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二章
706話
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ジュリアスさまたちが着替えて戻って来た。
ニーナは私の近くにソファを置いて極力動かない約束で参加で、あれこれお世話をするルークにちょっとウンザリしてそう。
愛情は嬉しいけど時に重いよね。でも溺愛は乙女の夢だ~。
騎士さんたち従者棟のみんなも集まって来て準備万端になった。
ケビンが仲間と酒樽を運んできたらみんなヒャッホーって飛んだ。
本当に飛んだ。
先に工房産のエールやウィスキーが運ばれて来た時は「やったー」って感じでガッツポーズだったのに私の酒蔵の方は飛ぶんだ!!
最近はケビン酒造になってるけどね☆
マギー先生たちが樽の側で待機しちゃう。
お酒の番人みたい。
「おーし!!肉を回すぞー」
「おおー」
「魚も回せー」
みんなで人間大サイズに分けたお肉やお魚を焚き火でぐるぐる回して焼くよ。
「貝はこっちー」
大型の鉄板に巨大貝の浜焼きとイェンゲやイカもどきが並ぶよ。
イカもどき、クラーケンて言うんですがね。
アッガスの海もヤバいよね。お魚欲しいだけだったけど海獣いっぱいだもの。
前アッガス伯じゃ海を有効活用できないわけだよ。
放置プレイだったから増えたとも言う。陸上だったらスタンピードになるよ。下手に海に出てなかったから無事だったのかな?不思議だね。
クジラサイズの魚やノコギリ口の魚も届いてる。
クジラなら竜田揚げがいいなぁ。
「よーし!スパイダーも行くぞ」
って、でっかい蜘蛛も丸焼きで行きますか。
「グギャー」
ラヴァたちが早くちょうだいって首を振り始めちゃった。
良い匂いがするよね。
「そろそろ始めるぞー」
「「「「「おお~」」」」」
「「「「お願いしまーす」」」」
従者棟の家族のみんなも集まって大歓声だ。
みんなそれぞれ好きなお酒を取るために並ぶ。
行き渡ったところで。
「俺の留守を守ってくれたみんなに感謝を」
「息子たちと嫁と仲間の無事の帰還を祝って!」
「レイドラ神と精霊に感謝を!!」
アズライトたちにもそれぞれ酒盃を。
ワイバーンたちも実はウワバミ。爬虫類だけに。だけどあのサイズでノンベェで酔っ払ったら大変なので程々になんだよ。
なのでみんな最初の一杯飲んだ後は食事中心だ。
ヤマタノオロチみたいな絵面はちょっと見たいけど。尻尾飛んできたら大変。
「うまーい」
「これ!!」
みんなそれぞれ好きなものをガッつく。
「ちょっとぉ、それはまだ焼けてないわよぉ」
ルルゥが食いしん坊の騎士さんたちを止める。
生焼けのお肉、レアとしてならありなのかな?
「プッキュ」
「モッキュ」
「ギャオ」
「きゃん」
もふもふたちがニーナに食べ物を取り分けてっておねだりしてる。
もう~、一番可愛がってくれる相手を上手に使うんだから。
ベンとニックスやメロメロのメンバーが色々運んできてるよ。
『我は白子が気に入ったんだぞ』
「プッキュ」
「モッキュ」
みんな内臓系がわりと好きなようで。
『魔素が多いのはやはり脳みそ、心臓に、種であろうよの』
あ、あそこは種と言いますのか。
子種の元ではあるね。
そっか、魔素、魔力が濃いところを選んでるのか。
「そんなに力を蓄えてどうするの?」
まだまだ畑を広げたり、池を広げたりしたいのかな。
「プキュ」
「モッキュ」
「ギュアー」
ポムたちが身振り手振りで何か伝えてくる。
『いっぱい食べて我くらい大きくなりたいんだって言ってるんだぞ』
『強くなりたいんだと言っておるの』
え?モニパルって大きくなるの!?
森で見かけた子たちはみんな手のひらサイズだったから、ポムたちはすでにモニパルサイズは脱してるけど、そう言うことなの?
