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11巻
11-2
しおりを挟む2
翌日ログインしてみたところ、トイさんとライナさんはまだ自由に動けないようであり、冒険には行けないとのお返事が。まぁそれならそれで構わないかと、宿屋の個室にて、ポーション製作をやろうかと調合セットを取り出す。
チラッと掲示板を見た限り、解毒できるポーションを用意するか魔法を覚えるかしていないと、谷を進むのはかなり厳しいようだ。魔法を使えない自分の場合は、解毒ポーションを多く作っておく必要があるだろう……掲示板のレスの大半が、ダークエルフの見事な姿についての談義だったところには何も言うまいて……
「えーっと、解毒剤は薬草と解毒剤を……この分量で……」
薬草を多く突っ込めばいいものが出来るというものでもないので、分量はきっちりと量る。リアルでも、薬剤師がどんぶり勘定で調合していたらヤバイでしょ? 例えるならそんな感じ。
「ううーん、やっぱり色々となまってるなー……これまでイベントが次々とあったせいで、調合はほったらかしだったからなぁ」
しばらくポーションを作ってみるが、出来上がってくるのはアンコモンレベルの【アンチポイズンポーション】。しかも製作評価は5や6。掲示板の情報を信じるのなら、今回はまったく役に立たないレベルだ。
とりあえず数だけは溜まってしまったので、街に繰り出してそれらを売り払う。
「はいどうも。それにしても最近【アンチポイズンポーション】を売りに来る人が多いけど、なぜかしら……」
ダークエルフの店員さんはそんな風に首をかしげていた。なるほど、自分と同じ考えの人は当然いるよね。
ひとまずそのお店で薬草系統を買い込み、再び宿屋の個室へと戻る。あの様子だと、今後は在庫過剰で買い取りを拒否されるかもしれない。丁寧に調合をしないと。
ごーりごりごりと薬草を潰し、薬水を注ぎ……そんな作業を続けることしばし。ようやくレア等級【アンチポイズンポーション】が出来始めた。といっても、製作評価は1か2止まりではあるんだけどね。製作評価が低いと、ポーション中毒の発症が早まってしまうという不安が残るんだが、解毒そのものができないよりはマシと考える。
(幸いメンバー全員が弓を使えるから、モンスターに対して遠距離蜂の巣作戦でいければ、ポーションを乱用せずに済むとは思うが……そう上手くいかないのがこの世界だよな)
特にヘビ系統は壁に張り付き、横や上から降って来ることもあったらしいからな。盗賊系統スキルの《危険察知》に三次元的なサポートはない。つまり、モンスターがいても左右どちらかは分かるが、上か下かは分からないってことで……谷という地形である以上、過信はできない。それでもないよりははるかにいいんだけど。
とりあえず、ここで休憩を挟むことにした。宿屋から出て、ダークエルフの街をのんびりと散歩する。その途中、PTチャットでライナさんから途中経過報告が届けられた。
【うわさが予想以上に捻じ曲がって広まっていて……ごめーん、まだまだかかりそう】
全てはこのひと言に集約していた。明らかに現実の斜め上を突っ走っていたうわさを鎮静させるのが結構大変らしく、ダークエルフ長老指示の元でまだまだ走り回る必要があるとのこと。トイさんもそれに協力しているらしい。彼女がエルフ族の長老の娘であるからだろう。
【了解、焦る必要はないから、そっちをしっかり済ませてくれ。うわさってものは無責任の固まりだから、放置しておくと色々恐ろしいことになるからなぁ……】
うわさ話が大好きだって人は結構いる。それ自体は何の問題もない、ないのだが……余計な尾ひれをつけたがる人が多いのだ。あたかも自分が自分の目で見て、耳で聞いてきたかのように装飾してしまう人もいる。それはごく一部の例外と考えても、伝言ゲームが正確な情報を伝えてくれることはまずない。
勝手なうわさ話を作り上げられた結果、本人には何の罪もないのにもかかわらず、ひどい目に遭わされたという人は多いのではないだろうか?
