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PvPの続き
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後半戦最初の一人は、両手剣使いの男性プレイヤー。お互いに礼をしてから戦闘開始。
「せいりゃ!」
掛け声とともに振るわれる両手剣の一撃だが、速度と受けた時に感じる重さ共にかなりいい感じで圧を感じる。この人はかなり戦いなれている。こちらも牽制を多めにしつつ、両手剣の振り終わった時の隙を狙い打つような形で相手をした。
「おおっと!」
だが、こちらの攻撃もとっさに両手剣の鍔部分等を用いて弾いたりする技量を持っていた。お互い決め手がないまま時間が過ぎる。その展開に焦れたのか、自分の体全体で押し出してこちらの体を両手剣で突き刺すような体勢でこちらに向かってかなりの速度で突っ込んできた。自分は軽く左右に動くふりをしながら引き付け、タイミングを見計らって跳躍。上を飛び越えた。
(そして、当然狙いは頭)
飛び越えつつ、両手剣使いの男性プレイヤーの後頭部めがけてガナードを伸ばして貫いた。これがクリティカル判定となったらしく、決着となった。
「ありがとうございました。くそー、まさか飛ぶとは思わなかった……」
戦闘後にそんな言葉を貰った。うん、まあ左右どちらかに避けるようにフェイントかけて跳躍するだろうという思考を奪ったからね。次の戦いではそう言うフェイントによる思考誘導にも気が付けるようになってくれる筈だ。
次の五人めは、体術使いの男性プレイヤー。パンチにキック、投げに関節技と幾つもの格闘技をメインとする人だった。リアルでもどうやらその手の方向に生きている人らしく、ここでの経験を生かして新技を生み出したりするんだそうだ。お互いに挨拶をしてから戦闘開始。ある程度距離を詰めてから、レガードを突き出してみたのだが──
「はあっ!」
何と向こうは、気合を入れてレガードの刃を己の体一つで弾いて見せたのだ。あとで教えてもらったのだがどうもそう言うスキルがあるらしく、攻撃に合わせて気合を入れる事で短時間己の体の強度を跳ね上る事で相手の攻撃をほぼ無力化するのだという。そのスキルでこちらのレガードによる攻撃を次々とはじき返し、確実に距離を詰めて……鋭いローキックを放ってきた。
「せい!」「なんの!」
なので、自分もローにはローで対抗。これには、向こうも驚いたようだ。弓とスネークソードだけだと思っていたようだしな……まあ、こちらもレガード一本で行こうと思っていたのに使わされたって事になるので、その点では負けているんだけど。
こちらも一定の体術が使えると向こうにもバレたためか、さらに距離を詰めて投げ、もしくは関節技を仕掛けようとしたのだろうか。積極的に掴みかかってくるようになった。だが、使えないまでも知っておけと雨龍、砂龍のお二人からつけられた修行の成果を生かし、これをいなす。修行をしてもらっていなかったら、とっくに掴まっていただろう。
「く、まさかこうも捕まえられないとは!」
自分の持ち味を生かせない状況を維持されて、向こうは焦りだしたようだ。間合いが少しでも空けばレガードの刃が、お互いの格闘が届く間合いになればキックによる対処が、投げ間合いまで肉薄できても掴めずに逃げられるという状況が続けば無理もないか。なお、プロレスという見方をすればこれはダメなんだけどね。
プロレスは相手の攻撃、投げ技を受けた上で耐え、そして自分の技を決めて勝つ、という動きが求められる。一方で気に片方が技をかけ続けて、一方的に勝つなんてのは一番ブーイングが飛ぶ、俗にいうしょっぱい試合と言う事になる。相手の大技をあえて受けて、そのうえで自分の大技を決めて格好良く勝つ、それがプロレスなのだから。
ちょっと思考が脱線したが、こちらの優位を保ち相手の持ち味を出させない形を継続する。向こうはますます焦って隙を見せるようになる。そこに──きつい一撃をぶち込む。掴みかかってきた所を後ろに回避して間合いを調整し、頭部を狙っての右足でカウンターハイキックを叩き込んだ。これは流石に効いたようで、相手がよろける。
そこに追撃として、軽い跳躍からの踵落としを頭部にめり込ませるような感じでぶち込む。更にその勢いのまま、地面に向けて引きずり倒すような感じで踵を頭部にねじりこみつつ斜めに振り切った。喰らった相手は前のめりになる形で、自分の右後ろの地面へと叩きつけられる形となった。
