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猛攻
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接近される前に、できるだけ遠距離攻撃で削る。ある程度接近されたら残っている地刃の呪力石も出し惜しみせずに開放。とにかくダメージを与えて数を減らす事に専念した。あの数が完全な状態でこちらに接近されたら数の暴力で押しつぶされる!
ある程度は削った物の、それでも一定数のモンスターに接近されてしまったので躊躇することなく昏睡の呪力石も開放。モンスターが眠った所をとにかく全員で攻撃する。が、それでもオーガのタフさもあってなかなか倒しきれない。更に魔法を使うオーガメイジは眠りへの耐性がある程度あるようで、他の連中がまだ寝ているのに起き上がり、更には周囲の仲間のオーガを魔法で起こす始末。
そのおかげで虎の子の昏睡の呪力石を使ったにも拘らず、倒せた数はこちらの想定した数よりもかなり少なめになってしまった。ならばとモンスターを混乱させる錯乱の呪力石も投入されたが……オーガメイジの内の数体がレジストして、沈静化させる魔法で混乱したオーガを治してしまう。大した効果を上げることが出来ず、オーガ同士の同士討ちも止められてしまった。
「ガチでヤバイ!?」「くそ、霧を晴らすとこういう事になると分かってりゃ!」「治癒の呪力石を使うよ! 立て直さないと!」
妨害系の呪力石もに頼れないとなれば、後は自力で倒していくしかないが……数の暴力に加えて、猿によるモンスターの合間から突如飛び出すようにして攻撃してくる爪による攻撃が危険だ。前衛組が数回被弾して、治癒の呪力石による回復にお世話にならなければならない状態に追い込まれていた。
(く、普段使っている装備や強化オイルがあれば……ここまで苦戦しないのに!)
いつも使っているアイテムが使えないのがきついと、ここで痛感させられる。ミスリルのスネークソードの切れ味は悪くないが……それでもレガリオンのようにはいかない。ミスリルの弓と八岐の月は比べること自体可哀そうだ。ここまで数の暴力に苦戦させられるのは何時ぶりか。それでも全員が諦めず戦っていたのだが──
「今ので治癒の呪力石は最後!」「マジか! 貯めこんでいたものを全部使い果たしてしまったのか!?」「まずいぜ、まだ猿が三匹、更にオーガ達も数がまだまだ残っている。圧し潰されるかもしれん……」「だからと言ってあきらめるわけにはいかないでしょう! 今日は助っ人がいる分まだましって事を忘れないで!」
治癒の呪力石が尽きた。なのにまだモンスターは多数残っている。前衛を持たせるために、後衛がHP回復のポーションを前衛に使うシーンが増えてきた。当然そうなれば全体の手数が落ちる。それでも前衛が落ちれば後衛が擦り潰されるのは言うまでもなく……やるしかないのだ。
「猿落とした、後二匹!」「オーガもかなり減った、あと一息だ」「ここで悪い知らせ! HP回復のポーションも底をついちゃった!」
それでも奮闘してあともう少しという所でついにHP回復のポーションまで尽きてしまった。MP回復のポーションは残っているが、後衛の魔法使いの回復魔法はまだ弱いものしか解放されていないらしく……必死で回復魔法を唱え続けているが、前衛のHP消耗に追いついていない。自分? 風魔術に回復があるのは分かっているけど、それは今解放されていない。
「ちく、しょう……」「まずい、タンクが落とされた!」「くそ……本格的にまずい展開になってきた!」
遂にタンク役のプレイヤーが倒されてしまった。これでこちら側の防御力がガタ落ちになる。ただ、タンク役の男性プレイヤーは最後の最後に猿に対してカウンターを決めており、猿の残りを一匹にしてくれた。タンク役の男性プレイヤーにとどめを刺したのは、オーガの投石によるものだった。
