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試練の終わり
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八岐の月に矢を番えて、集中する。黒い騎士があれこれこっちに向けて罵声を飛ばしている異様だが、それも徐々に聞こえなくなっていく。更に集中──そして、世界は青く染まる。後は黒い騎士の全体を俯瞰するように眺め、どんな動きも見逃さないようにするだけだ。
衝撃波を放ってこようが、突撃してこようが、また別の動きをしてこようが構わない。次、黒い騎士が明確な攻撃態勢に入った瞬間に番えた四本の矢で四肢を射る。自分がやる事はそれだけである。
──黒い騎士はまだ動かない。いや、動けないのかもしれないし自分が矢を放つのを待っているのかもしれない。なら、我慢比べでも構わない。耐え忍ぶ事なんて今まで一杯やってきたし、それなりの人生を歩めば納得がいかなくても腹立たしい事があっても、それをぐっと飲みこんで耐えなきゃならない事なんてたくさんある。この程度の我慢比べなど、可愛いものだ。
黒い騎士から、苛立ちを感じる。思うようにいかない事、切り札を切ったらこちらも同じような切り札を出してきた事、そして自分が攻めるに攻められない状況に置かれた事。そう言う事が入り混じっての苛立ちだろう。今はまだ我慢できているようだが……そう長くも持つまい。
一分? 二分? もっと? とにかく、しばらくお互い見合った状態が続いたが、黒い騎士は遂に苛立ちを抑えきれなくなったようだ。両手剣を前にかざして盾にするようにしながら、自分に対して突っ込んでくる──態勢を取った。足に力が入り、体全体が少し沈み込んで爆発的な勢いで前に出る態勢に入っていくのが分かる。
だが、まだ射るには早い。あと少し、絶対に態勢の変更が出来ない状態になったその一瞬こそがねらい目。その一瞬を焦らず、集中を維持したまま待ち構える。黒い騎士の体に力が入り、地面をしっかりと踏みしめて突撃の態勢を整えていくのが鎧越しであっても見える。あと少し、あと少し──
(ここだ!)
黒い騎士がまさに自分に向かって突進を開始するその直前も直前というタイミング、そこで自分は属性が込められた矢を放つ。放たれた矢だが、まず突進を開始した黒い騎士の右足の脛辺りを火を纏った矢が捉えて焼く。続いて左足の甲を氷を纏った矢が貫いた事で黒い騎士がバランスを崩し、更に地面に張り付ける形で凍らされたことにより体全体が前のめりになる。
そのタイミングで右腕の力こぶが出来るあたりを土の矢が貫き、内部から無数の針を生み出して深手を負わせる。最後の一本である風の矢が左腕の肘辺りをぶち抜いて、腕を引き裂いた後に黒騎士の体と腕を別々に吹き飛ばす。吹き飛ばされた腕は、武舞台の外へと落ちた。
当然、黒い騎士は地面に伏すしかない。風の矢の影響で武舞台の上を何度も転がり、彼の手から離れた両手剣もまた武舞台の上を転がりながら端っこに。当然その後は、黒い騎士の悲鳴が上がる。
「ぐぎゃあああああああ!?」
悲鳴を上げるのは無理もない。右足は燃えており左足は凍結。右腕は土による針でズタズタにされており、左手は肘から先がちぎれているのだから。むしろよくショック死しなかったものだ。一瞬のうちにこんなことが出来る《偶像の魔王》の力に内心でぞっとする。伊達に魔王と付いている訳じゃない事を再認識した。
「勝負、あったな」
自分の言葉は聞こえているのだろうか? 聞こえていたとしても届いてはいまい。今黒い騎士は四肢から伝わる激痛にもだえ苦しんでいるのだから。さて、これ以上この状況を維持するのは嬲っていると同じだな。介錯をくれてやろう、あまりこういう状況を長引かせるものじゃない。
「その痛みから解放しよう。それで決着とさせてもらう」