(まったく、うわさってのはたちが悪い。それはこの世界でも同様か)
ライナさんからのPTチャットを切って、はあっとため息をつく。そういえば自分が事故に遭ったときも、勉強に苦しんだ結果、衝動的に自殺しようとして飛び出した、ってうわさが一部で立ったことがあったな。いったい誰が言い出したんだかな……当時はそれどころじゃなかったから相手にもしなかったが、よくもまあそんな話を無責任に作り上げられるものだ。
そんな少々苦い思い出が頭に浮かびつつ、ダークエルフの街をのんびり散歩する。
今日も相変わらず、ダークエルフに見とれる人が多いな。銀髪褐色肌って組み合わせはファンが多いらしいし、その上最高のボディラインまで持っているのだから、見とれるなという方が難しいのか?
「あのスタイルを生かして、ウェイトレスやメイドをやってみると、一気に男の心を掴みそうだ……特にダークエルフが店員のメイド喫茶とかあったら、ご主人様やお嬢様の財布の中身が冥土に行くことになりそうだ」
そんなことをついつぶやいてしまったのだが、傍を歩いていたダークエルフの男性の耳が自分の声を拾ったらしい。
「私達ダークエルフの中にも、メイドは普通にいるぞ? メイド喫茶というものはよく分からんが」
え、と声を上げたのは自分だけではなかった。周りにいたプレイヤー達が一斉にハモっていた。
「なんだ、お前達皆、興味があるのか? だったらついてこい。お茶と、ちょっとした茶菓子も出すぞ?」
そんなことを言うダークエルフの男性。もしかして、ダークエルフの富豪なのか?
とりあえず面白そうだとぞろぞろとついていくプレイヤーの集団は、三〇人ほどだろうか? 自分もその中にいる。
「おい、帰ったぞ! 客が大勢来たから広間に通せ!」
はい、予想通りのでっかい館のご主人様でした。左右にずらっとメイドさんが並ぶアレで、「「「「「「お帰りなさいませ、ご主人様」」」」」」のお言葉もありました。ちなみにメイドさん達はミニスカではなく、昔実在していたような地味な紺の服装でした、実にいいです。
他のプレイヤー達も「メイドさんだあ♪」とか、「楽園のさらに先があるとは……!」とか言ってるな。
「妙な方達だが、それでも我が家の客人だ。今日はくつろいでいってくれ給え」
香りのよい紅茶に加えて、どう見ても「ちょっとした」では済まないレベルのお茶菓子も出されてしまい、折角なので堪能させてもらった……自分だけは。他の人達の視線はどっからどう見てもメイドさんに釘付けです。
「それにしても面白いな、お前達は。そこまでメイドが珍しいのか、それとも愛おしいのか?」
館の主人の質問に、一人のプレイヤーが拳を固く握り締めて立ち上がる。
「メイドとは、ロマンです!」
そしてひと言、そう言い放ったのである。館の主人は一瞬あっけにとられたが、その後に「はっはっはっはっは!」と大声で笑った。
「そうか、ロマンか! だからこそお前達はそこまでメイドに執着するのか! ロマンというのであれば仕方がないな!」
いや、あの、そこに自分を混ぜないでほしかったな……メイドさんは、好きか嫌いかで聞かれれば好きな方ですけど、ロマンだと言い切るほどのレベルではないのですよ、自分にとって……
だが館の主人は、そのプレイヤーの返答をいたく気に入ったらしく、一人につき一人のメイドをつけて甲斐甲斐しく世話をさせた。
感想の方を正直に申し上げさせてもらうなら、とてもいい夢を見させてもらいました、という言葉に尽きると思う。他のプレイヤーも、メイドさんにケーキを食べさせてもらったりしてました。
お陰でログアウトするまでついつい居座ってしまった。
【スキル一覧】
〈風迅狩弓〉Lv16 〈剛蹴(エルフ流・若輩者)〉Lv30 〈百里眼〉Lv22 〈技量の指〉Lv18
〈小盾〉Lv26 〈隠蔽・改〉Lv1 〈武術身体能力強化〉Lv51 〈スネークソード〉Lv46
〈義賊頭〉Lv17 〈妖精招来〉Lv7(強制習得・昇格・控えスキルへの移動不可能)
追加能力スキル
〈黄龍変身〉Lv2
控えスキル
〈木工の経験者〉Lv1 〈上級薬剤〉Lv23(←5UP) 〈釣り〉(LOST!)
