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二人目の騎士
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現れた騎士は、緑色のフルプレートアーマーを着た騎士だった。武器は青い騎士と同じく片手剣にカイトシールド。そのまま武舞台の上にいる魔法使いの女性プレイヤーの前に進み出ると、優雅に一礼した。
「次は私が相手となります。立場故手加減は出来ませんが……良き戦いを」
涼やかな男性の声で、そう口にした。
「こちらもあとが無いので、死に物狂いで行かせていただきます。よろしく」
対して、女性プレイヤーの方はそう返答していた。返答を聞いた緑の騎士は一度頷き、距離を取ったところで武器を構える。
『では、そろそろ良いかな? 準備が出来たら教えてくれ』
司会者の言葉に、両者が頷いた。
『両者の意思を確認、では五回戦先鋒VS次鋒戦、始め!』
司会者の言葉が終わると同時に、緑の騎士が突如右手に握った片手剣を鞘に納めて手を上げる。その行動に、魔法使いの女性プレイヤーも魔法詠唱を中断した。
「貴女が死に物狂いで来るためにも、まずはポーションを飲んで回復してください。先の戦いで消耗した分の体力と魔力は戻っていないはず。ポーションを飲む時間を与えずに相手を圧し潰して勝つのは、私の騎士としての考えに反します」
そう言う考えの相手か……もちろんこれがポーションを飲んで油断した所に強襲してくる罠の可能性もあるのだが、判断は彼女次第だ。どう出るかな?
「では、そうさせていただきます」
ふむ、提案に乗る形か。ポーションを取り出し、口に含む。もちろん騎士に対して警戒するように視線を向けながら、だ。だが、緑の騎士はそんな彼女を前にして微動だにせず、静かに待っている。本当に、ポーションを飲み終わるまで待つつもりのようだ。不意打ちなんかを仕掛けようとする意志が感じられない。
緑の騎士の前で、魔法使いの女性プレイヤーはHP回復のポーションを一つ、MP回復のポーションは二つ飲み干した。飲み干した後に一つ深い息を吐いた。
「お待たせしました。ポーションをゆっくりと飲ませていただいたおかげで体力も魔力も戻りました。では、そろそろ始めましょうか。剣を抜いてください、剣を抜く前にこちらが攻撃を仕掛けるような真似はしたくありませんので……わざわざ相手の回復を待つ貴方に対して敬意を払いたいですから」
この言葉に、緑の騎士は頷いてから、ゆっくりと片手剣を抜いて構える。
「もし、私達が別の形で出会えていたらいい同僚になれていたかもしれませんね。相手に敬意を払い、そして敬意を返す。なかなかに難しい事なのですが、貴方はそれを行った。本当に、このような形なのが惜しい所です。では、参ります」
双方が武器を構え、一瞬だけ間が開いた。次の瞬間、緑の騎士は突撃し、魔法使いの女性プレイヤーは再び岩を生み出す魔法で緑の騎士を吹き飛ばそうと激突した。緑の騎士はカイトシールドに何らかのオーラを纏わせて防御力を上げているようで、無数に向かってくる大小さまざまな岩を相手取っても確実に一歩一歩前に歩を進めている。
魔法使いの女性プレイヤー側も簡単には近づけさせないとばかりに、地面を利用して小さめの岩を跳弾させて騎士の下からの攻撃も攻撃に絡め始めた。だが、それでも緑の騎士の前進は止まらない。緑の騎士はより盾にまとったオーラをより大きく濃密にしてから前進を続ける。当然魔法使いの女性プレイヤーは後ろに下がるが……その結果、最終的に武舞台の端にまで追い詰められてしまう。
「硬いなんてものじゃないわね……この魔法でここまで乱射しているのにひるませることすら出来ないなんて」「騎士が後退するのは戦略的撤退をする時か、死ぬ時だけです。それ以外の時は前進あるのみなのですよ」
まあ、あの発言は彼の中における騎士道と言う事なのだろうが。しかし、まずいな。あの碧の騎士は全くひるまずに確実に距離を詰めている。左右に魔法使いのプレイヤーが逃げようとしても動きで牽制してそれをさせない。あのままではあと十秒もあれば片手剣が届く間合いに入る。
