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二章
690話
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翌朝、朝食を頂いたあと、私たちはグレーデンに帰るためにワイバーンのいる広場に。
リュフェリー家の皆さまがお見送りに来てくれた。
「世話になったな」
「お世話になりました」
ジュリアスさまとラジェールさまが肩をぶつけてのハグ。
胸板厚すぎて大変です♡
ラシードさまはセリウスさまに「またきてください」と足に抱きつかれている。
いっぱい遊んでもらったねぇ。うんうん。近所のおばさんの気持ちでほっこりした。
ユーリアさまは、ルルゥにだった。この場面は私じゃないか?って思いつつ、マッチョ好きのユーリアさまは、イケメンでマッチョで美味しいデザート作るルルゥが好きなの当たり前かと納得しちゃう。
私に筋肉は無い。
アンゼリカさまなら、ユーリアさまに好かれたんだ。きっと。
「リーシャさま、私は絶対グレーデンのエステ旅館に泊まりに参りますからね。スノウリリィーさまにもよろしくお伝えくださいませね」
カリナ夫人にはハグしてもらえた。良い匂いだよー。
王都にいたグイグイ女性みたいな香りじゃ無いって素敵なことだ。
「はい、いらっしゃるのを楽しみにおまちしておりますね」
「ルドガーに次はホーンのダンジョンで勝負しようと伝えておいてくれ」
ルシードさまが楽しそうにジュリアスに言った。
お義父さまがホーンに行っちゃうとしばらく留守になっちゃう。
でも私たちもたくさんお休み頂いたから、良いのかな。クラウスさまもお休み貰わないと怒っちゃうかも。
「ほどほどにお願いしますよ」
ジュリアスさまも同じように思っているのか苦笑いだよ。
ユーリアさまから離れたく無いっぽいルシードさまと、お義母さまがいないと寂しくなっちゃうお義父さま、二人とも自分が出かけるときには気にならなくなるの、不思議だね。
「グォオオオオォー」
そんなわけで私たちはそれぞれワイバーンに乗り上げて、お別れなのだ。
「「ではまた!!」」
「気をつけてな」
リュフェリー家の騎士さんたちも手を振って見送ってくれた。
「さぁ、休暇はおしまいだな。この空の旅を堪能して帰ろう」
一気に高度を上げて上に飛んでいく。
「リーシャ、あちらがアドラービスの砦だ」
封鎖中の国境門、長く続く壁が両国の不仲の証だ。
ちなみに壁は二列になってて両方レイドラアースの建てたもの。
「リュフェリーはうちのように魔物もそこそこ出てくる領地だが、昔はあの国の奴らが魔獣をこちらに押し込んできたりとやりたい放題だったことが一番厄介だったんだ」
え、倒せない魔獣を押し付けてきちゃうパターンなんだ。だからあちら側からの壁を作ってないのかな?
「そんな浅はかな方法を取る連中があの領地を治められるわけもないんだが」
弱いなら領地広げても、ここで暮らせないよね。
「だが昨今はああして壁もあるし、魔物除けもしっかり配置しているからな」
リュフェリー側の壁付近は安全ってことみたい。
魔獣を押し付けられないし、定期的?に威嚇されるしで、アドラービスは国境には最低限の騎士隊しか配置してない。
でもチャンスを伺っては壁を崩そうとかしてると。それはもう開戦の合図と受け取って良いんでは?勝っちゃえ!
まぁ安易に戦争になちゃうのは良くないね。こちらも損害ゼロとはいかないだろうし、無関係の民が巻き込まれるのダメ。
アドラービスで政権交代か何か起きてまともな頭の人がトップになることを祈ろう。
どんどん飛んで、リュフェリーをかなり離れると国境も見えなくなった。
ラヴァたちのお気に入りの渓谷で地上に降りて、休憩タイムだ。
「ギャギャ」
「ギャャゥ」
ルルゥやっぱ騎士さんたちに魔獣肉を貰って、バクバク。
大迫力だねぇと見てるとポムたちが闘争心に火が付いて?しまったのか、ラヴァたちの食べてるお肉にかぶりつく。
「ちょっと、そんなことしたら間違ってラヴァ食べられちゃうよ」
サイズが違い過ぎるんだから。
『わはは、大っきいのに張り合っても腹のサイズが違いすぎて勝てないんだぞ』
ジャスパーが普通に突っ込む。
「プッキュ!」
「モキュモキュ!!」
お肉にくっついたままジタバタして怒ってる。
『森で自分達に取り分が取られたから取り返しているんだと言っておるの』
まだ根に持ってた!!
