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第6話
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「総理、言われたとおりの椅子を用意いたしました」
「こちらもお願いされた小山を作りましたが……」
池田総務大臣とフルーレは共に困惑気味の声で報告する。光が何のためにこんなものを用意させたのか、その真意を測りかねているからである。
「ありがとう、2人とも。 では、その椅子を小山の上まで運ばねばな」
光のこの言葉に池田総務大臣はハッとなる。
「総理、まさかフルーレ殿に作らせた小山の上でその椅子にお座りになるつもりですか!? 確かにこの上ない生存報告にはなるでしょうが、暗殺者のビーム・スナイパーライフルの的になるだけですぞ!?」
小高い場所に何の障害物もなく椅子に座っている人間を狙撃するなんて、スナイパーからすれば実に退屈な仕事であろう。大きく動かれる心配もなく、障害物もないのだから。
「ああ、そうだろうな、だがあえてやらねばならない。切っ掛けを得て国民は立ち上がった。人質に限りなく近い形で海外で働かされていた国民は、フルーレ達のお陰で生還できた。ならば後はこの国の首相である自分が、今の世界に屈さない姿を国民に見せねばならない」
池田総務大臣はそれでも「しかし、総理!」と食い下がる。明らかに光のやろうとしていることは無謀の二文字でしかないからだ。そんな池田総務大臣に対し、光は言った。
「総理である私が困難に対して真っ先に前に出ずして、どうして国民に戦えと言える! もはや国民はこの最後の機会に皆で立ち上がっている! ここで首相である私が率先して前に出て旗頭にならなければ士気が上がらん! もうこれは既に戦争なのだ! 日本人の明日を掴みとる為の生存戦闘なのだ!」
池田総務大臣はこの言葉に気圧されて一歩二歩、本人が自覚していないうちに下がる。それだけのオーラが、光の体から滲み出ていた。
「フルーレ、貴女が以前言っていた『この魔法陣の中では暗殺等の心配がない』の言葉を信じる証として、この身とこの魂の全てを賭けよう」
フルーレは黙って頷く。
「1つ、追加の頼みがある。 自分に対して悪意や殺意を向けられた方向を感知できる魔法、と言うものは無いのか?」
────────────────────────
同時刻、首相官邸から50kmほど離れたとある場所。 この場所からは首相官邸が丸見えである。 そこから狙撃して光を暗殺しようとしているとある国の3人組チームがあった。 スナイパー、スポッター、サポーターである。
「日本の考えは良くわからんな、あんな小山を立てたところで最新のスナイパーライフル、「ブリューナク」のレーザーからは逃れられんぞ?」
スポッターがそう呟く。この言葉は慢心でも何でもなく、ただの事実確認に過ぎない。
「もうやっちまおうぜ? あんまりとろとろやってると他国に先を越される。こんな最高のポイントから狙撃なんてイージーすぎて目をつぶっていても当たるぜ」
スナイパー役は、さっさと終わらせて旨いメシでも食いに行きたいようだ。これも慢心ではなく、単なる事実だ。
「周りからの妨害もない。今日は行動に移っていいだろう、さっさとターゲットを消してしまえばいい」
サポーター役もスナイパー役に賛同のようだ。面倒事はさっさと終わらせるに限る、とその顔は言葉以上に語っていた。
「なんだ? 小山の上に椅子が置かれたぞ? ……あれはターゲットのヒカル・トウドウではないか!? あんな障害物が回りに無いところで椅子に座るとは……さっさと死にたいのか?」
スポッター役は困惑する。この時代の銃器はビーム系が主流となっていて、実弾は一部のロマンを求める者たちの趣味として存在しているぐらいである。当初は銃身などが大型だったものの、研究が進むにつれ、実弾の物よりも小型で持ち運びも容易くなっていった。またビームと言う事で着弾も早く、回避が困難であり狙撃にはもってこいの兵器である。