そこにとどめの一撃をすぐに打ち込む。これで決着だ……この人もかなり強かったな。もし掴まって投げの一発で貰えば、そうなっていたか分からなかっただろう。改めて雨龍、砂龍師匠には感謝しなければならない。お互いに礼をしてありがとうございましたを挨拶をした。
「素晴らしい戦いだった。では、最後に私とお相手願う。全力で行かせてもらうぞ」
そしていよいよ、最後の一人である女性の騎士プレイヤーが出てきた。では、こちらも全力で行かないと失礼だろう。なので、レガリオンや八岐の月を持ち出そうとしたのだが──彼女の言葉には続きがあった。
「そして、そちらは全力で手加減してくれると助かる! 一応リーダーなので、あっさりやられると沽券にかかわってしまうのでな!」
この発言に、自分&向こうのパーティメンバー五人が揃って仲良くずっこけた。ちょっと待ってよ、全力で行かせてもらうってかっこいいオーラを出していたのに一気に台無しになっちゃったじゃないか! 特に場の雰囲気とかが! と、ここで向こうのパーティメンバーの一人である片手斧の二刀流男性ぷりえやーが自分に声をかけてきた。
「すまん、うちのリーダーああいう所があるんだ。特に、その、女性騎士が掴まってくっころ発言するのが良いとか、色々変な所があってな……実力はあるし性格もいいんだが」
なお、蛇足ながら説明すると……くっころとは、美人な女性騎士が敵国の兵士やモンスターなどに捕まってその身を穢してやろうか? などという言葉に対して「くっ、殺せ! 穢されるぐらいなら殺される方がましだ!」みたいな感じで抵抗する事を指す──で良かったんだっけかな。
で、この最初の「くっ、殺せ!」 の最初を取ってくっころと言われるようになったとかなんとか。まあ女性にとって、好ましくない相手から穢されるなんて屈辱どころの話ではないはずだから、そう言うセリフが出るのも分かるんだが……どうも最近では、ただの捕虜として扱い、賠償などが終わればきれいな体で帰れるのにこのセリフを吐く女騎士も増えているとかなんとか。
で、その場合は大抵敵国の兵士やモンスターから「いやいやいや、命は大事にしないよ」なんて諭されたりする、らしい。会社でもこのジャンルが好きなやつが数名いて……余計な知識として頭に入れられてしまった。会社の連中がギャグ路線のパターンが好きなので助かっているが。拷問系が好きだったら距離を取らせてもらっているよ。
「了解です、なんかそちらも結構変なタイミングで苦労してそうですね」「分かってくれるか? 時々重要なタイミングでとんでもない事を口にするんで、場の雰囲気を派手にぶっ壊すときがあるんだよなぁ。幸い相手の罵倒とかじゃないから、セクハラ関連にはならないのが救いではあるがな」
──その言葉からは、かなりの徒労感が漂っていた。うーん、大変そうだ。でもそれでも彼らが自分達のパーティリーダーとして居続ける事を認めるだけのものを持っていると言う事でもある。間違いなく、実力はこの面子の中で一番上となるはずだ。
(気を引き締めてかかろう)
「いや、そんな褒めてくれるのは止めてくれ。照れてしまうじゃないか」「一ミリたりとも褒めてないわよ!」
自分と片手斧の二刀流の男性プレイヤーとの会話を聞いて、そんな事を口にする向こうのパーティリーダーに対して、即座に剣魔法を使っていた女性魔法剣士のプレイヤーに全力で即座に突っ込まれていた。これが彼らの日常なんだろうな、ある意味で、退屈という言葉とは無縁そうだ。
「あの普段は冷静なあいつがああも声を荒げさせられるのは、リーダーだけだよな」「普段は怒ったら、静かにじわじわと締め付けてくるタイプだもんな」「そこの男二人、後で覚悟しておきなさい!」
両手剣使いと格闘家の男性プレイヤーの言葉にも、女性魔法剣士の声が飛ぶ。男性二人はやっべえ、やっちまったみたいな表情を浮かべているが……うん、諦めてお仕置きを受けるしかないね。そう言うのは、思っていても口に出さない方がベターなんだぜ、昔から言うじゃないか、口は禍の元ってね。
「さて、程よく緊張もほぐれたしそろそろ戦おうじゃないか! よろしく頼むよ」「あんたの変な発言でここまでぐだっただけでしょうに……はあ、ごめんなさいね。うちのへっぽこリーダーのせいでこんな空気になってしまって」「私が愛されるが故だ、済まないな」「あいはあいでも、悲しいの法の哀よ!」
