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ワンモア+ローグライク=こうなる?
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森林を抜けると、確かに河原だった。ただ、土の足場はなく全て小さな石が集まってちょっとした高さの足場になっているという形である。更にいくつもの川が明らかに不自然な形で河原をいくつかの島々に区切るように流れている。
さらに良く周囲を見渡すと、ここに居るモンスターはゴブリンがメインの様だ。手に持っている物も、片手剣、両手剣、杖、弓などなど。装備している武器で何をやってくるのかは大体予想がつくが、一体だけ手に何も持たず腰に多数のナイフを下げているゴブリンがいた。
(あれはたぶん投げナイフとして使うのだろうな。そう言えば、自分の知ってるプレイヤーに投擲を鍛えている人っていなかったな。投擲は投げたアイテムを外すと何処かに飛んでいくから、コストがかかりやすいから人気が無い、とかだったかな? でもモンスターならそこら辺の問題は一切ない、か)
なんにせよ、飛び道具を放ってくるモンスターは厄介だ。防御力が低い人を狙われたら厄介だ──って今は自分もその防御力が低い人に該当するんだった。出来るだけ早く排除していくように心がけないと。
「今回も結構数が多いな」「でも倒してレベルアップ&アイテムドロップに期待することが出来ると考えれば悪くはないか」「そうね、良い方に考えましょう」
同行者の間でそんなやり取りがあった後、前進がはじまった。どうやら、ここに居るゴブリンは視線が通っても同じ島に入らない限り、もしくは射撃攻撃を受けない限りこちらに気がつく事は無いという特殊なルールに縛られているようだ。無論、そんなルールはこちら側にはない訳で──当然利用する。
特に柔らかくて危険性が高い杖持ちと弓持ちは遠距離攻撃で先制し、反撃は前衛が受け流したり受け止めたりしてもらう形で撃破を重ねる。お陰で河原の一つ目のエリアを抜ける直前には全員のレベルが二づつ上がっていた(レベルアップした時はお互いに報告している)。さらに殴る為の調整が入ったガントレット、先端に小さな青い宝石が入った杖、消耗品を幾つか手に入れた。
「ドロップ率が良かったな、武器もこの序盤にしては良い物が出たし」「この杖のお陰でMP消費が抑えられるので、そろそろ私も攻撃に参加します」「ガントレットが手に入って良かったよ、初期のセスタスは弱すぎるし」
自分は今回初挑戦故に運が良いのか悪いのかの物差しが無いので、ここは同行者の意見をそのまま受け入れることにしよう。
「次のエリアに行くまでに食事かな。モンスターは殲滅したから不意打ちされる心配もないし」「そうだな、そろそろ軽く食べておこう」
一人用のローグライクゲームなら一ターンで食事は終わるが、こっちはそうはいかない。どうしてもある程度のターン数が必要になる(もし一ターンで終わらせるのであれば、コンビニで売られているおにぎりの三倍ぐらいのサイズを一切咀嚼せずに飲み込む必要がある)。なので、安全が確保された状況下で食事を取らないと、悲惨な事になると教えてもらった。
「食事も一ターン扱いかと思ったら違ったあの時は悲惨でしたね」「ああ、モンスターに気が付かれて戦闘を開始したら食いかけの食料はすべて消えちゃったからな」「お陰で空腹をほとんど回復できず……酷く高くついた授業料だった」
食事をしながら、そんな失敗談も教えてもらう。手に入る食糧は限られているから、そんな形で無駄にしたらその時点ではともかく先が辛くなる。ローグライクは地形も落ちているアイテムの種類、数もランダムだ。今あるアイテムを、いかに無駄なく必要な時に使ってピンチを乗り越えるかが重要なのだ。