残りのモンスターはサルが一匹にオーガが六、オーガメイジが一だが……こっちは回復アイテムが尽き、更にタンクもいない。今までタンク役が最小限に抑えてくれていたPTに対するダメージが跳ね上がる。猿は嬉々としてこちらに攻めかかり、オーガ達がそれに便乗する形で猛攻を仕掛けてくる。オーガメイジはそんなモンスター達を支援する形を取っている。
自分はとにかく一番危険な猿の攻撃をひたすら妨害する事でPTのこれ以上の崩壊を食い止めるべく戦っていた。前衛のメンバーも、オーガの猛攻によく耐えつつ、反撃を繰り出していた。だが、さらに落とされる面子が出てきてしまった。
「ここまでかよ……」「こいつだけでも、道ずれに……させて貰うわ!」
両手剣使いの男性プレイヤーと、格闘家の女性プレイヤーが落ちた。だが、二人とも最後の意地とばかりにオーガと相打ちの形で一匹ずつ道ずれにしていった。そんな二人を見て奮起した大太刀使いの男性プレイヤーがオーガの首を飛ばす事に成功していた。オーガはこれで残り三匹。
「ダメ、あのオーガメイジ遠距離攻撃はやっぱり効かない!」「近くに居るオーガと猿を倒さなきゃいけないと言う事ですか……バフ役を先に潰せればよかったのですが……」
一方でオーガメイジにちょっかいをかけて妨害しようと動いていたアーチャーの女性プレイヤーからの言葉に、辛そうに魔法使いの女性プレイヤーが魔法を放ちつつ言葉を絞り出していた。自分は猿に集中していたから、オーガメイジの方はノータッチだった。ならば、手を出していた彼女の言葉を信じて、とにかく猿とオーガを倒さなきゃならない。
そしてここで、散々妨害されて苛立ちがマックスになったと思われる猿が、自分だけを狙いだした。やっとこうなったか、これで前衛の面子がオーガに専念できる。
「猿のターゲットが自分に固定されました! 皆さんはオーガに集中を!」「頼む!」
ここからはミスリルのスネークソードを振るって猿と対峙する。猿の攻撃を回避してカウンターを入れる行動をとり続ける。これが一番ダメージを稼ぎやすい戦い方だからね……スネークソードを伸ばしたり、または元に戻したりも駆使して猿の戦いやすい間合いを潰す。離れた場所に離れた場合は、伸ばした状態で振るう全力の突き攻撃を顔に見舞ってやる。
「げぎゃあああ!?」
そうしているうちに、猿の左目にスネークソードの切っ先がもろに突き刺さった。もちろんこんな好機は逃さない。すかさずねじる様な動きを切っ先に伝える。当然猿の悲鳴はより大きくなった。これ以上の動きは制限されているのでできないのがもどかしい。
片目をえぐられた事で、猿はより激しく興奮したようだ。顔どころか全身の毛すら真っ赤に染める勢いで自分に向かって飛び掛かってくる──そう、直線的な動きになっているのだ。素早くても、こんな単調な動きならば避けるのは難しくない。避けた後に、攻撃を叩き込む事も。
再び上がったのは猿の悲鳴。今回はお尻の右側に深々とスネークソードの切っ先が刺さっている。更に抉る動きのおまけつきだ、これは十分に効いただろう。流れ出した血の量も多めだ、これで軽傷なんてわけがない。さて、猿はどうするか……
「くぎゃあああああ!!」
何と、猿は全力で逃げを打った。もちろん逃がさない、ここで逃がして仲間を引き連れてこられでもしたら、それこそ本当に終わりだ。更に逃げると言っても、ローグライクルールに従って一ターンに動ける量が決まっているのだから……弓を構えた自分にとっては美味しい獲物でしかない。頭部を狙って、シュート。
狙い通りに猿の脳天に一本の矢が突き刺さる。これがとどめとなり、猿は前に突っ伏す形で滑ってから消えた。さて、オーガはあと残り何匹だ!?
