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3巻
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迎えに来てくれた鳥の妖精ピカーシャに乗り、アースこと田中大地である自分は今、VRMMO「ワンモア・フリーライフ・オンライン」世界の空の上にいる。
現在地は妖精国の南の街にある宿屋、目的地は最初の街「ファスト」。これから食材を仕入れに行くのだ。
ピカーシャが自分を運んでくれるのは妖精国内限定かと思っていたが、物は試しでファストまで行けるか? と訊いてみたところ、あっさり首を縦に振ってくれた。なので、どうせもう悪目立ちしているし、思いっきりやってしまえ、と開き直ってお願いしたのである。
「お前は相変わらず速いな~」
そう言って、飛んでいるピカーシャの首筋を撫でてみる。
「ぴゅいいいい~~♪」
ピカーシャの機嫌はいいようだ。この鳴き声もすっかり聞き慣れたな。
こんなやり取りを交わしていると、あっという間に妖精国を出た。徒歩なら数日かかるはずだが、この速度をもってすれば、ファストなんて目と鼻の先である。
◆ ◆ ◆
「ごめん、ここで下りて!」
突然のお願いだったが、ピカーシャは「ぴゅい?」と疑問形の鳴き声を出しつつも、素直に着地してくれる。
「お前へのお礼に作る料理の材料として、いくつか狩っていきたいやつらがいるんでね。すまないが寄り道をしたいんだ」
こう説明すると、ピカーシャが「ぴゅいぴゅい♪」と嬉しそうに鳴く。これは頑張らねばならんな……ちょうど手ごろな熊型モンスターがいたので、早速弓で狙いを定める。
すると、青い物体が高速でそのベアに向かっていった。
「ピ、ピカーシャ!?」
そう、なんとピカーシャがベアに突進していたのである。呆気に取られる自分の視線を受けながらピカーシャは突っ走り続け、そして……
「ぴゅい!」
──ドスッ! ドスッ!
ひと鳴きしたかと思いきや、容赦ないくちばしの突き攻撃をベアの顔面にお見舞い。続けて、ベアを宙に浮かすほどの蹴りの一撃を当てた。
「はあああああ!?」
マヌケな大声を上げてしまう自分。待ってくれ、ピカーシャってこんなに強いの!?
哀れなベアは空中で光の粒子となり、ドロップアイテムのお肉が自分の手元に現れた。い、いいのか、こんなんで……
「ぴゅ~い、ぴゅ~い、ぴゅいぴゅいぴゅ~~い♪」
ご機嫌な歌声(?)を響かせるピカーシャと一緒に歩く。
その後、さらに一〇匹少々のベアが空を舞った。ちなみにベアは、自分の筋力では持ち上げるどころか引きずることもできないほど重い。そんな重量のある相手を蹴りの一発で、あっさりと空を舞わせたのである。もう自分の中の常識が色々とおかしくなりそうだ。
ファストへの道中にある森では、狼型モンスターのドレッドウルフもしっかり狩っておく。蟻型モンスター、ロック・アントの方は、ピカーシャが「ぴゅい!」のひと鳴きと共に踏み潰して終わりである。まるで戦車だ。これだけ強いのなら、生半可な妖精王は乗せたくないだろうな……とにかく、お陰で安心して薬草の収集ができるというものだ。
やがて街が見えてきたのだが……ピカーシャが目立つ、実に目立つ!
覚悟はしていた。開き直ったつもりだった……だけど視線がめちゃくちゃ痛い!
「ぴゅい?」
ああ、ピカーシャ、君の責任ではないんだ。困ったような顔をしないでおくれ……
ふと気が付くと、街中には人族だけではなく、妖精の姿がちらほらと見えた。プレイヤーのパートナーである契約妖精ではなく、自分で旅をする放浪妖精の方だ。
その放浪妖精達は、ピカーシャを間近で見て、あんぐりと口を開けている。そりゃ妖精国でも稀な存在だからなぁ。これで街中に入ってしまうと、さらに大混乱になりそうだ。止むを得まい……
「すまない、ピカーシャ、ここで少し待っていてほしい」
「ぴ、ぴゅいいい!?」
街に入る門の前でこう言うと、ピカーシャは慌てたような鳴き声をあげる。
「街中はさすがに狭くてね、ピカーシャには窮屈になってしまうからな。ちょっと味付け用の材料を買ってこないといけないんだ。いい子だから少しだけ待っていて」
理由を説明してなだめると、ピカーシャは「ぴゅい……」と寂しそうにひと鳴きして、座り込んだ。
「できるだけ早く戻るから、待っててくれ!」
こう言い残してファストの街に入る。「何でピカーシャがいるの!?」という質問があちこちから飛んでくるが、「待たせてるから今は返答不可能!」とだけ答え、移動系アーツの《フライ》と《大跳躍》を組み合わせて、空中を駆け抜ける。
「すまない、香辛料とハーブと野菜と果物……これとこれとこれを売ってくれ!」
懐かしの食材店へ文字通り飛び込み、矢継ぎ早に注文をする。食材店の主人は驚きながらも応対してくれた。そういえば、ノンプレイヤーキャラである人族の店主の反応に、人間臭さが増したような……?
