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城での戦い
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ハルバードを構えるリビングアーマー達。数は五……こちらの方が数が多いが油断はできない。こちらの前衛とリビングアーマー達がじりじりと距離を詰めていく。前衛の集中力をそがない為に、意図的に今は射撃攻撃を後衛はしていない。最初の攻撃前に矢を飛ばして弾かれた場合、集中力が乱れる事があるからね。
最初に攻撃に移ったのはタンカー役の男性プレイヤーだった。大楯でシールドバッシュをリビングアーマーたちに仕掛ける。が、このシールドバッシュをリビングーアーマー達は五体中三体がハルバードで突進力を吸収し、残り二体が左右に分かれてタンカー役の彼に攻撃をしようと動いた。
それを阻止すべく左右に散った両手剣と大太刀使いの男性プレイヤー二人が、ハルバードによる突き攻撃をいなして止める。止まった所に右側の一体に向かって格闘家の女性プレイヤーが殴りかかったが……リビングアーマーは左手一本で向きを変えて無力化した後に素早く後ろに下がった。
その動きに呼応するように全員がいったん後ろに下がって間合いを取った。このリビングアーマー達は、予想していたよりはるかにやる。油断はしていなくても、誰かが落とされる可能性がある。
「気を引き締めろ、こいつらは強い!」『情けない姿など見せたら、上に怒られますので』『よろけるような動きなんかしたら、それこそですな』『鎧だけによろけちゃダメですなぁ』『あー、まあそういう感じで』
なんで急にオヤジギャグをぶち込んできた!? 本当に掴み処が無いな……なんか、魔法使いの女性プレイヤーが肩を振るわせている。もしかして、ウケたのか!? ウケてしまったのか!?
そんな魔法使いの女性プレイヤーはひとまず置いといて、今度は自分とアーチャーの女性プレイヤーが矢を放ってみた。が、リビングアーマーたちはハルバードで軽々と矢を叩き落としてきた。うーん、やっぱりそう言う動きはやってくるか……急に敵の強さが跳ね上がり過ぎだろう。もしくは、ここにいる五体が特別な連中という可能性もあるが。
「マジかよ、矢による攻撃も叩き落すのか」『一応、武人である以上矢に対する対処術は基本ですので』『もう、やーねぇ』『撃たれまくってやられるのはあっちゃあでは済まないしな』
なんでこう、無理やりにでもオヤジギャグをねじ込んでやろうとしてくる訳!? 逆に、それぐらい余裕があるって事なんだろうが。
『そこまでだ。挑戦者の力はある程度把握した。ここを進むだけの力はあるとみる、通してやれ』
と、そんな時、上の方からリビングアーマー達の声とは違う声が聞こえてきた。多分この城の主だろう。その言葉を聞いたリビングアーマー達は全員ハルバードを下ろした。
「つまり、俺達は試されていた、と?」『まあ、そう言う事ですな。そして軽く一当てした結果、進んで良しと主は判断なさったのでしょう』
じゃあ、もしそのお眼鏡に適わなかった場合はどうなったのだろう?