〈料理の経験者〉Lv7 〈鍛冶の経験者〉Lv18 〈人魚泳法〉Lv9
ExP34
称号:妖精女王の意見者 一人で強者を討伐した者 ドラゴンと龍に関わった者
妖精に祝福を受けた者 ドラゴンを調理した者 雲獣セラピスト 人災の相
託された者 龍の盟友 ドラゴンスレイヤー(胃袋限定) 義賊
人魚を釣った人 妖精国の隠れアイドル 悲しみの激情を知る者
プレイヤーからの二つ名:妖精王候補(妬) 戦場の料理人
3
翌日、ログインして「ワンモア」世界の時間が朝であることを確認した後、トイさんとライナさんにPTチャットを出してみた。うわさの鎮静化は進んだのだろうか?
【おはよ、そっちの状態はどうなった?】
PTチャットからは、やや疲れたようなライナさんの声が聞こえてきた。
【あーうん、やっと少し落ち着いたって感じよ……トイ姉さんが持ってきた証拠品とエルフ長老からの手紙のお陰で、ハイエルフ達がある程度静かになったってことと、攻め込んでくる気配はないってことがようやく伝わり出したからね~。後は主だったところにこの話を流せば、大体おしまい】
どうやら、何とかなりそうか。証拠品(恐らくは、誰かが持っていた記録の水晶の映像)の内容がハイエルフ達が攻めてくるようなことはないと証明してくれるので、落ち着きも早まるだろう。あのときの犠牲は無駄になっていないと信じたい。
【そうか、それはよかった。そうなると、谷への冒険はもうしばらく時間を置いた方がいいかな?】
自分的には単独で行くのもいいんだが、それをやると、トイさんとライナさんからPTを組んでいるのに何で置いていったのと文句が飛んできそうだからな。
【そうね、さすがに冒険というか、戦いに行くのはもうちょっと休ませてほしいかな。かといってアース君を待ちぼうけさせるのはおねーさんとして不本意だから、遊びに行きましょうか】
ライナさんの「遊びに行きましょ」のひと言を聞いたときに、自分は背中にぞくっとする感触を覚えた。何だ、今のは……この感触は、危険な罠を感じ取ったときのものに近いぞ。こういうときの直感は馬鹿にできない。
【い、いや、それには及ばない。休むときはしっかりと休む方がいいぞ】
だから断ることにした。ところが、ライナさんはこれを自分が遠慮したと受け取ってしまったようである。
【大丈夫よ、仕事自体はもう他の人に任せているから。遊びに行くという言い方がまずかったかしら? トイ姉さんも含めた三人で、街を軽く案内してあげましょうってことよ。トイ姉さんもこっちに来るのは久々だから、街がかなり変わったことに戸惑っている様子だしね】
む、なるほど。案内というのであればありがたいな。昨日の散歩中にいくつかお店も見つけたが、もちろんそれが街の全てではない。一回案内してもらって、掘り出し物とかがありそうな店を教えてもらうのもいいかもしれない。
【そういうことならお願いしようかな】
自分の返答に、そうそう、素直が一番よ、なんてことをライナさんが言ってくる。エルフやダークエルフといった長命種族からしてみれば、自分なんて近所の小さな子供みたいな感じなんだろうかねえ? 現実にエルフやダークエルフがいればその辺を質問してみたいものだが、それは叶わぬ話だな。彼女達はあくまでファンタジー世界の住人なのだから。
待ち合わせ場所は、初日にも待ち合わせ場所として指定された広場だ。一発で分かる格好をしているとの話だったが、はて?
