534 / 724
連載
試練の場は移り変わる
しおりを挟む
幸いここはローグライクシステムで動いている状況下なので、向こうも突然襲い掛かってくることは無い。無いが、こちらも行動できる回数は限られる。次の一手を間違えば、こちらも手痛いダメージを受ける事は間違いない。だからこそ、次の一手の重要性は重い。
「俺が抑えるか?」「無理だ、装備が整ってない以上いくらタンクと言えでも大ダメージは避けられない!」「むしろここでタンクが大ダメージを受けるのはまずいわ、何かしらの事故で落とされかねないもの」
タンクの人の提案に、即座にノーが出る。自分も同意見だ、装備がある程度整って相応の硬さがあるならいいが今はまだそう言うレベルじゃない。スキルもまだまだ封じられている物が多いのだから、タンクとしての仕事もやりにくいだろう。
「アイテムを使った方が良いでしょう、温存しておきたい気持ちは分かりますが、ケチってやられる方が愚策です」「ああ、俺もそうすべきだと思っていた。錯乱か昏睡を使うべきだろう」「錯乱はちょっと怖いわね、同士打ちでモンスターがモンスターを倒したら急速に進化して状態異常が解けてしまうし」
ああ、そう言う仕組みもやっぱりあるんだ。恐らくこの時点で進化したモンスターを相手取ったらまず勝てないだろう。無論倒す方法はあるんだろうが……有名な技、お金ぶん投げによる大ダメージという手段は使えない。というか、お店とか一切ないそうでお金も全く落ちないそうだ。
「じゃあ、昏睡を使う。使ったらとにかく攻撃して殲滅しろ! いいか? 三、二、一、使用!」
タンカー役のプレイヤーが、昏睡の呪力石を地面に叩きつけると白い霧が周囲に立ち込めて──数秒後、モンスター達は全員地面に転がって眠りこけていた。当然そこに総攻撃だ。睡眠が解ける前に全滅させたい。そんな願いは無事に叶い、五匹の呼び出されたゴブリン達をせん滅。全員のレベルが一上がった。
「良かった、殲滅できた」「というか召還トラップ出てくるの早すぎんよ。容赦なさすぎだわ」「冷や汗をかいたぞ……」
無事に戦闘が終了し、全員で胸をなでおろした。現れた連中は一撃が重い奴、毒持ち、トリッキーなやつと揃っていたから、判断をしくじっていればひどい事になっていただろう。その様な事態を招く前に殲滅できたのは本当に良かった。
「しかし、切り札になりうる昏睡を使ってしまったな……」「仕方ねえ、命あっての物種だ。援軍の来てくれた人の言う通り、ケチってやられたら間抜けすぎるしな」
さて、とにかく危機を切り抜けて地面を確認すると、そこには一本の剣が落ちていた。先ほどのゴブリンのどれかが落としていったのだろう。同行者の両手剣使いの同行者が拾い上げる。
「ふむ、片手剣……じゃないな。これ、スネークソードだな」「じゃあ、自分でしょうか? 他に使い手の方はいませんよね?」
一応確認した後に、スネークソードを受け取る。ふむ、最初はスネークソード? と表記されるのか。装備したら小隊が分かるってパターンかな。さっそく身に着けてみると、表記が鋼鉄のスネークソードに変わった。+修正も-修正もなしか。まあ、-修正がかかっていたら呪われているんだろうが。
攻撃力は六か。でも今まで使っていた初期配布品は一しかなかったのだから大幅に強化された事になる。これなら自分も火力を出せるようになるだろう。
「特に呪いとかもなし、特殊能力もなし……ですが攻撃力は鋼鉄なのでそれなりにある感じですね」「お、鋼鉄引けたか。中盤までは何とかやっていける奴だな」
なるほど、じゃあこれで十階前半まではやれる獲物ってことか。序盤に火力のある武器を拾えると楽になるのもローグライクのお約束かな。そこから先は、さらに良い物を拾うか強化していくかって感じになるんだろう。
