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連載
ミノタウロス戦と、タンカーの過去
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最初の一手として切り付け、命中させたわけだが……予想以上の手ごたえを感じた。かなりいい感じに攻撃が入ったようだ。当たった場所はミノタウロスの左腕、肘の少し上あたり。ミノタウロスは片手斧から手を離し、距離を取った。もちろん、一呼吸置く余裕は与える訳もない。すかさず矢を放つ。
矢は回避されるが、その行動だけで左腕からの出血が周囲に飛び散る。もしかすると、アームブレイクを引き起こす事に成功していたのかもしれない。現にミノタウロスは、左腕をだらんと下げているし、斧を取り返しに来ようという気配を見せない。もちろんそれらの行動がブラフの可能性も十分にあるので、決めつけるような真似はしないが。
次にレガリオンをソード・モードからスネーク・モードに切り替えて連撃を仕掛ける。急に間合いが変わったことに対して、ミノタウロスの対応が追い付いていないのか次々と浅いが複数の傷がミノタウロスの肌に付いていく。扇風機の様に刃を回転させるようにレガリオンを操り、更に追い込んでいく。
近接戦は分が悪いとみたのか、ミノタウロスは大きくバックステップしたのちに右手の斧を全力で投擲してきた。その斧を絡めとるようにレガリオンの刃で捕まえ、投げ返す。が、ミノタウロスは自分の獲物の事ならよく知っているとばかりに軽々とキャッチした。しかし、その表情は焦りが浮かび始めていた。
近接戦はレガリオンの変幻自在の攻撃で分が悪い。かといって投擲も防がれる。空にもっと距離を取れば当然矢が飛んでくる。どうすればいい? みたいに考えているのかもしれない。が、自分はその思考時間を悠々と待ってあげるような猛者じゃない。ミノタウロスの左腕の出血がもっとひどくなるように更に追い込むのみ。
左手を特にしつこく狙うように心がけて、複数の矢をミノタウロスへと射かける。ほとんど回避されるが、徐々に動きが悪くなってきているのが分かる。ミノタウロスの左腕出来ている傷口に追加で二本の矢が直撃したこともあって、ますます左腕の出血が激しくなっている。そろそろ、向こうが勝負に来る頃合いか。これ以上の体力を出血で失えば、仕掛ける事すら難しくなってくるはずだ。
(何より、目が死んでいない。何が何でも勝ってやる、そう思わせるだけの気迫もある。油断など、できようはずがない)
矢を放ちつつ、警戒心を高める。いつ来る? いつ仕掛けて来る? どんな動きも見逃してはいけない、相手の全体像を見ながら最大限に注意を払え。必殺の攻撃は、当たれば文字通り必殺の心構えで放たれるものだから──来た!
(右手に持った片手斧が、プレイヤーサイズで考えるなら両手剣のサイズに変わった。あれも魔剣の一種か。そして、闘気を高めている。ならば、迎え撃つのみ)
自分も矢を放つのを止め、いつ相手が突撃してきてもいい様に集中する。それからたった時間はたぶん数秒ぐらいだろう、だが、自分にとって──ミノタウロスにとっても多分そうだと思う──長い時間が過ぎた後、ミノタウロスは右手一本で剣と化した元片手斧……片手剣を肩に背負う形で構えた後に、今までの中で一番のスピードで突撃してきた。
(集中!)
