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二章
717話
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訓練終わりはグレーデンの騎士さんもリュフェリーの騎士さんも嬉しそうに「朝食が楽しみだ」ってやってた。
私は汗だくのちょい透けたシャツ越しの胸筋と背筋も、腕筋の全てをたっぷり堪能した。
夜の宴での焚き火に照らされたマッチョも、朝の日差しに照らされたマッチョも最高だね。
「リーシャさま、そんな熱い眼差しで見つめられたら俺激っちゃう☆」
「バーカ!おっさんはお呼びじゃないって」
「若いもんは熱い視線に照れてるぞ」
チェイスさんたちに揶揄われた。
若い子には私がセクハラしてる感じになっちゃう!気をつけよう。
みんな汗を流してから朝食だそうで、マッチョが溢れるお風呂場をチラッと想像してしまった。
いくらマッチョ好きでも変態になりすぎる。反省。
酔っ払ったクミちゃんなら「邪魔すんぞ」って乱入しそう。クミちゃん、黙ってたら綺麗系の良い女なんだけど、喋ると口悪くて、酔うとオラオラなドSになっちゃう。
オッサンになったクミちゃん無双。
でもめっちゃモテてたなぁ。
私たちも屋敷に戻って、ジュリアスさまが汗を流すので私も一緒に。
砂埃を落として着替えが必要だからね。
「久しぶりに朝から動いた」
ジュリアスさまは私と結婚する前はセリウスさまとクラウスさま、時折お義父さまも混ざって朝練してたそう。
今は私と一緒に起きてる。
朝練はしなくて良いのかって言えば昼に騎士団の訓練に混ざってるって。
セリウスさまとクラウスさまは朝と昼、両方だよね?
「俺はもう前線でバリバリやらないからな」
そう言うものかな。
緊急時は出て行くし、今も筋骨隆々なので相当鍛えてると思うんだけどね。
食堂に行ったらみんな揃っていた。
サーキス夫人とアルヴィナ夫人はさらに艶々してる。グレーデンをエンジョイ出来てるみたい。
今はこの屋敷に周辺も危険がないからね。
「ルークたちの家も充実してましたわ」
「客室も浴場もニーナのセンスがとても良いのです」
ルークのお家は、ルークの結婚祝いと領主兼騎士団総帥の補佐、夫人である私の姉兼筆頭侍女の住まいとして、グレーデン家がドドーンと贈った(押し付けた?)ものなので褒めてもらえて良かった。
「ルークはここにいられて幸せなのですね」
夫人たちはずっと心配と不安があったのかな。
グレーデンに仕えることは納得はしてても心配はずっとしてるんだろう。
いまだ払拭出来ない危険地帯という評価が覆らないと心配は消えないね。
「やめてください」
ルークが授業参観で心配症な親に困ってる子供のようだ。
「ルークは強いし、頭も良い。うちに来てくれてありがたいぞぅ」
「ジュリアスは腹を割って話せる相手が少ないからルークがいてくれて安心なのよぉ」
おっと、お義父さまとお義母さまも授業参観に参加中になってた。
「俺はそこまで人付き合いが悪い気はないんですが」
「「「・・・」」」
んー、私はよくわからないけど、セリウスさまとクラウスさまとかルークが微妙な空気になってるのでちょっとコミュ症なのかも。
「子供が魔獣の闊歩する場所で暮らして三十目前で結婚する気配もなければ母親はヤキモキするのもしかないさね。やっと片付いた息子にあれこれ言いたいのもわからない話ではないよ」
お祖母さまが笑う。
「俺は生涯独身につもりだったのでいらない心配でしたよ。ただ良い相手に巡り合っただけです」
わぉ。
セリウスさまとクラウスさまも「ヒュー」ってしたよね。
「良いお相手が見つかったからこそ喜んで応援してるんじゃないの」
姉のアルヴィナ夫人の頬が膨れちゃう。
「そっとしておいてくれた方が嬉しいんですけどね」
「可愛くない弟ね」
そっくりな顔の姉弟のやりとりは少しブリザードを起こしてる。
「なんだかんだ嫌いあってるわけじゃないから心配はいらないよ」
ジュリアスさまがこっそり耳打ちで教えてくれた。
ルークは、実家を離れてから母や姉が、ちょっと過干渉になったのをめんどくさいと思ってるらしい。
構いたい、構われたいのタイミングが合わないんだね。
食事が済んで、ジュリアスさまたちがお仕事に向かう時、ルークは夫人たちに、
「ニーナにあまりしつこく絡まないように」
と念押しして出て行った。
「お祝いをしたかっただけなのに狭量ね?」
「しつこくわないわよね?」