魔法使いの女性プレイヤーは、岩だけじゃなく各属性魔法も使って攻撃を仕掛けるが……属性魔法はどうやら先の青い騎士と同じようにほとんどが無力化されてしまっている。この騎士達は、どいつもこいつも魔法使いキラーという考えで間違いなさそうだ。そうすると、次に武舞台に上がる順番が回ってくる彼女も辛い事になりそうだ。
そして、ついに緑の騎士が片手剣の間合いに入った。盾を構えながらも、突きのモーションに入るのが見えた。魔法使いプレイヤーの彼女が対応できることを願うしかない。だが、すぐに着きが繰り出されることはなく、より間合いを緑の騎士は詰めた。確実に一撃で終わらせるためだろうか? 一撃で終わらせれば、苦痛は少ないから。
それは一瞬だった。突きが繰り出されて魔法使いの女性プレイヤーの心臓当たりに切っ先が吸い込まれた──と思わせたその刹那、緑の騎士が頭部の兜の隙間から血を吐いたのは。一方で、片手剣の突きによって心臓を貫かれたはずの魔法使いのプレイヤーはの体は……ぱっと見た所無事なようだが。
「い……ったい……何、が」
先ほどまでの力強さはなくなり、よろよろと後ろに数歩下がっていく緑の騎士。遂には膝をつくと何度もせき込み、武舞台の上にかなりの量の血を吐いた。多大なダメージが入っているようだが、いったい何があったのだ? あの一瞬で何らかの攻撃を受けたのは間違いないんだが、全く見えなかったし感じられなかった。
「ごめんなさいね、最後の切り札を使わせてもらいました……でも、私もだめ、か。反動が、やっぱり、おおきすぎ、て」
そう口にした魔法使いの女性プレイヤーは突然倒れこんだ。倒れこんだ姿からは、おびただしい血が流れだし武舞台の上を染めていく。どういうことだ? 先ほどまで無傷のように目た彼女が何で倒れて血を流している? もう見ただけでわかる、あの出血の量ではすぐにHPが尽きて死ぬ。
「み、ごと、です。自分の命を、捨ててまでの一撃は、確かに、私を、貫きました。その捨て身の技に、敬意を、表して──」
その言葉の後に、緑の騎士も武舞台の上に体を横たえた。こちらも体からおびただしい出血を流している。彼も、もう終わりだろう。それからややあって、司会者からの宣言が行われる。
『そこまで、第五回戦先鋒VS次鋒戦は両者共に力尽きた故に愛内という形で引き分けとさせてもらう。次は次鋒VS中堅となる。挑戦者の次鋒は、武舞台に上がる準備を始めて欲しい』
一体どうやってあれだけのダメージを緑の騎士に入れた? そして自分も倒れた……呪いとか呪術とかの類か? 反射だったら自分がダメージを追う事はないはず。なら、あの一瞬で受けたダメージを相手に送り込んだ? 多分そう言う事なんだろうが、彼女自身も力尽きた事から相当なリスクがあって使い勝手は悪い事だけは分かる。
まさに最後の切り札か……相手も倒せるが自分も死ぬというリスクもあるから、何が何でも道ずれにしたいという状況下でのみ使えるという限定的すぎるが故に強力な最終手段。
「何とか、二人落としました。後はお願い」
復活した魔法使いの女性プレイヤーの言葉に頷きながら、次鋒の魔法使いの女性が武舞台に上がる。少し復活した彼女の様子を見伺うが、あの様子には見覚えというか体に覚えがある。自分が過去にやった特殊な技を使った後に食らった身体の弱体化だ。恐らく最大HPやMPといった主要ステータス全般にマイナスの強烈なデバフがかかっているのだろう。
「お疲れ、あれまで使ったから相当辛いはずだろ? ゆっくり休んでいてくれ」
向こうの大太刀使いの男性プレイヤーの言葉に、彼女は頷いている。やっぱり、そう言う類の技か。連発できないようになってるのは当然だよな……その強さ故に。
「うん、でもゴーレム戦ではみっともない姿を見せちゃったから。これぐらいはしないと、ね」