ビーム兵器も、最初は宇宙空間での固い岩盤などを掘削するために、削岩機の代わりとして開発されて来た物であったのだが……使えるものは兵器に転用されてしまうのは悲しい事実である。結局のところ、技術は進歩しても人間そのものは西暦4000年を数えても大して進歩していなかったのだ。
「いいじゃあねえか。わざわざこちらの仕事がやりやすい様にお膳立てしてくれたんだ、さっさと撃ってお終いにしちまおうぜ。リフレクト・ミラーなども日本が持つ事は許されてねえ」
このビームに対する防御策は反射するか、もしくは拡散させて散らすことで威力を消すかであった。前者の反射をさせるのはリフレクト・ミラーと呼ばれ、普段はマジックミラーのようになっているが、ビームが命中するとそのビームを反射するまさに鏡である。そして後者の拡散させて散らす物はミラージュ・フィールドと呼ばれている。
「こちらも確認した、リフレクト・ミラーは無い。まあ、最新のブリューナクの前では意味が無いがな」
防御策のリフレクト・ミラーも、ミラージュ・フィールドも問題が無いわけではない。 リフレクト・ミラーは跳ね返しきらないと直撃を貰うし、耐久力はミラージュに大きく劣る。一方ミラージュ・フィールドも拡散するとはいえ、フィールド限界量を突き破られれば、人一人殺すには十分な熱や威力を帯びた光が防御者を焼き尽くす。耐久力に劣る代わりに、リフレクト・ミラーで反射できれば、反射された攻撃側が一瞬で焼き殺されるのだが。攻める防御がリフレクトであり、耐える防御がミラージュである。
そういった防御兵器も無いことを確認し、狙撃の最終準備に取り掛かり、いざスナイパー役が得物を構えて撃とうとした時である。彼らが捉えていた光が予想外の行動に出た。
「あの野郎!? こっちに向かって笑った挙句手招きしてやがる!!」
冷静で居なければいけないスナイパー役が突然声を荒げた。何事かとスポッター役が確認をすると、ターゲットのヒカル・トウドウが右の肘を手すりに乗せて頬杖を突きながらニヤニヤと笑っており、左手でこちらに向かって手招きをしている姿が確認できた。ヒカル・トウドウは明らかにこちらの方向をはっきりと見ている様子だ。
「何故この場所が……どう見てもここに居ると確信している表情だ。なぜ分かった!?」
念入りに場所を選んで最良の場所を選んだハズなのに……バレたのか!? だ、だが何度確認しても、リフレクトもミラージュもない。それなのに何故あのような笑い顔を浮かべ、手招きが出来る!? 不気味だ、不気味過ぎる!
「中止するか?」
サポーター役が提案する。この提案は2人にとって正直かなり魅力的だったが……。
「だめだ、ここで中止しましたなんて上にばれたら、その上それで他の国にターゲット討伐を出し抜かれたら、俺たちは全員死刑だぞ」
そうスポッター役は言い、この狙撃は中止は出来ない事を二人に改めて通達する。この言葉に、残りの2人は頷く
「撃てば終わるんだ、問題ないさ、落ち着いた……行けるから安心しろ。一発で決めてやるさ」
スナイパー役からの声で、2人も不気味な日本の首相への狙撃行為の開始に同意する。 スナイパー役は冷酷に心臓に狙いを定める。 頭を狙わないのは暗殺成功の証として提出するためである。ターゲットを撃ち抜けば、後は仲間のコマンダー達がターゲットの首を持ち去るために突撃する手筈になっている。
「死ね、悪魔め。我らの正義によって少しでも浄化されろ」
そう呟き、スナイパー役はトリガーを引き絞り、スナイパーライフルは強力なビームを吐き出す。その直後、彼ら三人はその撃ったビームその物に体を貫かれていた……。
────────────────────────
「──今、俺は撃たれた筈だよな……」
ビーム特有の音が耳に届いた、それは間違いないだろう。なのに自分はこうして生きている……これがフルーレの言っていた魔法陣による防衛能力なのだろうか。
「──まあ、今はそれらを難しく考える必要はない、か。それに次の客が待っているようだし、しっかりと手招きしてやらないとな……ネタ晴らしは後で聞かないとならないが」
そうして再び光は、殺意を向けられていると教えてくれる魔法の導きの方向を向いて、頬杖を突き手招きをする血挑発行為を続けた。この行動はこのあと一ヶ月ほど続き、その結果100国以上の暗殺チームが地球から永久に退場した。
