ちびっ子ボディのチート令嬢は辺境で幸せを掴む

紫楼

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二章

687話

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 そんなわけで森を探索中。
 同行は、ジュリアスさま、セバスチャン、ルシードさま、ラジェールさま、ラシードさま、ユーリアさま、マクソン、ジャスパー、アズライト、ポムとティム。
 そして私たちの護衛数名。私にはアランとジェイクね。

 ラシードさまもユーリアさまもカジュアルな格好だ。お外でやんちゃする時用のお洋服なんだって。ラシードさまはともかくユーリアさまにもやんちゃ??
 なんて疑問は、ルシードさまが孫を肩車で庭で走り回ったり、魔馬で爆走したりって話で納得した。
 めっちゃ元気な祖父なんだ。

 木の実やキノコを採りながら、テクテク歩いてる間、ユーリアさまはずっとマクソンの腕でブランコ状態。
 マクソンの腕はユーリアさまって言うオモリ持ってる状態でかれこれ一時間ってすごいんだけど、ブラーンブラーンとぶら下がってるユーリアさまの筋力と体力も凄すぎて。

 もし私がジュリアスさまの腕で同じことをしても五分持つかどうか。

「おじいさまが肩車してやるぞ」
「お父さまも腕にぶら下げるぞ」
 ルシードさまもラジェールさまも、結構なマッチョなのに、ユーリアさまはマクソンじゃないと嫌だと言う。
 何が違うのか?渋さかなぁ?

「父上、お祖父様、そのように声音を変えるから嫌われるんです」
 ラシードさまがスパーンと冷めた声で伝えると、二人は顎がパカーン止まってから崩れ落ちた。

 確かに好かれたいと言う必死さが凄かった。
 多分、ラシードさまもしつこくされた事があるんだろうね。
 
「そ、そう言うものか」
「そうか・・・」

 切ない咽びだよ。

 マイナスイオンたっぷりの森の中で暗雲を立ち込めないで欲しいなぁ。

 ルシードさまは王宮とかで会う時は優しげで気品もあって、威厳に満ちてたのにすごいギャップだよ。孫大好きは悪い事じゃないから悪い印象じゃないけど。


 森の奥に進む途中、キツネやイノシシが遠巻きにしているのを騎士さんやラシードさまが弓で射った。

 この集団にビビっちゃって近くに来ない動物も見逃さないんだなぁってちょっと思ったんだけど、森に入った時に適度に間引かないとすごく増えるんだそう。
 あと、ラシードさまの訓練にもなるからね。

「アテクチもおにいたまみたいに弓がほしいこでしゅ」

 ユーリアさまもやってみたいそうなんだけど、まだ練習場以外でやってはいけないって事らしい。
 早く大きくなりたいって気持ちが溢れちゃってて、ぷっくり頬を膨らませてるユーリアさまの頭を、マクソンがブランコしてない方の手で優しく撫でてた。優しい。

 ポムたちが先に進んじゃって、お守りにアズライトについてもらった。
 追いつくと、木の実をめっちゃ口に突っ込んでた。たくさんおやつ貰ってるくせに。
 木の実も新鮮さとかあるのかな。

 森の探索には、ウォレスで目的の樹液が見つからなかった事を話したら、ラジェールさまが、伐採した幹から粘っこい汁が出て使えなかった木があったと思い出してくれたので、その木を見るために来た。
 処理をきちんとしたら木材になるかもだけど、手間暇かけるより、使いやすい木を使う方が楽だよね。

 結構歩いた先に、着いた場所にあったのは、コナラみたいな木。
 どんぐり採り放題になっててポムたちがバンザイしてるよ。

「ちょっと違うみたいです」
「そうか」
 ゴムの木までの道のりは遠いようだ。

 パンツのゴム、馬車のタイヤのゴムは切実に欲しいんだけど、どこに行けばいいのか。

 ラシードさまには、私よりガッガリされちゃって、なんかごめんねって状態だ。

「グレーデンにないものがあるって結構な誘惑だったんだが残念だ」
 ラジェールさままで。

 なんて、冗談だと笑って、ジュリアスさまとラジェールさまとで肘をぶつけ合ってる。

 その後も木の実とキノコを探しつつ歩いたら、沢が出てきて、休憩を取る事になった。

 釣りも出来るぞーっとルシードさまが言うとユーリアさまが、
「マクソン、釣りをしましょう。アテクチ、大きいのをとりゅのよ」
っとご機嫌になった。
 釣りがお好きかのかな。

 周りの安全を確認してから、休憩場を整えた。



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 最近、文字変換が打ってる文字に全く関連ないのがいっぱい出てきて困惑中?
 私が何かやっちゃったのかしら。
 

 






 
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