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過去の戦いをちょっぴり振り返る事に
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結局、場所などは全力でぼかしたが戦闘そのものは話す事になってしまった。ずっと前の話だけど、昔の妖精国で行ったあの戦いでは理不尽な話を吹っ掛けられた上に、当時の相棒を犠牲にしてはなった《サクリファイス・ボウ》の事もあって、忘れられない戦いの一つである。
「という感じでね……アイテムボックスの中だと時間経過がない事もあって、その時に手に入れた肉を、さっきの蕎麦にも使っていたって訳で……懐かしいけど、忘れられない戦いの一つですねー……」
あの時は、あの時で必死だったな。あの時のグリーンドラゴンの長との戦いが無かったら……どうなっていたんだろうか。
「まさかドラゴンと一騎打ちで倒しているとか……レッサーじゃないドラゴンと出会う事はまずないのに、さらに戦って倒しているとか……」「そう言う人じゃないと、援軍として呼ばれる人間にチョイスされないのか」「俺達に声がかかる訳無いか……」
もちろん念の為、その時は戦うしかなかった事と他のドラゴンは基本的に温厚で戦った事はないとも伝えていた。もう出会う事はないとはいえ、この世界のドラゴンは皆高圧的だなんて誤解をされたくはないので。
「レッサードラゴンは何回も戦ってたけど、肉って落ちたっけ? 記憶にない」『たまに落ちてたよ、でも食えない。毒薬の素材にしかならないし、そもそもドロップ率がめちゃくちゃ渋いから見た記憶が無くてもおかしくない』『一回だけドロップ見たな、Wiki見てたお陰で口にしたら死ぬって分かってたから即座に捨てた。需要も無いからなぁ』「メインは鱗だからなぁ。あと骨と牙」
へぇ、レッサードラゴンって一回も戦った記憶が無いけどそういう感じなのね。素材的にも魅力が自分にはなかったからなぁ。レッサーじゃなくって純粋なドラゴンの鱗なんかが手に入っちゃったんだし……倒しに行く理由が無かったんだよね。
「じゃあ、ドラゴンスレイヤーなんだ。称号ついてそう」「あー、それなのですが。どうもこの世界でのドラゴンスレイヤーってレッドドラゴンを倒した人じゃないともらえない称号らしいんですよ。実際称号はないですし(まあ、胃袋限定っていうのであれば持ってるけど)」
ドラゴンスレイヤー(胃袋限定)、これが付いたおかげでその条件が分かったんだっけか? 他のドラゴンにも食事をふるまったが、付いたのはレッド・ドラゴンの王様が食べて美味い! と認めてくれた時だったような。まあこんな珍妙な称号を所持している事なんて、言う必要性は無いだろう。
「レッド・ドラゴン限定か……そもそもレッド・ドラゴン自体を見た事ないよ」「まあ、ドラゴンはあんまりプレイヤーの前に姿を見せる事は少なかったよな。見た事ない人の方が多いのはそれが理由だし」「有翼人との一件で、見てたけどドラゴンだと認識出来なかったって人なら大勢いるけどな」
有翼人の一件はなぁ……はぁ、あれは止めることが出来て本当に良かったよ。止めることが出来なかったら、ここにこうして自分は存在していなかっただろうし。世界も滅茶苦茶になったはずだから、どれだけ悲惨な結末をたどっていたか、想像するだけでも吐き気を覚える。
「有翼人にはまんまと騙されたよな。洗脳されるとか、本当にひどかった」「しかも俺達は全く気が付けなかったし……グラッドとかハーレムギルマスが何とかしてくれなかったら、今頃どうなってたんだか」「少なくともこんな最終イベントが開催されることはなかっただろう。更に、有翼人の思い通りに俺達が使われていたんだろうな」
うん、そうなっていただろうね。まさに有翼人の尖兵にされていたと思うよ。そして、尖兵にされている事にすら気が付く事なく……平然と虐殺を行う事になっていただろうね。街の人達をモンスターに誤認させられて、ね。
