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3巻

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 チビドラゴンはいつしかスヤスヤと眠りについていた。それにしても、生まれたてでアレだけ肉を食った上にスープまで飲みつくすとは、ドラゴンは食欲もすごいな。このまま一緒に旅をしてみたいところだが……それは叶わぬ望みというものだな。

「クィーン、すまないが今ちょっと来れるか? 来れるなら静かに来てほしい」

 指輪を通じて呼びかけてみる。あんまり借りを作るのは嫌なのだが、今回は割り切ろう。本来いるはずがない存在がいる異常事態を長引かせる訳にはいかない。

「はいはい、呼ばれて登場、貴方の愛のお相手ことクィーンちゃんです♪」

 かなりイラッと来たが、ここは我慢だ。

「悪いが緊急事態なのでな……まずはこの子を見てくれ」

 そう言って、すやすやと眠るチビドラゴンを指差す。

「──れ、レッド・ドラゴン!? ど、どうして皇国の皇族がここに!?」

 やっぱり大問題になる前兆か……とりあえず、このチビドラゴンを拾った経緯を説明した。

「話は分かりました、正直かなりマズいですね……ドラゴン族と龍族は、その強大な戦闘力が無用な争いのきっかけとならぬよう、外にはあまり顔を出さなかったのです。そして、力の制御に成功して外部と共存を図り始めたのが龍族、制御を放棄する代わりに関係を絶つことを選んだのがドラゴン族です」

 そんなドラゴン族がここにいるってことは……

「死んだ連中がどうやってここまで連れきたのかは分からないが、これは非常にマズいんじゃないか!?」

 背中に冷や汗が流れる。

「はい、もしドラゴン族の皇族が探しに来て、子供が見つからなかったり、万が一死亡しているところを見たりしようものなら、怒りと悲しみで近辺の全てを破壊しつくす可能性すらあります! そうなれば、私達の妖精国は、この世界の地図から消えるでしょうね……」

 おっとクィーン、気になることを言ったな。

「皇族って……レッド・ドラゴンはその、ドラゴンの国における主柱的存在なのか?」

 自分の問いに対し、クィーンはこう返答してきた。

「はい、ドラゴンの皇国では、歴代のレッド・ドラゴンが国の象徴として祭られております。これは人族や獣人族にはあまり伝わっていない事実ですが、他の種族がレッド・ドラゴンを見ることは基本的には稀です。何故ならレッド・ドラゴンはドラゴン族の中でも最高の力と魔力を持ち、その強大さ故に、外へ出ることを一番厳しく制限されている存在だからです」

 もう間違いなく、今の自分の顔は思いっきり強張こわばっていることだろう。

「ど、どうすれば被害を抑えられる!? 下手打ったら本当にマズいぞ!?」

 クィーンもかなり顔色が悪い。

「ともかく、先手を打つしかありませんね。間違っても戦うなんて考えてはいけません」

 そのとき、クィーンの側近の一人である風属性の妖精が現れて、クィーンに報告を始めた。

「女王陛下、こちらにいらっしゃいましたか! 今確認しましたが、レッド・ドラゴンが二匹、こちらに高速で接近してきております! 何かごぞん……じ……」

 その声は、レッド・ドラゴンの子供に気が付いた瞬間、即座にかすれていく。

「こ、このバカ女王! よりによってレッド・ドラゴンの子供を、アース様を使って連れてきたのですか!?」

 うわあ、女王に向かってバカと言い切ったよ。こりゃよっぽど動転してるな。

「バカとはなによ! さらわれてきたこの子をアース様が保護しただけよ!」

 二人が言い争いを始めたお陰で、こっちはかえって落ち着きを取り戻せた。周りが慌てると逆に落ち着くものだって話は本当だったんだな。

「で、そのドラゴン達が来る方向って分かってる?」

 熱くなっている二人に、冷静に問いかけてみる。

「北東からですが……?」

 言い争いを中断してこちらに顔を向けて、側近の子が教えてくれる。美人なだけにキレ顔がかなり怖かったが。

「なら、近くまで運んでもらえないかな? ──最後のケツ拭きまでやるのが拾った人間の役目だろう」


     ◆ ◆ ◆


 今自分は、寝ているチビドラゴンを頭に乗っけて、ドラゴンが向かってきているという方角にあった開けた草原に、一人でぽつんと座っている。ここで待つには、この場所なら空からよく見えるだろうというのと、ドラゴンが着地しやすいだろうという二つの理由からだ。側近の子の情報によると、接触まであと二分ぐらいらしい。

