がある。それは教えられるだけではダメ──実際に出来るようになるために、修行なりなんなりをしていかなければならない。
「幸いまだ塔の登頂可能な時間はまだまだある。だからここで少し足踏みをしてでも、修行をしてもらっている。が、やはりいろんなところに知らない強者という者は居るものだな! 先ほどの戦いは本当に熱くなれたぞ!」
そう言いながら笑う女騎士のプレイヤー。だが、それはこちらのセリフでもある。こんな強い女性プレイヤーが居るなんて知らなかったよ。こちらにとってもいい修行となった。正直お金をこちらが払いたいぐらいなんだけれど、それをやったら向こうの面子を潰す可能性があるので口にしない。
「それではまたな、お互い塔を登り切れるように精進しようではないか!」「ええ、お互いに天辺を見れると良いですね」
このやり取りを最後に彼等と別れる。時間は──結構戦ってたように感じるが四〇分ぐらいしか経っていなかったんだ。これならば……五〇〇階まで行けるかも。ログアウトには早すぎるし、行ってみるか。
その自分の感じ方は間違っていなかった。騎士剣という一般的な片手剣(ワンモアにおいて、の話であるが)よりもリーチがある分、重量がかさむため一撃の重さを重視した立ち回りになるのが一般的だ。だが、彼女は違った。騎士剣のリーチと重さという優位性はそのままに、ショートソードを扱うかのような速度でこちらに斬りかかってくるのである。
こちらも回避や受け流しで対処するのだが、受け流しているというのにずっしりとした重みを感じる。もろに受けたら、軽く吹っ飛ばされるかもしれない……なんてパワーだ。そしてパワーに偏らないスピードとテクニックを兼ね備えた連撃、これは厄介だ。
更に盾をただの防具として使わず、積極的に殴ってきたり騎士剣を隠して次の一撃がどの角度からくるのかを分かりにくくするブラインドのような使い方までしてくる。お陰で受け流しや回避がやりにくいったらありゃしない。
(なーにが全力で手加減してくれると助かる、だよ! 手加減なんか必要ないだけの力と技術を持ってるじゃないか!)
戦いながら心の中でそんな言葉を思ってしまう。それでもこちらもまだダメージを受けていないので、まだ変則二刀流やレガリオンは使わない。レガード一本で相手する状況を継続する……それに、これだけの腕前の相手と遣り合えるならこちらにとっても有益だ。お互いに利用しあうとしようじゃないか。
「一分経ってるけど、お互いにノーダメージって……」「てか、リーダーの盾を使ったブラインド作戦があんまり通じてない? 見切りにくいはずなのに」「色々参考になる戦いだ、みんなしっかり見とけよ」
外から声が聞こえるが、目の前の相手に集中しているので、何を言っているのかは分からなかった。でも、少しずつ相手の動きも分かってきた。そろそろ、こちらも防御主体から徐々に攻撃に移っていこうか。攻めなきゃ勝てないし……スネークソードの本領を、見せなきゃね。ガナードをスネークモードに変更して……
「なに!?」
ファーストヒットは自分。相手の持っている大盾のぎりぎり上を乗り越え、その後急降下して相手の頭部へと先端が襲い掛かるように動かしたのだ。まさにヘビの動きを模した動かし方である。そこから、盾の左右や下からも潜り込ませて相手にダメージを与えていく。このような動きで相手にダメージを与えるのもスネークソードならではの戦い方だ。
が、向こうも当然やられっぱなしではない。盾で防ぐのが難しくなったと判断したのだろう。盾を完全に鈍器として扱う動きに変えてきた。確かにこちらの一撃は、相手の持つ騎士剣や大盾によるバッシュのダメージに比べれば大幅に見劣りする。だからこそ、ダメージを一〇貰っても倍以上のダメージを与えれば勝てるという考え方に行きついたのだろう。
その猛攻はすさまじく、騎士剣の鋭い連撃と大盾の圧をかけてくる圧し潰さんとする一撃は回避を重視しなければならない状態へと追い込まれた。流石に直撃を貰えばただじゃすまない。今の対人戦のルール上、あれだけの攻撃をもろに貰えばそれだけで体力が五割減る可能性すらある。
なので回避を最重視しつつ、相手の隙にスネークソードを刺していくという形にならざるを得なかった。遠慮なく手札を切るなら弓にオイルという物も戦いに用いることが出来るんだけど……今はまだやらない。どうしようもなくなったら使うけれど……まだ大丈夫だ。まだ余裕がなくなった訳じゃない。
「一体どれだけ君は戦ってきたのだ!? 私の猛攻すら一発もかすらせず、反撃は的確だ! 素晴らしい、素晴らしいぞ! ここまで猛攻を仕掛けてもまともに当たらないというのはグラッドと戦った時ぶりだ! もっと、もっと見せてくれ!」
む、この人グラッドと遣り合った事もあるのか。どおりで……この猛攻だって、隙はほとんどない。荒々しいけど、動きは洗練されている。一回でも判断をしくじれば、その時点で一気にこちらが擦り潰されてもおかしくない。的確な反撃をしなければ、攻め込まれ続けるだけ。少ないチャンスに、ちゃんと反撃が出来ないと勝てない。