レガリオンを構え、黒い騎士に近寄る。一応あんな状態からでもできる反撃手段を持っている可能性は捨てきれない為に警戒しながらだが。だが、それは無かったようだ。いやむしろ──
「は、早くやってくれー!!!」
と言われる始末。なので望み通りに、黒い騎士の首を刎ねる。黒い騎士の首が武舞台の上を軽く転がり、そして止まると同時に体と共に消えた。はぁ、何というかほかの騎士と違ってチンピラ感が最後までぬぐえない相手だったな。まあなんにせよ、これで終わりの筈だが……
『勝負あり、五回戦は挑戦者側の勝利だ! これで、挑戦者側はこの階の試練を突破した! おめでとう!』
良かった、無事決着したようだ。自分は《偶像の魔王》を解除し、元の姿に戻りながら黒い騎士の両手剣に貫かれた状態のままの赤い騎士に近寄る。彼はまだ生きていた……かなり苦しそうだが。
「そちらには不本意すぎる形だろうが、勝たせてもらった。介錯は、要るか?」
この問いかけに、赤い騎士は──
「済まなかった、まさかあのような形であいつが乱入を果たしてくるとは……それにそちらの勝ちには不満はない。むしろ申し訳ないぐらいだ……最後まで相手を務められなかったのがな」
赤い騎士は苦しそうにしながらも、しっかりとした声でそう返答してきた。凄まじい精神力だ……やっぱりこの赤い騎士と最後まで真っ向勝負をしたかったよ。
「こちらとしても残念だ、貴方と最後まで戦って決着をつけたかったよ……確かに黒い騎士はパワーもスピードも貴殿よりあった。だが、それだけだった。貴殿のような芯のある強さは全くなかったよ……」
こちらも本音を隠さず告げる。それを聞いて、赤い騎士が少しだけ笑ったような気がした。
「ここから先は、もっと強く困難な戦いが待ち受けている。だが、貴殿ならそれらをすべてこなし塔の頂上にたどり着けると私は確信している。だから、何があっても諦めないでくれ。ここで見せてくれた貴殿の強さを、ずっと信じているぞ」
ここまで言われたのなら、その期待を裏切る事など出来ないな。忘れぬように心に刻み付けておく。
「では、お別れた。本来ならそちらの手を煩わせたくないのだが、今の私はご覧の状態だ……済まないが、手を貸してほしい」「構わない」
赤い騎士の言葉に自分は頷き、レガリオンを構える。そして、一呼吸置く。
「頑張れよ、挫けるなよ。お前の道の先に、栄光がある事を祈っている。さらばだ!」
赤い騎士の言葉が終わり、自分は赤い騎士に介錯を行った。そして赤い騎士の体が消えるまで空いている左手で静かに拝ませてもらった。意味が無いという人もいるだろうが構わない、これは自分の自己満足だ。赤い騎士に対しての敬意だ。たとえどんな場所でどんな世界であったとしても、敬意を払いたい相手に払って悪いと言う事はあるまい。
その後は、ゆっくりと武舞台を降りた。すると……待っていたのは同行パーティ全員からの笑顔と感謝の言葉だった。思い思いの感謝の言葉を述べた後、戦いに関する感想もいくつか出てきた。特に《偶像の魔王》に関しては大いに彼らの今日もを引いてしまっていた。だが、自分が詳しくは言えないし黙っていて欲しいという願いを口にすると、彼らも了解してくれた。
「あれだけの戦いをしてくれた上に試練を突破させてくれた恩人に、迷惑をかけるような真似は絶対しねえよ!」
そう言う事だそうだ。こちらとしてもありがたいので、その彼らの言葉に感謝を述べて乗っからせてもらった。後は……やっぱり赤い騎士と黒い騎士の話が出た。
「赤い騎士は、俺だと正直勝てる見込みはほぼないな。黒い騎士なら六割ぐらいの確率で勝てそうだが」
と口にするのは大太刀使いの男性プレイヤー。彼だけでなく、全員が赤い騎士の方が総合的な強さは圧倒的に上であり、黒い騎士はあまりにも粗削りすぎるという感想に至っていた。
