508 / 748
連載
静寂ってさ、時々怖い時あるよね
しおりを挟む
しばしの休息を終えて、回復したことを確認したのちに再び前進を始めたが……妙だな。モンスターの反応が突然完全に消えた。これ、伝えておいた方が良いだろう。
「──と言う訳で、モンスターの反応が完全に消失しました。あからさまにおかしいので、前もって報告を」
自分の報告に、同行パーティの表情が一気に真剣な物へと変わった。どうやら、この状況に心当たりがあるようだ。少し後に、口を開いたのはタンカーの女性プレイヤー。
「そうなると、あいつが来るか……説明する、以前に一度途中からモンスターに一度も出会わなくなることがあった。妙だなと思いつつ警戒しながら進んだところ、扉の前に奴がいたのだ。三つの首を持ち、どの首もブレスや各種魔法を使い、こちらを純粋な力で打ち倒そうとする奴が。つまり、この領域のボスモンスターだな」
なるほど、ボスが来る前の前兆と言う訳か。嵐の前の静けさを物理的に表現してみた、とかそんな所なのだろうか? モンスターがきれいに周辺からいなくなったこの状況は。
「奴はかなり手ごわい上に、三つの首に対してどの攻撃が通じるかは攻撃を仕掛けてみないと分からん。ただ、近接武器が効く首、弓矢、投擲などが効く首、魔法が効く首とはっきり分れている事だけは前回戦って分かっている。素早くどの首にどれが効くかを見破る事が最初にすべきこととなる」
なるほど、特定の攻撃じゃないと有効打を与えられないパターンか。ボスにある特殊なアーマー持ちという認識で良いだろう。
「私は奴にぎりぎりまで近づき、ターゲットを取る事とブレスを吐かれた時の盾となる役目を担う。奴がブレスを吐くために口元にエネルギーを集中してきたら、攻撃を止めてすぐさま私の後ろ辺りに集まって欲しい。集中している時こそ攻撃のチャンスだと思うかもしれないが、攻撃を加えてしまうとブレスのチャージ速度が速まる上に威力まで上がってしまう事が分かっている。前回はそれでパーティが崩壊した」
特定の動作時には、受けたダメージを攻撃に上乗せできる能力もある訳か。しかも、チャージしている時って、その場所に攻撃を加えて中断させることが正しいというパターンも多い。それを逆手に取った仕様という物か。嫌らしい。
「どうやってもブレスの中断は出来ねえと見ていいぜ。とにかくボスがブレスを吐こうとしてきたら、攻撃を止めて彼女の後ろに隠れてくれ。ブレスの攻撃力を高めなければ、ダメージを極限まで抑えることが出来る腕を持っているから信用していい」
ここで、短弓使いの男性プレイヤーから補足も入る。そうなると、彼女が倒れたらその時点で積みだな。タンカーの彼女の体力には最大限に気を使わなければならないだろう。
「それと、奴が使ってくる魔法は全属性だ。もし、軽減が難しい属性があったら言ってくれ。その属性に対する防御力を高めるアーツを用いて支援させてもらう」
都のタンカーの女性プレイヤーからの申し出があったが、魔法様から貰ったマントの前に、不得意などあるはずもない。なので大丈夫です、問題ありませんと返答しておく。
「そうか? それならばよいが……全ての属性に対する抵抗力を得るためには、クロースを装備する魔法使い系以外はかなり装備に気を使わなければならないはずだ。相当な努力を払ったか、相当な剛運に恵まれたか、もしくは──凄まじく苦しい道を歩んで、見事到達した先にある報酬を掴んだか、のどれかなのだろうな」
全ては魔王様から貰ったマントのおかげなんだけどね。他の装備も魔法に対する抵抗や属性に対する抵抗を備えている物があるが、一番属性ないし魔法に対する防御力を備えているのはマントだ。このマントは運もあったが、かつて魔王領で化け物になる可能性を知ったうえでなお一歩を踏み出したあの時の決断力がもたらした物だと言えるだろう。
「そうだ、もちろん攻撃として噛みついてきたり頭突きをしてくることはもちろん、こちらを丸呑みしようとすることがある。丸呑みされた場合は、素早く体内のどこでもいいから攻撃を繰り返すと吐き出されて戻ってこれる。のんびりしていると、体内で溶かされて死亡するからな?」
