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三階
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その後、もう一人軽鎧を着たプレイヤーが時間ギリギリにこのゴールした人がこれるエリアに姿を見せて……この階は崩壊した。
「今回もゴールできたのは三人……そして、一階と二階の様子から、今回は罠を重視したタイプの迷宮なのは間違いないだろう」
同行パーティの一人が口にした言葉に、自分を除く全員が頷いていた。
『薄々予想はしていたけど──やっぱりそうか。面倒なのが来たなぁ、モンスターの数か質重視なら俺もゴールできる可能性が高まるんだが』
ゴールできなかったエリアにいる重鎧を着たプレイヤーがそうぼやいていた。
「まあ、仕方が無いだろ。どれが来るのかは入ってみるまでさっぱり分からんのだから。それに助っ人のお陰で、一階も二階もゴール者は三人を維持できた。これは十分にいい結果だ。この調子なら、今回こそゴールできるだろう」
と、今回ぎりぎりでゴールできた軽鎧を着たプレイヤーが自分の意見を口にする。そうだね、少なくても難易度の大幅な上昇は抑えることが出来ているはず。それだけでも十分に良しとしていい。
『そして次だが……助っ人はこいつをサポートしてやってくれ』『頼むぜ、助っ人さん』
と、ゴールできなかった側の部屋にいる人たちからそう告げられる。自分も彼に手をあげて応えた。
「腕は確かだぞ、彼。俺が二回ともゴールできている点でまあ分かってもらえるだろうが……正直、残り三階もついてきて欲しいぐらいだ。罠の見切りだけじゃなく、戦闘もこなしてくれるからな……」
ここで、先ほどまで同行していた槍使いである重鎧のプレイヤーからそんな言葉を頂いた。満足してもらえたようで何よりである。
「その期待に、ここをクリアできるまで応え続けられるように頑張りますよ」
自分はそう返答しておいた。
「残り三階だが、何としてでも最低三人はゴールできる状態を維持したい。だからそっちにいる面子はもっと気合を入れてくれ。まあ、確かに気合だけでどうこう出来る状態じゃない事が多いのは事実なんだが、それでも助っ人がいるから任せればいいやーなんて考えにならないようにな」
そんな言葉で、話し合いは締めくくられた。次は三階、先ほどの話し合いでサポートして欲しいと言われた重鎧を着た彼と突入場所で合流し、準備を整える。それとですね──さっきまで同行していた槍使いの重鎧のプレイヤーさん、子犬みたいなオーラを放ってどうしても行っちゃうの? みたいな圧をかけてくるのやめてくれませんかね? 他の面子も気が付いており、何やってんだという空気が漂ってるんですが。
「なんか、すまんな」「いえ、まあ、彼の気持ちも理解は出来ますので」
今までクリアすることが出来なかったのに、二回も連続でクリアできればそりゃあ嬉しかっただろう。そしてまたクリアできなくなるとなれば、行かないでというオーラを放つのも無理はない。放たれたとしても、こちらはどうしようもないんですけどね。
「では突入するぞ! ほら、いい加減諦めろ! お前はもう二回もサポート貰ってるんだから、ここからはお前の力だけで頑張るんだよ!」
遂に、槍使いの重鎧プレイヤーに対して他のプレイヤーからケツに蹴りが入った。本気で蹴ったという感じではないが、いい加減にしろという警告であることは間違いないだろう。そんなやり取りののち、三階に突入した自分と同行者。さて、彼の獲物は……左手に槍、右手に大盾──いや、巨大な盾を持った。相当に分厚い作りであり、その厚さは二十センチ以上は間違いなくある。その重量は予想できず、自分では両手でも持ち上げることは難しいだろう。
「ではよろしくな、進もうか」「え、あ、はい。行きましょうか」
盾に見入ってしまっていたが、同行者の言葉に我に返って前進開始。近くに罠は無し、走って移動して良いだろう。
「罠は今のところ確認できず。このまま全身で」「OK、じゃあサクサク行こうか」
流石に装備の重量上そこまで早く走れはしないが、それでも十分な速度で前進できている。一階と二階の経験から計算して、この速度ならゴールに到達する事は十分に可能だ。むしろ、あの重量でこの速度で前進できること自体がとんでもない事なんだよなぁ。おっと、分かれ道が。