こちらも砂龍師匠から教わった明鏡止水の境地に入り、相手の必殺の一撃をカウンターすべく武器を構えてそのタイミングを待つ。ミノタウロスが剣を振るまであと三歩、二歩、一歩……今! 恐らく、外から見ている人達にとっては一瞬の交差。だが、やっている自分とミノタウロスにとっては違う。
自分も、そしてミノタウロスも全力で剣を振るったはずだ。自分がレガリオンを左下から右上に振り上げ、ミノタウロスは右上から左下へと振り下ろした。その結果は……
(手ごたえ十分。芯をとらえた感じがした)
そう感じた直後、後ろで何かが倒れる音がした。この場合、該当するのはミノタウロスしかいない。ゆっくり振り返ると、うつ伏せに倒れたまま闘技場を血で染めていくミノタウロスの姿がそこにはあった。その血の寮から、先ほどの自分が与えた攻撃によって致命傷を負った事はもう言うまでもないだろう。
「介錯は必要か?」「──オウゥ」
近寄ってこれ以上苦しめないように介錯をしようか、という此方の問いかけにミノタウロスはやってくれ、という感じの声を出した。なので、自分はレガリオンを振るってミノタウロスの首を刎ねて終わりにした。ミノタウロスの体が消えて決着がつく。
『そこまで! 副将戦は挑戦者の勝利だ! 続行するか? それとも交代するか?』
ちらりと大将である大太刀を背負った女性プレイヤーを見ると、私が出る! という意思を伝えるジェスチャーをしていたので交代を選択した。これで大将同士の戦いとなり、勝てば四回戦。負ければ最初からとなる。武舞台を降りてほっと息を吐くとタンカー役の男性プレイヤーに出迎えられた。
「見事な勝利だった。それに不甲斐ない負け方をした俺の分も打ち消してもらった。本当に感謝する」
自分は頷いた後に、武舞台を見ながらこう口にした。
「後は、大将の彼女が勝ってくれることを願うだけですね。それと、中堅戦はあまりにも相性の差が出てしまっただけです。貴方はものすごく頑張ったんです、不甲斐ないなんてことは絶対にないですよ」
世辞ではなくこれは本音だ。あのような状態になるとさっさとさじを投げて諦めるプレイヤーが多い中、彼は最後まで勝つために抗い続けた。その彼の戦い方に、不甲斐ないなんて言葉を吐けるはずがない。
「そう言ってもらえると助かる。以前に組んでいた他のパーティメンバーからは、倒れると情けないだの仕事放棄してんじゃねえなどの声を投げつけられたこともあってな……」
あちゃぁ、それは辛いな。というか、タンクが倒れるってのはよっぽどふざけたプレイングをしていない限りは周囲の方に問題があるんじゃないのか? そして、彼の戦い方や言動からは、そう言ったいい加減な雰囲気は感じられない。ならば、問題は彼にあるんじゃなくって当時の周囲にあったんじゃないだろうか。
「今のパーティに拾ってもらえてからは、そう言う事も無いんだが……久々に、こんな大事な時に負けてしまったからな。どうもその時の記憶がぶり返してきてしまったらしい……」
辛いなぁ。彼は真面目、いや真面目過ぎるんだろう。だから、色々な事を貯めこんでしまいやすい。そしていつの間にか、本人が気が付かないうちに超えちゃいけないものを越えてぶっつりと行くのだ。
「助っ人の彼の言う通りだろう。お前は頑張った、あそこまで無茶をしてまで必死に戦った。自分を卑下することはない、たまたま相手との相性が凄まじく悪かっただけの話なんだ」
ここで彼のパーティメンバーの一人である大太刀を背負った男性プレイヤーが会話に入ってきた。そして、武舞台の上ではこれから大将戦が始まろうとしている。
「あのお前の戦いぶりを見て、サボってるだとかいい加減にやってるなんて言う奴がいるなら、俺がぶっ飛ばす。あれだけ勝利に向かって文字通りボロボロになってなお食らいついたお前の意志の強さは、俺達にきちんと伝わった。だから、胸を張っていろ。過去の連中は、そんなお前の頑張りを全く理解できない間抜け共だったのだからな」
どうやら、彼はタンカーの男性プレイヤーと前のパーティであった事をある程度知っている様だ。多分無自覚にやっているんだろうが、右手を力いっぱい握りこんでいる。それだけでもタンカー役の男性がどういう扱いをされていたのかは想像に難くない。そんな殺気交じりのこことは違って、武舞台の上は大太刀を使う女性プレイヤーが終始優位に立って、最後のミノタウロスとの戦いを進めている。