「さて、交渉が上手くいけばいいけど……」

 やることは単純、この子を返して、静かにお帰りを願う、これだけである。
 だが相手がドラゴンとなれば、その恐ろしさは格別だ。ちょいと機嫌を損ねれば、一瞬にして丸焼きにされるだろう。それでも、ここで逃げるのは一番の悪手であり、正面から話をするのが最善手のはずだ。
 少しすると、風の音が変わってきた。来たか!? と思った瞬間、遠くの空に赤い点が二つ見えた。それは見る見るうちに近寄ってきて、すぐにレッド・ドラゴンであることが理解できた。
 でかい。八階建てのビルぐらいの大きさだ。あんなのに踏まれたら簡単にぺちゃんこだぞ……
 二匹のレッド・ドラゴンはゆっくりと着地したが、ドスウゥゥンと地響きがして、辺りにいた鳥は慌てたように羽ばたいて逃げていった。寝ていたチビドラゴンも目を覚ましたようだ。

『人の子よ! 我らが子を奪った理由を述べよ!』


 これは声というより念話か? 頭の中に響くようにして言葉が聞こえる。

「質問に返答する。その理由は不明! 貴方あなたたちの子を奪ったと予想される者達は既にこの世におらず、死者にものを聞くことはできないからだ!」

 変に下手したてに出るとかえって相手をイラつかせるかもしれないので、あえて強気で返答する。

『ならば、お前は我らが子を我らに返す意思があると言うのか!』

 レッド・ドラゴンのオスと思われるドラゴンがさらに問いかけてくる。

「答えは! 私がここに居るのは、貴方達にこの子をお返しするためだ!」

 次はメスと思われるレッド・ドラゴンが問いかけてくる。

『それが真実というのであれば、我らが子を我の下に連れてくるのだ! そうすれば、その勇気に敬意を払い、お前の言うことを信じよう!』

 うわー……そうきたか。でもやらなきゃならんなぁ。「くぉん?」と鳴くチビドラゴンに「大丈夫」と言って頭を撫でた後、前足を差し出しているメスのレッド・ドラゴンに近づいていく。
 ドラゴン夫妻が放っている殺気のプレッシャーが本気で怖いのだが、ここで逃げ出すことは許されない。一歩一歩、ゆっくり歩み寄って、ようやくレッド・ドラゴンの足元までたどり着き、チビドラゴンをゆっくりとその足に乗せる。

『おお、我らが子よ! 本当に良かった!』

 メスのレッド・ドラゴンは嬉しそうな声を上げた。

『人の子よ、いま、我らが子の記憶の一部を見た。その結果、お前が真実を言っていたことが分かった! また、お前がおそらく我らが子に食事を与えていたということも分かった! 我らが子の口から、食事を取った匂いがした!」

 鼻もいいのか。

『よって、お前を疑ったことを詫び、そして我らが子を連れて来てくれた感謝を兼ね、皇族として願いを聞いてやろう! 何が良い!』

 ふむ、ならアレしかないな。

「では、遠慮なく。今回のことは、十中八九妖精族は関わっておりません! 故に妖精族への疑いを持たないことが一つ。そしてもう一つ、この場所での出会いを無かったことにして頂きたい!」

 この願いに首を傾げるオスのレッド・ドラゴン。

『お前の願い故、今回の件で妖精を疑うのは無しとしよう。だが、出会いを無いことにしろとはどういうことだ?』

 なので、自分の考えを話す。

「自分は一介の冒険者です。妖精の方から聞きましたが、レッド・ドラゴンを他の種族が見るのは非常に珍しいとのこと。自分が見たと知られれば、またややこしいことになりかねない。故に波風が立たないようにしたい、ということです」

 この言葉を受けて、今度はメスのレッド・ドラゴンが答える。

『──我らに対して隔意かくいがある訳ではないのだな。ならばよい。それに我らを見たと言いふらされるのは、此方こちらとしても良くはない。その願い、聞き届けよう』

 そう言った途端、二匹のレッド・ドラゴンと、メスの足にしがみついているチビドラゴンが、空に浮かび上がる。

『では、我らは国に帰る。さらばだ』

 それだけ言い残し、ある程度の高さまで浮上したかと思うと、一気に飛び去っていった。その姿はあっという間に小さくなり、見えなくなっていく。
 無事終わったと理解できた瞬間、腰が抜けて座り込んでしまった。


「どうやら、上手くいったようですね」

 後ろを振り返ると、そこにはクィーンが居た。

「ああ、なんとかな……生きた心地がしなかったぞ」

 あれが、ドラゴン。あんなのに勝てる訳がない! あんなのを倒せるのは、本当に一握りの英雄か勇者ぐらいだっての! ヴァーチャルリアリティVRだと分かっているのに、本気で怖かった!

