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二章
689話
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ユーリアさまのゴリマッチョ化志望は、なんとなく方向性を変えていくしかないよ。がんばれ。ジィジ、パッパ!!
ただ、お義母さまがお義父さまを好きなように、ゴリマッチョな女性が好みの殿方も世の中にはいるはず。きっと大丈夫よ。
「ほれ、魚を食べような」
「このサンドイッチも美味しそうだぞ」
「ユーリア、このクッキーおいしいよ」
三世代の男たちがユーリアさまを甘やかそうとしている。ゴリマッチョを脳内から追い出したいのかもだけど、その方向で行くと別の意味で大きくなっちゃうから、ほどほどにね。
「おい、そのフライは俺の!」
「早い者勝ちだ」
護衛について来た騎士さんたちがおかずを奪い合う。美味しいのはわかるけど、たくさんあるから喧嘩しないで~☆
焼き魚は新鮮だし、お弁当のサンドイッチもいろんなおかずも美味しい。
やってることは、森林浴をしながら、ピクニックなんだ。
離れてみたら、大きな男たちが肩を寄せ合ってお弁当を奪い合うメルヘンからは程遠い感じだろうなぁ。
私はもちろん楽しい。
ムッキムキの男性に囲まれて、可愛い美少女と美少年がいて、ジャスパーたちもふもふがいるって、控えめに言ってもパラダイスだものね。
「いやぁ、たまにはこう言うのも良いな」
「おそとでごはん、とてもいいでしゅのよ」
「そうだな」
「うむうむ、またやろうな」
「やりたいです」
普通の森だからゆっくり出来るんだよー、でもリュフェリー家の皆さんも、魔の森でも平気そうではある。
「プッッキュ」
「モッキュ」
ポムたちが上を見てって知らせてきた。
「「「ん?」」」
「「「おお」」」
木の上を見上げると薄い茶色のモニパルがたくさんコチラを見てる。
敵対対象じゃないので、誰も反応しなかったけど、かなりの数が集まってる。
「「「「キュキュキューン」」」」
「プキュ!?」
「モキュ?」
彼らの鳴き声に反応して、ポムたちが目の前の食べ物を一気に口に詰め込んだ。
『美味しそうだから分けてほしいって言ってるんだぞ』
『楽しそうだから一緒に遊ぼうと言っておるの』
可愛いおねだりをしているらしい。
って、ポムたちってば、分けてあげたくなくて必死に食べてるの?
「ほう、可愛いお客さんだな」
「良いのではないか?こんな数のモニパルと食事なんて面白いではないか」
ラジェールさまもルシードさまも懐が大きい。
「ポムたちみたいなお友達嬉しいです」
「おやつはみんなで食べたほうがおいしいでしゅの」
ラシードさまもユーリアさまも優しい。
「おいでー」
「噛まないならいいぞー」
チェイスさんたち護衛も可愛いもの大好きなのでウェルカムだ。
「プッキュ!」
「モキュー」
あ、一番可愛い系生き物が一番心が狭い。
んー、お菓子あげると仲間になるパターンだったら大変だぞ。結構な数いる。
カラフルなモニパルじゃないから、食い意地でついてこないよね?
「「「「キュキュー!!」」」」
わーい♪って感じで集まってきた。
マッチョたちの膝に乗ったり、大きな指に小さな手でお願いポーズしたり。
ギャン!!可愛い!!