「まいど、またよろしく!」
店主の言葉を背中に受けて、今度は街の外へ駆け抜ける。あまり待たせるとピカーシャが可哀想だからな。
そして元の場所へ戻ってくると、予想通り黒山の人だかり……いや、七色山の人だかりかな、髪の毛の色がカラフルだから。
「ちょ、ちょっと通してくれー!」
無理やり人を押しのけながら進むと、ピカーシャはすっかりぐったりしていた。
「ぴゅい~!」
自分の姿を見つけた途端、近寄って顔を擦り寄せてくる。これだけの数に囲まれたら、そりゃ心細いよね……「すまない」と謝っておく。
「じゃ、早速お礼の料理を作るから、遠慮なく食べてくれ! おなか一杯になったら、自分の顔に擦り寄って合図してくれ」
この自分の言葉に、ピカーシャは「ぴゅい!」と勢いよく首を縦に振って応えた。
それからしばらくの間、ひたすらピカーシャに料理をふるまった。ステーキ、野菜炒め、シチュー、から揚げ、サラダ、そしてポーションジュースと、次から次へ出来上がる料理を、ピカーシャもまた次から次へ平らげていく。
周りに居る人達はそんなピカーシャに「かわいい~」とか「触りたい~」とか言っている。どうもピカーシャは触らせることを断固拒否したようだった。自分に向けられた視線の中には、強い嫉妬が混ざっている気がする。
やがて満足したのか、ピカーシャが自分の顔に擦り寄ってきた。ファストへ戻りがてらの狩りで取ってきたお肉の実に八割が、ピカーシャのおなかに消えた。まあ、ほぼピカーシャ本人が狩ったようなものだから文句もないけど。
ピカーシャは軽く毛繕いをした後、自分の体から一本の羽根を抜き取り、こちらに渡してきた。
「いいのか?」
ピカーシャが頷くのを見て、くちばしで銜えていたそれを受け取る。
【ピカーシャの心羽根】
ピカーシャの信頼を勝ち取った者が手にできる、青く輝く羽根。
ブローチのように身につけておくと、あらゆる疲労を和らげてくれる。
また、風の加護を受けられ、能力が上昇する。
種類:レジェンドアクセサリー
効果:「アーツ・魔法使用によるMP消費を一五%カット」
「飛び道具・魔法に対する回避率が一〇%UP」
「移動速度が一〇%UP」
これはまた強烈な……早速、羽根を左胸に飾る。
「これでいいかい?」
ピカーシャにその様子を見せると、「ぴゅいぴゅい♪」と満足そうに頷く。
それから、ピカーシャは空へ飛び立った。そしてあっという間に見えなくなっていく。
「またなー!」
遠ざかるピカーシャに、自分は大きく手を振ったのだった。
……その後、プレイヤーと放浪妖精達に取り囲まれて、質問攻めにされたのは言うまでもない。
◆ ◆ ◆
久々に人族の街に戻って来た翌日は、「ネクシア」の坑道に鉱石を掘りに行くことにした。【ライトメタル】と【爆裂鉱石】が欲しいところだ。
三〇分ぐらい掘って鉱山から撤収。鉱石が欲しいのは自分一人ではない。鉱脈は以前プレイヤーによって掘りつくされ、まだ回復の具合が程々なので、一人で掘りまくってしまうと、周りとのいざこざになる可能性がとても高いのだ。
最低限のライトメタルに、かなりの量の【爆裂鉱石】【鋼鉄】と、ある程度の【銀】も入手できたので、良しとしよう。
さらに帰り道で木を数本切った。最初は山ほどあった木も、最近は少なくなった。言うまでもなく、弓を使う人が増えたために、その材料として伐採されたからなのだが。それに魔法使いの杖も土台は木だしな……
資源の枯渇が激しくなってきていて、新しい資源獲得方法か、次の採集場所を見つけないと厳しい。運営が追加してくれるといいのだが。
ネクシアからワープでファストに戻り、いつもの木材加工場にて、自慢の愛弓である【複合X式狩弓改】の手入れを始める。最近ずいぶん酷使しているので、バラして色々と補修せねばならない。
予想以上に傷みは激しく、修理用木材がどんどん消えていく。この弓は特殊過ぎて手入れも難しい。街の鍛冶屋の腕が悪い訳ではないのだが、この弓に限ってはあまり修繕が上手くいかない。