「手に入った消耗品は、HP回復のポーション四つにMP回復のポーション一つ、後いくつかの呪力石か」「錯乱の呪力、昏睡の呪力、治癒の呪力の三つね。どれもありがたいものばっかりよ」
呪力石とは、使い捨てだがその石に込められた樹方を解き放てる物、と言う事らしい。使い方は地面に石を叩きつける、これだけ。錯乱は周囲のモンスターの身に混乱を付与し、昏睡は眠らせ、治癒は味方の体力を半分に回復させる効果との事。これらも、ローグライクならよくあるアイテムだろう。
そんな情報を、現物を交えて教えてもらいながらの(最初に説明しなかったのは、一気に詰め込み過ぎてもこっちが覚えられなかったり飲み込めない可能性を考慮した、と言う事らしい。その判断は正しいと思う)食事は無事に終わった。満腹感は腹八分目のちょっと多い感じだろうか。
なお、食い過ぎると胃袋が拡張されるなんてことはないらしい。逆に食い過ぎはかなり苦しくなって動けなくなってしまい、ある程度の時間を無防備に過ごす事になるんだとか。お腹の大きさを大きくするポーションは存在するらしいんだが、全員に行き渡る事はまずないので前衛が飲む物にしているのだと。
「次のエリアから、毒のポーションを投げてくるゴブリンも出始める。腰にポーション瓶を下げているからすぐわかるはずだ。そいつは最優先で排除してくれ。ここのダンジョンの毒は、多少ダメージを受ける上に力を奪い体の動きを鈍らせる。前衛が受けるとかなり危険なんだ」
そんな情報を最後に貰て次のエリアへ。そうしたら、すぐ近くにその瓶を腰に下げているゴブリンと鉢合わせた。向こうはぎょっとした表情を浮かべたが、そこからは動かない。
「動くなよ! こちらが動かなきゃ向こうも動かない! 慌てる必要はないんだからな!」
普通のダンジョンだったら、即座に攻撃をするか退避するかを決めて行動しなきゃいけない状況だが、ここでは真逆だ。誰かが動けば、その後は全員が行動を起こさなければならなくなる。長考は許されないのだ。ここまでの感覚にして誰かが行動したらば三秒以内に自分も行動しないと、何もできなかったという判定が下されて完全ノーガード状態に陥る。
そうなると、次のモンスターのターンでは一切の回避行動がとれない&モンスターの攻撃が痛恨の一撃となる確率が跳ね上がる。更にモンスターは、狙えるならそのノーガード状態になっているプレイヤーを狙う傾向が強い、多分彼らが最初ここを突破できなかったのはこのシステムによるものだろう。ローグライクシステムを組み込んだが故の制約の一つと思われる。
「目の前の奴は前衛三人で一気に仕留める。後衛は、遠くにいるナイフ持ちを狙ってくれ!」「了解、あいつだね」「よし、じゃあ行動を開始しよう」
問題なく二匹のゴブリンを始末。瓶を腰に下げたゴブリンは前衛の攻撃で串刺しになってから消滅し、やや離れている場所にいたゴブリンは自分や同行者のアーチャーの矢によって胴体と頭部に矢を受け、さらに魔法使いの《ファイアアロー》によって、確実に息と値を止められていた。
「ふう、出会い頭にこうやって鉢合わせると焦るよな」「ヒヤッとしたよ……ただ、誰もが焦らず行動しなかったから何とかなったけどね」
いつもの逆の考え方をしないといけないから、ここを突破した後がまた怖そうだ。感覚の修正は必須だろうな。
「他の敵は、近くにはいないか。じゃあ進もう──」
同行者の一人である男性の太太刀プレイヤーが口にしながら前に一歩足を踏み出したその瞬間だ。明らかにカチッという機械的な音が自分の耳に入って来た。トラップだ! そして罠の内容は……彼の周囲に突如五匹のゴブリンが沸いた! 両手剣持ちが一、ナイフを腰に下げた奴が二、杖持ちが一、瓶を腰に下げた奴が一。召還トラップ!