嫌そうな表情を浮かべつつ、物理的な攻撃についても教えてくれた。丸呑みは嫌だなぁ……とはいえ飲まれたら即座にアウトじゃないだけまだましと考えよう。むしろわざと丸呑みされて、腹の中に強化オイルとかですポーションをばらまいてやるというのもありかもしれない。その辺も状況次第では仕掛けてみる価値が出てくるかもしれないから、いざという時の選択肢として覚えておこう。
「あと一つ、説明が抜けている。奴は直接攻撃を成功させると、低確率ながらその戦闘中に限りランダムでメインにセットしているスキルレベルを一から四ダウンさせるという恐ろしいスキルを持っている。このスキルによりこちらのスキルレベルがダウンしてしまうと、特定のスキルレベルで使えるアーツが使えなくなってしまう」
ここで、二杖流の男性プレイヤーから更なる説明が入った。うっわあ、ここに来てついにドレインスキル持ちを追加してきたか。あくまで戦闘中のみで終了後には戻るんだろうが。
「分かりやすいのはスキルレベル五〇や九九で覚えられるアーツだな。これらは一でも下げられて四九や九八にされると発動が出来なくなる。それだけではなく、発動しようとして失敗すると体が強制的に硬直させられる。時間にして大体五秒ぐらいか……戦闘においては、十分、致命傷を喰らう可能性がある時間だ。忘れないでくれ」
レベルダウンによるスキル封じは予想できたが、硬直まで追加するところに殺意が溢れている。五秒は十分に相手を殺せる時間だ。首を刎ねる……モンスターとしては首だけを食いちぎるという表現の方が正しいか。とにかく、その手の即死攻撃をやすやすと通せる時間である。
「何というか、すさまじくえぐいですね。正直、黒の塔に出てくるような相手では?」
正直、白の塔に出てくる相手としては強すぎる相手ではないだろうか? ブレスの中断無効、全属性魔法使用、ドレイン持ち、即死にかなり近い攻撃持ちと、一瞬でパーティを崩壊させることが出来る能力をこれでもかというぐらいに積んでいる。
「ああ、それは俺達も思った。それでも、避ける事は出来ない。倒すしかないんだ。それに、今回はこれだけの情報がある。前回は勝てなかったが、情報を引き出すためと考えれば無駄じゃあなかった。更に援軍としてお前さんもいる。十分に勝機はあるさ」
と、金の杖を持った魔法使い男性プレイヤーに肩を軽くたたかれる。その期待に応えられるだけの活躍をできると良いのだが……こればかりはやってみなければなんともいえない事だから。
「敵の反応はまだないのね?」「ええ、まだ何の反応もありません。街中でもないというのにここまで反応が一切ないというのは、かなり不気味ですね……」
大剣使いの女性プレイヤーからの確認に、自分は返答。〈危険察知〉にはまだ何の反応も上がってこない。ボスはもう少し先で待ち構えているのだろう。
「なら進むしかないだろう。どうせ今回も、我々を扉の一つ前の島で待ち構えているのだろうさ。だから今は、ほどほどに緊張を解いておくんだ。奴との戦闘が始まる前に、少しでも精神を休めておいた方が良い」
と、タンカーの女性プレイヤーは口にした。しかし、それってなかなか難しい事なのですが……と、言王とした所で、自分の左右の肩が掴まれた。掴んだのは、左肩が短弓使いの男性プレイヤーで、右肩がニンジャさんだった。二人は無言で、首を振っている。ああ、なるほどね。この手の話に反論しても意味はないと。
(分かりました、何も言いません)(無茶ぶりして済まないでござる、しかし彼女はどこかの道場の師範代らしいので、やれちゃうのが困るところなのでござる)
自分の小声に、ニンジャさんからそんな返答が。ウーム、それにしてもまた道場……そりゃまあ、日本各地にはまだそれなりにあるからそういう人が複数いてもおかしくはないが。
(ただ、高所恐怖症という弱点はあるんだがな。だが、それをからかったりするなよ。一度ニンジャがやらかして、酷い事になっていたからな)
こちらは短弓使いの男性プレイヤー。目がちょっと遠い所を見ているんですが……ま、他者の弱点をからかうのはダメだよ。そう言う事をしちゃったら、お仕置きされても文句は言えない。
(了解です、心得ておきます)