「あの戦いは本当にひどいものでしたからね。それにきつい戦いでもありましたから……有翼人のボスは、悪辣に過ぎた。どうやればあそこ迄、悪鬼羅刹の外道になれたのやら……」
まだロスト・ロスの顔は忘れられない。多くの人を不幸にし、争いを生み出した元凶。でも、あいつが消えたのなら、この世界は当分は大丈夫だろう。もちろん、時が流れればまた悪の芽が生まれるだろうが。今までは義賊という裏の顔でその目が小さいうちに摘み取っていたが、これから先は、この世界の人々がやっていくべきことだ。
「──なんだか、直接見たような口ぶりだな。もしかして、直接遣り合ったのか? 有翼人のボスと」
あれ、口を滑らせすぎたかな。でもまあ、それぐらいは良いか。
「お察しの通り、ですね。自分はたまたま洗脳を回避できたので、有翼人と戦いに来た達と最終決戦に参加してます。まあ、あまりいいところなくボロボロにされたんですが」
流石に真同化を始めとした戦いの内容は口にできない。これ以上突っ込まれると辛いし。
『でも、そこにいたってだけでもすげえよ。大半のプレイヤーはそこに立つ前に脱落してたわけだしな、洗脳を喰らってて』
そうだね、あの戦いはまず有翼人に洗脳をされたらもう脱落という状態だったからな。ツヴァイ達とグラッド達、そしてヒーローチームに各国選抜の戦士達という限られた人達だけしかあいつの前に立つ事は出来なかった。
「まあ、過去の話はこれぐらいにしておきませんか。そろそろ次の、最後の階についての話を詰めましょう」
これ以上話が続くのも荒れだし、そろそろ本来話をするべき方向に修正しないとね。
「あー、そうだな。さすがにそっちの話をしないとだめだよな……で、俺達が話し合った結果なんだが。助っ人のアンタをクリアする可能性をより上げるために軽鎧組の誰かに付けるか」『もしくは、今まで通り重鎧組に付けてクリアする人数の期待値を上げるか、で話が割れてたって感じだ。まあ、軽鎧組の言う事も分かるんだが……こっちもクリアするために来て欲しいってのが正直なところだしなぁ』
まあ、そう言う話をしていたのは大体聞こえてきた声で理解はしてる。お互いの言い分も間違ってはいない。だからこそ答えが出せなかったんだろう。
「正直援軍として来ている自分は口をはさみたくないんですが……それでもどうしようもないとしたら……コイントスなりサイコロなりで決めるしかないのでは? 何方の意見も間違っているとは思いませんし、ここはもう、幸運の女神の導きにすがるというのは如何かと」
自分の言葉に、同行パーティがみなお互いの顔を見合わせる。そして頷いた。
「確かに、それしかないか」「これ以上話していても平行線だしな」『お互いクリアするために意見を出し合った結果だから……それしかないかもしれないな』
話は決まったかな。なので、自分はサイコロを一個取り出す。
「では、サイコロなら自分が用意できますが、コイントスの方が良いというのであればそちらでも構いません。どうしますか?」
コイントスなら、硬貨を弾けばいい。なので確認を取ったのだが、サイコロでいいという意見で同行パーティの意見が一致した。なので、自分はテーブルの上に浅いお皿を置いてからやり方を口にする。
「この皿の上にサイコロが落ちるように振ります。そして、奇数だったら軽鎧組、偶数だったら重鎧組に自分はついていく事にします。それでよろしいですか?」
自分の言葉に、反論は出なかった。なので、サイコロを振る。皿の上でサイコロが軽い音を出しながら、コロコロと転がっていく。そのサイコロもやがて止まり、出た目は……一であった。
「奇数です、ですので自分は軽鎧組のうちの一人についていきます。そして、一か二なら貴方。三か四なら貴方。五か六なら貴方についていきます。では、もう一度参ります」
再び転がるサイコロ。そして出した目は五であった。
「俺か、よっし!」「くそ……運が無かったか」「振られたか……」