そこから先はこれといったトラブルはなかった。時々同行者が罠を踏んで木の矢が飛んできたり、モンスターが複数襲ってきたりもしたが十分に余裕を持って対処できた。河原エリアが終わる直前のチェックでは、全員のレベルが一二まで到達し、全員の武器が初期武器を脱出できていた。まあ、自分のように鋼鉄製を拾えた人もいれば、木製と初期武器とほぼ変わらない物しか拾えなかったなどの差はあるが。
「トラブルは序盤にあったが、それ以降は安定していたな」「食事をしたら次に行きましょうか。次は洞窟エリアです、ここみたいに周囲を見渡す事は出来ないのでモンスターの接近はかなり近くまで寄らないと分かりません」
洞窟か……ここから難易度を大きく上げてきそうなんだよな。
「それと、罠に地雷とかもでてくる。地雷は踏むと体力を一気にもっていかれる危険すぎる罠だ。タンカーが持てる地雷防御の大楯が手に入ればかなりマシになるんだが……運しだいだな」
ここまでは、直接ダメージを与えてくる罠は木の矢の罠だけで、当たっても大したダメージにはなっていなかった。だが、地雷となればそうはいくまい。やっぱり、ここからが本番なんだろう。
「その分出てくるアイテムの質もぐっと良くなってくる。洞窟でできる限りいいアイテムを拾えることを祈りたいな」「最低限全員の防具とタンカーの大盾、火力の良い武器が欲しいところよね。後弓の呪いを解かないといけなかったわ」
そう言えば、アーチャーの人の弓は呪われていて外せなくなっていたな。良いものが出ても呪われていたんじゃ身に付けられない。そうなる前に呪いを解くアイテムが出てきて欲しい所だ。
「食事は皆済ませたな? では行くぞ。ここから先は一回の判断ミスで全滅もありうる。慎重に行こう」
大太刀使いプレイヤーの言葉に自分は頷いてから先に進む。そして進んだ先は……まさに洞窟。ちょっとした小部屋と言った感じの広さがある。落ちているアイテムはなく、モンスターも確認できない。一方で三つある通路の先は真っ暗で見えない。普段なら見えるぐらいの暗さなんだがなぁ。
とりあえず通路の一つに進む。通路は三人が横並びで歩けるぐらいの広さ。そこまで窮屈さは感じない。それでも視界が悪すぎるため、通路の先はほんのちょっとしか見えないな……これでは確かに、モンスターの接近はぎりぎりまで気が付けないだろう。通路を曲がった先で鉢合わせと言う事も十分ありうる。
とりあえず、この通路にモンスターはいなかった。次の洞窟の小部屋の中には、何かの呪力石と思われるものが二つ転がっていた。それ以外にはなにも見当たらないが……レベルが上がった事で〈義賊頭〉の能力の一部が解放されたのだろうか? この部屋からは嫌な感じがする。
「ちょっと待って欲しい。なんかこの部屋……嫌な感じがする。あそこにあるアイテムを拾うのなら、十分に注意を払って進んだ方が良いと思う……」
自分の言葉に同行者たちは皆お互いを見合って……頷いた。
「分かった、罠が無いかを確認しながら進もう。何もないならそれでいいのだからな」
タンカー役の彼を先頭に、武器で罠が無いかを確かめつつ進む。ゆっくりと呪力石の近くまで来たその時。罠が見つかった。それも複数。呪力石の近くに地雷が三つ、モンスターを呼び出す罠が二つ隠されていた。これを、レベルが上がった事でごく一部だが能力が解放された自分の〈義賊頭〉が感じ取ったのだろう。
「うわ、容赦ない罠配置だ」「のこのこアイテムを取りに行っていたら地雷を踏んでいただろうな」「地雷を踏めば周囲にあるアイテムは破壊されてしまう……更に地雷は連鎖して爆発するからな。全滅していたかもしれない」
おいおい、地雷が連鎖して爆発ってしていいのか? 自分の知る限り、地雷にはそんな特性はないはずなんだが……ここにある地雷限定の特性と言う事にしておこう。恐らく彼らはそれを味わった事があるから口にしたんだろうし……自分は経験するなんて御免被る。
「なんで分かったの?」「分かったというか、こう、何というかすごく嫌な感じがした。アニメなんかに出てくる泥棒とか怪盗が理屈じゃなくって勘で罠を感じ取って回避する、みたいな感覚だと思う」