自分の返答に、両者ともに深く何度もうなずいていた。そんな自分たち三人を怪訝そうに見ていたのが大剣持ちの女性プレイヤー。悪口を言い合っている訳ではないので、そんな疑うような視線を送らないで欲しいな。一部の人にはご褒美かもしれないが、自分はちょっと。そんな交流? を行いながら進むこと数分、ついに反応が。
「反応がありました、強い反応が三つ。恐らくこの三つは首の事かと」「こっちも反応があった。間違いない、今回も奴が立ちふさがっている」
自分と短弓使いの男性プレイヤーはほぼ同時に声を上げた。一度接敵経験がある短弓弓使いの男性プレイヤーは、相手の正体が分かる。戦うべきボスは、情報通りと言う事で確定した。
「よし、では向かおうか。前回のリベンジマッチだ」「「「「「おう!」」」」」
同行パーティが、気合を入れて前進していく。自分は心の中で気合を入れるに留め、彼等の邪魔をすることは控えた。さて、いよいよボスか。張り切っていってみよう。
「──と言う訳で、モンスターの反応が完全に消失しました。あからさまにおかしいので、前もって報告を」
自分の報告に、同行パーティの表情が一気に真剣な物へと変わった。どうやら、この状況に心当たりがあるようだ。少し後に、口を開いたのはタンカーの女性プレイヤー。
「そうなると、あいつが来るか……説明する、以前に一度途中からモンスターに一度も出会わなくなることがあった。妙だなと思いつつ警戒しながら進んだところ、扉の前に奴がいたのだ。三つの首を持ち、どの首もブレスや各種魔法を使い、こちらを純粋な力で打ち倒そうとする奴が。つまり、この領域のボスモンスターだな」
なるほど、ボスが来る前の前兆と言う訳か。嵐の前の静けさを物理的に表現してみた、とかそんな所なのだろうか? モンスターがきれいに周辺からいなくなったこの状況は。
「奴はかなり手ごわい上に、三つの首に対してどの攻撃が通じるかは攻撃を仕掛けてみないと分からん。ただ、近接武器が効く首、弓矢、投擲などが効く首、魔法が効く首とはっきり分れている事だけは前回戦って分かっている。素早くどの首にどれが効くかを見破る事が最初にすべきこととなる」
なるほど、特定の攻撃じゃないと有効打を与えられないパターンか。ボスにある特殊なアーマー持ちという認識で良いだろう。
「私は奴にぎりぎりまで近づき、ターゲットを取る事とブレスを吐かれた時の盾となる役目を担う。奴がブレスを吐くために口元にエネルギーを集中してきたら、攻撃を止めてすぐさま私の後ろ辺りに集まって欲しい。集中している時こそ攻撃のチャンスだと思うかもしれないが、攻撃を加えてしまうとブレスのチャージ速度が速まる上に威力まで上がってしまう事が分かっている。前回はそれでパーティが崩壊した」
特定の動作時には、受けたダメージを攻撃に上乗せできる能力もある訳か。しかも、チャージしている時って、その場所に攻撃を加えて中断させることが正しいというパターンも多い。それを逆手に取った仕様という物か。嫌らしい。
「どうやってもブレスの中断は出来ねえと見ていいぜ。とにかくボスがブレスを吐こうとしてきたら、攻撃を止めて彼女の後ろに隠れてくれ。ブレスの攻撃力を高めなければ、ダメージを極限まで抑えることが出来る腕を持っているから信用していい」
ここで、短弓使いの男性プレイヤーから補足も入る。そうなると、彼女が倒れたらその時点で積みだな。タンカーの彼女の体力には最大限に気を使わなければならないだろう。
「それと、奴が使ってくる魔法は全属性だ。もし、軽減が難しい属性があったら言ってくれ。その属性に対する防御力を高めるアーツを用いて支援させてもらう」
都のタンカーの女性プレイヤーからの申し出があったが、魔法様から貰ったマントの前に、不得意などあるはずもない。なので大丈夫です、問題ありませんと返答しておく。
「そうか? それならばよいが……全ての属性に対する抵抗力を得るためには、クロースを装備する魔法使い系以外はかなり装備に気を使わなければならないはずだ。相当な努力を払ったか、相当な剛運に恵まれたか、もしくは──凄まじく苦しい道を歩んで、見事到達した先にある報酬を掴んだか、のどれかなのだろうな」