「猿は片がつきました!」「こっちもあと少しで──よし、最後の近接攻撃をしてくるオーガを倒した! 後はあのオーガメイジだけだ!」
どうやら、残った面子でオーガは捌けたらしい。これで後は、支援魔法をかけていたあのオーガメイジだけ。こちらが接近するとオーガメイジは逃げるが、どうも逃げる速度が遅い。ふむ、支援が得意な代わりに動きが鈍い、そう言う特性を持っているのかもしれない。追いかけて、叩き潰すのにそう時間はかからなかった。これでやっと、襲い掛かってきた連中を倒しきれた。
宝箱が出てきたが……正直、それを喜ぶ余裕は誰にもなかった。こちらの面子の内、前衛であるタンカー、両手剣、格闘の三人が落とされてしまった。ここから先は自分が前衛に回るとしても──大太刀使いの男性プレイヤーと、アーチャー、魔法使いの女性プレイヤー四人で残りの道を踏破しなければならなくなった。
「あの宝箱から、蘇生アイテムが出る事を祈るしかないな……」
大太刀使いの男性プレイヤーの言葉通り、それに期待するしかないだろう。せめてタンカー役の男性プレイヤーだけでも復帰させられれば状況は大きく改善される。それに期待する他ない。
ある程度は削った物の、それでも一定数のモンスターに接近されてしまったので躊躇することなく昏睡の呪力石も開放。モンスターが眠った所をとにかく全員で攻撃する。が、それでもオーガのタフさもあってなかなか倒しきれない。更に魔法を使うオーガメイジは眠りへの耐性がある程度あるようで、他の連中がまだ寝ているのに起き上がり、更には周囲の仲間のオーガを魔法で起こす始末。
そのおかげで虎の子の昏睡の呪力石を使ったにも拘らず、倒せた数はこちらの想定した数よりもかなり少なめになってしまった。ならばとモンスターを混乱させる錯乱の呪力石も投入されたが……オーガメイジの内の数体がレジストして、沈静化させる魔法で混乱したオーガを治してしまう。大した効果を上げることが出来ず、オーガ同士の同士討ちも止められてしまった。
「ガチでヤバイ!?」「くそ、霧を晴らすとこういう事になると分かってりゃ!」「治癒の呪力石を使うよ! 立て直さないと!」
妨害系の呪力石もに頼れないとなれば、後は自力で倒していくしかないが……数の暴力に加えて、猿によるモンスターの合間から突如飛び出すようにして攻撃してくる爪による攻撃が危険だ。前衛組が数回被弾して、治癒の呪力石による回復にお世話にならなければならない状態に追い込まれていた。
(く、普段使っている装備や強化オイルがあれば……ここまで苦戦しないのに!)
いつも使っているアイテムが使えないのがきついと、ここで痛感させられる。ミスリルのスネークソードの切れ味は悪くないが……それでもレガリオンのようにはいかない。ミスリルの弓と八岐の月は比べること自体可哀そうだ。ここまで数の暴力に苦戦させられるのは何時ぶりか。それでも全員が諦めず戦っていたのだが──
「今ので治癒の呪力石は最後!」「マジか! 貯めこんでいたものを全部使い果たしてしまったのか!?」「まずいぜ、まだ猿が三匹、更にオーガ達も数がまだまだ残っている。圧し潰されるかもしれん……」「だからと言ってあきらめるわけにはいかないでしょう! 今日は助っ人がいる分まだましって事を忘れないで!」
治癒の呪力石が尽きた。なのにまだモンスターは多数残っている。前衛を持たせるために、後衛がHP回復のポーションを前衛に使うシーンが増えてきた。当然そうなれば全体の手数が落ちる。それでも前衛が落ちれば後衛が擦り潰されるのは言うまでもなく……やるしかないのだ。
「猿落とした、後二匹!」「オーガもかなり減った、あと一息だ」「ここで悪い知らせ! HP回復のポーションも底をついちゃった!」
それでも奮闘してあともう少しという所でついにHP回復のポーションまで尽きてしまった。MP回復のポーションは残っているが、後衛の魔法使いの回復魔法はまだ弱いものしか解放されていないらしく……必死で回復魔法を唱え続けているが、前衛のHP消耗に追いついていない。自分? 風魔術に回復があるのは分かっているけど、それは今解放されていない。
「ちく、しょう……」「まずい、タンクが落とされた!」「くそ……本格的にまずい展開になってきた!」
遂にタンク役のプレイヤーが倒されてしまった。これでこちら側の防御力がガタ落ちになる。ただ、タンク役の男性プレイヤーは最後の最後に猿に対してカウンターを決めており、猿の残りを一匹にしてくれた。タンク役の男性プレイヤーにとどめを刺したのは、オーガの投石によるものだった。
残りのモンスターはサルが一匹にオーガが六、オーガメイジが一だが……こっちは回復アイテムが尽き、更にタンクもいない。今までタンク役が最小限に抑えてくれていたPTに対するダメージが跳ね上がる。猿は嬉々としてこちらに攻めかかり、オーガ達がそれに便乗する形で猛攻を仕掛けてくる。オーガメイジはそんなモンスター達を支援する形を取っている。