「右手に部屋が、左だと今まで通りの通路です。ただ、左の通路は罠がそれなりにある事を確認」「よし、部屋に行こう。モンスターが出ても俺が戦う。もし数が多くて此方が手間取るようなら、出来る範囲で援護を貰えないか?」
そして右の部屋の中に。だが、モンスターは発生しない。一応部屋の中に罠がある可能性もあるので確認したが、確認できなかった。
「この部屋はただ通過するだけかな?」「モンスターと出会うかも、という感じにこちらを惑わす事が目的なんだろうな。今後も部屋と通路があった場合は部屋に入る事を選択しよう」
同行している彼の見立ては正しいだろう。部屋に入ればモンスターとの戦闘になる可能性があるから回避するべきか否か、そう考えさせることで時間を僅かでも使わせるという手段を取っているのは間違いない。その手には乗らないという意思表示が、部屋を選択するという言葉として出たとみて良い。
「了解、では今後は部屋優先と言う事で」「もし両方部屋だった場合は右一択で頼む。人の本能で、無意識に左を選ぶ人が多いっていう情報をネットで見た事がある。だからそれに逆らわせてもらう」
なるほどね、そう言う考えがあるならこちらが反対する理由はない。すべて同意することを告げて前進を続ける。いくつかの罠を回避しながら進むこと数分、再び分かれ道が。
「今回は左右どちらも部屋なので右で」「ああ、急ごう」
部屋に踏み込むと、今回は閉じ込められた。さて、今回はどんな奴らが出てくるか……オーガが一匹だけ。だが、このオーガはアルビノのように真っ白な体を持っていた。ユニーク個体かもしれない。最悪ネームド……強敵の可能性は十分ある。
「まずは俺が出る、支援をするかどうかの判断は任せる!」
そう言うと、盾を構えて同行者である重鎧のプレイヤーがオーガの真正面から突っ込んだ。オーガもそんな彼の行動を見て、防御態勢を取った。まずは真っ向勝負でぶつかり合ってみようと言う事なのかもしれない。《シールドバッシュ》による盾の攻撃とオーガの腕がぶつかりあって、なかなか派手な音が出た。
「やるな!」「GU!」
彼の言葉にオーガもお前もな、みたいなニュアンスの声を出した。とりあえず自分は見に徹しよう。彼の動きや戦いの癖も見ないとならないとならないからな。さて、戦いの方は──お互い牽制しながらの攻撃を交わし合っている。どうやら同行プレイヤーは盾による打撃攻撃が本命らしく、槍はそれを入れるための補助武器と言った感じがする。
オーガは言うまでもなくその剛腕で、殴るだけにとどまらず時折掴むような動作を見せる。あのオーガは投げ技を習得しているのだろうか。それとも掴んだ後に締め上げるのかもしれない。とりあえず今はまだ同行プレイヤーを掴む事は出来ていない。そんな戦いが多分二十秒ほど続いた後、同行プレイヤーが再びシールドバッシュの構えに入る。
「《フルブーストバッシュ》!」
なんと、盾の上下に隠されていた小型ブースターの様なものが展開し、尋常ではない加速力でその質量をオーガに向かって叩きつけた。妙に盾が分厚いとは思っていたが、この仕掛けを内蔵させるためだったのか。この攻撃にオーガはとっさに全力で防御の姿勢を取ったが──部屋の壁までぶっ飛ばされた。オーガの巨体があんなに派手にぶっ飛ぶとは……とんでもない威力だと言う事が分かる。
「G……」
だが、ぶっ飛ばされたオーガも容易く終わってなるものかと、吐血しながらも立ち上がってくる。そして構えを取った。その威圧感が肌にびりびりとしたものを走らせる。やっぱりこのオーガは普通じゃない。同行プレイヤーもそれを十分に感じ取った様で、じりじりと距離を詰めながら様子をうかがっている。
「GAA!!」
その咆哮と共に、オーガは同行プレイヤーに猛進。全力で掴みかかってくる。同行プレイヤーはその腕を一回は盾で弾き、二回目は槍で突いて動きをけん制したが、三回目で捕まった。オーガは掴んだ同行プレイヤーごと跳躍し、地面に叩きつけた。プロレスで言うならパワーボムのような形だ
「ぐは……」
同行プレイヤーからは、苦悶の声が上がる。マズイ、あれは相当に効いている。あの腕力に加えて髙さもプラスされての叩きつけだ。鎧が高性能でも、その衝撃は容易く中に届いてしまう。と、ここでオーガはちらりとこちらを見た。かかってこないのか? と目が言っているように感じた。
「分かった、ならばここからは自分が相手を努めさせてもらうよ」
