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WEB版限定SS、お正月
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と銘打ったは良いが、あんまりお正月らしくないかも。
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年は明けてお正月。龍の国では恒例の餅つき大会が開催されていた。龍族の職人がつくお餅はとてもおいしいために、お客さんが多数詰めかけて来ていた。そして何より、のどに詰まらせることがないという事で、年配の方が多数この世界に訪れていた事も蛇足ながら付け足させていただく。また、体が思うように動かなくなったリアルを忘れて餅つきをする事が出来るとあって、飛び入り参加者にも年配の方は多い。
そんな餅つき大会の会場の中央には、お正月という事て晴れ着を着たフェアリー・クィーンと龍姫が並んで座り、会場を訪れた人に笑顔を振りまき、餅つきに飛び入り参加した人には、声援を送っていた。なお、フェアリー・クィーンのレアな着物姿をみれるとあって、記念のSSを取る人も多数いる。
そんな会場のど真ん中に居る二人がにこやかな表情を浮かべつつ何を話し合っていたかと言うと、こんなことを小声で喋っていた。
「のう、馬鹿姉」
「なによ、バカ妹」
「なんでわらわ達、こんな場所でこう並んで座っとるんじゃろうのう」
「だからあなたはバカなのよ。先日行われた私と龍王様の会談、貴女も出席していたでしょ。その時の話を右から左に聞き流していたから、そんな質問が出て来るのよ。いい? 先日の会議で妖精族と龍族、これからは過去の遺恨をいい加減捨て去り、手を取り合って進もうと決まったでしょ。まさか、そんな肝心な部分まで聞き流してたとか言わないわよね?」
「さすがにそれは無いの。妖精族との戦も過去の話。以前のゲヘナクロスと似通った連中がいつ、どこで湧いてくるとも限らんからの。今の侵略心の無い妖精達とはいがみ合うよりも、手を取り合った方がはるかに建設的だからの」
「良かったわ、さすがにそこまで聞いてなかったとなったら、この場であなたを滅多打ちにしなければならないと思っていたから。人前であるとか関係なく」
ここで、餅つきの飛び入り参加者が現れたので、一旦小声の会話を終了して声援を送る二人。無事につき終わり、肩で息をしながら戦利品と言う名のお餅を持ち帰る参加者を見送った後……
「それは解っておる。しかし、何故わらわがこんな馬鹿姉と並ばねばならんのじゃ。しかも馬鹿姉は我が国の晴れ着を着ておるし……普段のドレスはどうしたんじゃ」
「はぁ、これだから……龍王様や奥方様の苦労が忍ばれるわね。あのね、時期も近いという事で、これから妖精と龍人が手を取り合っていく最初のきっかけとして、このお正月のお餅つき大会に私が出席するって事に決まったんでしょうが。そして、私が龍の国でお正月に着る事が多い晴れ着を着て、妖精国は龍の国と融和しながら上手くやって行きますよってアピールなのよ。ただ、私一人だとバランスが悪いから、龍の国のトップにも出て貰うって事に決まっていたでしょうに……」
「なら、ここに座っているべきなのは父上ではないか。何故わらわがここに縛り付けられねばならぬのじゃ?」
「これだから全く……あのね、そこで龍王様が『しかし、やはり華は一つでも多い方が良かろう。ならば、儂よりも我が娘の方が華やかになるじゃろう。娘も次期龍王なのだから、釣り合いが取れぬと言うことは無かろう』って提案を出して、妖精側と龍人側両方の同意を得て決定したでしょ。その時貴女も同意の拍手をしていたじゃない。なに? まさか大事な会談の場で、寝ていたとか言わないでしょうね?」