「今戦っているあいつだって俺と同じことを言うだろうよ。繰り返すが、助っ人の彼の言う通りたまたま相性が悪すぎただけなんだよ。タンカーは盾となる事が最優先だからな、どうしても火力がやや劣るのは仕方がない。そんなお前に、おそらく一定ダメージ以下を無効化するスキル持ちの相手をぶつけられたんだ。運が悪いにも程があるってものだ」
全く持って同意見である。自分の言いたいことそのものである。グラッドなんかの例外を除いて、普通タンカーは火力よりも防御能力を最優先するのが基本だ。耐えて護るのか、自分に攻撃を引き寄せて回避して護るのかの違いこそあれ、防御能力を最優先にし、死なないようにするのがタンカーである。
タンカーが倒れる事は、そのままパーティの崩壊につながる事もよくある事である。これはMMORPGの経験者なら分かる事だろう。むしろ体験したことでわからされたという人もそれなりに居るはずである。他の職業の火力だとか、射程距離だとか、回復能力だとか……そう言う部分を防御に振ったのがタンカーという立ち位置のプレイヤーなのだ。
常に例外は居るが、それは今回は考慮しない。キリが無いから……っと、武舞台の上は、そろそろ決着がつきそうだ。どうやらミノタウロス側の大将は、彼の場合とは逆に大太刀の彼女にとって御しやすい直線的なパワータイプだったようだ。それをするすると躱してカウンター攻撃を取りまくっているようで、ミノタウロス側が一方的に血まみれになっていた。
「だからあんまり気を落とすな。俺達はパーティなんだから、協力し合うのが当たり前だ。皆が出来る事を最大限やればいいって事を忘れないでくれよ」「そう、だな。そうだったな」
どうやら、タンカーの男性プレイヤーも落ち込むのは終わりにしたようだ。いや、よかったよかった。非が無いのに落ち込んだままってのはかわいそうすぎるからね。武舞台の上の戦いもちょうど終わったようだ、これで四回戦に自分達は進出できるわけだ。今回控えに回るのは次鋒戦に戦ったあの女性魔法使いプレイヤーだろうから……自分はどこに配置されるのな。
矢は回避されるが、その行動だけで左腕からの出血が周囲に飛び散る。もしかすると、アームブレイクを引き起こす事に成功していたのかもしれない。現にミノタウロスは、左腕をだらんと下げているし、斧を取り返しに来ようという気配を見せない。もちろんそれらの行動がブラフの可能性も十分にあるので、決めつけるような真似はしないが。
次にレガリオンをソード・モードからスネーク・モードに切り替えて連撃を仕掛ける。急に間合いが変わったことに対して、ミノタウロスの対応が追い付いていないのか次々と浅いが複数の傷がミノタウロスの肌に付いていく。扇風機の様に刃を回転させるようにレガリオンを操り、更に追い込んでいく。
近接戦は分が悪いとみたのか、ミノタウロスは大きくバックステップしたのちに右手の斧を全力で投擲してきた。その斧を絡めとるようにレガリオンの刃で捕まえ、投げ返す。が、ミノタウロスは自分の獲物の事ならよく知っているとばかりに軽々とキャッチした。しかし、その表情は焦りが浮かび始めていた。
近接戦はレガリオンの変幻自在の攻撃で分が悪い。かといって投擲も防がれる。空にもっと距離を取れば当然矢が飛んでくる。どうすればいい? みたいに考えているのかもしれない。が、自分はその思考時間を悠々と待ってあげるような猛者じゃない。ミノタウロスの左腕の出血がもっとひどくなるように更に追い込むのみ。
左手を特にしつこく狙うように心がけて、複数の矢をミノタウロスへと射かける。ほとんど回避されるが、徐々に動きが悪くなってきているのが分かる。ミノタウロスの左腕出来ている傷口に追加で二本の矢が直撃したこともあって、ますます左腕の出血が激しくなっている。そろそろ、向こうが勝負に来る頃合いか。これ以上の体力を出血で失えば、仕掛ける事すら難しくなってくるはずだ。
(何より、目が死んでいない。何が何でも勝ってやる、そう思わせるだけの気迫もある。油断など、できようはずがない)
矢を放ちつつ、警戒心を高める。いつ来る? いつ仕掛けて来る? どんな動きも見逃してはいけない、相手の全体像を見ながら最大限に注意を払え。必殺の攻撃は、当たれば文字通り必殺の心構えで放たれるものだから──来た!