「だからってラヴァたちに当たらないの」
「プキュー」
同族のモニパルには何か思うところがあるのかも。
「グレーデンに帰ったらニーナやニックス、ベンがいっぱいお菓子くれるよ」
「プッッキュ」
「モッキュ」
「ギャ」
「きゃん!」
ニーナに反応したのか、オヤツに反応したのか、わからないけれどテンションが上がったみたいなので、ほらお肉から離れなさい。
ルルゥがちゃんと君たちのお肉とおやつを出してくれたよ。
そのあと、私たちにパニーニと肉串が届いたよ。
リュフェリー家の皆さまがお見送りに来てくれた。
「世話になったな」
「お世話になりました」
ジュリアスさまとラジェールさまが肩をぶつけてのハグ。
胸板厚すぎて大変です♡
ラシードさまはセリウスさまに「またきてください」と足に抱きつかれている。
いっぱい遊んでもらったねぇ。うんうん。近所のおばさんの気持ちでほっこりした。
ユーリアさまは、ルルゥにだった。この場面は私じゃないか?って思いつつ、マッチョ好きのユーリアさまは、イケメンでマッチョで美味しいデザート作るルルゥが好きなの当たり前かと納得しちゃう。
私に筋肉は無い。
アンゼリカさまなら、ユーリアさまに好かれたんだ。きっと。
「リーシャさま、私は絶対グレーデンのエステ旅館に泊まりに参りますからね。スノウリリィーさまにもよろしくお伝えくださいませね」
カリナ夫人にはハグしてもらえた。良い匂いだよー。
王都にいたグイグイ女性みたいな香りじゃ無いって素敵なことだ。
「はい、いらっしゃるのを楽しみにおまちしておりますね」
「ルドガーに次はホーンのダンジョンで勝負しようと伝えておいてくれ」
ルシードさまが楽しそうにジュリアスに言った。
お義父さまがホーンに行っちゃうとしばらく留守になっちゃう。
でも私たちもたくさんお休み頂いたから、良いのかな。クラウスさまもお休み貰わないと怒っちゃうかも。
「ほどほどにお願いしますよ」
ジュリアスさまも同じように思っているのか苦笑いだよ。
ユーリアさまから離れたく無いっぽいルシードさまと、お義母さまがいないと寂しくなっちゃうお義父さま、二人とも自分が出かけるときには気にならなくなるの、不思議だね。
「グォオオオオォー」
そんなわけで私たちはそれぞれワイバーンに乗り上げて、お別れなのだ。
「「ではまた!!」」
「気をつけてな」
リュフェリー家の騎士さんたちも手を振って見送ってくれた。
「さぁ、休暇はおしまいだな。この空の旅を堪能して帰ろう」
一気に高度を上げて上に飛んでいく。
「リーシャ、あちらがアドラービスの砦だ」
封鎖中の国境門、長く続く壁が両国の不仲の証だ。
ちなみに壁は二列になってて両方レイドラアースの建てたもの。
「リュフェリーはうちのように魔物もそこそこ出てくる領地だが、昔はあの国の奴らが魔獣をこちらに押し込んできたりとやりたい放題だったことが一番厄介だったんだ」
え、倒せない魔獣を押し付けてきちゃうパターンなんだ。だからあちら側からの壁を作ってないのかな?
「そんな浅はかな方法を取る連中があの領地を治められるわけもないんだが」
弱いなら領地広げても、ここで暮らせないよね。
「だが昨今はああして壁もあるし、魔物除けもしっかり配置しているからな」
リュフェリー側の壁付近は安全ってことみたい。
魔獣を押し付けられないし、定期的?に威嚇されるしで、アドラービスは国境には最低限の騎士隊しか配置してない。
でもチャンスを伺っては壁を崩そうとかしてると。それはもう開戦の合図と受け取って良いんでは?勝っちゃえ!
まぁ安易に戦争になちゃうのは良くないね。こちらも損害ゼロとはいかないだろうし、無関係の民が巻き込まれるのダメ。
アドラービスで政権交代か何か起きてまともな頭の人がトップになることを祈ろう。
どんどん飛んで、リュフェリーをかなり離れると国境も見えなくなった。
ラヴァたちのお気に入りの渓谷で地上に降りて、休憩タイムだ。
「ギャギャ」
「ギャャゥ」
ルルゥやっぱ騎士さんたちに魔獣肉を貰って、バクバク。
大迫力だねぇと見てるとポムたちが闘争心に火が付いて?しまったのか、ラヴァたちの食べてるお肉にかぶりつく。
「ちょっと、そんなことしたら間違ってラヴァ食べられちゃうよ」
サイズが違い過ぎるんだから。
『わはは、大っきいのに張り合っても腹のサイズが違いすぎて勝てないんだぞ』
ジャスパーが普通に突っ込む。
「プッキュ!」
「モキュモキュ!!」
お肉にくっついたままジタバタして怒ってる。
『森で自分達に取り分が取られたから取り返しているんだと言っておるの』
まだ根に持ってた!!
「だからってラヴァたちに当たらないの」
「プキュー」
同族のモニパルには何か思うところがあるのかも。
「グレーデンに帰ったらニーナやニックス、ベンがいっぱいお菓子くれるよ」
「プッッキュ」
「モッキュ」
「ギャ」
「きゃん!」
ニーナに反応したのか、オヤツに反応したのか、わからないけれどテンションが上がったみたいなので、ほらお肉から離れなさい。
ルルゥがちゃんと君たちのお肉とおやつを出してくれたよ。
そのあと、私たちにパニーニと肉串が届いたよ。
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