この時、龍姫の背中にはつつーっと冷たい汗が流れた。そう、そんな大事な会談中に、退屈でしょうがなかった(実際は大切な話ばかりで、眠くなる余地は一切なかったのだが……理解することを龍姫は早々に放棄していた)龍姫は、舟を漕がずに眠ると言う変な特技を使用して眠っていたのである。当然、その間に行われた大切な会議の内容は抜け落ちているので……ばれれば大変なことになる。幸いにして、妖精国と龍の国がこれから協力態勢を取っていくという事は最初に決められた事だったので、龍姫もその点は無事理解していたのだが。
「ま、まさかそんなはずは無かろう。いくら何でもそんなことは無いぞ」
当然その言葉には何の重みも無い。クィーンはとっさに自分の顔半分を事前にもらっていた扇子で覆い隠してからため息を吐き出した。
「確認のため、後日龍王様を交えた三人でもう一度軽い話し合いを行います。逃げられると思わない様に」
容赦ないクィーンの言葉に、固まる龍姫。が、すぐさま再起動して……
「い、いやいや。それには及びませんぞ女王殿。その辺は十分熟知しておるゆえに、ゆねに」
言葉使いが滅茶苦茶になりつつも、何とか取り繕うとする龍姫。しかし、その言葉自体がもう取り繕うどころか穴を思いっきり広げている事に全く気がついていない。当然気がついていないのは龍姫本人だけであり、クィーンは、ここが人前でなかったら頭を抱えたいと言う心境になっていた。
「はあ、なんでこんなのが妹なのかしら。アース様にもメールで報告しておきましょう。うちのバカ妹は仕事を放りだして遊びほうけるだけの、だらしない存在だと」
「ち、ちょっと馬鹿姉、それは無いじゃろ……アースの名前をこの場で出して来るのは反則じゃろ?」
「反則も何もありません……正直呆れてるんですよ。そんないい加減な人って事を、アース様には伝えておく義務が私にはあります」
ないない。
「の、のう。今日は正月なんじゃ。新年のめでたい日に、そう言う話をするのはどうかと思うのじゃが」
冷や汗が背中だけではなく、表に出て来る一歩手前になっている龍姫である。それでも表に出さないのは、人前に居るからと言う一点のみ。一応これでも次期龍王、多くの人の前で冷や汗を流すような真似はしないようにと、あの厳しい奥方様から躾られている。もっとも、この一件で更なる躾(と言う名のおしおき)が待っているのは確定しているのだが、それを今の龍姫は知らない。
「逆です、新年だからこそ気をは引き締めるべき所はしっかりと引き締めないといけません。ましてや、貴女が龍王になる日もそう遠い事ではないと現龍王様より聞かせて頂いております。だからこそ、矯正は出来るだけ早い方が良い、違いますか?」
「そ、そうかも知れぬがの。それらは明日からでもよいではないか。今日は穏やかに声援を送りたいのじゃが?」
「そうですね、今日はそう言う日ですから此処までに致しましょうか。(もっとも、後日には龍王様と奥方様に報告しますが。このバカ妹は、私が少しの間龍城に逗留して交流を深める予定だって事すら聞いてなかったのでは……良い機会です、少し絞って頂きましょう)」
こんな話をしていても、表面上は二人とも実ににこやかな笑みを浮かべており、餅つきの参加者には声援を送っていたりする。まあ、国のトップやそれに近い立場なら、それぐらいの腹芸は朝飯前位の感じでやれないとやっていけないのは事実ではあるが。
そして当然ながらそんなアホなやり取りが行われていると知る由もない周囲の皆様は、「クィーンの着物姿って新鮮だな」「次は龍姫様のドレス姿を見てみたい」「二人が並ぶと華があっていいな」「餅は美味いし、美女の応援付きと来たもんだ。悪くねえ」などと、気楽な会話を交わしていたりする。特に華やかでいいと言う点は、龍王様の読みが当たったと言って良いだろう。もっとも、変な部分での大当たりもついてきたが。
そして後日。クィーンの言葉によって龍王様と奥方様の逃げられないタッグの前で、先日の会談内容をほとんど覚えていなかった(寝てたわけだから当然である)龍姫は、早速奥方様に首根っこ掴まれて悲鳴を多数あげる事になったのである……ちゃんちゃん。
************************************************
こんな世界がワンモアです。今年も宜しくお願いします。
