ちびっ子ボディのチート令嬢は辺境で幸せを掴む

紫楼

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二章

691話

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 休憩を終えて再び空の上。
 だんだん暖かくなっていくのでグレーデンに近づいて行くなって感じだ。

 ラヴァたちのテンションも徐々に上がっていくので、やっぱり地元が良いのかな。

「休みが終わってしまうな」
 しょんぼりボイスのジュリアスさまの腰に力が入ってグッと抱き締められる。
 この旅、一応お仕事でもあったんだけど、ジュリアスさま的には息抜きになったんだね。

「またお休み貰いましょう?」
 お仕事兼ねたお休みを☆
「そうだな」
 後頭部に感じるジュリアスさまの胸筋がふーぅと動くのを感じる。

 普段のお仕事に相当ストレス溜めてるのかな?少しはお仕事減るように調整出来ないものか。

 一応ほぼ毎日定時?で帰って来てるから、激務じゃ無い感覚だったのは、私が九時五時半出勤(残業もあるけど)で隔週二日休みだった日本人だからかな。
 でも、ジュリアスさまに土日は無いもんね。
 これはせめて、十日に一日くらいは三兄弟交代制でお休みになるように、働き方改革をしないと。本当は週一が良いけどね。

 ルークがこの先お休みを欲するはずなので、ルークから崩していくのが良いかも。
 お休みを欲さないならば、ニーナと赤ちゃんは私が独占しちゃうぞ。

 お休みと精神的ゆとりは大事だ。

 グレーデンに戻ったら、ルークとセバスチャンに相談しよう。ジュリアスさまに言っても、自分が楽になるとかで他に皺寄せが行くようなことは、絶対望みそうにない。
 なので、事務仕事だけでも楽になる割り振りとか、簡略できる方法を考えないと。


 お休みが取れたら、私もジュリアスさまを一日独り占め出来ちゃうし。
 おうちでまったりとか池周りデートとか想像したりなんかしちゃたりで楽しい。
 あ、私からも離れたい時はあるかも。完全自由デイも必要だよね。


 空の旅は二回の休憩を挟んで、グレーデンに到着して終わった。
 騎士棟最寄りのワイバーンたち用の広場にみんなで降り立つ。

「ラヴァありがとう」
「ギャャゥー」
 ジュリアスさまに降ろしてもらって、ラヴァにお礼を伝えると、ベローンからのブチュウを頂いた。
 生臭いけど、可愛いぞ!

 お返しに鼻チュと頬をカリカリ。
 喜んだラヴァの鼻息がブヒューっと来て、髪がボサボサになったよ。

「はぁ、やっぱりこの空気が落ち着くなー」
 セリウスさまが伸びをして肩や腰をパキパキやってる。

「俺はちょっと騎士棟に寄ってくるよー」
 セリウスさまはサッサと行っちゃった。
「逃げたなー」
「逃げ足早いな」
 チェイスさんとアモンさんが笑いながら「俺たちも行ってくる」ってセリウスさまの後を追った。

 長く家を空けた後の、お義母さまのお出迎えはハードだろうなぁ。
 見上げたジュリアスさまはスンッと諦めの表情だ。

「はぁ、俺も母上に挨拶したあとにちょっと仕事を確認しに行く」
 溜まってると怖いもんね。

 諦めて?懐かしの我が家に戻りましょう。
 
 騎士さんたちが厩舎から魔馬を連れてきてくれて、ジュリアスさまに乗せてもらって帰路に。

「無事のお戻り、何よりでございます」

 魔馬と一緒にルークが現れたでござる。
 若干草臥れている。
 いつもキチっとしてるイメージなのに、げっそりで背筋が若干悪くなってる。
 お仕事が大変だったか、ニーナの身体の心配とどっちかな?

「何事もなかったか?」
「大事になるようなことは何も」
「そうか」

 緊急なことや面倒そうなことはなかったようだ。

 ルークは顔を見にきただけで、騎士団棟に戻っていった。

「わざわざ出てこなくとも良かったんだが」
「ジュリアスさまに会いたかったんですよ」
 多分。

 訓練中や見回り中の騎士さんたちにもおかえりっと挨拶されながら、屋敷に向かった。

 ジュリアスさまの顔を見るとみんな安心した顔になるからやっぱり私の旦那さまは凄い人だなって思う。惚気。




___________

 いつも応援、いいね、エールありがとうございます。

 本日も頭痛がとんでもないのでここまでで_:(´ཀ`」 ∠):

 明日はお義母さまがハッスルなはずなので、きっと楽しいです♪





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