リス村で手の上に餌置いたらめっちゃ集まってくる感じのやつ。
「キュー」
「キュン!!」
あ、マッチョたちが悶えてる。
「食えない獲物って認識で見かけても気にしたことがなかったんだが、懐かれるとたまらんな」
判断基準が食べれるか食べれないか。
リュフェリー領の騎士さんたちも大概おかしいぞ。
「キュ?」
(食べるの?)※アズライト訳
小首を傾げて悶える騎士さんの指を舐める。
コワモテ騎士さんたちが総崩れ。
つぶらな目で見つめるあざとい生き物だ。
ニーナやベンたちがいたら、面白い顔になってたんだろうなぁ。
「プキュゥウ」
「モッキュュゥ」
自分たちがモテてないとご機嫌斜めになるのかい。
君らはいつもモテてるから気にしなくて良いじゃない。
「連れて帰りたい」
「わかる」
血迷ってはいけない。ポムたちは特殊個体で今のところ発情期がないけど、リスとか年二、三回生むって言うから増えると思う。
「こらこら、毎日帰宅できないんだから飼えないぞ」
あ、冷静な人がいた。
「たまにここに遊びにこれば良いだろう」
「それだ」
あはは、なんかそのうち小屋用意してみんなで飼ってそう。
いっぱい食べさせてもらったモニパルたちはお尻フリフリダンスを見せてくれた。
普通の子たちも踊るんだ。
モニパルたちは、最後に木の実をプレゼントしてくれて帰って行った。
「これ記念に飾っておこう」
虫が湧くよ。木の実は怖いよ。
騎士さんたちがほっこり体験に胸を打たれて喜んでるけど、あの子達、頬袋に入れてたやつな気がする。
「プッキュ」
「モッキュ」
(おとといきやがれ)※アズライト訳
てやんでぃって感じで「しっ」って顔でモニパルたちを見送ってた。
ナワバリ意識みたいなのがあるんだろうけど、今ここは、リュフェリーの森なので、あの仔たちが怒るほうだよ。
ポムたちは気に入ってる人間もナワバリじゃないけど、自分の大事って認識なんだ。
食事を終えて、また少し森の中を歩いてから帰った。
「アテクチ、うちにくるこをさがしましゅ」
ユーリアさま、今連れ帰るって言わないのが良い子だね。
___________
※現実では、野生動物は拾っても触ってもいけません。
噛まれたり、引っ掻かれたら、とんでもない目に合うので気をつけましょう。
今更な注意書きしてみました。
リーシャはワイバーンに舐められたりしてますが、ファンタジーなのです☆
ただ、お義母さまがお義父さまを好きなように、ゴリマッチョな女性が好みの殿方も世の中にはいるはず。きっと大丈夫よ。
「ほれ、魚を食べような」
「このサンドイッチも美味しそうだぞ」
「ユーリア、このクッキーおいしいよ」
三世代の男たちがユーリアさまを甘やかそうとしている。ゴリマッチョを脳内から追い出したいのかもだけど、その方向で行くと別の意味で大きくなっちゃうから、ほどほどにね。
「おい、そのフライは俺の!」
「早い者勝ちだ」
護衛について来た騎士さんたちがおかずを奪い合う。美味しいのはわかるけど、たくさんあるから喧嘩しないで~☆
焼き魚は新鮮だし、お弁当のサンドイッチもいろんなおかずも美味しい。
やってることは、森林浴をしながら、ピクニックなんだ。
離れてみたら、大きな男たちが肩を寄せ合ってお弁当を奪い合うメルヘンからは程遠い感じだろうなぁ。
私はもちろん楽しい。
ムッキムキの男性に囲まれて、可愛い美少女と美少年がいて、ジャスパーたちもふもふがいるって、控えめに言ってもパラダイスだものね。
「いやぁ、たまにはこう言うのも良いな」
「おそとでごはん、とてもいいでしゅのよ」
「そうだな」
「うむうむ、またやろうな」
「やりたいです」
普通の森だからゆっくり出来るんだよー、でもリュフェリー家の皆さんも、魔の森でも平気そうではある。
「プッッキュ」
「モッキュ」
ポムたちが上を見てって知らせてきた。
「「「ん?」」」
「「「おお」」」
木の上を見上げると薄い茶色のモニパルがたくさんコチラを見てる。
敵対対象じゃないので、誰も反応しなかったけど、かなりの数が集まってる。
「「「「キュキュキューン」」」」
「プキュ!?」
「モキュ?」
彼らの鳴き声に反応して、ポムたちが目の前の食べ物を一気に口に詰め込んだ。
『美味しそうだから分けてほしいって言ってるんだぞ』
『楽しそうだから一緒に遊ぼうと言っておるの』
可愛いおねだりをしているらしい。
って、ポムたちってば、分けてあげたくなくて必死に食べてるの?
