ちびっ子ボディのチート令嬢は辺境で幸せを掴む

紫楼

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二章

697話

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 全員揃って、夕食の始まり。

 神と精霊に感謝していただきますをすませるとスープにサラダ、お肉とどんどん出てくる。

「ジュリアスとセリウス、リーシャちゃんが無事戻った祝いに森も奮発してくれたぞ」
「たまたま入った先にいるなんてラッキーだったよ」
 お祖父さまとスピネルさんが楽しげに言うのをお義父さまが少し膨れて聞いてる。

「ワシの時に出てくれればのぅ」

 亜竜は年に数回くらいしか出てこないって。
 ドラゴンは辺境では心踊る獲物だからって本気で悔しがるお義父さま。

 ワイバーンたちは渓谷とか決まってる場所にいて、グレーデン領の中では、ラヴァたちが管理してるからハグレ、余所からやってきて暴れた個体だけ討伐対象らしい。

「はいはーい、お待ちかねのステーキよぉ」

 ルルゥたちが焼き加減別で山盛りのステーキを運んできた。

「ソースはお好みのをどうぞぉ」

 フルーツソース、スパイス香味野菜ソース、デミグラス、オニオン、ガーリック、コーナ、パバブ醤油、マスタードと各種ある。

 お肉がデーンと積まれてるのでみんなで欲しいだけ皿に取るスタイル。

「何枚食べる?」
 ジュリアスさま、一枚五百グラムありそうなステーキなので一枚でも多いですよ。

「ジュリアスさまの分を少し分けてもらう感じで」
「そうか?」
 普通に五枚取った!!

 切りにくいから一枚ずつ取った方がいいよって思うんだけど、みんなすごい食べる。

 ニーナもルークに取ってもらって・・・三枚だと!?
 ルークは五枚、二人とも食べれないんじゃなかったのか。
 食べられるならよかったよ。

「うーん、この血の滴る感じがいいねぇ」
「適度な歯応えに濃厚な魔力・・・元気になるー」
 お祖父さまとお義父さま、ザイルさんなんかはレアなのがお好きだそうで。

 私はウェルダンの手前くらいが好き。
 ジュリアスさまはミディアムなので私もそれに合わせる。

『ふむ、ルルゥは出来るヤツよの、このちょうど上手い骨付きでパバブもたっぷり、とても美味いの』
「あらぁありがとぉ♡」

 アズライト専用にたくさんパバブの葉っぱ、刻んだ根っこ、擦った根っこと分けて出されている。

「プッキュ」
「モッキュ」
「きゃん!」
「ギュア」

 ポムたちもパバブと唐辛子いっぱいのソースをかけてもらってる。
 
「あらあら、パワーがついちゃうわねぇ」
 ドラゴンの魔力、魔素が籠ったお肉なので魔力が漲っちゃう。
 って、ポムたちが漲っちゃうと畑や池、豊穣の舞しちゃうんでは!

 ポムたち見つめて(今は間に合ってます)って念を送ったよ。

 大地の恵みはありがたいんだけど、ほどほどで良いんだ。ゆっくりね。

『我は体が大きくなるやもしれないんだぞ!体内の魔素量が増えると進化できそうなんだぞ』
 ポ○モンか何かかな。

「ポムもティムもジャスパーも今の姿が一番かっこいいんだから進化とかしないでね」
 そりゃおっきいモニパルは絶対可愛いし、大型の虎もどきも良き。

 ポムたちが食べてたなかに竜のパオン(玉)が混ざっています。

 誰が一番に食べさせようか揉めてる。

「プッキュ」(おいし)
「ムッキュ」(これはトロリコリコリでおいしい)
「ギョア」(おいしいよ)

 なかなか可愛い。食べてるのは可愛くないけど。

『骨!骨もうまいんだぞ』
「魔力が浸透しておるからの」
 
 人間たちより幸せそうなのでほっこりしちゃうね。


「リュフェリーは楽しかったかい?」
 お祖母さまの質問には「はい」って答える
「演習や踊りも見せていただけましたよ」
「お、あの踊りは次の日肩が痛いんだ」
 お祖父さまとクラウスさまが苦い物を食べた顔だよ。
 だよね、しかない。あの腕組んだままのウェーブとか無理だよ。
「良いものが見られたね」

 対戦とかもとても良かったこと、ルルゥは人気者になってたことなどもお話ししたよ。


_______________

 寝落ちしてました。
 遅くなってごめんなさい。
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