そうだな、そろそろ始めようか。そうしないと魔法剣士の女性プレイヤーの血圧が心配になるし。
「せいりゃ!」
掛け声とともに振るわれる両手剣の一撃だが、速度と受けた時に感じる重さ共にかなりいい感じで圧を感じる。この人はかなり戦いなれている。こちらも牽制を多めにしつつ、両手剣の振り終わった時の隙を狙い打つような形で相手をした。
「おおっと!」
だが、こちらの攻撃もとっさに両手剣の鍔部分等を用いて弾いたりする技量を持っていた。お互い決め手がないまま時間が過ぎる。その展開に焦れたのか、自分の体全体で押し出してこちらの体を両手剣で突き刺すような体勢でこちらに向かってかなりの速度で突っ込んできた。自分は軽く左右に動くふりをしながら引き付け、タイミングを見計らって跳躍。上を飛び越えた。
(そして、当然狙いは頭)
飛び越えつつ、両手剣使いの男性プレイヤーの後頭部めがけてガナードを伸ばして貫いた。これがクリティカル判定となったらしく、決着となった。
「ありがとうございました。くそー、まさか飛ぶとは思わなかった……」
戦闘後にそんな言葉を貰った。うん、まあ左右どちらかに避けるようにフェイントかけて跳躍するだろうという思考を奪ったからね。次の戦いではそう言うフェイントによる思考誘導にも気が付けるようになってくれる筈だ。
次の五人めは、体術使いの男性プレイヤー。パンチにキック、投げに関節技と幾つもの格闘技をメインとする人だった。リアルでもどうやらその手の方向に生きている人らしく、ここでの経験を生かして新技を生み出したりするんだそうだ。お互いに挨拶をしてから戦闘開始。ある程度距離を詰めてから、レガードを突き出してみたのだが──
「はあっ!」
何と向こうは、気合を入れてレガードの刃を己の体一つで弾いて見せたのだ。あとで教えてもらったのだがどうもそう言うスキルがあるらしく、攻撃に合わせて気合を入れる事で短時間己の体の強度を跳ね上る事で相手の攻撃をほぼ無力化するのだという。そのスキルでこちらのレガードによる攻撃を次々とはじき返し、確実に距離を詰めて……鋭いローキックを放ってきた。
「せい!」「なんの!」
なので、自分もローにはローで対抗。これには、向こうも驚いたようだ。弓とスネークソードだけだと思っていたようだしな……まあ、こちらもレガード一本で行こうと思っていたのに使わされたって事になるので、その点では負けているんだけど。
こちらも一定の体術が使えると向こうにもバレたためか、さらに距離を詰めて投げ、もしくは関節技を仕掛けようとしたのだろうか。積極的に掴みかかってくるようになった。だが、使えないまでも知っておけと雨龍、砂龍のお二人からつけられた修行の成果を生かし、これをいなす。修行をしてもらっていなかったら、とっくに掴まっていただろう。
「く、まさかこうも捕まえられないとは!」
自分の持ち味を生かせない状況を維持されて、向こうは焦りだしたようだ。間合いが少しでも空けばレガードの刃が、お互いの格闘が届く間合いになればキックによる対処が、投げ間合いまで肉薄できても掴めずに逃げられるという状況が続けば無理もないか。なお、プロレスという見方をすればこれはダメなんだけどね。
プロレスは相手の攻撃、投げ技を受けた上で耐え、そして自分の技を決めて勝つ、という動きが求められる。一方で気に片方が技をかけ続けて、一方的に勝つなんてのは一番ブーイングが飛ぶ、俗にいうしょっぱい試合と言う事になる。相手の大技をあえて受けて、そのうえで自分の大技を決めて格好良く勝つ、それがプロレスなのだから。
ちょっと思考が脱線したが、こちらの優位を保ち相手の持ち味を出させない形を継続する。向こうはますます焦って隙を見せるようになる。そこに──きつい一撃をぶち込む。掴みかかってきた所を後ろに回避して間合いを調整し、頭部を狙っての右足でカウンターハイキックを叩き込んだ。これは流石に効いたようで、相手がよろける。
そこに追撃として、軽い跳躍からの踵落としを頭部にめり込ませるような感じでぶち込む。更にその勢いのまま、地面に向けて引きずり倒すような感じで踵を頭部にねじりこみつつ斜めに振り切った。喰らった相手は前のめりになる形で、自分の右後ろの地面へと叩きつけられる形となった。
そこにとどめの一撃をすぐに打ち込む。これで決着だ……この人もかなり強かったな。もし掴まって投げの一発で貰えば、そうなっていたか分からなかっただろう。改めて雨龍、砂龍師匠には感謝しなければならない。お互いに礼をしてありがとうございましたを挨拶をした。