『そして疑問に思われたでしょうから、主からの許可が出なかった場合も教えておきましょうか。その場合はここから飛ばされて別の場所を進んでいただく事になっておりました。どこに飛ばされるのかは……秘密でございます』
こちらの考えを察したのか、そんな説明をしてくれるリビングアーマー。この一体は執事の様な感じがするな。お陰で他の四体がお調子者に見えて仕方がない。実力は確かなんだけども。
『それでは、我々は失礼いたします。ここで存分に挑み、存分に宝を手に入れ、先に進むお力をつけられるが宜しいかと。この城を突破した先には、もっと厳しい戦いが待っております故……』
そう言い残すと、リビングアーマーはふっと消え去った。先ほどまでは確かにいたのに、跡形もなく消え去ったのである。
「──確かに、厳しい戦いが待っている事だけは間違いないな」「装備だけでも大きく更新できないと辛い事になる事だけは間違いないだろう」
リビングアーマーが消えた数秒後、何とか絞り出したような声を出したのはタンカー役と両手剣使いの男性プレイヤー二人だった。うーん、先ほどのレベルの敵ばっかりだったら確かに辛いが……とにかく進んでみるしかないだろう。ここでやれるだけの腕がある、と認められたのだから。
やや重い空気の中、全した自分達だが……数回の戦いを経て、最初に戦った喋るリビングアーマー達は特別だったのだと確信するに至った。城に出てきたモンスターは、以前に出てきたゴブリンの更なる強化系、リビングアーマー、鎧を着たイノシシ、そして爆弾を投げてくるオーガ。
だが、どいつも最初に戦ったリビングアーマーのような反応はしないし、喋りもしない。戦闘力も最初のリビングアーマーと比べればかなり低く、十分に余裕をもって撃破出来ている。無論大勢で来られるとそれなりにつらいが、それでも押しつぶされると言う事はない。
更に、ドロップアイテムも優秀だ。ミスリル系の装備品がポロリポロリと頻繁に落ちてくれたために、前衛も後衛も一気にパワーアップした。何かの装備アイテムが落ちると、パーティの強化が大きく進むという感じで、スラッシュ&ハックのような楽しさがあった。そして強くなれば、敵の撃破が楽になりレベルが上がる。レベルが上がれば更に楽になる良い循環が生まれていた。
間違いなく城に入った直後と比べれば数倍のパワーアップをパーティ全体で行えていた。お陰で戦闘は大幅に楽になった。さらにいくつかのお守りもドロップしたのだが、そのうちの一つに罠を完全に見敗れる効果のあるお守りが混ざっていた。これにより地面に仕掛けられている罠が全部丸見えとなった。
そのため、罠の近くに居る敵に対して罠を意図的に遠くから矢をあてる事で起動し、利用してしまうという作戦も軌道に乗った。タフなリビングアーマーであっても、罠によるダメージや状態異常で弱体化すれば倒すのが容易となる。そのため、罠は完全にこちらの味方と化していた。
最初所重い空気は完全に消え、今はMPをある程度温存しつつも積極的にモンスターを倒していこうという空気になっている。
「よし、またレベルが上がったな。これで三〇の大台に乗ったか。だが、最初に戦ったリビングアーマーがもっと厳しい戦いが待っているって言っていたよな……装備も含めて足りると思うか?」
タンカー役の男性プレイヤーの言葉に、すぐに返答を返せる人はいなかった。ややあって、自分が口を開く。
「残り食料から予想して、まだここで粘れる時間はあるとみます。レベル上げと、レアアイテムを狙ってもう少し粘るのも手だとは思いますが」