そう口にすると、オーガは吐血しながらもかかってこいとばかりにくいくいと指を動かした。その姿が妙に格好よく見えたのは気のせいだろうか? なんにせよ、強敵だ。気を引き締めて挑もう。
「今回もゴールできたのは三人……そして、一階と二階の様子から、今回は罠を重視したタイプの迷宮なのは間違いないだろう」
同行パーティの一人が口にした言葉に、自分を除く全員が頷いていた。
『薄々予想はしていたけど──やっぱりそうか。面倒なのが来たなぁ、モンスターの数か質重視なら俺もゴールできる可能性が高まるんだが』
ゴールできなかったエリアにいる重鎧を着たプレイヤーがそうぼやいていた。
「まあ、仕方が無いだろ。どれが来るのかは入ってみるまでさっぱり分からんのだから。それに助っ人のお陰で、一階も二階もゴール者は三人を維持できた。これは十分にいい結果だ。この調子なら、今回こそゴールできるだろう」
と、今回ぎりぎりでゴールできた軽鎧を着たプレイヤーが自分の意見を口にする。そうだね、少なくても難易度の大幅な上昇は抑えることが出来ているはず。それだけでも十分に良しとしていい。
『そして次だが……助っ人はこいつをサポートしてやってくれ』『頼むぜ、助っ人さん』
と、ゴールできなかった側の部屋にいる人たちからそう告げられる。自分も彼に手をあげて応えた。
「腕は確かだぞ、彼。俺が二回ともゴールできている点でまあ分かってもらえるだろうが……正直、残り三階もついてきて欲しいぐらいだ。罠の見切りだけじゃなく、戦闘もこなしてくれるからな……」
ここで、先ほどまで同行していた槍使いである重鎧のプレイヤーからそんな言葉を頂いた。満足してもらえたようで何よりである。
「その期待に、ここをクリアできるまで応え続けられるように頑張りますよ」
自分はそう返答しておいた。
「残り三階だが、何としてでも最低三人はゴールできる状態を維持したい。だからそっちにいる面子はもっと気合を入れてくれ。まあ、確かに気合だけでどうこう出来る状態じゃない事が多いのは事実なんだが、それでも助っ人がいるから任せればいいやーなんて考えにならないようにな」
そんな言葉で、話し合いは締めくくられた。次は三階、先ほどの話し合いでサポートして欲しいと言われた重鎧を着た彼と突入場所で合流し、準備を整える。それとですね──さっきまで同行していた槍使いの重鎧のプレイヤーさん、子犬みたいなオーラを放ってどうしても行っちゃうの? みたいな圧をかけてくるのやめてくれませんかね? 他の面子も気が付いており、何やってんだという空気が漂ってるんですが。
「なんか、すまんな」「いえ、まあ、彼の気持ちも理解は出来ますので」
今までクリアすることが出来なかったのに、二回も連続でクリアできればそりゃあ嬉しかっただろう。そしてまたクリアできなくなるとなれば、行かないでというオーラを放つのも無理はない。放たれたとしても、こちらはどうしようもないんですけどね。
「では突入するぞ! ほら、いい加減諦めろ! お前はもう二回もサポート貰ってるんだから、ここからはお前の力だけで頑張るんだよ!」
遂に、槍使いの重鎧プレイヤーに対して他のプレイヤーからケツに蹴りが入った。本気で蹴ったという感じではないが、いい加減にしろという警告であることは間違いないだろう。そんなやり取りののち、三階に突入した自分と同行者。さて、彼の獲物は……左手に槍、右手に大盾──いや、巨大な盾を持った。相当に分厚い作りであり、その厚さは二十センチ以上は間違いなくある。その重量は予想できず、自分では両手でも持ち上げることは難しいだろう。
「ではよろしくな、進もうか」「え、あ、はい。行きましょうか」
盾に見入ってしまっていたが、同行者の言葉に我に返って前進開始。近くに罠は無し、走って移動して良いだろう。
「罠は今のところ確認できず。このまま全身で」「OK、じゃあサクサク行こうか」
流石に装備の重量上そこまで早く走れはしないが、それでも十分な速度で前進できている。一階と二階の経験から計算して、この速度ならゴールに到達する事は十分に可能だ。むしろ、あの重量でこの速度で前進できること自体がとんでもない事なんだよなぁ。おっと、分かれ道が。
「右手に部屋が、左だと今まで通りの通路です。ただ、左の通路は罠がそれなりにある事を確認」「よし、部屋に行こう。モンスターが出ても俺が戦う。もし数が多くて此方が手間取るようなら、出来る範囲で援護を貰えないか?」