「素晴らしい戦いだった。では、最後に私とお相手願う。全力で行かせてもらうぞ」
そしていよいよ、最後の一人である女性の騎士プレイヤーが出てきた。では、こちらも全力で行かないと失礼だろう。なので、レガリオンや八岐の月を持ち出そうとしたのだが──彼女の言葉には続きがあった。
「そして、そちらは全力で手加減してくれると助かる! 一応リーダーなので、あっさりやられると沽券にかかわってしまうのでな!」
この発言に、自分&向こうのパーティメンバー五人が揃って仲良くずっこけた。ちょっと待ってよ、全力で行かせてもらうってかっこいいオーラを出していたのに一気に台無しになっちゃったじゃないか! 特に場の雰囲気とかが! と、ここで向こうのパーティメンバーの一人である片手斧の二刀流男性ぷりえやーが自分に声をかけてきた。
「すまん、うちのリーダーああいう所があるんだ。特に、その、女性騎士が掴まってくっころ発言するのが良いとか、色々変な所があってな……実力はあるし性格もいいんだが」
なお、蛇足ながら説明すると……くっころとは、美人な女性騎士が敵国の兵士やモンスターなどに捕まってその身を穢してやろうか? などという言葉に対して「くっ、殺せ! 穢されるぐらいなら殺される方がましだ!」みたいな感じで抵抗する事を指す──で良かったんだっけかな。
で、この最初の「くっ、殺せ!」 の最初を取ってくっころと言われるようになったとかなんとか。まあ女性にとって、好ましくない相手から穢されるなんて屈辱どころの話ではないはずだから、そう言うセリフが出るのも分かるんだが……どうも最近では、ただの捕虜として扱い、賠償などが終わればきれいな体で帰れるのにこのセリフを吐く女騎士も増えているとかなんとか。
で、その場合は大抵敵国の兵士やモンスターから「いやいやいや、命は大事にしないよ」なんて諭されたりする、らしい。会社でもこのジャンルが好きなやつが数名いて……余計な知識として頭に入れられてしまった。会社の連中がギャグ路線のパターンが好きなので助かっているが。拷問系が好きだったら距離を取らせてもらっているよ。
「了解です、なんかそちらも結構変なタイミングで苦労してそうですね」「分かってくれるか? 時々重要なタイミングでとんでもない事を口にするんで、場の雰囲気を派手にぶっ壊すときがあるんだよなぁ。幸い相手の罵倒とかじゃないから、セクハラ関連にはならないのが救いではあるがな」
──その言葉からは、かなりの徒労感が漂っていた。うーん、大変そうだ。でもそれでも彼らが自分達のパーティリーダーとして居続ける事を認めるだけのものを持っていると言う事でもある。間違いなく、実力はこの面子の中で一番上となるはずだ。
(気を引き締めてかかろう)
「いや、そんな褒めてくれるのは止めてくれ。照れてしまうじゃないか」「一ミリたりとも褒めてないわよ!」
自分と片手斧の二刀流の男性プレイヤーとの会話を聞いて、そんな事を口にする向こうのパーティリーダーに対して、即座に剣魔法を使っていた女性魔法剣士のプレイヤーに全力で即座に突っ込まれていた。これが彼らの日常なんだろうな、ある意味で、退屈という言葉とは無縁そうだ。
「あの普段は冷静なあいつがああも声を荒げさせられるのは、リーダーだけだよな」「普段は怒ったら、静かにじわじわと締め付けてくるタイプだもんな」「そこの男二人、後で覚悟しておきなさい!」
両手剣使いと格闘家の男性プレイヤーの言葉にも、女性魔法剣士の声が飛ぶ。男性二人はやっべえ、やっちまったみたいな表情を浮かべているが……うん、諦めてお仕置きを受けるしかないね。そう言うのは、思っていても口に出さない方がベターなんだぜ、昔から言うじゃないか、口は禍の元ってね。
「さて、程よく緊張もほぐれたしそろそろ戦おうじゃないか! よろしく頼むよ」「あんたの変な発言でここまでぐだっただけでしょうに……はあ、ごめんなさいね。うちのへっぽこリーダーのせいでこんな空気になってしまって」「私が愛されるが故だ、済まないな」「あいはあいでも、悲しいの法の哀よ!」
そうだな、そろそろ始めようか。そうしないと魔法剣士の女性プレイヤーの血圧が心配になるし。
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