全ては魔王様から貰ったマントのおかげなんだけどね。他の装備も魔法に対する抵抗や属性に対する抵抗を備えている物があるが、一番属性ないし魔法に対する防御力を備えているのはマントだ。このマントは運もあったが、かつて魔王領で化け物になる可能性を知ったうえでなお一歩を踏み出したあの時の決断力がもたらした物だと言えるだろう。
「そうだ、もちろん攻撃として噛みついてきたり頭突きをしてくることはもちろん、こちらを丸呑みしようとすることがある。丸呑みされた場合は、素早く体内のどこでもいいから攻撃を繰り返すと吐き出されて戻ってこれる。のんびりしていると、体内で溶かされて死亡するからな?」
嫌そうな表情を浮かべつつ、物理的な攻撃についても教えてくれた。丸呑みは嫌だなぁ……とはいえ飲まれたら即座にアウトじゃないだけまだましと考えよう。むしろわざと丸呑みされて、腹の中に強化オイルとかですポーションをばらまいてやるというのもありかもしれない。その辺も状況次第では仕掛けてみる価値が出てくるかもしれないから、いざという時の選択肢として覚えておこう。
「あと一つ、説明が抜けている。奴は直接攻撃を成功させると、低確率ながらその戦闘中に限りランダムでメインにセットしているスキルレベルを一から四ダウンさせるという恐ろしいスキルを持っている。このスキルによりこちらのスキルレベルがダウンしてしまうと、特定のスキルレベルで使えるアーツが使えなくなってしまう」
ここで、二杖流の男性プレイヤーから更なる説明が入った。うっわあ、ここに来てついにドレインスキル持ちを追加してきたか。あくまで戦闘中のみで終了後には戻るんだろうが。
「分かりやすいのはスキルレベル五〇や九九で覚えられるアーツだな。これらは一でも下げられて四九や九八にされると発動が出来なくなる。それだけではなく、発動しようとして失敗すると体が強制的に硬直させられる。時間にして大体五秒ぐらいか……戦闘においては、十分、致命傷を喰らう可能性がある時間だ。忘れないでくれ」
レベルダウンによるスキル封じは予想できたが、硬直まで追加するところに殺意が溢れている。五秒は十分に相手を殺せる時間だ。首を刎ねる……モンスターとしては首だけを食いちぎるという表現の方が正しいか。とにかく、その手の即死攻撃をやすやすと通せる時間である。
「何というか、すさまじくえぐいですね。正直、黒の塔に出てくるような相手では?」
正直、白の塔に出てくる相手としては強すぎる相手ではないだろうか? ブレスの中断無効、全属性魔法使用、ドレイン持ち、即死にかなり近い攻撃持ちと、一瞬でパーティを崩壊させることが出来る能力をこれでもかというぐらいに積んでいる。
「ああ、それは俺達も思った。それでも、避ける事は出来ない。倒すしかないんだ。それに、今回はこれだけの情報がある。前回は勝てなかったが、情報を引き出すためと考えれば無駄じゃあなかった。更に援軍としてお前さんもいる。十分に勝機はあるさ」
と、金の杖を持った魔法使い男性プレイヤーに肩を軽くたたかれる。その期待に応えられるだけの活躍をできると良いのだが……こればかりはやってみなければなんともいえない事だから。
「敵の反応はまだないのね?」「ええ、まだ何の反応もありません。街中でもないというのにここまで反応が一切ないというのは、かなり不気味ですね……」
大剣使いの女性プレイヤーからの確認に、自分は返答。〈危険察知〉にはまだ何の反応も上がってこない。ボスはもう少し先で待ち構えているのだろう。
「なら進むしかないだろう。どうせ今回も、我々を扉の一つ前の島で待ち構えているのだろうさ。だから今は、ほどほどに緊張を解いておくんだ。奴との戦闘が始まる前に、少しでも精神を休めておいた方が良い」
と、タンカーの女性プレイヤーは口にした。しかし、それってなかなか難しい事なのですが……と、言王とした所で、自分の左右の肩が掴まれた。掴んだのは、左肩が短弓使いの男性プレイヤーで、右肩がニンジャさんだった。二人は無言で、首を振っている。ああ、なるほどね。この手の話に反論しても意味はないと。
(分かりました、何も言いません)(無茶ぶりして済まないでござる、しかし彼女はどこかの道場の師範代らしいので、やれちゃうのが困るところなのでござる)
自分の小声に、ニンジャさんからそんな返答が。ウーム、それにしてもまた道場……そりゃまあ、日本各地にはまだそれなりにあるからそういう人が複数いてもおかしくはないが。
