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二章
709話
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結局はザイルさんが勝った。
お祖父さまとお義父さまは勝負に熱が入りすぎて他の勝ち越しの相手をしなかったので不戦敗的な。
信じられないことにマギー先生は三位だった。気功みたいなポーズで相手を飛ばした。魔法ではないらしい。
人体を知り尽くしてるから急所に軽く当ててるらしい。そんなバカな。
一位の賞品、秘蔵の酒って言ってもたくさん作って自分の分を確保してるだけなのでほぼ出回ってる。全員が全種類飲んでるわけじゃ無いので、王家に献上したり精霊王に捧げたりの特殊なお酒を小樽で渡した。
香りのいいブランデー。
マギー先生とロジャー先生がじっとり見てたけど、ザイルさんに交渉してください。
勝負にしちゃうと大盤振る舞いはできないじゃん。賞品は厳密に。次回からの勝利の価値がなくなっちゃう。
「ははは!世界で一番高価な酒と言っても過言ではないな!」
過言だよ?
ザイルさんが樽を片手にスキップしてる。スキンヘッドの下履き一枚のマッチョの喜びの舞を見つつ困る。
一応アズライトが霊水にしたり、ポムたちが加護舞しちゃったのは外してるから世界一ではない。
この世界で出回ってる中では一番かも??いや他国のお酒を知らないから比べられないけど。
夜明け前まで続いた激闘のあと、非番以外の騎士さんと従者さん一同は朝日に向かって走って行った。
朝日は嘘だけど☆
非番の人たちは後片付けをしてからみんなで従者棟のお風呂や近くの露天風呂に向かうそうだ。
ワイバーンたちも騎士団棟に戻るお世話係さんたちと戻っていく。
「ラヴァ、またね!」
「ギャウー」
約束のベロンをラヴァ、ルージュやジュエルにされた。
お肉いっぱい食べた後のベロン・・・。
「じゃ、リーシャちゃん、私たちはお宿に行ってくるわねぇ」
お義母さまはお祖母さまとマダムたちとお宿に行くって楽しそうに出かけてしまった。
まだ薄暗いのに危険区域は気にしましょうね?チェイスさんたちがいるから心配ないか。
何故かポムとティムも行ってしまった。
何故じゃないか。エロモニパルだから!!
アズライトは池の棲家で寝るって。
ところでお祖父さまとお義父さまを置いてっちゃうの?
「ワシはダンジョンに行ってくる」
「俺はディゴーに行く」
遊び足りなかった子供か。
「父上たちは放っておいて寝ようよー」
セリウスさまとクラウスさまが欠伸をしながら歩いて来た。
「お二人はお休みですか?」
「仕事だよー。ちょっとだけ寝るー」
「きゃん!」
若手の方がお疲れのようだ。
「朝食は軽めにするわねぇ」
ルルゥは踊りに参加せず。ナイスバディを自慢げに披露したりしないオネェなのだ。残念!!
みんなで屋敷に戻ると侍女さんメイドさんが既にキチッと持ち場に戻ってた。プロだね。
「じゃまた後でー」
「おやすみー」
朝五時前のおやすみ。二時間くらいしかないよ。
「少しだけ汗を流してから寝ようか」
お部屋のお風呂でササーッと洗って、乾かしあっこしてからベッドに入る。
ジャスパーも一緒にね。
「あんまり寝れないですね?」
「リーシャはお昼寝をするといい」
優しみ。
「今日は少しだけ美容クリームの研究をしたいです」
「そうなのか?」
私は妊娠の経験がないので詳しくはないけど、お腹のケアとか。
良い匂いでストレス解消も良いよね。
「手荒れクリームもそろそろいっぱい用意しないと」
福利厚生で配る分ね。
「そうか。みんな喜ぶな」
ジュリアスさまに背中ポンポンしてもらえた。
「精霊樹にもお供えを用意したいですし」
「それは大事だ。俺も一緒に行ける時間に行こう」
寝る時間は大幅に過ぎて興奮状態だったからか、スコーンと寝てしまった。
目が覚めたらジュリアスさまもジャスパーもいなくて。
両側にクッションが山ほど積まれてた。
「ん?」
サイドチェストに「ゆっくり寝てくれ」ってメモが。
しまったーーー。
お祖父さまとお義父さまは勝負に熱が入りすぎて他の勝ち越しの相手をしなかったので不戦敗的な。
信じられないことにマギー先生は三位だった。気功みたいなポーズで相手を飛ばした。魔法ではないらしい。
人体を知り尽くしてるから急所に軽く当ててるらしい。そんなバカな。
一位の賞品、秘蔵の酒って言ってもたくさん作って自分の分を確保してるだけなのでほぼ出回ってる。全員が全種類飲んでるわけじゃ無いので、王家に献上したり精霊王に捧げたりの特殊なお酒を小樽で渡した。
香りのいいブランデー。
マギー先生とロジャー先生がじっとり見てたけど、ザイルさんに交渉してください。
勝負にしちゃうと大盤振る舞いはできないじゃん。賞品は厳密に。次回からの勝利の価値がなくなっちゃう。
「ははは!世界で一番高価な酒と言っても過言ではないな!」
過言だよ?