んー?ニーナが嫌かどうかだけど、嫌な顔はしてないので多分大丈夫。
ポーカーフェイスも少し和らいでるし。
私は汗だくのちょい透けたシャツ越しの胸筋と背筋も、腕筋の全てをたっぷり堪能した。
夜の宴での焚き火に照らされたマッチョも、朝の日差しに照らされたマッチョも最高だね。
「リーシャさま、そんな熱い眼差しで見つめられたら俺激っちゃう☆」
「バーカ!おっさんはお呼びじゃないって」
「若いもんは熱い視線に照れてるぞ」
チェイスさんたちに揶揄われた。
若い子には私がセクハラしてる感じになっちゃう!気をつけよう。
みんな汗を流してから朝食だそうで、マッチョが溢れるお風呂場をチラッと想像してしまった。
いくらマッチョ好きでも変態になりすぎる。反省。
酔っ払ったクミちゃんなら「邪魔すんぞ」って乱入しそう。クミちゃん、黙ってたら綺麗系の良い女なんだけど、喋ると口悪くて、酔うとオラオラなドSになっちゃう。
オッサンになったクミちゃん無双。
でもめっちゃモテてたなぁ。
私たちも屋敷に戻って、ジュリアスさまが汗を流すので私も一緒に。
砂埃を落として着替えが必要だからね。
「久しぶりに朝から動いた」
ジュリアスさまは私と結婚する前はセリウスさまとクラウスさま、時折お義父さまも混ざって朝練してたそう。
今は私と一緒に起きてる。
朝練はしなくて良いのかって言えば昼に騎士団の訓練に混ざってるって。
セリウスさまとクラウスさまは朝と昼、両方だよね?
「俺はもう前線でバリバリやらないからな」
そう言うものかな。
緊急時は出て行くし、今も筋骨隆々なので相当鍛えてると思うんだけどね。
食堂に行ったらみんな揃っていた。
サーキス夫人とアルヴィナ夫人はさらに艶々してる。グレーデンをエンジョイ出来てるみたい。
今はこの屋敷に周辺も危険がないからね。
「ルークたちの家も充実してましたわ」
「客室も浴場もニーナのセンスがとても良いのです」
ルークのお家は、ルークの結婚祝いと領主兼騎士団総帥の補佐、夫人である私の姉兼筆頭侍女の住まいとして、グレーデン家がドドーンと贈った(押し付けた?)ものなので褒めてもらえて良かった。
「ルークはここにいられて幸せなのですね」
夫人たちはずっと心配と不安があったのかな。
グレーデンに仕えることは納得はしてても心配はずっとしてるんだろう。
いまだ払拭出来ない危険地帯という評価が覆らないと心配は消えないね。
「やめてください」
ルークが授業参観で心配症な親に困ってる子供のようだ。
「ルークは強いし、頭も良い。うちに来てくれてありがたいぞぅ」
「ジュリアスは腹を割って話せる相手が少ないからルークがいてくれて安心なのよぉ」
おっと、お義父さまとお義母さまも授業参観に参加中になってた。
「俺はそこまで人付き合いが悪い気はないんですが」
「「「・・・」」」
んー、私はよくわからないけど、セリウスさまとクラウスさまとかルークが微妙な空気になってるのでちょっとコミュ症なのかも。
「子供が魔獣の闊歩する場所で暮らして三十目前で結婚する気配もなければ母親はヤキモキするのもしかないさね。やっと片付いた息子にあれこれ言いたいのもわからない話ではないよ」
お祖母さまが笑う。
「俺は生涯独身につもりだったのでいらない心配でしたよ。ただ良い相手に巡り合っただけです」
わぉ。
セリウスさまとクラウスさまも「ヒュー」ってしたよね。
「良いお相手が見つかったからこそ喜んで応援してるんじゃないの」
姉のアルヴィナ夫人の頬が膨れちゃう。
「そっとしておいてくれた方が嬉しいんですけどね」
「可愛くない弟ね」
そっくりな顔の姉弟のやりとりは少しブリザードを起こしてる。
「なんだかんだ嫌いあってるわけじゃないから心配はいらないよ」
ジュリアスさまがこっそり耳打ちで教えてくれた。
ルークは、実家を離れてから母や姉が、ちょっと過干渉になったのをめんどくさいと思ってるらしい。
構いたい、構われたいのタイミングが合わないんだね。
食事が済んで、ジュリアスさまたちがお仕事に向かう時、ルークは夫人たちに、
「ニーナにあまりしつこく絡まないように」
と念押しして出て行った。
「お祝いをしたかっただけなのに狭量ね?」
「しつこくわないわよね?」
んー?ニーナが嫌かどうかだけど、嫌な顔はしてないので多分大丈夫。
ポーカーフェイスも少し和らいでるし。
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