こうして最後の五階に挑む時、同行するプレイヤーが決まった。さて、それではクリアするために次の階層に足を踏み入れましょうかね。
*****
サイコロの所は、実際にサイコロシミュを振って出た目を採用しました。
「という感じでね……アイテムボックスの中だと時間経過がない事もあって、その時に手に入れた肉を、さっきの蕎麦にも使っていたって訳で……懐かしいけど、忘れられない戦いの一つですねー……」
あの時は、あの時で必死だったな。あの時のグリーンドラゴンの長との戦いが無かったら……どうなっていたんだろうか。
「まさかドラゴンと一騎打ちで倒しているとか……レッサーじゃないドラゴンと出会う事はまずないのに、さらに戦って倒しているとか……」「そう言う人じゃないと、援軍として呼ばれる人間にチョイスされないのか」「俺達に声がかかる訳無いか……」
もちろん念の為、その時は戦うしかなかった事と他のドラゴンは基本的に温厚で戦った事はないとも伝えていた。もう出会う事はないとはいえ、この世界のドラゴンは皆高圧的だなんて誤解をされたくはないので。
「レッサードラゴンは何回も戦ってたけど、肉って落ちたっけ? 記憶にない」『たまに落ちてたよ、でも食えない。毒薬の素材にしかならないし、そもそもドロップ率がめちゃくちゃ渋いから見た記憶が無くてもおかしくない』『一回だけドロップ見たな、Wiki見てたお陰で口にしたら死ぬって分かってたから即座に捨てた。需要も無いからなぁ』「メインは鱗だからなぁ。あと骨と牙」
へぇ、レッサードラゴンって一回も戦った記憶が無いけどそういう感じなのね。素材的にも魅力が自分にはなかったからなぁ。レッサーじゃなくって純粋なドラゴンの鱗なんかが手に入っちゃったんだし……倒しに行く理由が無かったんだよね。
「じゃあ、ドラゴンスレイヤーなんだ。称号ついてそう」「あー、それなのですが。どうもこの世界でのドラゴンスレイヤーってレッドドラゴンを倒した人じゃないともらえない称号らしいんですよ。実際称号はないですし(まあ、胃袋限定っていうのであれば持ってるけど)」
ドラゴンスレイヤー(胃袋限定)、これが付いたおかげでその条件が分かったんだっけか? 他のドラゴンにも食事をふるまったが、付いたのはレッド・ドラゴンの王様が食べて美味い! と認めてくれた時だったような。まあこんな珍妙な称号を所持している事なんて、言う必要性は無いだろう。
「レッド・ドラゴン限定か……そもそもレッド・ドラゴン自体を見た事ないよ」「まあ、ドラゴンはあんまりプレイヤーの前に姿を見せる事は少なかったよな。見た事ない人の方が多いのはそれが理由だし」「有翼人との一件で、見てたけどドラゴンだと認識出来なかったって人なら大勢いるけどな」
有翼人の一件はなぁ……はぁ、あれは止めることが出来て本当に良かったよ。止めることが出来なかったら、ここにこうして自分は存在していなかっただろうし。世界も滅茶苦茶になったはずだから、どれだけ悲惨な結末をたどっていたか、想像するだけでも吐き気を覚える。
「有翼人にはまんまと騙されたよな。洗脳されるとか、本当にひどかった」「しかも俺達は全く気が付けなかったし……グラッドとかハーレムギルマスが何とかしてくれなかったら、今頃どうなってたんだか」「少なくともこんな最終イベントが開催されることはなかっただろう。更に、有翼人の思い通りに俺達が使われていたんだろうな」
うん、そうなっていただろうね。まさに有翼人の尖兵にされていたと思うよ。そして、尖兵にされている事にすら気が付く事なく……平然と虐殺を行う事になっていただろうね。街の人達をモンスターに誤認させられて、ね。
「あの戦いは本当にひどいものでしたからね。それにきつい戦いでもありましたから……有翼人のボスは、悪辣に過ぎた。どうやればあそこ迄、悪鬼羅刹の外道になれたのやら……」