自分はとにかく一番危険な猿の攻撃をひたすら妨害する事でPTのこれ以上の崩壊を食い止めるべく戦っていた。前衛のメンバーも、オーガの猛攻によく耐えつつ、反撃を繰り出していた。だが、さらに落とされる面子が出てきてしまった。
「ここまでかよ……」「こいつだけでも、道ずれに……させて貰うわ!」
両手剣使いの男性プレイヤーと、格闘家の女性プレイヤーが落ちた。だが、二人とも最後の意地とばかりにオーガと相打ちの形で一匹ずつ道ずれにしていった。そんな二人を見て奮起した大太刀使いの男性プレイヤーがオーガの首を飛ばす事に成功していた。オーガはこれで残り三匹。
「ダメ、あのオーガメイジ遠距離攻撃はやっぱり効かない!」「近くに居るオーガと猿を倒さなきゃいけないと言う事ですか……バフ役を先に潰せればよかったのですが……」
一方でオーガメイジにちょっかいをかけて妨害しようと動いていたアーチャーの女性プレイヤーからの言葉に、辛そうに魔法使いの女性プレイヤーが魔法を放ちつつ言葉を絞り出していた。自分は猿に集中していたから、オーガメイジの方はノータッチだった。ならば、手を出していた彼女の言葉を信じて、とにかく猿とオーガを倒さなきゃならない。
そしてここで、散々妨害されて苛立ちがマックスになったと思われる猿が、自分だけを狙いだした。やっとこうなったか、これで前衛の面子がオーガに専念できる。
「猿のターゲットが自分に固定されました! 皆さんはオーガに集中を!」「頼む!」
ここからはミスリルのスネークソードを振るって猿と対峙する。猿の攻撃を回避してカウンターを入れる行動をとり続ける。これが一番ダメージを稼ぎやすい戦い方だからね……スネークソードを伸ばしたり、または元に戻したりも駆使して猿の戦いやすい間合いを潰す。離れた場所に離れた場合は、伸ばした状態で振るう全力の突き攻撃を顔に見舞ってやる。
「げぎゃあああ!?」
そうしているうちに、猿の左目にスネークソードの切っ先がもろに突き刺さった。もちろんこんな好機は逃さない。すかさずねじる様な動きを切っ先に伝える。当然猿の悲鳴はより大きくなった。これ以上の動きは制限されているのでできないのがもどかしい。
片目をえぐられた事で、猿はより激しく興奮したようだ。顔どころか全身の毛すら真っ赤に染める勢いで自分に向かって飛び掛かってくる──そう、直線的な動きになっているのだ。素早くても、こんな単調な動きならば避けるのは難しくない。避けた後に、攻撃を叩き込む事も。
再び上がったのは猿の悲鳴。今回はお尻の右側に深々とスネークソードの切っ先が刺さっている。更に抉る動きのおまけつきだ、これは十分に効いただろう。流れ出した血の量も多めだ、これで軽傷なんてわけがない。さて、猿はどうするか……
「くぎゃあああああ!!」
何と、猿は全力で逃げを打った。もちろん逃がさない、ここで逃がして仲間を引き連れてこられでもしたら、それこそ本当に終わりだ。更に逃げると言っても、ローグライクルールに従って一ターンに動ける量が決まっているのだから……弓を構えた自分にとっては美味しい獲物でしかない。頭部を狙って、シュート。
狙い通りに猿の脳天に一本の矢が突き刺さる。これがとどめとなり、猿は前に突っ伏す形で滑ってから消えた。さて、オーガはあと残り何匹だ!?
「猿は片がつきました!」「こっちもあと少しで──よし、最後の近接攻撃をしてくるオーガを倒した! 後はあのオーガメイジだけだ!」
どうやら、残った面子でオーガは捌けたらしい。これで後は、支援魔法をかけていたあのオーガメイジだけ。こちらが接近するとオーガメイジは逃げるが、どうも逃げる速度が遅い。ふむ、支援が得意な代わりに動きが鈍い、そう言う特性を持っているのかもしれない。追いかけて、叩き潰すのにそう時間はかからなかった。これでやっと、襲い掛かってきた連中を倒しきれた。
宝箱が出てきたが……正直、それを喜ぶ余裕は誰にもなかった。こちらの面子の内、前衛であるタンカー、両手剣、格闘の三人が落とされてしまった。ここから先は自分が前衛に回るとしても──大太刀使いの男性プレイヤーと、アーチャー、魔法使いの女性プレイヤー四人で残りの道を踏破しなければならなくなった。
「あの宝箱から、蘇生アイテムが出る事を祈るしかないな……」
大太刀使いの男性プレイヤーの言葉通り、それに期待するしかないだろう。せめてタンカー役の男性プレイヤーだけでも復帰させられれば状況は大きく改善される。それに期待する他ない。
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