同行者の格闘家からの問いかけにはそう返した。表現としてはまさにそんな感じだったんだよね──歩き出そうとしたその瞬間に、違和感を覚えて踏み出しかけた足を戻して周囲を観察し始めるときの様な……
「もしかして、盗賊スキル持ちか? そう言うプレイヤーなら、勘で罠を察知してもおかしくないな。遠慮せずに次からも言ってくれ。外れても文句なんか言わないぞ」
両手剣のプレイヤーの言葉に頷く。いつものようには行かなくても、こうして危険に気が付けるのであればローグライクにおいて破格と言える能力だ。自分だって失敗したくはないから、嫌がられても言うつもりだったんだが……それでも同行者が言ってくれと口にしてくれた方が気が楽である。
なんにせよ、罠を避けて二つの呪力石を獲得することが出来た。片方は河原で使ってしまった昏睡、もう片方は地刃の呪力石(じじん、と読むらしい)。地刃の呪力石は、叩きつけて破壊する事で敵対者に対して地面化は急速に生えてきた刃がモンスターを切り刻む範囲魔法みたいな物らしい。
(後半のモンスターには火力が足りないんだろうが、中盤までなら十分に状況を打破できるって感じかな?)
だが、手札が増えた事は間違いない。だからこそ、罠を仕掛けておびき寄せるような配置を行ったのだろうが──とにかく洞窟の滑り出しとしては上々だろう。この調子を維持したまま、この試練も突破したいところだ。
「俺が抑えるか?」「無理だ、装備が整ってない以上いくらタンクと言えでも大ダメージは避けられない!」「むしろここでタンクが大ダメージを受けるのはまずいわ、何かしらの事故で落とされかねないもの」
タンクの人の提案に、即座にノーが出る。自分も同意見だ、装備がある程度整って相応の硬さがあるならいいが今はまだそう言うレベルじゃない。スキルもまだまだ封じられている物が多いのだから、タンクとしての仕事もやりにくいだろう。
「アイテムを使った方が良いでしょう、温存しておきたい気持ちは分かりますが、ケチってやられる方が愚策です」「ああ、俺もそうすべきだと思っていた。錯乱か昏睡を使うべきだろう」「錯乱はちょっと怖いわね、同士打ちでモンスターがモンスターを倒したら急速に進化して状態異常が解けてしまうし」
ああ、そう言う仕組みもやっぱりあるんだ。恐らくこの時点で進化したモンスターを相手取ったらまず勝てないだろう。無論倒す方法はあるんだろうが……有名な技、お金ぶん投げによる大ダメージという手段は使えない。というか、お店とか一切ないそうでお金も全く落ちないそうだ。
「じゃあ、昏睡を使う。使ったらとにかく攻撃して殲滅しろ! いいか? 三、二、一、使用!」
タンカー役のプレイヤーが、昏睡の呪力石を地面に叩きつけると白い霧が周囲に立ち込めて──数秒後、モンスター達は全員地面に転がって眠りこけていた。当然そこに総攻撃だ。睡眠が解ける前に全滅させたい。そんな願いは無事に叶い、五匹の呼び出されたゴブリン達をせん滅。全員のレベルが一上がった。
「良かった、殲滅できた」「というか召還トラップ出てくるの早すぎんよ。容赦なさすぎだわ」「冷や汗をかいたぞ……」
無事に戦闘が終了し、全員で胸をなでおろした。現れた連中は一撃が重い奴、毒持ち、トリッキーなやつと揃っていたから、判断をしくじっていればひどい事になっていただろう。その様な事態を招く前に殲滅できたのは本当に良かった。
「しかし、切り札になりうる昏睡を使ってしまったな……」「仕方ねえ、命あっての物種だ。援軍の来てくれた人の言う通り、ケチってやられたら間抜けすぎるしな」
さて、とにかく危機を切り抜けて地面を確認すると、そこには一本の剣が落ちていた。先ほどのゴブリンのどれかが落としていったのだろう。同行者の両手剣使いの同行者が拾い上げる。
「ふむ、片手剣……じゃないな。これ、スネークソードだな」「じゃあ、自分でしょうか? 他に使い手の方はいませんよね?」