まだロスト・ロスの顔は忘れられない。多くの人を不幸にし、争いを生み出した元凶。でも、あいつが消えたのなら、この世界は当分は大丈夫だろう。もちろん、時が流れればまた悪の芽が生まれるだろうが。今までは義賊という裏の顔でその目が小さいうちに摘み取っていたが、これから先は、この世界の人々がやっていくべきことだ。
「──なんだか、直接見たような口ぶりだな。もしかして、直接遣り合ったのか? 有翼人のボスと」
あれ、口を滑らせすぎたかな。でもまあ、それぐらいは良いか。
「お察しの通り、ですね。自分はたまたま洗脳を回避できたので、有翼人と戦いに来た達と最終決戦に参加してます。まあ、あまりいいところなくボロボロにされたんですが」
流石に真同化を始めとした戦いの内容は口にできない。これ以上突っ込まれると辛いし。
『でも、そこにいたってだけでもすげえよ。大半のプレイヤーはそこに立つ前に脱落してたわけだしな、洗脳を喰らってて』
そうだね、あの戦いはまず有翼人に洗脳をされたらもう脱落という状態だったからな。ツヴァイ達とグラッド達、そしてヒーローチームに各国選抜の戦士達という限られた人達だけしかあいつの前に立つ事は出来なかった。
「まあ、過去の話はこれぐらいにしておきませんか。そろそろ次の、最後の階についての話を詰めましょう」
これ以上話が続くのも荒れだし、そろそろ本来話をするべき方向に修正しないとね。
「あー、そうだな。さすがにそっちの話をしないとだめだよな……で、俺達が話し合った結果なんだが。助っ人のアンタをクリアする可能性をより上げるために軽鎧組の誰かに付けるか」『もしくは、今まで通り重鎧組に付けてクリアする人数の期待値を上げるか、で話が割れてたって感じだ。まあ、軽鎧組の言う事も分かるんだが……こっちもクリアするために来て欲しいってのが正直なところだしなぁ』
まあ、そう言う話をしていたのは大体聞こえてきた声で理解はしてる。お互いの言い分も間違ってはいない。だからこそ答えが出せなかったんだろう。
「正直援軍として来ている自分は口をはさみたくないんですが……それでもどうしようもないとしたら……コイントスなりサイコロなりで決めるしかないのでは? 何方の意見も間違っているとは思いませんし、ここはもう、幸運の女神の導きにすがるというのは如何かと」
自分の言葉に、同行パーティがみなお互いの顔を見合わせる。そして頷いた。
「確かに、それしかないか」「これ以上話していても平行線だしな」『お互いクリアするために意見を出し合った結果だから……それしかないかもしれないな』
話は決まったかな。なので、自分はサイコロを一個取り出す。
「では、サイコロなら自分が用意できますが、コイントスの方が良いというのであればそちらでも構いません。どうしますか?」
コイントスなら、硬貨を弾けばいい。なので確認を取ったのだが、サイコロでいいという意見で同行パーティの意見が一致した。なので、自分はテーブルの上に浅いお皿を置いてからやり方を口にする。
「この皿の上にサイコロが落ちるように振ります。そして、奇数だったら軽鎧組、偶数だったら重鎧組に自分はついていく事にします。それでよろしいですか?」
自分の言葉に、反論は出なかった。なので、サイコロを振る。皿の上でサイコロが軽い音を出しながら、コロコロと転がっていく。そのサイコロもやがて止まり、出た目は……一であった。
「奇数です、ですので自分は軽鎧組のうちの一人についていきます。そして、一か二なら貴方。三か四なら貴方。五か六なら貴方についていきます。では、もう一度参ります」
再び転がるサイコロ。そして出した目は五であった。
「俺か、よっし!」「くそ……運が無かったか」「振られたか……」
こうして最後の五階に挑む時、同行するプレイヤーが決まった。さて、それではクリアするために次の階層に足を踏み入れましょうかね。
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