そして右の部屋の中に。だが、モンスターは発生しない。一応部屋の中に罠がある可能性もあるので確認したが、確認できなかった。
「この部屋はただ通過するだけかな?」「モンスターと出会うかも、という感じにこちらを惑わす事が目的なんだろうな。今後も部屋と通路があった場合は部屋に入る事を選択しよう」
同行している彼の見立ては正しいだろう。部屋に入ればモンスターとの戦闘になる可能性があるから回避するべきか否か、そう考えさせることで時間を僅かでも使わせるという手段を取っているのは間違いない。その手には乗らないという意思表示が、部屋を選択するという言葉として出たとみて良い。
「了解、では今後は部屋優先と言う事で」「もし両方部屋だった場合は右一択で頼む。人の本能で、無意識に左を選ぶ人が多いっていう情報をネットで見た事がある。だからそれに逆らわせてもらう」
なるほどね、そう言う考えがあるならこちらが反対する理由はない。すべて同意することを告げて前進を続ける。いくつかの罠を回避しながら進むこと数分、再び分かれ道が。
「今回は左右どちらも部屋なので右で」「ああ、急ごう」
部屋に踏み込むと、今回は閉じ込められた。さて、今回はどんな奴らが出てくるか……オーガが一匹だけ。だが、このオーガはアルビノのように真っ白な体を持っていた。ユニーク個体かもしれない。最悪ネームド……強敵の可能性は十分ある。
「まずは俺が出る、支援をするかどうかの判断は任せる!」
そう言うと、盾を構えて同行者である重鎧のプレイヤーがオーガの真正面から突っ込んだ。オーガもそんな彼の行動を見て、防御態勢を取った。まずは真っ向勝負でぶつかり合ってみようと言う事なのかもしれない。《シールドバッシュ》による盾の攻撃とオーガの腕がぶつかりあって、なかなか派手な音が出た。
「やるな!」「GU!」
彼の言葉にオーガもお前もな、みたいなニュアンスの声を出した。とりあえず自分は見に徹しよう。彼の動きや戦いの癖も見ないとならないとならないからな。さて、戦いの方は──お互い牽制しながらの攻撃を交わし合っている。どうやら同行プレイヤーは盾による打撃攻撃が本命らしく、槍はそれを入れるための補助武器と言った感じがする。
オーガは言うまでもなくその剛腕で、殴るだけにとどまらず時折掴むような動作を見せる。あのオーガは投げ技を習得しているのだろうか。それとも掴んだ後に締め上げるのかもしれない。とりあえず今はまだ同行プレイヤーを掴む事は出来ていない。そんな戦いが多分二十秒ほど続いた後、同行プレイヤーが再びシールドバッシュの構えに入る。
「《フルブーストバッシュ》!」
なんと、盾の上下に隠されていた小型ブースターの様なものが展開し、尋常ではない加速力でその質量をオーガに向かって叩きつけた。妙に盾が分厚いとは思っていたが、この仕掛けを内蔵させるためだったのか。この攻撃にオーガはとっさに全力で防御の姿勢を取ったが──部屋の壁までぶっ飛ばされた。オーガの巨体があんなに派手にぶっ飛ぶとは……とんでもない威力だと言う事が分かる。
「G……」
だが、ぶっ飛ばされたオーガも容易く終わってなるものかと、吐血しながらも立ち上がってくる。そして構えを取った。その威圧感が肌にびりびりとしたものを走らせる。やっぱりこのオーガは普通じゃない。同行プレイヤーもそれを十分に感じ取った様で、じりじりと距離を詰めながら様子をうかがっている。
「GAA!!」
その咆哮と共に、オーガは同行プレイヤーに猛進。全力で掴みかかってくる。同行プレイヤーはその腕を一回は盾で弾き、二回目は槍で突いて動きをけん制したが、三回目で捕まった。オーガは掴んだ同行プレイヤーごと跳躍し、地面に叩きつけた。プロレスで言うならパワーボムのような形だ
「ぐは……」
同行プレイヤーからは、苦悶の声が上がる。マズイ、あれは相当に効いている。あの腕力に加えて髙さもプラスされての叩きつけだ。鎧が高性能でも、その衝撃は容易く中に届いてしまう。と、ここでオーガはちらりとこちらを見た。かかってこないのか? と目が言っているように感じた。
「分かった、ならばここからは自分が相手を努めさせてもらうよ」
そう口にすると、オーガは吐血しながらもかかってこいとばかりにくいくいと指を動かした。その姿が妙に格好よく見えたのは気のせいだろうか? なんにせよ、強敵だ。気を引き締めて挑もう。
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