一応確認した後に、スネークソードを受け取る。ふむ、最初はスネークソード? と表記されるのか。装備したら小隊が分かるってパターンかな。さっそく身に着けてみると、表記が鋼鉄のスネークソードに変わった。+修正も-修正もなしか。まあ、-修正がかかっていたら呪われているんだろうが。
攻撃力は六か。でも今まで使っていた初期配布品は一しかなかったのだから大幅に強化された事になる。これなら自分も火力を出せるようになるだろう。
「特に呪いとかもなし、特殊能力もなし……ですが攻撃力は鋼鉄なのでそれなりにある感じですね」「お、鋼鉄引けたか。中盤までは何とかやっていける奴だな」
なるほど、じゃあこれで十階前半まではやれる獲物ってことか。序盤に火力のある武器を拾えると楽になるのもローグライクのお約束かな。そこから先は、さらに良い物を拾うか強化していくかって感じになるんだろう。
そこから先はこれといったトラブルはなかった。時々同行者が罠を踏んで木の矢が飛んできたり、モンスターが複数襲ってきたりもしたが十分に余裕を持って対処できた。河原エリアが終わる直前のチェックでは、全員のレベルが一二まで到達し、全員の武器が初期武器を脱出できていた。まあ、自分のように鋼鉄製を拾えた人もいれば、木製と初期武器とほぼ変わらない物しか拾えなかったなどの差はあるが。
「トラブルは序盤にあったが、それ以降は安定していたな」「食事をしたら次に行きましょうか。次は洞窟エリアです、ここみたいに周囲を見渡す事は出来ないのでモンスターの接近はかなり近くまで寄らないと分かりません」
洞窟か……ここから難易度を大きく上げてきそうなんだよな。
「それと、罠に地雷とかもでてくる。地雷は踏むと体力を一気にもっていかれる危険すぎる罠だ。タンカーが持てる地雷防御の大楯が手に入ればかなりマシになるんだが……運しだいだな」
ここまでは、直接ダメージを与えてくる罠は木の矢の罠だけで、当たっても大したダメージにはなっていなかった。だが、地雷となればそうはいくまい。やっぱり、ここからが本番なんだろう。
「その分出てくるアイテムの質もぐっと良くなってくる。洞窟でできる限りいいアイテムを拾えることを祈りたいな」「最低限全員の防具とタンカーの大盾、火力の良い武器が欲しいところよね。後弓の呪いを解かないといけなかったわ」
そう言えば、アーチャーの人の弓は呪われていて外せなくなっていたな。良いものが出ても呪われていたんじゃ身に付けられない。そうなる前に呪いを解くアイテムが出てきて欲しい所だ。
「食事は皆済ませたな? では行くぞ。ここから先は一回の判断ミスで全滅もありうる。慎重に行こう」
大太刀使いプレイヤーの言葉に自分は頷いてから先に進む。そして進んだ先は……まさに洞窟。ちょっとした小部屋と言った感じの広さがある。落ちているアイテムはなく、モンスターも確認できない。一方で三つある通路の先は真っ暗で見えない。普段なら見えるぐらいの暗さなんだがなぁ。
とりあえず通路の一つに進む。通路は三人が横並びで歩けるぐらいの広さ。そこまで窮屈さは感じない。それでも視界が悪すぎるため、通路の先はほんのちょっとしか見えないな……これでは確かに、モンスターの接近はぎりぎりまで気が付けないだろう。通路を曲がった先で鉢合わせと言う事も十分ありうる。
とりあえず、この通路にモンスターはいなかった。次の洞窟の小部屋の中には、何かの呪力石と思われるものが二つ転がっていた。それ以外にはなにも見当たらないが……レベルが上がった事で〈義賊頭〉の能力の一部が解放されたのだろうか? この部屋からは嫌な感じがする。
「ちょっと待って欲しい。なんかこの部屋……嫌な感じがする。あそこにあるアイテムを拾うのなら、十分に注意を払って進んだ方が良いと思う……」
自分の言葉に同行者たちは皆お互いを見合って……頷いた。
「分かった、罠が無いかを確認しながら進もう。何もないならそれでいいのだからな」