「こちらもお願いされた小山を作りましたが……」
池田総務大臣とフルーレは共に困惑気味の声で報告する。光が何のためにこんなものを用意させたのか、その真意を測りかねているからである。
「ありがとう、2人とも。 では、その椅子を小山の上まで運ばねばな」
光のこの言葉に池田総務大臣はハッとなる。
「総理、まさかフルーレ殿に作らせた小山の上でその椅子にお座りになるつもりですか!? 確かにこの上ない生存報告にはなるでしょうが、暗殺者のビーム・スナイパーライフルの的になるだけですぞ!?」
小高い場所に何の障害物もなく椅子に座っている人間を狙撃するなんて、スナイパーからすれば実に退屈な仕事であろう。大きく動かれる心配もなく、障害物もないのだから。
「ああ、そうだろうな、だがあえてやらねばならない。切っ掛けを得て国民は立ち上がった。人質に限りなく近い形で海外で働かされていた国民は、フルーレ達のお陰で生還できた。ならば後はこの国の首相である自分が、今の世界に屈さない姿を国民に見せねばならない」
池田総務大臣はそれでも「しかし、総理!」と食い下がる。明らかに光のやろうとしていることは無謀の二文字でしかないからだ。そんな池田総務大臣に対し、光は言った。
「総理である私が困難に対して真っ先に前に出ずして、どうして国民に戦えと言える! もはや国民はこの最後の機会に皆で立ち上がっている! ここで首相である私が率先して前に出て旗頭にならなければ士気が上がらん! もうこれは既に戦争なのだ! 日本人の明日を掴みとる為の生存戦闘なのだ!」
池田総務大臣はこの言葉に気圧されて一歩二歩、本人が自覚していないうちに下がる。それだけのオーラが、光の体から滲み出ていた。
「フルーレ、貴女が以前言っていた『この魔法陣の中では暗殺等の心配がない』の言葉を信じる証として、この身とこの魂の全てを賭けよう」
フルーレは黙って頷く。
「1つ、追加の頼みがある。 自分に対して悪意や殺意を向けられた方向を感知できる魔法、と言うものは無いのか?」
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同時刻、首相官邸から50kmほど離れたとある場所。 この場所からは首相官邸が丸見えである。 そこから狙撃して光を暗殺しようとしているとある国の3人組チームがあった。 スナイパー、スポッター、サポーターである。
「日本の考えは良くわからんな、あんな小山を立てたところで最新のスナイパーライフル、「ブリューナク」のレーザーからは逃れられんぞ?」
スポッターがそう呟く。この言葉は慢心でも何でもなく、ただの事実確認に過ぎない。
「もうやっちまおうぜ? あんまりとろとろやってると他国に先を越される。こんな最高のポイントから狙撃なんてイージーすぎて目をつぶっていても当たるぜ」
スナイパー役は、さっさと終わらせて旨いメシでも食いに行きたいようだ。これも慢心ではなく、単なる事実だ。
「周りからの妨害もない。今日は行動に移っていいだろう、さっさとターゲットを消してしまえばいい」
サポーター役もスナイパー役に賛同のようだ。面倒事はさっさと終わらせるに限る、とその顔は言葉以上に語っていた。
「なんだ? 小山の上に椅子が置かれたぞ? ……あれはターゲットのヒカル・トウドウではないか!? あんな障害物が回りに無いところで椅子に座るとは……さっさと死にたいのか?」
スポッター役は困惑する。この時代の銃器はビーム系が主流となっていて、実弾は一部のロマンを求める者たちの趣味として存在しているぐらいである。当初は銃身などが大型だったものの、研究が進むにつれ、実弾の物よりも小型で持ち運びも容易くなっていった。またビームと言う事で着弾も早く、回避が困難であり狙撃にはもってこいの兵器である。
ビーム兵器も、最初は宇宙空間での固い岩盤などを掘削するために、削岩機の代わりとして開発されて来た物であったのだが……使えるものは兵器に転用されてしまうのは悲しい事実である。結局のところ、技術は進歩しても人間そのものは西暦4000年を数えても大して進歩していなかったのだ。