たまに、ミスリル系よりさらに上のヒヒイロカネシリーズの武器や防具がまれにドロップした。今の所、大楯と両手剣がドロップしている。もう少し粘れば、あと一つぐらい落ちるかもしれない……性能的には、ダメージや防御力がミスリルの一・二五倍。更に特殊能力として防具には属性ダメージ軽減率一五%が、武器にはHP吸収五%が乗っている。
「確かに、ヒヒイロカネ装備は欲しいな……」「でも、次のエリアで食料がここみたいに出るとは限らないわよ?」「だが、装備をできるだけいいものに出来ればそれだけ成功率が高まるぞ。次のエリアが確かラストエリアだ、間違いなく最高難易度だろう」
アレコレと意見が出始まったが、纏まる雰囲気が無い。いい装備は一つでも多く欲しい。だが、食料の問題がある。双方の意見共に間違った事を言っている訳ではないため、結論がなかなか出ない。それからしばしの話し合いの末に──
「よし、じゃああと二回食事を取るまではここで粘る。その後は装備が出ようが出まいが次のエリアに向かう。それでいいな?」
これが双方の意見から妥協の末にまとまった結論となった。食料の残量、レベルの上がり具合なども加味した結果と言えるだろう。さて、限られた時間を最大限に生かして少しでも次のエリア突破が上手く行くようにしないといけないな。
最初に攻撃に移ったのはタンカー役の男性プレイヤーだった。大楯でシールドバッシュをリビングアーマーたちに仕掛ける。が、このシールドバッシュをリビングーアーマー達は五体中三体がハルバードで突進力を吸収し、残り二体が左右に分かれてタンカー役の彼に攻撃をしようと動いた。
それを阻止すべく左右に散った両手剣と大太刀使いの男性プレイヤー二人が、ハルバードによる突き攻撃をいなして止める。止まった所に右側の一体に向かって格闘家の女性プレイヤーが殴りかかったが……リビングアーマーは左手一本で向きを変えて無力化した後に素早く後ろに下がった。
その動きに呼応するように全員がいったん後ろに下がって間合いを取った。このリビングアーマー達は、予想していたよりはるかにやる。油断はしていなくても、誰かが落とされる可能性がある。
「気を引き締めろ、こいつらは強い!」『情けない姿など見せたら、上に怒られますので』『よろけるような動きなんかしたら、それこそですな』『鎧だけによろけちゃダメですなぁ』『あー、まあそういう感じで』
なんで急にオヤジギャグをぶち込んできた!? 本当に掴み処が無いな……なんか、魔法使いの女性プレイヤーが肩を振るわせている。もしかして、ウケたのか!? ウケてしまったのか!?
そんな魔法使いの女性プレイヤーはひとまず置いといて、今度は自分とアーチャーの女性プレイヤーが矢を放ってみた。が、リビングアーマーたちはハルバードで軽々と矢を叩き落としてきた。うーん、やっぱりそう言う動きはやってくるか……急に敵の強さが跳ね上がり過ぎだろう。もしくは、ここにいる五体が特別な連中という可能性もあるが。
「マジかよ、矢による攻撃も叩き落すのか」『一応、武人である以上矢に対する対処術は基本ですので』『もう、やーねぇ』『撃たれまくってやられるのはあっちゃあでは済まないしな』
なんでこう、無理やりにでもオヤジギャグをねじ込んでやろうとしてくる訳!? 逆に、それぐらい余裕があるって事なんだろうが。
『そこまでだ。挑戦者の力はある程度把握した。ここを進むだけの力はあるとみる、通してやれ』
と、そんな時、上の方からリビングアーマー達の声とは違う声が聞こえてきた。多分この城の主だろう。その言葉を聞いたリビングアーマー達は全員ハルバードを下ろした。
「つまり、俺達は試されていた、と?」『まあ、そう言う事ですな。そして軽く一当てした結果、進んで良しと主は判断なさったのでしょう』
じゃあ、もしそのお眼鏡に適わなかった場合はどうなったのだろう?