タンカー役の彼を先頭に、武器で罠が無いかを確かめつつ進む。ゆっくりと呪力石の近くまで来たその時。罠が見つかった。それも複数。呪力石の近くに地雷が三つ、モンスターを呼び出す罠が二つ隠されていた。これを、レベルが上がった事でごく一部だが能力が解放された自分の〈義賊頭〉が感じ取ったのだろう。
「うわ、容赦ない罠配置だ」「のこのこアイテムを取りに行っていたら地雷を踏んでいただろうな」「地雷を踏めば周囲にあるアイテムは破壊されてしまう……更に地雷は連鎖して爆発するからな。全滅していたかもしれない」
おいおい、地雷が連鎖して爆発ってしていいのか? 自分の知る限り、地雷にはそんな特性はないはずなんだが……ここにある地雷限定の特性と言う事にしておこう。恐らく彼らはそれを味わった事があるから口にしたんだろうし……自分は経験するなんて御免被る。
「なんで分かったの?」「分かったというか、こう、何というかすごく嫌な感じがした。アニメなんかに出てくる泥棒とか怪盗が理屈じゃなくって勘で罠を感じ取って回避する、みたいな感覚だと思う」
同行者の格闘家からの問いかけにはそう返した。表現としてはまさにそんな感じだったんだよね──歩き出そうとしたその瞬間に、違和感を覚えて踏み出しかけた足を戻して周囲を観察し始めるときの様な……
「もしかして、盗賊スキル持ちか? そう言うプレイヤーなら、勘で罠を察知してもおかしくないな。遠慮せずに次からも言ってくれ。外れても文句なんか言わないぞ」
両手剣のプレイヤーの言葉に頷く。いつものようには行かなくても、こうして危険に気が付けるのであればローグライクにおいて破格と言える能力だ。自分だって失敗したくはないから、嫌がられても言うつもりだったんだが……それでも同行者が言ってくれと口にしてくれた方が気が楽である。
なんにせよ、罠を避けて二つの呪力石を獲得することが出来た。片方は河原で使ってしまった昏睡、もう片方は地刃の呪力石(じじん、と読むらしい)。地刃の呪力石は、叩きつけて破壊する事で敵対者に対して地面化は急速に生えてきた刃がモンスターを切り刻む範囲魔法みたいな物らしい。
(後半のモンスターには火力が足りないんだろうが、中盤までなら十分に状況を打破できるって感じかな?)
だが、手札が増えた事は間違いない。だからこそ、罠を仕掛けておびき寄せるような配置を行ったのだろうが──とにかく洞窟の滑り出しとしては上々だろう。この調子を維持したまま、この試練も突破したいところだ。
92
お気に入りに追加
26,952
あなたにおすすめの小説
散々利用されてから勇者パーティーを追い出された…が、元勇者パーティーは僕の本当の能力を知らない。
アノマロカリス
ファンタジー
僕こと…ディスト・ランゼウスは、経験値を倍増させてパーティーの成長を急成長させるスキルを持っていた。
それにあやかった剣士ディランは、僕と共にパーティーを集めて成長して行き…数々の魔王軍の配下を討伐して行き、なんと勇者の称号を得る事になった。
するとディランは、勇者の称号を得てからというもの…態度が横柄になり、更にはパーティーメンバー達も調子付いて行った。
それからと言うもの、調子付いた勇者ディランとパーティーメンバー達は、レベルの上がらないサポート役の僕を邪険にし始めていき…
遂には、役立たずは不要と言って僕を追い出したのだった。
……とまぁ、ここまでは良くある話。
僕が抜けた勇者ディランとパーティーメンバー達は、その後も活躍し続けていき…
遂には、大魔王ドゥルガディスが収める魔大陸を攻略すると言う話になっていた。
「おやおや…もう魔大陸に上陸すると言う話になったのか、ならば…そろそろ僕の本来のスキルを発動するとしますか!」
それから数日後に、ディランとパーティーメンバー達が魔大陸に侵攻し始めたという話を聞いた。
なので、それと同時に…僕の本来のスキルを発動すると…?