「いいじゃあねえか。わざわざこちらの仕事がやりやすい様にお膳立てしてくれたんだ、さっさと撃ってお終いにしちまおうぜ。リフレクト・ミラーなども日本が持つ事は許されてねえ」
このビームに対する防御策は反射するか、もしくは拡散させて散らすことで威力を消すかであった。前者の反射をさせるのはリフレクト・ミラーと呼ばれ、普段はマジックミラーのようになっているが、ビームが命中するとそのビームを反射するまさに鏡である。そして後者の拡散させて散らす物はミラージュ・フィールドと呼ばれている。
「こちらも確認した、リフレクト・ミラーは無い。まあ、最新のブリューナクの前では意味が無いがな」
防御策のリフレクト・ミラーも、ミラージュ・フィールドも問題が無いわけではない。 リフレクト・ミラーは跳ね返しきらないと直撃を貰うし、耐久力はミラージュに大きく劣る。一方ミラージュ・フィールドも拡散するとはいえ、フィールド限界量を突き破られれば、人一人殺すには十分な熱や威力を帯びた光が防御者を焼き尽くす。耐久力に劣る代わりに、リフレクト・ミラーで反射できれば、反射された攻撃側が一瞬で焼き殺されるのだが。攻める防御がリフレクトであり、耐える防御がミラージュである。
そういった防御兵器も無いことを確認し、狙撃の最終準備に取り掛かり、いざスナイパー役が得物を構えて撃とうとした時である。彼らが捉えていた光が予想外の行動に出た。
「あの野郎!? こっちに向かって笑った挙句手招きしてやがる!!」
冷静で居なければいけないスナイパー役が突然声を荒げた。何事かとスポッター役が確認をすると、ターゲットのヒカル・トウドウが右の肘を手すりに乗せて頬杖を突きながらニヤニヤと笑っており、左手でこちらに向かって手招きをしている姿が確認できた。ヒカル・トウドウは明らかにこちらの方向をはっきりと見ている様子だ。
「何故この場所が……どう見てもここに居ると確信している表情だ。なぜ分かった!?」
念入りに場所を選んで最良の場所を選んだハズなのに……バレたのか!? だ、だが何度確認しても、リフレクトもミラージュもない。それなのに何故あのような笑い顔を浮かべ、手招きが出来る!? 不気味だ、不気味過ぎる!
「中止するか?」
サポーター役が提案する。この提案は2人にとって正直かなり魅力的だったが……。
「だめだ、ここで中止しましたなんて上にばれたら、その上それで他の国にターゲット討伐を出し抜かれたら、俺たちは全員死刑だぞ」
そうスポッター役は言い、この狙撃は中止は出来ない事を二人に改めて通達する。この言葉に、残りの2人は頷く
「撃てば終わるんだ、問題ないさ、落ち着いた……行けるから安心しろ。一発で決めてやるさ」
スナイパー役からの声で、2人も不気味な日本の首相への狙撃行為の開始に同意する。 スナイパー役は冷酷に心臓に狙いを定める。 頭を狙わないのは暗殺成功の証として提出するためである。ターゲットを撃ち抜けば、後は仲間のコマンダー達がターゲットの首を持ち去るために突撃する手筈になっている。
「死ね、悪魔め。我らの正義によって少しでも浄化されろ」
そう呟き、スナイパー役はトリガーを引き絞り、スナイパーライフルは強力なビームを吐き出す。その直後、彼ら三人はその撃ったビームその物に体を貫かれていた……。
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「──今、俺は撃たれた筈だよな……」
ビーム特有の音が耳に届いた、それは間違いないだろう。なのに自分はこうして生きている……これがフルーレの言っていた魔法陣による防衛能力なのだろうか。
「──まあ、今はそれらを難しく考える必要はない、か。それに次の客が待っているようだし、しっかりと手招きしてやらないとな……ネタ晴らしは後で聞かないとならないが」
そうして再び光は、殺意を向けられていると教えてくれる魔法の導きの方向を向いて、頬杖を突き手招きをする血挑発行為を続けた。この行動はこのあと一ヶ月ほど続き、その結果100国以上の暗殺チームが地球から永久に退場した。
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