辛うじて残った少量の木材は、矢に仕立てる。後で鍛冶場に行って鏃を作り、合成すればいい。特に消耗が激しい貫通力重視の【ツイスターアロー】を多めに補充しておかないといけないな。
逆に〈蹴り〉はほとんど使っていないため、【ファング・レッグブレード】は全く劣化していない。今回は手入れの必要はほぼ無しと踏んでいる。もちろん念を入れて点検はするが。
次は調合工房で、【強化オイル】と【レア・ポーション】の調合を行う。
普段は【レア・ポーション】の出番なんてあまりないのだが、何が起こるか分からない。材料の薬草もあまりないが、作れるだけ作っておかねばならないだろう。
一五分ぐらいで【強化オイル】は一〇〇本、【レア・ポーション】も一五本ほど生産した。ガチ生産者ならもっと効率よく作れるのだろうな。ちなみに【強化オイル】の生産でMPをごっそりと持っていかれたが、ピカーシャの羽根のお陰で何とか間に合わせられた。
そして最後に、鍛冶場に向かう。
「おお、アース、久しぶりだな!」
あいも変わらずここに居る親方が声をかけてきた。
「お久しぶりです、妖精国の方に行っていました」
こう答えると、親方は「俺もそろそろ行ってみようかね、観光でな」と笑った。
少し立ち話をしてから、作業に入るんで、と打ち切り、炉の前に座る。
「まずは鉱石をインゴットにしないと始まらん」
取ってきたライトメタルを炉に入れて溶かし、不純物を取り除き、再度固めて形成していく。この作業にも慣れたとはいえ、熱さだけは毎回こたえる。だが、その熱さに負けて手を抜くと品質が容赦なくがた落ちするので、踏ん張りどころだ。
少々時間はかかったが、無事にライトメタルのインゴットを作ることができた。同じく鋼鉄と銀もやらねばならない……気合を入れ直して炉と向かい合う。
そうして手持ちの鉱石を全てインゴットにした後、鋼鉄で【ツイスターアロー】用の鏃を生産する。
一度生産が成功すれば後は簡単に一括で量産できるゲームシステムのため、この鏃と【ツイスターアロー】自体の生産はさくさく進む。しばらくは不足を感じないよう、四〇〇〇本ほどを生産。
矢の生産が済んだ後で、【ファング・レッグブレード】を念入りに点検してみたのだが、やはり今回は手入れ不要だろうと結論づけた。
そしていよいよここから、新アイテムの生産に手をつける。
まずライトメタルを薄く加工し、長い外装板を二本作る。これをX弓の外側に配置することで、より弓本体の反発力を増し、威力を上げようという狙いだ。といってもあまりに重量が増すと今度は取り回しが難しくなってしまうので、板は極薄にする。
この加工でX弓の外見は、二本のライトメタルが交差する鉄弓のようにも見えるだろう……実際の中身は木のままなのだが。
何回も叩き直しては、重量を確認。少しでも気に食わなければ撥ねる。失敗作はまた炉に戻してインゴットにすればいいのだから、何度でもチャレンジできる。
それを一時間半ぐらいは繰り返しただろうか……ようやく一対のライトメタル外装が完成した。
これをX弓の本体に被せるように装着して、最終的な重量を確認……さすがに少し重い……が許容範囲である。
次に弦を引いてみる……数回試してみたが問題なし。引きにくくはなく、妙な音がしないことも確認できた。
ちなみに元のステータスがこう。
【複合X式狩弓改】
効果:攻撃力+46
製作評価:7
これが、こうなる。
【複合X式狩弓ライトメタルコート】
金属による補強を施し、耐久性と威力を上げた弓。代償として少し重くなっている。
効果:Atk+55
製作評価:6
システムにも完成品と認められたようだ、これでひと安心である。しかし、よりお手入れが大変な弓になってしまったのも事実。今は資源の確保が難しいというのに。
──とはいえ、火力の上昇はありがたいし、どんどん上げていかないと今後に差し支える。この改造は必要なことだったと割り切ろう。
「ほー、次の武器はそう強化することになったか」
後ろからいきなり声をかけられて「うおっ!?」と、大声を上げてしまった。作業中の鍛冶仲間に視線で怒られ、申し訳ないと頭を下げる。
「親方、驚かさないでください……」