「げっ!?」「な、なんてもん踏みやがった! 今の火力だと五匹は瞬殺は無理だぞ!」「仕方ないわよ、見えないんだから! とにかく、一番被害を抑えられる行動をとるしかないわ!」
モンスターを無事に倒してほっとした所にとんでもない不意打ち。これもまたローグライクの一つの顔である。とにかく、同行者の女性の言う通り多少の被害は仕方がないので最小限に被害を抑える方法を考えなければ。
さらに良く周囲を見渡すと、ここに居るモンスターはゴブリンがメインの様だ。手に持っている物も、片手剣、両手剣、杖、弓などなど。装備している武器で何をやってくるのかは大体予想がつくが、一体だけ手に何も持たず腰に多数のナイフを下げているゴブリンがいた。
(あれはたぶん投げナイフとして使うのだろうな。そう言えば、自分の知ってるプレイヤーに投擲を鍛えている人っていなかったな。投擲は投げたアイテムを外すと何処かに飛んでいくから、コストがかかりやすいから人気が無い、とかだったかな? でもモンスターならそこら辺の問題は一切ない、か)
なんにせよ、飛び道具を放ってくるモンスターは厄介だ。防御力が低い人を狙われたら厄介だ──って今は自分もその防御力が低い人に該当するんだった。出来るだけ早く排除していくように心がけないと。
「今回も結構数が多いな」「でも倒してレベルアップ&アイテムドロップに期待することが出来ると考えれば悪くはないか」「そうね、良い方に考えましょう」
同行者の間でそんなやり取りがあった後、前進がはじまった。どうやら、ここに居るゴブリンは視線が通っても同じ島に入らない限り、もしくは射撃攻撃を受けない限りこちらに気がつく事は無いという特殊なルールに縛られているようだ。無論、そんなルールはこちら側にはない訳で──当然利用する。
特に柔らかくて危険性が高い杖持ちと弓持ちは遠距離攻撃で先制し、反撃は前衛が受け流したり受け止めたりしてもらう形で撃破を重ねる。お陰で河原の一つ目のエリアを抜ける直前には全員のレベルが二づつ上がっていた(レベルアップした時はお互いに報告している)。さらに殴る為の調整が入ったガントレット、先端に小さな青い宝石が入った杖、消耗品を幾つか手に入れた。
「ドロップ率が良かったな、武器もこの序盤にしては良い物が出たし」「この杖のお陰でMP消費が抑えられるので、そろそろ私も攻撃に参加します」「ガントレットが手に入って良かったよ、初期のセスタスは弱すぎるし」
自分は今回初挑戦故に運が良いのか悪いのかの物差しが無いので、ここは同行者の意見をそのまま受け入れることにしよう。
「次のエリアに行くまでに食事かな。モンスターは殲滅したから不意打ちされる心配もないし」「そうだな、そろそろ軽く食べておこう」
一人用のローグライクゲームなら一ターンで食事は終わるが、こっちはそうはいかない。どうしてもある程度のターン数が必要になる(もし一ターンで終わらせるのであれば、コンビニで売られているおにぎりの三倍ぐらいのサイズを一切咀嚼せずに飲み込む必要がある)。なので、安全が確保された状況下で食事を取らないと、悲惨な事になると教えてもらった。
「食事も一ターン扱いかと思ったら違ったあの時は悲惨でしたね」「ああ、モンスターに気が付かれて戦闘を開始したら食いかけの食料はすべて消えちゃったからな」「お陰で空腹をほとんど回復できず……酷く高くついた授業料だった」
食事をしながら、そんな失敗談も教えてもらう。手に入る食糧は限られているから、そんな形で無駄にしたらその時点ではともかく先が辛くなる。ローグライクは地形も落ちているアイテムの種類、数もランダムだ。今あるアイテムを、いかに無駄なく必要な時に使ってピンチを乗り越えるかが重要なのだ。
「手に入った消耗品は、HP回復のポーション四つにMP回復のポーション一つ、後いくつかの呪力石か」「錯乱の呪力、昏睡の呪力、治癒の呪力の三つね。どれもありがたいものばっかりよ」