『そして疑問に思われたでしょうから、主からの許可が出なかった場合も教えておきましょうか。その場合はここから飛ばされて別の場所を進んでいただく事になっておりました。どこに飛ばされるのかは……秘密でございます』
こちらの考えを察したのか、そんな説明をしてくれるリビングアーマー。この一体は執事の様な感じがするな。お陰で他の四体がお調子者に見えて仕方がない。実力は確かなんだけども。
『それでは、我々は失礼いたします。ここで存分に挑み、存分に宝を手に入れ、先に進むお力をつけられるが宜しいかと。この城を突破した先には、もっと厳しい戦いが待っております故……』
そう言い残すと、リビングアーマーはふっと消え去った。先ほどまでは確かにいたのに、跡形もなく消え去ったのである。
「──確かに、厳しい戦いが待っている事だけは間違いないな」「装備だけでも大きく更新できないと辛い事になる事だけは間違いないだろう」
リビングアーマーが消えた数秒後、何とか絞り出したような声を出したのはタンカー役と両手剣使いの男性プレイヤー二人だった。うーん、先ほどのレベルの敵ばっかりだったら確かに辛いが……とにかく進んでみるしかないだろう。ここでやれるだけの腕がある、と認められたのだから。
やや重い空気の中、全した自分達だが……数回の戦いを経て、最初に戦った喋るリビングアーマー達は特別だったのだと確信するに至った。城に出てきたモンスターは、以前に出てきたゴブリンの更なる強化系、リビングアーマー、鎧を着たイノシシ、そして爆弾を投げてくるオーガ。
だが、どいつも最初に戦ったリビングアーマーのような反応はしないし、喋りもしない。戦闘力も最初のリビングアーマーと比べればかなり低く、十分に余裕をもって撃破出来ている。無論大勢で来られるとそれなりにつらいが、それでも押しつぶされると言う事はない。
更に、ドロップアイテムも優秀だ。ミスリル系の装備品がポロリポロリと頻繁に落ちてくれたために、前衛も後衛も一気にパワーアップした。何かの装備アイテムが落ちると、パーティの強化が大きく進むという感じで、スラッシュ&ハックのような楽しさがあった。そして強くなれば、敵の撃破が楽になりレベルが上がる。レベルが上がれば更に楽になる良い循環が生まれていた。
間違いなく城に入った直後と比べれば数倍のパワーアップをパーティ全体で行えていた。お陰で戦闘は大幅に楽になった。さらにいくつかのお守りもドロップしたのだが、そのうちの一つに罠を完全に見敗れる効果のあるお守りが混ざっていた。これにより地面に仕掛けられている罠が全部丸見えとなった。
そのため、罠の近くに居る敵に対して罠を意図的に遠くから矢をあてる事で起動し、利用してしまうという作戦も軌道に乗った。タフなリビングアーマーであっても、罠によるダメージや状態異常で弱体化すれば倒すのが容易となる。そのため、罠は完全にこちらの味方と化していた。
最初所重い空気は完全に消え、今はMPをある程度温存しつつも積極的にモンスターを倒していこうという空気になっている。
「よし、またレベルが上がったな。これで三〇の大台に乗ったか。だが、最初に戦ったリビングアーマーがもっと厳しい戦いが待っているって言っていたよな……装備も含めて足りると思うか?」
タンカー役の男性プレイヤーの言葉に、すぐに返答を返せる人はいなかった。ややあって、自分が口を開く。
「残り食料から予想して、まだここで粘れる時間はあるとみます。レベル上げと、レアアイテムを狙ってもう少し粘るのも手だとは思いますが」
たまに、ミスリル系よりさらに上のヒヒイロカネシリーズの武器や防具がまれにドロップした。今の所、大楯と両手剣がドロップしている。もう少し粘れば、あと一つぐらい落ちるかもしれない……性能的には、ダメージや防御力がミスリルの一・二五倍。更に特殊能力として防具には属性ダメージ軽減率一五%が、武器にはHP吸収五%が乗っている。
「確かに、ヒヒイロカネ装備は欲しいな……」「でも、次のエリアで食料がここみたいに出るとは限らないわよ?」「だが、装備をできるだけいいものに出来ればそれだけ成功率が高まるぞ。次のエリアが確かラストエリアだ、間違いなく最高難易度だろう」
アレコレと意見が出始まったが、纏まる雰囲気が無い。いい装備は一つでも多く欲しい。だが、食料の問題がある。双方の意見共に間違った事を言っている訳ではないため、結論がなかなか出ない。それからしばしの話し合いの末に──
「よし、じゃああと二回食事を取るまではここで粘る。その後は装備が出ようが出まいが次のエリアに向かう。それでいいな?」
これが双方の意見から妥協の末にまとまった結論となった。食料の残量、レベルの上がり具合なども加味した結果と言えるだろう。さて、限られた時間を最大限に生かして少しでも次のエリア突破が上手く行くようにしないといけないな。
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