集中し過ぎて周りが見えていなかったので、本当にびっくりした。
「次から次へと色々作りやがるな、お前は。それはそうと、お客さんだ。行ってやりな」
そう言って指差した先には、弓使いギルド『アポロンの弓』ギルドマスターのアヤメさん他数名が居た。自分を強引にギルドに勧誘してきたネイザーの処遇を話した一件以来だが、一体何用なのやら。面倒な話でなければいいが……ログアウト時間も近いことだしな。
【スキル一覧】
〈風塵狩弓〉Lv16 〈蹴撃〉Lv22 〈遠視〉Lv53 〈製作の指先〉Lv55 〈小盾〉Lv6
〈隠蔽〉Lv41 〈身体能力強化〉Lv32 〈義賊〉Lv25 〈鞭術〉Lv37
〈妖精言語〉Lv99(強制習得・控えスキルへの移動不可能)
控えスキル
〈木工〉Lv36(←2UP) 〈鍛冶〉Lv40(←1UP) 〈薬剤〉Lv43(←1UP)
〈上級料理〉Lv11(←1UP)
ExP9
称号:妖精女王すら魅了した者 一人で強者を討伐した者 解放者 ???
プレイヤーからの二つ名:妖精王候補(妬) 戦場の料理人
2
鍛冶場からアヤメさんのギルドエリアに場所を変えて、そこで話を聞くことになった。ちなみにネイザー達は今ワンモアの中にログインしていないとのこと。
「裏ダンジョン?」
アヤメさんのギルドと協力して活動している『クリスタル・レイン』副ギルドマスターだというノアさんは、自己紹介の後、こんな話を始めた。
「ええ、『死者の挑戦状』の裏に、いつの間にかもう一つの入り口が開通していたの」
ふむ、おそらくシークレットボスの討伐回数が一定数を超えたことで開通したのだろう。討伐を知らせるインフォメーションは、自分が知る限り少なくとも三回は流れた。自分がログインしていないときに討伐が達成されていた可能性も十分ある。
「ふむ、それは分かりました。で、そのダンジョンの特徴は?」
この質問にはアヤメさんが答える。
「その人の中で一番スキルLvが高いものを『メイン武器』とするようなんだけど、メイン武器が片手剣なら片手剣だけ、槍なら槍だけの六人パーティで挑むこと。制限時間は二時間、目的地は地下六階、これがルールになっていますね」
武器縛りか……そして制限時間が長くて地下六階ということは――
「そうなると、一階ずつが広くて、その武器では倒しにくいモンスターが出る、といったところかね?」
「その通りです、近距離系統武器のPTでは魔法使い系統のモンスターが、魔法使い系には弓を使うモンスターが、弓系統には防御力の高いタンカータイプのモンスターがメインで出現し、その脇を固めるかのように他のモンスターが湧いてきます。武器が固定されているので、特化した人達は特に苦戦しています」
また面倒なダンジョンを持ってきたな。
ノアさんの返事に続いて、アヤメさんが説明を続ける。
「ダンジョンに入った瞬間、装備の変更は不可能になります。なので、複数の装備が使えるようにサブウェポンを持ち込む人が多いですね。スローイングダガーが一般的で、他に鞭、魔法手や指輪、格闘用のグローブなどです」
その辺の対策のために複数の攻撃手段を持ち込むのは、そのダンジョンでは基本か。しかし意地が悪過ぎるダンジョンだな、開発者出て来い!
「ふーむ、かなり厄介だということは分かった、で、何故自分に声がかかったのかな?」
これを聞かねば始まらないだろう。いくつか予想は立つが……
「まずはこの、私が今使っている長弓を見てください」
アヤメさんが差し出した長弓を[レンタル]状態で受け取る。[レンタル]は一時的にアイテムを貸し借りするシステムで、だいたい一時間ほどで持ち主に返還される。借りたまま持ち逃げする詐欺は、これによって封じられる。
とりあえずアヤメさんの使っている長弓を確認する。
【第五式長弓】
効果:Atk+29
製作評価:8
なんだと? これが最大手弓ギルドのマスターの得物だというのか? しかも弓の中では一番威力があるはずの長弓でこの程度の攻撃力!?
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