呪力石とは、使い捨てだがその石に込められた樹方を解き放てる物、と言う事らしい。使い方は地面に石を叩きつける、これだけ。錯乱は周囲のモンスターの身に混乱を付与し、昏睡は眠らせ、治癒は味方の体力を半分に回復させる効果との事。これらも、ローグライクならよくあるアイテムだろう。
そんな情報を、現物を交えて教えてもらいながらの(最初に説明しなかったのは、一気に詰め込み過ぎてもこっちが覚えられなかったり飲み込めない可能性を考慮した、と言う事らしい。その判断は正しいと思う)食事は無事に終わった。満腹感は腹八分目のちょっと多い感じだろうか。
なお、食い過ぎると胃袋が拡張されるなんてことはないらしい。逆に食い過ぎはかなり苦しくなって動けなくなってしまい、ある程度の時間を無防備に過ごす事になるんだとか。お腹の大きさを大きくするポーションは存在するらしいんだが、全員に行き渡る事はまずないので前衛が飲む物にしているのだと。
「次のエリアから、毒のポーションを投げてくるゴブリンも出始める。腰にポーション瓶を下げているからすぐわかるはずだ。そいつは最優先で排除してくれ。ここのダンジョンの毒は、多少ダメージを受ける上に力を奪い体の動きを鈍らせる。前衛が受けるとかなり危険なんだ」
そんな情報を最後に貰て次のエリアへ。そうしたら、すぐ近くにその瓶を腰に下げているゴブリンと鉢合わせた。向こうはぎょっとした表情を浮かべたが、そこからは動かない。
「動くなよ! こちらが動かなきゃ向こうも動かない! 慌てる必要はないんだからな!」
普通のダンジョンだったら、即座に攻撃をするか退避するかを決めて行動しなきゃいけない状況だが、ここでは真逆だ。誰かが動けば、その後は全員が行動を起こさなければならなくなる。長考は許されないのだ。ここまでの感覚にして誰かが行動したらば三秒以内に自分も行動しないと、何もできなかったという判定が下されて完全ノーガード状態に陥る。
そうなると、次のモンスターのターンでは一切の回避行動がとれない&モンスターの攻撃が痛恨の一撃となる確率が跳ね上がる。更にモンスターは、狙えるならそのノーガード状態になっているプレイヤーを狙う傾向が強い、多分彼らが最初ここを突破できなかったのはこのシステムによるものだろう。ローグライクシステムを組み込んだが故の制約の一つと思われる。
「目の前の奴は前衛三人で一気に仕留める。後衛は、遠くにいるナイフ持ちを狙ってくれ!」「了解、あいつだね」「よし、じゃあ行動を開始しよう」
問題なく二匹のゴブリンを始末。瓶を腰に下げたゴブリンは前衛の攻撃で串刺しになってから消滅し、やや離れている場所にいたゴブリンは自分や同行者のアーチャーの矢によって胴体と頭部に矢を受け、さらに魔法使いの《ファイアアロー》によって、確実に息と値を止められていた。
「ふう、出会い頭にこうやって鉢合わせると焦るよな」「ヒヤッとしたよ……ただ、誰もが焦らず行動しなかったから何とかなったけどね」
いつもの逆の考え方をしないといけないから、ここを突破した後がまた怖そうだ。感覚の修正は必須だろうな。
「他の敵は、近くにはいないか。じゃあ進もう──」
同行者の一人である男性の太太刀プレイヤーが口にしながら前に一歩足を踏み出したその瞬間だ。明らかにカチッという機械的な音が自分の耳に入って来た。トラップだ! そして罠の内容は……彼の周囲に突如五匹のゴブリンが沸いた! 両手剣持ちが一、ナイフを腰に下げた奴が二、杖持ちが一、瓶を腰に下げた奴が一。召還トラップ!
「げっ!?」「な、なんてもん踏みやがった! 今の火力だと五匹は瞬殺は無理だぞ!」「仕方ないわよ、見えないんだから! とにかく、一番被害を抑えられる行動をとるしかないわ!」
モンスターを無事に倒してほっとした所にとんでもない不意打ち。これもまたローグライクの一つの顔である。とにかく、同行者の女性の言う通り多少の被害は仕方がないので最小限に被害を抑える方法を考えなければ。
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