ちびっ子ボディのチート令嬢は辺境で幸せを掴む

紫楼

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二章

722話

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 お祖父様と伯父様、叔父様がリックさまと共にグレーデンにやってきた。
 転移陣の塔でお出迎え。

 お祖父様たちとリックさまの護衛魔導師さんがいるので陣は結構いっぱい。

「お祖父様、伯父様、叔父様、お久しぶりです」
「しばらくぶりだな」
 
 順番にハグしてもらう。伯父様と叔父様はお母さまに少しずつ似てる。
 ニーナのお母さんも付いてきてた。ニーナの顔を見たいだろうと一緒に連れてきてくれたのだ。
「久しぶり、リーシャさま」
「お久しぶりです。リックさま」
 リックさまがいつも護衛なんてついてなかったのにどうしたのかと思えば、ナギ相手の見栄えになるからカンガリー教授に会いたい人をついでに連れてきたそう。みんなリックさまより年上かな。



 みんなで屋敷に戻るとお義母さまが玄関ホールで待っていてくれた。

「ようこそ。マーベルハント家の皆様。ガーラント卿」

 まずはお茶をお出しして、近況と今回の王女さまからの呼び出しについてお話しする。

 メンバーは私、お義母さま、お祖父様、伯父様、叔父さま、リックさま。
 セリウスさまは通常勤務に戻って、リックさまの護衛?さんはカンガリー教授の元に行っちゃった。自由!


「多分だけれど、ネイマーシェ関係だと思うんだよね」
 リックさまがお皿に盛った焼き菓子を食べながら語る。
「ナギの旅程から見てマーベルハント家に関係する国はネイマーシェだけなんだよ」
 
 確かネイマーシェのお祖母様の実家は、マーベルハント家とはほぼ絶縁状態だったはず。
 
 お祖母様はレイドラアースの学生をネイマーシェに留学させる時貢献してたりするので国には縁を切られてない。

「今更クリスタニア公爵家が絡んでくるのでしょうか?」
 伯父様が憮然とした表情で呟く。

「・・・公爵本人は干渉してこないと思うぞ」
 お祖父様が首を振る。現クリスタニア公爵は、お祖母様の文箱から現れた大伯父のこと。あれ以来音沙汰なしなので絡んでこないっていうのには一票。

「目的がわからないがナギ国のお方たちの手前無茶なことはしないでしょう」

 まだネイマーシェ絡みかも確定してないしね。

 少ししてお話が落ち着いたら、お祖父様がお土産を出してくれた。
 レイドラアースの古文書の移しと大量のグ○コ(栗)だ。
 本がお土産っていうのがマーベルハント家らしい。写しでも手間の分お高い貴重品だよ。
 伯父様と叔父様が人形(超高級品)をくれた。
 私は成人済みだけど、子供の頃に会えなかった分の愛情込みの優しいチョイスだ。
「リーシャに少し似てると思ったんだよ」

 銀の髪に愛くるしい目は青、寸胴ボディ。確かに似てるかも。どちらかというとルーク寄りな気がしないでもないぞ。
 薄いピンクのブリブリなレースとリボンたっぷりなお衣装は似てると思われたくないかも。

 この世界の人形は顔や手足は陶器、ボデイは布、あっちの世界の西洋人形的な作り。髪は人毛だそうでちょっとお菊人形的な怖さが。

「可愛いお人形ねぇ。シフォンちゃんに衣装をお願いしましょうねぇ」
 レイドラアースの女性憧れのマダムに人形のドレスを!?贅沢すぎない?

「なれば装飾も用意すべきか」
 伯父様?人形に高価なお飾りは要らないですよ。マダムのドレスだけでめっちゃお高くなるよ。怖い。

 なぜか伯父様時お義母さまが、人形の衣装やお飾りのお話で熱中しちゃった。

「兄上は可愛いものに目がないんだ」
 叔父様が笑いながら教えてくれた。
 普段は無表情って言うか真面目?で静かなのに、何かのスイッチが入ると熱くなるらしい。
 楽しそうでなにより。

 頂いたグ○コはルルゥに渡してした処理をしてもらう。
 明日にはマロンケーキやグラッセが出てくるだろう。楽しみ。

 夜はお祖父様たちと一緒に楽しい食事をとった。
 リックさまは「ああ・・・グレーデンに篭りたい」って。
 相変わらず心がお疲れ気味だね。
 早く次の筆頭魔導師は現われるように気持ちだけ祈るよ。

 
 翌日、ナギのご一行が到着した。

 ファリン・ユイ・ナギ・ファランさま。
 ルアラン・メイ・ナギ・ファランさま。
 ユエ・サン・ナギ・レイウォンさまと約半年ぶりの再会だ。

 なぜかナタリアお母さまにそっくりな女性を連れている。




_____________________

 遅くなりました。十行あたりで悩んだまま寝落ちしてました。

 最近ちょっとリアルで忙しいというか精神が疲れ気味なのでいつも荒れがちな文章がより荒れてます。落ち着いたら修正入れたいと思うのでご容赦ください。



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