だが、それでもコツコツと少ないチャンスに攻撃をあてて相手のHPを削る。そして──こちらも言葉を口にする。
「厳しい師匠の元で修行し、負けられない戦いなら何度でも! さあ、そろそろこっちも攻めに転じさせてもらう!」
自分のテンションが上がってきたことを感じる。相手の動きが徐々に緩慢に見えてくる。明鏡止水の発動──違う、純粋に自分の心が本当の意味で集中し、ゲームシステムじゃない自分自身の感覚がそう感じられるようになっているんだ。現に、世界が明鏡止水が発動した時の水の世界になっていない。
一呼吸おいて、自分は叫んだ。自分の頭と心の中でスイッチが入る。さあ、行こう。強敵には相応の敬意と戦闘内容が必要だ。相手の猛攻は十分に堪能させてもらった、ならば今度はこちらが見せる番だろう。そうじゃなければ、不公平という物だろう。騎士剣の攻撃の中で、取りやすい攻撃を軽くいなしてから大きくはじき返す。これで相手の体制が崩れた事により攻撃が止まる。
「な、んだとっ!?」
そのバケツヘルム越しに、驚いた顔が見えるようだ。そして自分は一転攻勢を仕掛けるべく、スネークソードの乱れ突きを放つ。無論ただの乱れ突きではない。ソードモードとスネークモードを織り交ぜた、幻惑させるようなラッシュだ。この戦い方はかなり剣に負担を掛ける事になるが、ガナードならば耐えてくれるはずだ。
相手は当然大楯で身を護るが……見える、相手がどう己を守りたいのか、大盾を動かしてどのように防御したいのかが予測できる。その裏をかくようにスネークソードの先端を相手の体に食いつかせ続ける。確実に、確実にダメージを蓄積させて相手を削る。無数の蛇が一人の人間を食い殺さんとするような状況を作り上げろ、防ぎきれない蛇の猛攻を模倣するのだ。
頭部に、胴体に、足に食いつけ。一撃一撃は軽かったとしても、食いちぎり続ければ相手はいつか倒れる。遠慮など必要ない、相手の肉全てを喰らいつくすかのように攻め立てるのだ。そんな事を考えながらいつまで猛攻を続けただろう? 遂に相手が膝をついた。すぐさま自分は首を刎ねて勝負を終わらせた。
戦闘終了後、息を整えるのに暫くかかった……だが、戦いの内容は良かった。ガナードを酷使してしまったが、スネークソードを用いた戦いとしては満足の行く形だった。まさに蛇の様な動きを用い、相手の防御をすり抜けて倒す。間違いなくこの戦いは、自分を一つ強くしてくれた。
「参った、私の負けだ。だが、素晴らしい経験をさせて貰った」「こちらこそありがとうございました。良い戦いが出来ました」
自分の呼吸が落ち着いたころを見計らって、相手の女騎士プレイヤーからの言葉にそう返して握手を交わした。やっぱり強者とこうして戦うと、新しいひらめきや戦い方が思い浮かんでくることもあるんだな……それがまた自分を強くする。だから、強さを求める人は積極的にPvPをやるのかもしれない。
「さて、では報酬だ。一〇〇万ある、受け取ってくれ」「ではありがたく……そしてこれはたぶん、と付くんですが。貴方とあの剣の魔法を使う魔法剣士さんが試練の一対一での勝率が高いのではないでしょうか?」
六人と戦ったが、この女騎士プレイヤーと、剣魔法を使う女魔法剣士の二人が一番勝率が良いように感じられたのだ。片手斧二刀流のプレイヤーはどうしても攻撃の隙の多さが、スネークソードと鞭を両立しているプレイヤーはなんとなくになってしまうがそう感じる。両手剣のプレイヤーはフェイントからの行動祖欲を決めつけてしまう節があり、体術のプレイヤーは相手がハマれば強いがハマらないと強みを生かせず負ける感じがした。
「見立て通りだよ。彼や彼女達は決して弱い訳じゃないんだが……なので、様々な人とPvPをしてもらう事で経験を新しく積みなおしてもらいつつ、他者の戦いを少し離れた所で見る事で自分ならどうするか? と様々な事を考えて欲しいという所だね」
そうだなぁ、この塔に挑む時点で一定レベルの実力は基本的に持っている。だからそこからは長所を伸ばすなり短所を消すなりしてよりプレイヤー自身がレベルアップしていく必要がある。それは教えられるだけではダメ──実際に出来るようになるために、修行なりなんなりをしていかなければならない。
「幸いまだ塔の登頂可能な時間はまだまだある。だからここで少し足踏みをしてでも、修行をしてもらっている。が、やはりいろんなところに知らない強者という者は居るものだな! 先ほどの戦いは本当に熱くなれたぞ!」
そう言いながら笑う女騎士のプレイヤー。だが、それはこちらのセリフでもある。こんな強い女性プレイヤーが居るなんて知らなかったよ。こちらにとってもいい修行となった。正直お金をこちらが払いたいぐらいなんだけれど、それをやったら向こうの面子を潰す可能性があるので口にしない。
「それではまたな、お互い塔を登り切れるように精進しようではないか!」「ええ、お互いに天辺を見れると良いですね」
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