(ただ、高所恐怖症という弱点はあるんだがな。だが、それをからかったりするなよ。一度ニンジャがやらかして、酷い事になっていたからな)
こちらは短弓使いの男性プレイヤー。目がちょっと遠い所を見ているんですが……ま、他者の弱点をからかうのはダメだよ。そう言う事をしちゃったら、お仕置きされても文句は言えない。
(了解です、心得ておきます)
自分の返答に、両者ともに深く何度もうなずいていた。そんな自分たち三人を怪訝そうに見ていたのが大剣持ちの女性プレイヤー。悪口を言い合っている訳ではないので、そんな疑うような視線を送らないで欲しいな。一部の人にはご褒美かもしれないが、自分はちょっと。そんな交流? を行いながら進むこと数分、ついに反応が。
「反応がありました、強い反応が三つ。恐らくこの三つは首の事かと」「こっちも反応があった。間違いない、今回も奴が立ちふさがっている」
自分と短弓使いの男性プレイヤーはほぼ同時に声を上げた。一度接敵経験がある短弓弓使いの男性プレイヤーは、相手の正体が分かる。戦うべきボスは、情報通りと言う事で確定した。
「よし、では向かおうか。前回のリベンジマッチだ」「「「「「おう!」」」」」
同行パーティが、気合を入れて前進していく。自分は心の中で気合を入れるに留め、彼等の邪魔をすることは控えた。さて、いよいよボスか。張り切っていってみよう。
92
お気に入りに追加
26,947
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない
亮亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。
不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。
そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。
帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。
そして邂逅する謎の組織。
萌の物語が始まる。
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
異世界帰りの底辺配信者のオッサンが、超人気配信者の美女達を助けたら、セレブ美女たちから大国の諜報機関まであらゆる人々から追われることになる話
kaizi
ファンタジー
※しばらくは毎日(17時)更新します。
※この小説はカクヨム様、小説家になろう様にも掲載しております。
※カクヨム週間総合ランキング2位、ジャンル別週間ランキング1位獲得
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
異世界帰りのオッサン冒険者。
二見敬三。
彼は異世界で英雄とまで言われた男であるが、数ヶ月前に現実世界に帰還した。
彼が異世界に行っている間に現実世界にも世界中にダンジョンが出現していた。
彼は、現実世界で生きていくために、ダンジョン配信をはじめるも、その配信は見た目が冴えないオッサンということもあり、全くバズらない。
そんなある日、超人気配信者のS級冒険者パーティを助けたことから、彼の生活は一変する。
S級冒険者の美女たちから迫られて、さらには大国の諜報機関まで彼の存在を危険視する始末……。
オッサンが無自覚に世界中を大騒ぎさせる!?
勇者パーティーを追放されました。国から莫大な契約違反金を請求されると思いますが、払えますよね?
猿喰 森繁
ファンタジー
「パーティーを抜けてほしい」
「え?なんて?」
私がパーティーメンバーにいることが国の条件のはず。
彼らは、そんなことも忘れてしまったようだ。
私が聖女であることが、どれほど重要なことか。
聖女という存在が、どれほど多くの国にとって貴重なものか。
―まぁ、賠償金を支払う羽目になっても、私には関係ないんだけど…。
前の話はテンポが悪かったので、全文書き直しました。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。