蛇足ながら今年の自分の抱負。
『人より文章をもって傾く事』
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年は明けてお正月。龍の国では恒例の餅つき大会が開催されていた。龍族の職人がつくお餅はとてもおいしいために、お客さんが多数詰めかけて来ていた。そして何より、のどに詰まらせることがないという事で、年配の方が多数この世界に訪れていた事も蛇足ながら付け足させていただく。また、体が思うように動かなくなったリアルを忘れて餅つきをする事が出来るとあって、飛び入り参加者にも年配の方は多い。
そんな餅つき大会の会場の中央には、お正月という事て晴れ着を着たフェアリー・クィーンと龍姫が並んで座り、会場を訪れた人に笑顔を振りまき、餅つきに飛び入り参加した人には、声援を送っていた。なお、フェアリー・クィーンのレアな着物姿をみれるとあって、記念のSSを取る人も多数いる。
そんな会場のど真ん中に居る二人がにこやかな表情を浮かべつつ何を話し合っていたかと言うと、こんなことを小声で喋っていた。
「のう、馬鹿姉」
「なによ、バカ妹」
「なんでわらわ達、こんな場所でこう並んで座っとるんじゃろうのう」
「だからあなたはバカなのよ。先日行われた私と龍王様の会談、貴女も出席していたでしょ。その時の話を右から左に聞き流していたから、そんな質問が出て来るのよ。いい? 先日の会議で妖精族と龍族、これからは過去の遺恨をいい加減捨て去り、手を取り合って進もうと決まったでしょ。まさか、そんな肝心な部分まで聞き流してたとか言わないわよね?」
「さすがにそれは無いの。妖精族との戦も過去の話。以前のゲヘナクロスと似通った連中がいつ、どこで湧いてくるとも限らんからの。今の侵略心の無い妖精達とはいがみ合うよりも、手を取り合った方がはるかに建設的だからの」
「良かったわ、さすがにそこまで聞いてなかったとなったら、この場であなたを滅多打ちにしなければならないと思っていたから。人前であるとか関係なく」
ここで、餅つきの飛び入り参加者が現れたので、一旦小声の会話を終了して声援を送る二人。無事につき終わり、肩で息をしながら戦利品と言う名のお餅を持ち帰る参加者を見送った後……
「それは解っておる。しかし、何故わらわがこんな馬鹿姉と並ばねばならんのじゃ。しかも馬鹿姉は我が国の晴れ着を着ておるし……普段のドレスはどうしたんじゃ」
「はぁ、これだから……龍王様や奥方様の苦労が忍ばれるわね。あのね、時期も近いという事で、これから妖精と龍人が手を取り合っていく最初のきっかけとして、このお正月のお餅つき大会に私が出席するって事に決まったんでしょうが。そして、私が龍の国でお正月に着る事が多い晴れ着を着て、妖精国は龍の国と融和しながら上手くやって行きますよってアピールなのよ。ただ、私一人だとバランスが悪いから、龍の国のトップにも出て貰うって事に決まっていたでしょうに……」
「なら、ここに座っているべきなのは父上ではないか。何故わらわがここに縛り付けられねばならぬのじゃ?」
「これだから全く……あのね、そこで龍王様が『しかし、やはり華は一つでも多い方が良かろう。ならば、儂よりも我が娘の方が華やかになるじゃろう。娘も次期龍王なのだから、釣り合いが取れぬと言うことは無かろう』って提案を出して、妖精側と龍人側両方の同意を得て決定したでしょ。その時貴女も同意の拍手をしていたじゃない。なに? まさか大事な会談の場で、寝ていたとか言わないでしょうね?」
この時、龍姫の背中にはつつーっと冷たい汗が流れた。そう、そんな大事な会談中に、退屈でしょうがなかった(実際は大切な話ばかりで、眠くなる余地は一切なかったのだが……理解することを龍姫は早々に放棄していた)龍姫は、舟を漕がずに眠ると言う変な特技を使用して眠っていたのである。当然、その間に行われた大切な会議の内容は抜け落ちているので……ばれれば大変なことになる。幸いにして、妖精国と龍の国がこれから協力態勢を取っていくという事は最初に決められた事だったので、龍姫もその点は無事理解していたのだが。