ザイルさんが樽を片手にスキップしてる。スキンヘッドの下履き一枚のマッチョの喜びの舞を見つつ困る。
一応アズライトが霊水にしたり、ポムたちが加護舞しちゃったのは外してるから世界一ではない。
この世界で出回ってる中では一番かも??いや他国のお酒を知らないから比べられないけど。
夜明け前まで続いた激闘のあと、非番以外の騎士さんと従者さん一同は朝日に向かって走って行った。
朝日は嘘だけど☆
非番の人たちは後片付けをしてからみんなで従者棟のお風呂や近くの露天風呂に向かうそうだ。
ワイバーンたちも騎士団棟に戻るお世話係さんたちと戻っていく。
「ラヴァ、またね!」
「ギャウー」
約束のベロンをラヴァ、ルージュやジュエルにされた。
お肉いっぱい食べた後のベロン・・・。
「じゃ、リーシャちゃん、私たちはお宿に行ってくるわねぇ」
お義母さまはお祖母さまとマダムたちとお宿に行くって楽しそうに出かけてしまった。
まだ薄暗いのに危険区域は気にしましょうね?チェイスさんたちがいるから心配ないか。
何故かポムとティムも行ってしまった。
何故じゃないか。エロモニパルだから!!
アズライトは池の棲家で寝るって。
ところでお祖父さまとお義父さまを置いてっちゃうの?
「ワシはダンジョンに行ってくる」
「俺はディゴーに行く」
遊び足りなかった子供か。
「父上たちは放っておいて寝ようよー」
セリウスさまとクラウスさまが欠伸をしながら歩いて来た。
「お二人はお休みですか?」
「仕事だよー。ちょっとだけ寝るー」
「きゃん!」
若手の方がお疲れのようだ。
「朝食は軽めにするわねぇ」
ルルゥは踊りに参加せず。ナイスバディを自慢げに披露したりしないオネェなのだ。残念!!
みんなで屋敷に戻ると侍女さんメイドさんが既にキチッと持ち場に戻ってた。プロだね。
「じゃまた後でー」
「おやすみー」
朝五時前のおやすみ。二時間くらいしかないよ。
「少しだけ汗を流してから寝ようか」
お部屋のお風呂でササーッと洗って、乾かしあっこしてからベッドに入る。
ジャスパーも一緒にね。
「あんまり寝れないですね?」
「リーシャはお昼寝をするといい」
優しみ。
「今日は少しだけ美容クリームの研究をしたいです」
「そうなのか?」
私は妊娠の経験がないので詳しくはないけど、お腹のケアとか。
良い匂いでストレス解消も良いよね。
「手荒れクリームもそろそろいっぱい用意しないと」
福利厚生で配る分ね。
「そうか。みんな喜ぶな」
ジュリアスさまに背中ポンポンしてもらえた。
「精霊樹にもお供えを用意したいですし」
「それは大事だ。俺も一緒に行ける時間に行こう」
寝る時間は大幅に過ぎて興奮状態だったからか、スコーンと寝てしまった。
目が覚めたらジュリアスさまもジャスパーもいなくて。
両側にクッションが山ほど積まれてた。
「ん?」
サイドチェストに「ゆっくり寝てくれ」ってメモが。
しまったーーー。
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