「ですがお陰で被害を全く出さずに済みました、妖精国の女王としてお礼を言います」

 まあ、それが一番の報酬だなぁ。

「情報の操作は頼んだよ、自分の存在は隠してくれてるんだろう?」

 クィーンが頷く。

「はい、レッド・ドラゴンがこちらに寄ったのは攫われた子を取り返すためで、この草原で誘拐犯を発見し、奪い返したということにしてあります、人族側にもそう通達されます」

 完璧ではないだろうが、落としどころはそんなものか。

「とにかく、今回の件に自分が関わっているということが広まらないでくれればそれで良い。これは完全にイレギュラーな話なんだから」

 緊張でガチガチになっていた手をぷらぷらさせてほぐしながらクィーンに言う。掲示板をチラッと見たが、自分について色々悪評も立っているからな……この上レッド・ドラゴンと関わったなんてばれたら、さらに面倒になる。

「偶然とはいえ、レッド・ドラゴンの子を救ってくださって本当に助かりました」

 クィーンのこの言葉に、自分は苦笑するしかなかった。

「無視するかどうか悩んだがな。結果的には正しかった訳か」

 本当にこの世界は油断がならないな……
 さすがに疲れきってしまったので、クィーンと別れてから北の砦街に戻って宿屋に入り、そのままログアウトした。クィーンは報酬を出すと言ったが、丁寧に断った。大勢の妖精達が死なずに済んだことそれ自体が報酬なのだから。怒り狂ったドラゴンに妖精国が破壊されるなんて光景は見たくなかったし、な。


【掲示板 雑談スレッドNo.94】

 144:kcjs5Rdce
 突然なんだが、最近イベント多くね?


 145:Gc3d6SWds
 本当に突然だなw イベントって運営の?


 146:kcDew2a8r
 多分そっちのイベントじゃない、突発っぽいやつの方じゃないか?


 147:kcjs5Rdce
 >>146そう、そっち。なんかソロで行動してると色々ぶつかる


 148:CkdjeC1es
 あー、私、おっきいトラに
「子供が攫われた、助けてほしい」って言われて協力した


 149:CksjwWa77
 なに!? まさかもっふもふですか?


 150:CkdjeC1es
 >>149はい、まさにもっふもふでした
 助けた子供ももっふもふでした


 151:kfmdXCsw5
 いいなー、そんなイベントあるんだ


 152:Bc3sWw7x4
 ソロとか、2~3人ぐらいで行動してるとよくぶち当たるぞ、試してみ


 153:Tf2sZe54A
 そそ、大人数だと何故か出会わないんだよね


 154:D1s2sDw81
 こっちは小さい鳥をかごに入れている変な連中がいてさ、
 こっちを見たらいきなり攻撃してきた


 155:F5d3rF6rD
 嘘乙。このゲームPKないじゃん


 156:Ffd32ds5e8
 いや、そいつらプレイヤーじゃないんじゃ……


 157:lfdJt6fEd
 >>155決め付け乙。156の言うとおりNPCだったよ
 で、返り討ちにしたんだが


 158:kdEd1ws5a
 色々あるんだね、久々にソロで行動してみるかな


 159:D1s2sDw81
 その後、馬鹿でかい親鳥がきて、かごから子供? を出したら感謝してた
 報酬くれたし


 160:G35cRed7A
 報酬?


 161:D1s2sDw81
 火の魔剣……の弱くなったやつ


 162:v23dFr8Gf
 マジ!?


 163:C23dRGkzs
 おいおい、魔剣くれるのかよ!?


 164:D1s2sDw81
 そのままじゃ壊れかけで使えなかったけどね
 懇意にしてるプレイヤーの鍛冶屋が居なきゃ


 165:57Bf2vThY
 修理してもらえたん?


 166:D1s2sDw81
 鍛冶屋の言葉を借りれば修理じゃなくて復元だってさ


 167:BVf21CdrF
 ちょっとソロでフィールド歩いてくる


 168:BokerD8w1
 ソロはソロできついから準備はしっかりしていけよー


 169:N23vG57Tg
 PTで行動する魅力が減っちまったか? これは


 170:GokerDs5Rf
 二人か三人で行動すりゃいいじゃん、フルメンバーじゃなくてさ


 171:H23BofSdE
 その復元された魔剣はどんな感じ?


 172:Bgf3V8Rks
 ギルドメンバーに声かけてみよう~


 173:D1s2sDw81
 >>171 「死者の挑戦状」のやつに比べると数段落ちるね、
 でもサブウェポンと考えると十分かな


 174:54F1vTg77
 報酬付きのに出会えると美味しいな


 175:Hnb32nUdQ
 イベントっぽい前兆いくつかあったけど面倒だから無視してた
 失敗した~!


 176:Vfd23rCXx
 面倒くさがると損をするってMMOのお約束じゃない?


 177:Gfv23cEs8
 ちなみに、トラ、鳥って出てるけど、他にどんなのが居た?


 178:Ca53sWx8R
 熊とか、キツネには出会ったな


 179:Gr25cDAQ1
 ハリネズミとか、もぐらなら


 180:Gv2fRg8t7
 信じてもらえないかもだけど、ワイバーン……


 181:ju5Kd21aw
 ワイバーン!?