「ま、まさかそんなはずは無かろう。いくら何でもそんなことは無いぞ」
当然その言葉には何の重みも無い。クィーンはとっさに自分の顔半分を事前にもらっていた扇子で覆い隠してからため息を吐き出した。
「確認のため、後日龍王様を交えた三人でもう一度軽い話し合いを行います。逃げられると思わない様に」
容赦ないクィーンの言葉に、固まる龍姫。が、すぐさま再起動して……
「い、いやいや。それには及びませんぞ女王殿。その辺は十分熟知しておるゆえに、ゆねに」
言葉使いが滅茶苦茶になりつつも、何とか取り繕うとする龍姫。しかし、その言葉自体がもう取り繕うどころか穴を思いっきり広げている事に全く気がついていない。当然気がついていないのは龍姫本人だけであり、クィーンは、ここが人前でなかったら頭を抱えたいと言う心境になっていた。
「はあ、なんでこんなのが妹なのかしら。アース様にもメールで報告しておきましょう。うちのバカ妹は仕事を放りだして遊びほうけるだけの、だらしない存在だと」
「ち、ちょっと馬鹿姉、それは無いじゃろ……アースの名前をこの場で出して来るのは反則じゃろ?」
「反則も何もありません……正直呆れてるんですよ。そんないい加減な人って事を、アース様には伝えておく義務が私にはあります」
ないない。
「の、のう。今日は正月なんじゃ。新年のめでたい日に、そう言う話をするのはどうかと思うのじゃが」
冷や汗が背中だけではなく、表に出て来る一歩手前になっている龍姫である。それでも表に出さないのは、人前に居るからと言う一点のみ。一応これでも次期龍王、多くの人の前で冷や汗を流すような真似はしないようにと、あの厳しい奥方様から躾られている。もっとも、この一件で更なる躾(と言う名のおしおき)が待っているのは確定しているのだが、それを今の龍姫は知らない。
「逆です、新年だからこそ気をは引き締めるべき所はしっかりと引き締めないといけません。ましてや、貴女が龍王になる日もそう遠い事ではないと現龍王様より聞かせて頂いております。だからこそ、矯正は出来るだけ早い方が良い、違いますか?」
「そ、そうかも知れぬがの。それらは明日からでもよいではないか。今日は穏やかに声援を送りたいのじゃが?」
「そうですね、今日はそう言う日ですから此処までに致しましょうか。(もっとも、後日には龍王様と奥方様に報告しますが。このバカ妹は、私が少しの間龍城に逗留して交流を深める予定だって事すら聞いてなかったのでは……良い機会です、少し絞って頂きましょう)」
こんな話をしていても、表面上は二人とも実ににこやかな笑みを浮かべており、餅つきの参加者には声援を送っていたりする。まあ、国のトップやそれに近い立場なら、それぐらいの腹芸は朝飯前位の感じでやれないとやっていけないのは事実ではあるが。
そして当然ながらそんなアホなやり取りが行われていると知る由もない周囲の皆様は、「クィーンの着物姿って新鮮だな」「次は龍姫様のドレス姿を見てみたい」「二人が並ぶと華があっていいな」「餅は美味いし、美女の応援付きと来たもんだ。悪くねえ」などと、気楽な会話を交わしていたりする。特に華やかでいいと言う点は、龍王様の読みが当たったと言って良いだろう。もっとも、変な部分での大当たりもついてきたが。
そして後日。クィーンの言葉によって龍王様と奥方様の逃げられないタッグの前で、先日の会談内容をほとんど覚えていなかった(寝てたわけだから当然である)龍姫は、早速奥方様に首根っこ掴まれて悲鳴を多数あげる事になったのである……ちゃんちゃん。
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『人より文章をもって傾く事』
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