『さて、扉を出すぞ! 扉をくぐれば次に行ける。そして助っ人として来た彼はそろそろ退場することになるが、双方ともに準備は良いかな? それと、黒い騎士の乱入の件は本当に申し訳なかった。せめてもの詫びに、各個人に五十万グローを払わせてもらう。同じような事態が起きないように努めさせてもらうよ』
おっと、そろそろ終了か。そして司会者の言葉通りに五十万グローが直接振り込まれた。司会者としても、あの乱入は想定外だったようで、本当に申し訳なさそうな声を出していた。
「では、皆さんは扉に。自分はこれにて失礼します」
そう口にすると、同行していたパーティからも次々とお礼の言葉ともし次あえたらまたよろしくという言葉を貰った。彼らが扉をくぐったのを見届けると、自分はこの場所から飛ばされて──戻ってきた。
「お疲れだ、今回も大変だったようだな。残り階層は十階分だ、つまりあと二回だな。何にせよ、今日はもう休んだ方が良い。疲労の色が見えるぞ」
確かに、疲れたのは事実だし今日はもう休んだ方が良いだろう。しかし、今回の戦いは何階層位の戦いだったのかな? 戦闘オンリーだったから黒の塔だと思うんだが……まあいい、クリアできたんだからそれでいい。宿屋に入ってログアウトしよう……また明日頑張ろう。赤い騎士の期待も背負った事だし、ね。
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だが、まだ射るには早い。あと少し、絶対に態勢の変更が出来ない状態になったその一瞬こそがねらい目。その一瞬を焦らず、集中を維持したまま待ち構える。黒い騎士の体に力が入り、地面をしっかりと踏みしめて突撃の態勢を整えていくのが鎧越しであっても見える。あと少し、あと少し──
(ここだ!)
黒い騎士がまさに自分に向かって突進を開始するその直前も直前というタイミング、そこで自分は属性が込められた矢を放つ。放たれた矢だが、まず突進を開始した黒い騎士の右足の脛辺りを火を纏った矢が捉えて焼く。続いて左足の甲を氷を纏った矢が貫いた事で黒い騎士がバランスを崩し、更に地面に張り付ける形で凍らされたことにより体全体が前のめりになる。
そのタイミングで右腕の力こぶが出来るあたりを土の矢が貫き、内部から無数の針を生み出して深手を負わせる。最後の一本である風の矢が左腕の肘辺りをぶち抜いて、腕を引き裂いた後に黒騎士の体と腕を別々に吹き飛ばす。吹き飛ばされた腕は、武舞台の外へと落ちた。
当然、黒い騎士は地面に伏すしかない。風の矢の影響で武舞台の上を何度も転がり、彼の手から離れた両手剣もまた武舞台の上を転がりながら端っこに。当然その後は、黒い騎士の悲鳴が上がる。
「ぐぎゃあああああああ!?」
悲鳴を上げるのは無理もない。右足は燃えており左足は凍結。右腕は土による針でズタズタにされており、左手は肘から先がちぎれているのだから。むしろよくショック死しなかったものだ。一瞬のうちにこんなことが出来る《偶像の魔王》の力に内心でぞっとする。伊達に魔王と付いている訳じゃない事を再認識した。
「勝負、あったな」
自分の言葉は聞こえているのだろうか? 聞こえていたとしても届いてはいまい。今黒い騎士は四肢から伝わる激痛にもだえ苦しんでいるのだから。さて、これ以上この状況を維持するのは嬲っていると同じだな。介錯をくれてやろう、あまりこういう状況を長引かせるものじゃない。
「その痛みから解放しよう。それで決着とさせてもらう」
レガリオンを構え、黒い騎士に近寄る。一応あんな状態からでもできる反撃手段を持っている可能性は捨てきれない為に警戒しながらだが。だが、それは無かったようだ。いやむしろ──
「は、早くやってくれー!!!」
と言われる始末。なので望み通りに、黒い騎士の首を刎ねる。黒い騎士の首が武舞台の上を軽く転がり、そして止まると同時に体と共に消えた。はぁ、何というかほかの騎士と違ってチンピラ感が最後までぬぐえない相手だったな。まあなんにせよ、これで終わりの筈だが……