(右手に持った片手斧が、プレイヤーサイズで考えるなら両手剣のサイズに変わった。あれも魔剣の一種か。そして、闘気を高めている。ならば、迎え撃つのみ)
自分も矢を放つのを止め、いつ相手が突撃してきてもいい様に集中する。それからたった時間はたぶん数秒ぐらいだろう、だが、自分にとって──ミノタウロスにとっても多分そうだと思う──長い時間が過ぎた後、ミノタウロスは右手一本で剣と化した元片手斧……片手剣を肩に背負う形で構えた後に、今までの中で一番のスピードで突撃してきた。
(集中!)
こちらも砂龍師匠から教わった明鏡止水の境地に入り、相手の必殺の一撃をカウンターすべく武器を構えてそのタイミングを待つ。ミノタウロスが剣を振るまであと三歩、二歩、一歩……今! 恐らく、外から見ている人達にとっては一瞬の交差。だが、やっている自分とミノタウロスにとっては違う。
自分も、そしてミノタウロスも全力で剣を振るったはずだ。自分がレガリオンを左下から右上に振り上げ、ミノタウロスは右上から左下へと振り下ろした。その結果は……
(手ごたえ十分。芯をとらえた感じがした)
そう感じた直後、後ろで何かが倒れる音がした。この場合、該当するのはミノタウロスしかいない。ゆっくり振り返ると、うつ伏せに倒れたまま闘技場を血で染めていくミノタウロスの姿がそこにはあった。その血の寮から、先ほどの自分が与えた攻撃によって致命傷を負った事はもう言うまでもないだろう。
「介錯は必要か?」「──オウゥ」
近寄ってこれ以上苦しめないように介錯をしようか、という此方の問いかけにミノタウロスはやってくれ、という感じの声を出した。なので、自分はレガリオンを振るってミノタウロスの首を刎ねて終わりにした。ミノタウロスの体が消えて決着がつく。
『そこまで! 副将戦は挑戦者の勝利だ! 続行するか? それとも交代するか?』
ちらりと大将である大太刀を背負った女性プレイヤーを見ると、私が出る! という意思を伝えるジェスチャーをしていたので交代を選択した。これで大将同士の戦いとなり、勝てば四回戦。負ければ最初からとなる。武舞台を降りてほっと息を吐くとタンカー役の男性プレイヤーに出迎えられた。
「見事な勝利だった。それに不甲斐ない負け方をした俺の分も打ち消してもらった。本当に感謝する」
自分は頷いた後に、武舞台を見ながらこう口にした。
「後は、大将の彼女が勝ってくれることを願うだけですね。それと、中堅戦はあまりにも相性の差が出てしまっただけです。貴方はものすごく頑張ったんです、不甲斐ないなんてことは絶対にないですよ」
世辞ではなくこれは本音だ。あのような状態になるとさっさとさじを投げて諦めるプレイヤーが多い中、彼は最後まで勝つために抗い続けた。その彼の戦い方に、不甲斐ないなんて言葉を吐けるはずがない。
「そう言ってもらえると助かる。以前に組んでいた他のパーティメンバーからは、倒れると情けないだの仕事放棄してんじゃねえなどの声を投げつけられたこともあってな……」
あちゃぁ、それは辛いな。というか、タンクが倒れるってのはよっぽどふざけたプレイングをしていない限りは周囲の方に問題があるんじゃないのか? そして、彼の戦い方や言動からは、そう言ったいい加減な雰囲気は感じられない。ならば、問題は彼にあるんじゃなくって当時の周囲にあったんじゃないだろうか。
「今のパーティに拾ってもらえてからは、そう言う事も無いんだが……久々に、こんな大事な時に負けてしまったからな。どうもその時の記憶がぶり返してきてしまったらしい……」