『主、モニパルは大きくならぬからの』
「そうだよね?ポムとティムはそのままが可愛いんだよ!」
ちょっとだけ大型犬くらいも可愛いかなって思ったけど、モニパルはモニパルでいいよね。
アズライトの大きくならないって言葉を聞いてガビンってなってるポムとティム。
「きゃん?」って首を傾げてるだけのシャムがかわゆいね。
「ポムとティムは変異種だから大きくもなれそうじゃないー!?」
お肉の皿を持ったクラウスさまがやって来た。
「適当なこと言ったらこの子達悲しむよ?」
「適当じゃないよー」
クラウスさまがお肉を切り分けながらお話しする。
「亜種や変異種はリミッターが壊れてることが多いから大きくもなるし強くもなれるんだよー」
そんなバカな。
「頑張り次第だねー」
「プッキューン」(ウホウホをボコボコのカスカスにしたいんだい)
「モキューン」(ウキキにビンタをしたいんだよ)※アズライト訳
「目的があるなら一緒に頑張ろう!夢は叶うよー」
あれ?ブートキャンプに勧誘されてるぞ。
「ウホウホやウキキと言ってる猿は狡猾でしつこい。反撃したいんだろうねー」
そう言われてしまうと見守るしかないかな。
ポムが勝ち取れるまで応援するよ。
「難しいことは置いといて今は祭りを楽しもうぜー」
たくさんの食べ物を食べて好きなお酒お飲んで、あちこちで肩当てや腕相撲したりが始まった。
今宵も熱き男たちの饗宴が見えるね。
私とジュリアスさまはワイバーンたちの近くに行く。
「ギュルルェー」
「ラヴァが大好きな内臓だよー♡」
「グゥルオー」
お礼のベロンされちゃった。激しく生臭い。
「夕方から大宴会になるぞ」
「「「「おおー」」」」
夜の部!!!
フォッフォが始まるかも。
「たのしめー!!」
「おおーーー」
----------------
外がすごい風です。台風みたいな
雪はないのにめちゃ冷たい空気にビビる。
みなさんのお住まいの地域はいかがでしょうか。
早く春になってくれーー!
インフルが流行ってるとか。
随分前の話で恐縮ですが、
40近い熱、体動かせないのは辛いです。
喉の奥が炎症で真っ白になって水飲むのもやっとででした。
二週間動けなかったです。
いろんな症状があるかと思いますが手洗いうがいマスク、ビタミン?取って罹らないようにお過ごしください。
おやすみなさい😴
ニーナは私の近くにソファを置いて極力動かない約束で参加で、あれこれお世話をするルークにちょっとウンザリしてそう。
愛情は嬉しいけど時に重いよね。でも溺愛は乙女の夢だ~。
騎士さんたち従者棟のみんなも集まって来て準備万端になった。
ケビンが仲間と酒樽を運んできたらみんなヒャッホーって飛んだ。
本当に飛んだ。
先に工房産のエールやウィスキーが運ばれて来た時は「やったー」って感じでガッツポーズだったのに私の酒蔵の方は飛ぶんだ!!
最近はケビン酒造になってるけどね☆
マギー先生たちが樽の側で待機しちゃう。
お酒の番人みたい。
「おーし!!肉を回すぞー」
「おおー」
「魚も回せー」
みんなで人間大サイズに分けたお肉やお魚を焚き火でぐるぐる回して焼くよ。
「貝はこっちー」
大型の鉄板に巨大貝の浜焼きとイェンゲやイカもどきが並ぶよ。
イカもどき、クラーケンて言うんですがね。
アッガスの海もヤバいよね。お魚欲しいだけだったけど海獣いっぱいだもの。
前アッガス伯じゃ海を有効活用できないわけだよ。
放置プレイだったから増えたとも言う。陸上だったらスタンピードになるよ。下手に海に出てなかったから無事だったのかな?不思議だね。
クジラサイズの魚やノコギリ口の魚も届いてる。
クジラなら竜田揚げがいいなぁ。
「よーし!スパイダーも行くぞ」
って、でっかい蜘蛛も丸焼きで行きますか。
「グギャー」
ラヴァたちが早くちょうだいって首を振り始めちゃった。
良い匂いがするよね。
「そろそろ始めるぞー」
「「「「「おお~」」」」」
「「「「お願いしまーす」」」」
従者棟の家族のみんなも集まって大歓声だ。
みんなそれぞれ好きなお酒を取るために並ぶ。
行き渡ったところで。
「俺の留守を守ってくれたみんなに感謝を」
「息子たちと嫁と仲間の無事の帰還を祝って!」
「レイドラ神と精霊に感謝を!!」
アズライトたちにもそれぞれ酒盃を。
ワイバーンたちも実はウワバミ。爬虫類だけに。だけどあのサイズでノンベェで酔っ払ったら大変なので程々になんだよ。
なのでみんな最初の一杯飲んだ後は食事中心だ。
ヤマタノオロチみたいな絵面はちょっと見たいけど。尻尾飛んできたら大変。
「うまーい」
「これ!!」
みんなそれぞれ好きなものをガッつく。
「ちょっとぉ、それはまだ焼けてないわよぉ」
ルルゥが食いしん坊の騎士さんたちを止める。
生焼けのお肉、レアとしてならありなのかな?