とりあえず広場に向かい、足を踏み入れると、何やら人だかりが出来ている場所が。
「こっち向いてください!」「実にいい、すばらしい!」「SSフォルダが埋まっていく……でももっと収めたい!」
なんだあれは? うわさに聞く年末の聖戦みたいな雰囲気を出しているな。まあ自分には関係ないだろう……それより、トイさんとライナさんはどこだ? それっぽい人はいないけど、どこにいるんだろうか。仕方がないのでPTチャットで聞いてみることにするか。
【広場まで来たんだけど、二人はどこにいるんだ? 探し回っているんだが一向に見当たらないぞ?】
そう呼びかけた途端、大勢の人が集まっていた場所から二つの人影が飛び上がった。その人影は自分の目の前にふわりと降り立つ。
「……ごめん、囲まれた」
「姉に同じく」
そのトイさんとライナさんの姿を見た自分は、反射的にアイテムボックスからハリセンを取り出して、二人の頭を遠慮なくぶっ叩いていた。
「当たり前だ! 何で服装が『メイド服』なんだよ! 普通の服はなかったのかっ!」
そう、なぜかトイさんとライナさんの服装は、紺色ロングスカートにエプロンの見事なメイド服だったのだ。誰だって、秋葉原とかでもないのにメイド服を着て歩いている人を見かけたら「なんだありゃ!?」とつい見てしまうだろう? あの人だかりはこの二人が原因だったとは。
「え? 好きなんでしょ? メイド服を着た女性が」
ハリセンで派手に叩かれたのにケロッとしているライナさんが(確かに、ハリセンのダメージはゼロであるが)、自分に向かってさらっとそんなことを言う。
「それを完全否定はしないが、だからって外で着る服ではないだろう……そもそも、そんな情報をどこで仕入れてきたんだよ」
自分の質問に、ライナさんはこれまたさらっと答える。
「どこからって、貴方も知っているダークエルフ特産の特殊布生産長者のご当主様からだけど?」
そう言われた自分は首をひねる。そんな知り合いはいないはずなんだが。
「この前、メイド喫茶? とか、ご当主様の前でつぶやいたらしいじゃない?」
ライナさんがここまで付け加えて分かった。あの大きな館のご主人様か!
「それにしても、ダークエルフ特産の特殊布?」
一番引っ掛かっていたのはそこだ。特殊布ってことは、何かしらの付加価値があるのだろうが。
「そうね、私達ダークエルフは基本的に鎧を着たがらないわ。鎧を着ちゃったら、長所である敏捷性が失われてしまうからね。そこであそこのご当主の初代が、特別な布を生み出したのよ。その布は、下手な鎧よりも防御力がある上に敏捷性も下げないというすばらしい物でね。もちろん製法は門外不出だし、エルフ、ダークエルフ、ハイエルフにしか販売されないけど」
そんなものがあるのか。それを生み出し、販売することで大きな利益を得たからこそ、あんな大きな館にメイドさんを多数雇って生活ができると。
「今私が着ているこのメイド服もそれで作られていて、その気になればこのまま戦闘にも移れる優れものよ? あそこの館にいるメイドさん達も全員戦闘能力持ちでね、ご当主のボディガードを兼ねているから、動きやすい工夫がきちんとされているのよね」
ぬ、そうなのか。するとあのときは皆ただデレデレしていたが、もし悪意を持つ人が紛れ込んでいた場合は、すぐ取り押さえることもできたというわけか。と考えると、あのとき一人一人にメイドさんをつけたのは、そうなった場合に対処するメイドさんを指定したという一面があったわけだ。
まあそんな馬鹿な真似をする人はいなかったから、始めから終わりまで和気藹々の光景で終わったんだが。
「なるほどな。だけど、やっぱり外で着る服じゃないぞ。普段の服でよかったろうに……こんなに目立ってしまった以上、案内も何もないだろ?」
トイさんとライナさんを取り囲んでいた人達は、殺意がこもった視線を自分に向けてきている。そりゃまあ、羨ましいという感情は理解できるけれども、針のむしろというこちら側の心情も理解してほしい……訴えても無駄だろうけど。
「なんで? 問題なんて別にないでしょ? さ、行くわよ」
そう言うが早いか、ライナさんは自分の腕を掴み、半分引きずるような勢いで引っ張る。
「私を忘れないで……」
慌ててトイさんがついてくる。あっけに取られている取り巻き達を置いてきぼりにして、広場を後にする自分達。
この後丁寧に街を案内してもらえたのはありがたかったのだが、メイド服を着たエルフとダークエルフに挟まれた自分は、異様なほど悪目立ちしていた……
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