疲れた顔に笑みを浮かべる彼女。確かに第五戦の魔法が通じ難い相手を二人落としたのだから十分すぎる仕事をしたと言っても間違いないだろう。後はゆっくり休んでいて欲しい。さて、まだ騎士は後三人いる。次は何の騎士が来るのだろうか。
「次は私が相手となります。立場故手加減は出来ませんが……良き戦いを」
涼やかな男性の声で、そう口にした。
「こちらもあとが無いので、死に物狂いで行かせていただきます。よろしく」
対して、女性プレイヤーの方はそう返答していた。返答を聞いた緑の騎士は一度頷き、距離を取ったところで武器を構える。
『では、そろそろ良いかな? 準備が出来たら教えてくれ』
司会者の言葉に、両者が頷いた。
『両者の意思を確認、では五回戦先鋒VS次鋒戦、始め!』
司会者の言葉が終わると同時に、緑の騎士が突如右手に握った片手剣を鞘に納めて手を上げる。その行動に、魔法使いの女性プレイヤーも魔法詠唱を中断した。
「貴女が死に物狂いで来るためにも、まずはポーションを飲んで回復してください。先の戦いで消耗した分の体力と魔力は戻っていないはず。ポーションを飲む時間を与えずに相手を圧し潰して勝つのは、私の騎士としての考えに反します」
そう言う考えの相手か……もちろんこれがポーションを飲んで油断した所に強襲してくる罠の可能性もあるのだが、判断は彼女次第だ。どう出るかな?
「では、そうさせていただきます」
ふむ、提案に乗る形か。ポーションを取り出し、口に含む。もちろん騎士に対して警戒するように視線を向けながら、だ。だが、緑の騎士はそんな彼女を前にして微動だにせず、静かに待っている。本当に、ポーションを飲み終わるまで待つつもりのようだ。不意打ちなんかを仕掛けようとする意志が感じられない。
緑の騎士の前で、魔法使いの女性プレイヤーはHP回復のポーションを一つ、MP回復のポーションは二つ飲み干した。飲み干した後に一つ深い息を吐いた。
「お待たせしました。ポーションをゆっくりと飲ませていただいたおかげで体力も魔力も戻りました。では、そろそろ始めましょうか。剣を抜いてください、剣を抜く前にこちらが攻撃を仕掛けるような真似はしたくありませんので……わざわざ相手の回復を待つ貴方に対して敬意を払いたいですから」
この言葉に、緑の騎士は頷いてから、ゆっくりと片手剣を抜いて構える。
「もし、私達が別の形で出会えていたらいい同僚になれていたかもしれませんね。相手に敬意を払い、そして敬意を返す。なかなかに難しい事なのですが、貴方はそれを行った。本当に、このような形なのが惜しい所です。では、参ります」
双方が武器を構え、一瞬だけ間が開いた。次の瞬間、緑の騎士は突撃し、魔法使いの女性プレイヤーは再び岩を生み出す魔法で緑の騎士を吹き飛ばそうと激突した。緑の騎士はカイトシールドに何らかのオーラを纏わせて防御力を上げているようで、無数に向かってくる大小さまざまな岩を相手取っても確実に一歩一歩前に歩を進めている。
魔法使いの女性プレイヤー側も簡単には近づけさせないとばかりに、地面を利用して小さめの岩を跳弾させて騎士の下からの攻撃も攻撃に絡め始めた。だが、それでも緑の騎士の前進は止まらない。緑の騎士はより盾にまとったオーラをより大きく濃密にしてから前進を続ける。当然魔法使いの女性プレイヤーは後ろに下がるが……その結果、最終的に武舞台の端にまで追い詰められてしまう。
「硬いなんてものじゃないわね……この魔法でここまで乱射しているのにひるませることすら出来ないなんて」「騎士が後退するのは戦略的撤退をする時か、死ぬ時だけです。それ以外の時は前進あるのみなのですよ」
まあ、あの発言は彼の中における騎士道と言う事なのだろうが。しかし、まずいな。あの碧の騎士は全くひるまずに確実に距離を詰めている。左右に魔法使いのプレイヤーが逃げようとしても動きで牽制してそれをさせない。あのままではあと十秒もあれば片手剣が届く間合いに入る。