「ほう、可愛いお客さんだな」
「良いのではないか?こんな数のモニパルと食事なんて面白いではないか」
ラジェールさまもルシードさまも懐が大きい。
「ポムたちみたいなお友達嬉しいです」
「おやつはみんなで食べたほうがおいしいでしゅの」
ラシードさまもユーリアさまも優しい。
「おいでー」
「噛まないならいいぞー」
チェイスさんたち護衛も可愛いもの大好きなのでウェルカムだ。
「プッキュ!」
「モキュー」
あ、一番可愛い系生き物が一番心が狭い。
んー、お菓子あげると仲間になるパターンだったら大変だぞ。結構な数いる。
カラフルなモニパルじゃないから、食い意地でついてこないよね?
「「「「キュキュー!!」」」」
わーい♪って感じで集まってきた。
マッチョたちの膝に乗ったり、大きな指に小さな手でお願いポーズしたり。
ギャン!!可愛い!!
リス村で手の上に餌置いたらめっちゃ集まってくる感じのやつ。
「キュー」
「キュン!!」
あ、マッチョたちが悶えてる。
「食えない獲物って認識で見かけても気にしたことがなかったんだが、懐かれるとたまらんな」
判断基準が食べれるか食べれないか。
リュフェリー領の騎士さんたちも大概おかしいぞ。
「キュ?」
(食べるの?)※アズライト訳
小首を傾げて悶える騎士さんの指を舐める。
コワモテ騎士さんたちが総崩れ。
つぶらな目で見つめるあざとい生き物だ。
ニーナやベンたちがいたら、面白い顔になってたんだろうなぁ。
「プキュゥウ」
「モッキュュゥ」
自分たちがモテてないとご機嫌斜めになるのかい。
君らはいつもモテてるから気にしなくて良いじゃない。
「連れて帰りたい」
「わかる」
血迷ってはいけない。ポムたちは特殊個体で今のところ発情期がないけど、リスとか年二、三回生むって言うから増えると思う。
「こらこら、毎日帰宅できないんだから飼えないぞ」
あ、冷静な人がいた。
「たまにここに遊びにこれば良いだろう」
「それだ」
あはは、なんかそのうち小屋用意してみんなで飼ってそう。
いっぱい食べさせてもらったモニパルたちはお尻フリフリダンスを見せてくれた。
普通の子たちも踊るんだ。
モニパルたちは、最後に木の実をプレゼントしてくれて帰って行った。
「これ記念に飾っておこう」
虫が湧くよ。木の実は怖いよ。
騎士さんたちがほっこり体験に胸を打たれて喜んでるけど、あの子達、頬袋に入れてたやつな気がする。
「プッキュ」
「モッキュ」
(おとといきやがれ)※アズライト訳
てやんでぃって感じで「しっ」って顔でモニパルたちを見送ってた。
ナワバリ意識みたいなのがあるんだろうけど、今ここは、リュフェリーの森なので、あの仔たちが怒るほうだよ。
ポムたちは気に入ってる人間もナワバリじゃないけど、自分の大事って認識なんだ。
食事を終えて、また少し森の中を歩いてから帰った。
「アテクチ、うちにくるこをさがしましゅ」
ユーリアさま、今連れ帰るって言わないのが良い子だね。
___________
※現実では、野生動物は拾っても触ってもいけません。
噛まれたり、引っ掻かれたら、とんでもない目に合うので気をつけましょう。
今更な注意書きしてみました。
リーシャはワイバーンに舐められたりしてますが、ファンタジーなのです☆
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