辛いなぁ。彼は真面目、いや真面目過ぎるんだろう。だから、色々な事を貯めこんでしまいやすい。そしていつの間にか、本人が気が付かないうちに超えちゃいけないものを越えてぶっつりと行くのだ。
「助っ人の彼の言う通りだろう。お前は頑張った、あそこまで無茶をしてまで必死に戦った。自分を卑下することはない、たまたま相手との相性が凄まじく悪かっただけの話なんだ」
ここで彼のパーティメンバーの一人である大太刀を背負った男性プレイヤーが会話に入ってきた。そして、武舞台の上ではこれから大将戦が始まろうとしている。
「あのお前の戦いぶりを見て、サボってるだとかいい加減にやってるなんて言う奴がいるなら、俺がぶっ飛ばす。あれだけ勝利に向かって文字通りボロボロになってなお食らいついたお前の意志の強さは、俺達にきちんと伝わった。だから、胸を張っていろ。過去の連中は、そんなお前の頑張りを全く理解できない間抜け共だったのだからな」
どうやら、彼はタンカーの男性プレイヤーと前のパーティであった事をある程度知っている様だ。多分無自覚にやっているんだろうが、右手を力いっぱい握りこんでいる。それだけでもタンカー役の男性がどういう扱いをされていたのかは想像に難くない。そんな殺気交じりのこことは違って、武舞台の上は大太刀を使う女性プレイヤーが終始優位に立って、最後のミノタウロスとの戦いを進めている。
「今戦っているあいつだって俺と同じことを言うだろうよ。繰り返すが、助っ人の彼の言う通りたまたま相性が悪すぎただけなんだよ。タンカーは盾となる事が最優先だからな、どうしても火力がやや劣るのは仕方がない。そんなお前に、おそらく一定ダメージ以下を無効化するスキル持ちの相手をぶつけられたんだ。運が悪いにも程があるってものだ」
全く持って同意見である。自分の言いたいことそのものである。グラッドなんかの例外を除いて、普通タンカーは火力よりも防御能力を最優先するのが基本だ。耐えて護るのか、自分に攻撃を引き寄せて回避して護るのかの違いこそあれ、防御能力を最優先にし、死なないようにするのがタンカーである。
タンカーが倒れる事は、そのままパーティの崩壊につながる事もよくある事である。これはMMORPGの経験者なら分かる事だろう。むしろ体験したことでわからされたという人もそれなりに居るはずである。他の職業の火力だとか、射程距離だとか、回復能力だとか……そう言う部分を防御に振ったのがタンカーという立ち位置のプレイヤーなのだ。
常に例外は居るが、それは今回は考慮しない。キリが無いから……っと、武舞台の上は、そろそろ決着がつきそうだ。どうやらミノタウロス側の大将は、彼の場合とは逆に大太刀の彼女にとって御しやすい直線的なパワータイプだったようだ。それをするすると躱してカウンター攻撃を取りまくっているようで、ミノタウロス側が一方的に血まみれになっていた。
「だからあんまり気を落とすな。俺達はパーティなんだから、協力し合うのが当たり前だ。皆が出来る事を最大限やればいいって事を忘れないでくれよ」「そう、だな。そうだったな」
どうやら、タンカーの男性プレイヤーも落ち込むのは終わりにしたようだ。いや、よかったよかった。非が無いのに落ち込んだままってのはかわいそうすぎるからね。武舞台の上の戦いもちょうど終わったようだ、これで四回戦に自分達は進出できるわけだ。今回控えに回るのは次鋒戦に戦ったあの女性魔法使いプレイヤーだろうから……自分はどこに配置されるのな。
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