 182:B32dSx8Ed
 ワイバーン!? SSはないの!?


 183:Gv2fRg8t7
 はいSS。一切加工してないよ


 184:Fd32SXz8E
 これ、他のゲームじゃないよね?


 185:FEd692vGf
 SSの下にちゃんと日付とワンモアの刻印が入ってるね


 186:Il2Of2d1E
 乗りてええええ!


 187:Hg32V8r7T
 これ、写した人は乗せてもらえたの?


 188:Gv2fRg8t7
 うん、子供を無事取り返せたときに、お礼で短時間だけ乗せてもらえた
 これ、乗ったときのSS


 189:GH25D7CGT
 うおおお、羨ましい!


 190:14d3e8sTY
 いいなー、羨まし過ぎる


 191:47dWz32sR
 ワイバーンとか、後々出てくるのかな、正式に


 192:GD236v9Rc
 そりゃ出てくるっしょ! これだけ作りこんであるんだぜ?


 193:Fd2evjrt8
 ペットシステムも無いよね、妖精がいるけどさ


 194:Vd321rGF7
 テイマーになってワイバーン調教して乗りたいな、これは


 195:Gf2r39c54
 でもさ、このいろんな動物達の子供を攫ってる奴らって何なの?


 196:Dc2fg5ty8
 悪党


 197:L23dXCw87
 かわいいを汚すのは悪です!


 198:Za2q3Sq84
 悪だな


 199:Mfv21dMf8
 いや、悪ではあるんだろうが、詳しい特徴とか、な……?


 200:521dcVf7R
 そういえば、黒いマントに逆さ十字の刺繍が入っているよね


 201:AQ7545xDe
 ああ、言われてみれば服装は別々だけど、そこは共通か?


 202:kfjrlLg24
 俺のときは一人だけ黒いマントがいたな、刺繍はわかんないけど


 203:51dCf8Vr5
 プレイヤーで黒いマント愛用してる人は誤解うけないかこれ?


 204:Xs62r3DE7
 連中は常に徒党組んでるし、
 こっち見かけるとすぐ抜刀するからそこまでは誤解されない……


 205:zQzXs27Fz
 だといいけどね、黒マント人気が落ちそうだなおい


 206:Vdf5re3df
 何かのイベントの前兆なのかね?


 207:Bf5cx3Eds
 一定数助けられないと失敗判定で何も起きずに消えるとか?


 208:D839Tg21B
 ここの運営ならやりかねないな、例の解放者20人バトルがあるし、
 そっちに目を向けさせて


 209:G23Grf74G
 そして裏でこそこそとですか? うわ、さすがここの運営汚い


 210:L81vRdb8C
 ここはそんなもん


 211:Bd312Cf7E
 だよね~


 212:Csz27RtdK
 あいかわらずだぜ


 213:5713FbK7L
 真っ黒いよな~


 214:21F8VNR5a
 話が逸れ出してるけど……
『黒マントに逆さ十字の連中には注意、殲滅対象』でOKなの?


 215:3dNlTQl67
 問題ないとおもう


 216:7Az1x7Re5
 むしろ倒さないとマズいと思う


 217:T52dOi8cW
 人を攻撃するのは抵抗あるな……


 218:Bg63e9FV8
 んなこと言ってられないぞ? 向こうは容赦なく攻撃してくるし


 219:UY54Rf7Cn
 だよね、一回経験すれば分かると思う


 220:P2u3i21pt7
 それに、そいつらの持っている動物達は攫われた対象であるって
 ほぼ確定だし


 221:BV536sRd8
 向こうの目的は何なんだろうな


 222:63FcW8sZ7
 もしかして、テイマースキル持ちなんじゃないの? 
 で、子供攫って戦力に


 223:Bed85e7Xw
 万が一そうだったら、なおさらぶっ倒さないとやべえな


 224:Be563dCe8
 否定できないねー、今後は注意して見つけたら倒そうっと


 225:Bn32DCxws
 きな臭い話になってまいりました


 226:67H14Vh8L
 このゲームの開発と運営は絶対腹の中が真っ黒だよ


 227:Y563dEx8Q
 何を今更


 228:Bgf32sX8R
 何を今更


 229:V32rDc89E
 今更だよなー


 230:Za852eDfr
 たまたまここ見に来てたけど、いい情報もらえてラッキーだった


 231:Bfc36JtyT
 この話、拡散した方がいいんじゃねーの? 
 みんなが掲示板見る訳じゃないし


 232:561vIs8Az
 だね、ギルド通じて呼びかけてみる


 233:H2b3veS74
 俺も呼びかけるわ


 234:X52e1dOy8
 じゃ、その方向で動きましょうか

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