2月11日にHOTランキング男性向けで1位になりました。
皆様お陰です、有り難う御座います。
月が導く異世界道中
あずみ 圭
ファンタジー
月読尊とある女神の手によって癖のある異世界に送られた高校生、深澄真。
真は商売をしながら少しずつ世界を見聞していく。
彼の他に召喚された二人の勇者、竜や亜人、そしてヒューマンと魔族の戦争、次々に真は事件に関わっていく。
これはそんな真と、彼を慕う(基本人外の)者達の異世界道中物語。
漫遊編始めました。
外伝的何かとして「月が導く異世界道中extra」も投稿しています。

魔王を倒した手柄を横取りされたけど、俺を処刑するのは無理じゃないかな
七辻ゆゆ
ファンタジー
「では罪人よ。おまえはあくまで自分が勇者であり、魔王を倒したと言うのだな?」
「そうそう」
茶番にも飽きてきた。処刑できるというのなら、ぜひやってみてほしい。
無理だと思うけど。

学園長からのお話です
ラララキヲ
ファンタジー
学園長の声が学園に響く。
『昨日、平民の女生徒の食べていたお菓子を高位貴族の令息5人が取り囲んで奪うという事がありました』
昨日ピンク髪の女生徒からクッキーを貰った自覚のある王太子とその側近4人は項垂れながらその声を聴いていた。
学園長の話はまだまだ続く……
◇テンプレ乙女ゲームになりそうな登場人物(しかし出てこない)
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇なろうにも上げています。

月が導く異世界道中extra
あずみ 圭
ファンタジー
月読尊とある女神の手によって癖のある異世界に送られた高校生、深澄真。
真は商売をしながら少しずつ世界を見聞していく。
彼の他に召喚された二人の勇者、竜や亜人、そしてヒューマンと魔族の戦争、次々に真は事件に関わっていく。
これはそんな真と、彼を慕う(基本人外の)者達の異世界道中物語。
こちらは月が導く異世界道中番外編になります。

神に逆らった人間が生きていける訳ないだろう?大地も空気も神の意のままだぞ?<聖女は神の愛し子>
ラララキヲ
ファンタジー
フライアルド聖国は『聖女に護られた国』だ。『神が自分の愛し子の為に作った』のがこの国がある大地(島)である為に、聖女は王族よりも大切に扱われてきた。
それに不満を持ったのが当然『王侯貴族』だった。
彼らは遂に神に盾突き「人の尊厳を守る為に!」と神の信者たちを追い出そうとした。去らねば罪人として捕まえると言って。
そしてフライアルド聖国の歴史は動く。
『神の作り出した世界』で馬鹿な人間は現実を知る……
神「プンスコ(`3´)」
!!注!! この話に出てくる“神”は実態の無い超常的な存在です。万能神、創造神の部類です。刃物で刺したら死ぬ様な“自称神”ではありません。人間が神を名乗ってる様な謎の宗教の話ではありませんし、そんな口先だけの神(笑)を容認するものでもありませんので誤解無きよう宜しくお願いします。!!注!!
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇ご都合展開。矛盾もあるかも。
◇ちょっと【恋愛】もあるよ!
◇なろうにも上げてます。


追放された薬師でしたが、特に気にもしていません
志位斗 茂家波
ファンタジー
ある日、自身が所属していた冒険者パーティを追い出された薬師のメディ。
まぁ、どうでもいいので特に気にもせずに、会うつもりもないので別の国へ向かってしまった。
だが、密かに彼女を大事にしていた人たちの逆鱗に触れてしまったようであった‥‥‥
たまにやりたくなる短編。
ちょっと連載作品
「拾ったメイドゴーレムによって、いつの間にか色々されていた ~何このメイド、ちょっと怖い~」に登場している方が登場したりしますが、どうぞ読んでみてください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。