魔法使いの女性プレイヤーは、岩だけじゃなく各属性魔法も使って攻撃を仕掛けるが……属性魔法はどうやら先の青い騎士と同じようにほとんどが無力化されてしまっている。この騎士達は、どいつもこいつも魔法使いキラーという考えで間違いなさそうだ。そうすると、次に武舞台に上がる順番が回ってくる彼女も辛い事になりそうだ。
そして、ついに緑の騎士が片手剣の間合いに入った。盾を構えながらも、突きのモーションに入るのが見えた。魔法使いプレイヤーの彼女が対応できることを願うしかない。だが、すぐに着きが繰り出されることはなく、より間合いを緑の騎士は詰めた。確実に一撃で終わらせるためだろうか? 一撃で終わらせれば、苦痛は少ないから。
それは一瞬だった。突きが繰り出されて魔法使いの女性プレイヤーの心臓当たりに切っ先が吸い込まれた──と思わせたその刹那、緑の騎士が頭部の兜の隙間から血を吐いたのは。一方で、片手剣の突きによって心臓を貫かれたはずの魔法使いのプレイヤーはの体は……ぱっと見た所無事なようだが。
「い……ったい……何、が」
先ほどまでの力強さはなくなり、よろよろと後ろに数歩下がっていく緑の騎士。遂には膝をつくと何度もせき込み、武舞台の上にかなりの量の血を吐いた。多大なダメージが入っているようだが、いったい何があったのだ? あの一瞬で何らかの攻撃を受けたのは間違いないんだが、全く見えなかったし感じられなかった。
「ごめんなさいね、最後の切り札を使わせてもらいました……でも、私もだめ、か。反動が、やっぱり、おおきすぎ、て」
そう口にした魔法使いの女性プレイヤーは突然倒れこんだ。倒れこんだ姿からは、おびただしい血が流れだし武舞台の上を染めていく。どういうことだ? 先ほどまで無傷のように目た彼女が何で倒れて血を流している? もう見ただけでわかる、あの出血の量ではすぐにHPが尽きて死ぬ。
「み、ごと、です。自分の命を、捨ててまでの一撃は、確かに、私を、貫きました。その捨て身の技に、敬意を、表して──」
その言葉の後に、緑の騎士も武舞台の上に体を横たえた。こちらも体からおびただしい出血を流している。彼も、もう終わりだろう。それからややあって、司会者からの宣言が行われる。
『そこまで、第五回戦先鋒VS次鋒戦は両者共に力尽きた故に愛内という形で引き分けとさせてもらう。次は次鋒VS中堅となる。挑戦者の次鋒は、武舞台に上がる準備を始めて欲しい』
一体どうやってあれだけのダメージを緑の騎士に入れた? そして自分も倒れた……呪いとか呪術とかの類か? 反射だったら自分がダメージを追う事はないはず。なら、あの一瞬で受けたダメージを相手に送り込んだ? 多分そう言う事なんだろうが、彼女自身も力尽きた事から相当なリスクがあって使い勝手は悪い事だけは分かる。
まさに最後の切り札か……相手も倒せるが自分も死ぬというリスクもあるから、何が何でも道ずれにしたいという状況下でのみ使えるという限定的すぎるが故に強力な最終手段。
「何とか、二人落としました。後はお願い」
復活した魔法使いの女性プレイヤーの言葉に頷きながら、次鋒の魔法使いの女性が武舞台に上がる。少し復活した彼女の様子を見伺うが、あの様子には見覚えというか体に覚えがある。自分が過去にやった特殊な技を使った後に食らった身体の弱体化だ。恐らく最大HPやMPといった主要ステータス全般にマイナスの強烈なデバフがかかっているのだろう。
「お疲れ、あれまで使ったから相当辛いはずだろ? ゆっくり休んでいてくれ」
向こうの大太刀使いの男性プレイヤーの言葉に、彼女は頷いている。やっぱり、そう言う類の技か。連発できないようになってるのは当然だよな……その強さ故に。
「うん、でもゴーレム戦ではみっともない姿を見せちゃったから。これぐらいはしないと、ね」
疲れた顔に笑みを浮かべる彼女。確かに第五戦の魔法が通じ難い相手を二人落としたのだから十分すぎる仕事をしたと言っても間違いないだろう。後はゆっくり休んでいて欲しい。さて、まだ騎士は後三人いる。次は何の騎士が来るのだろうか。
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