「プッキュ」
「モッキュ」
「ギャオ」
「きゃん」
もふもふたちがニーナに食べ物を取り分けてっておねだりしてる。
もう~、一番可愛がってくれる相手を上手に使うんだから。
ベンとニックスやメロメロのメンバーが色々運んできてるよ。
『我は白子が気に入ったんだぞ』
「プッキュ」
「モッキュ」
みんな内臓系がわりと好きなようで。
『魔素が多いのはやはり脳みそ、心臓に、種であろうよの』
あ、あそこは種と言いますのか。
子種の元ではあるね。
そっか、魔素、魔力が濃いところを選んでるのか。
「そんなに力を蓄えてどうするの?」
まだまだ畑を広げたり、池を広げたりしたいのかな。
「プキュ」
「モッキュ」
「ギュアー」
ポムたちが身振り手振りで何か伝えてくる。
『いっぱい食べて我くらい大きくなりたいんだって言ってるんだぞ』
『強くなりたいんだと言っておるの』
え?モニパルって大きくなるの!?
森で見かけた子たちはみんな手のひらサイズだったから、ポムたちはすでにモニパルサイズは脱してるけど、そう言うことなの?
『主、モニパルは大きくならぬからの』
「そうだよね?ポムとティムはそのままが可愛いんだよ!」
ちょっとだけ大型犬くらいも可愛いかなって思ったけど、モニパルはモニパルでいいよね。
アズライトの大きくならないって言葉を聞いてガビンってなってるポムとティム。
「きゃん?」って首を傾げてるだけのシャムがかわゆいね。
「ポムとティムは変異種だから大きくもなれそうじゃないー!?」
お肉の皿を持ったクラウスさまがやって来た。
「適当なこと言ったらこの子達悲しむよ?」
「適当じゃないよー」
クラウスさまがお肉を切り分けながらお話しする。
「亜種や変異種はリミッターが壊れてることが多いから大きくもなるし強くもなれるんだよー」
そんなバカな。
「頑張り次第だねー」
「プッキューン」(ウホウホをボコボコのカスカスにしたいんだい)
「モキューン」(ウキキにビンタをしたいんだよ)※アズライト訳
「目的があるなら一緒に頑張ろう!夢は叶うよー」
あれ?ブートキャンプに勧誘されてるぞ。
「ウホウホやウキキと言ってる猿は狡猾でしつこい。反撃したいんだろうねー」
そう言われてしまうと見守るしかないかな。
ポムが勝ち取れるまで応援するよ。
「難しいことは置いといて今は祭りを楽しもうぜー」
たくさんの食べ物を食べて好きなお酒お飲んで、あちこちで肩当てや腕相撲したりが始まった。
今宵も熱き男たちの饗宴が見えるね。
私とジュリアスさまはワイバーンたちの近くに行く。
「ギュルルェー」
「ラヴァが大好きな内臓だよー♡」
「グゥルオー」
お礼のベロンされちゃった。激しく生臭い。
「夕方から大宴会になるぞ」
「「「「おおー」」」」
夜の部!!!
フォッフォが始まるかも。
「たのしめー!!」
「おおーーー」
----------------
外がすごい風です。台風みたいな
雪はないのにめちゃ冷たい空気にビビる。
みなさんのお住まいの地域はいかがでしょうか。
早く春になってくれーー!
インフルが流行ってるとか。
随分前の話で恐縮ですが、
40近い熱、体動かせないのは辛いです。
喉の奥が炎症で真っ白になって水飲むのもやっとででした。
二週間動けなかったです。
いろんな症状があるかと思いますが手洗いうがいマスク、ビタミン?取って罹らないようにお過ごしください。
おやすみなさい😴
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