『勝負あり、五回戦は挑戦者側の勝利だ! これで、挑戦者側はこの階の試練を突破した! おめでとう!』
良かった、無事決着したようだ。自分は《偶像の魔王》を解除し、元の姿に戻りながら黒い騎士の両手剣に貫かれた状態のままの赤い騎士に近寄る。彼はまだ生きていた……かなり苦しそうだが。
「そちらには不本意すぎる形だろうが、勝たせてもらった。介錯は、要るか?」
この問いかけに、赤い騎士は──
「済まなかった、まさかあのような形であいつが乱入を果たしてくるとは……それにそちらの勝ちには不満はない。むしろ申し訳ないぐらいだ……最後まで相手を務められなかったのがな」
赤い騎士は苦しそうにしながらも、しっかりとした声でそう返答してきた。凄まじい精神力だ……やっぱりこの赤い騎士と最後まで真っ向勝負をしたかったよ。
「こちらとしても残念だ、貴方と最後まで戦って決着をつけたかったよ……確かに黒い騎士はパワーもスピードも貴殿よりあった。だが、それだけだった。貴殿のような芯のある強さは全くなかったよ……」
こちらも本音を隠さず告げる。それを聞いて、赤い騎士が少しだけ笑ったような気がした。
「ここから先は、もっと強く困難な戦いが待ち受けている。だが、貴殿ならそれらをすべてこなし塔の頂上にたどり着けると私は確信している。だから、何があっても諦めないでくれ。ここで見せてくれた貴殿の強さを、ずっと信じているぞ」
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赤い騎士の言葉に自分は頷き、レガリオンを構える。そして、一呼吸置く。
「頑張れよ、挫けるなよ。お前の道の先に、栄光がある事を祈っている。さらばだ!」
赤い騎士の言葉が終わり、自分は赤い騎士に介錯を行った。そして赤い騎士の体が消えるまで空いている左手で静かに拝ませてもらった。意味が無いという人もいるだろうが構わない、これは自分の自己満足だ。赤い騎士に対しての敬意だ。たとえどんな場所でどんな世界であったとしても、敬意を払いたい相手に払って悪いと言う事はあるまい。
その後は、ゆっくりと武舞台を降りた。すると……待っていたのは同行パーティ全員からの笑顔と感謝の言葉だった。思い思いの感謝の言葉を述べた後、戦いに関する感想もいくつか出てきた。特に《偶像の魔王》に関しては大いに彼らの今日もを引いてしまっていた。だが、自分が詳しくは言えないし黙っていて欲しいという願いを口にすると、彼らも了解してくれた。
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おっと、そろそろ終了か。そして司会者の言葉通りに五十万グローが直接振り込まれた。司会者としても、あの乱入は想定外だったようで、本当に申し訳なさそうな声を出していた。
「では、皆さんは扉に。自分はこれにて失礼します」
そう口にすると、同行していたパーティからも次々とお礼の言葉ともし次あえたらまたよろしくという言葉を貰った。彼らが扉をくぐったのを見届けると、自分はこの場所から飛ばされて──戻ってきた。
「お疲れだ、今回も大変だったようだな。残り階層は十階分だ、つまりあと二回だな。何にせよ、今日はもう休んだ方が良い。疲労の色が見えるぞ」
確かに、疲れたのは事実だし今日はもう休んだ方が良いだろう。しかし、今回の戦いは何階層位の戦いだったのかな? 戦闘オンリーだったから黒の塔だと思うんだが……まあいい、クリアできたんだからそれでいい。宿屋に入ってログアウトしよう……また明日頑張ろう。赤い騎士の期待も背負った事だし、ね。
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