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二章
686話
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リュフェリーでも大きな宴会は夜明けまで続くそうで。
カリナ夫人と私とジュリアスさまは屋敷に戻ることに。
体調が整ったのに夜更かし厳禁なのは変わらないのだった。
アズライト、ジャスパー、ポムたちは最後まで参加だそう。体力オバケ。
しかし。
領民は慣れてるだろうけど、グレーデンもリュフェリーもこんな音や声が近隣に響いていたら、野蛮だとか辺境の蛮人とか揶揄されるのも仕方ないかな?
どれくらい響いてるかわからないけれど、遮る建物がほぼないんだもの。
ただ領地はめっちゃ広いので領外まではいってないかも。
メグミの実家の隣の一軒家で、窓開けてのバンドの練習やバスケのシュートを夜更けまでやってたのには殺意が湧いたものだよ。
なので他所の人に被害が無いと良いなぁ。
あ、隣国は知らないよ。いまだにどうにかって、リュフェリー騎士団を恐れつつ、侵攻のチャンスを窺ってると言うので自業自得じゃん。
リュフェリー民もグレーデン民もこんなお祭り騒ぎには慣れてるので、むしろ激っちゃうので気にしないんだけど、少し離れてもドンチャンの音が途切れないからね。
何デシベルトとか測ってみたい。
お風呂は朝に頂くことにして、〈洗浄〉魔法をかけて、着替えを済ませてお布団に埋もれる。
ちょっと!!
完全に二人きりのお布団はいつぶりかな?
ジャスパーは誕生後からほぼ一緒に寝てるから、これはレアな夜なのでは?
なんてドキマギしたんだけど。
普通にちょっとお話しして、ハグとチュウだけ!!いつものやつ!!
健全な夜でした。
大事なことなのでもう一回。
全く何も起こらない、健全な夜でした。
まぁ、人様のオタクで何かあっても困るんだ。うん。
逆にジャスパーのモフモフと温もりが足りなくてしょんぼりだったり。
でも今日はいっぱい筋肉を見れたし、楽しく美味しい思いをしたので良い夢見れるよ。
遠くの方で「ハッハッハッハー」っと聞こえてるのをBGMにぐっすり。
目覚めはジャスパーの肉球パンチだった。
『鳥の頭は結構好きなんだぞー』
朝から何を聞かされているのか。
ジャスパーの寝言は基本食べ物のことなので多分食べる話。
差し出された肉球をもにもにしてから起きた。
アズライトが窓辺で寝ていた。
「アズライト、おはよう。ポムたちは?」
『セリウスの方でシャムとまとめて世話をされておるの』
ほほう。
「リーシャ、おはよう」
「おはようございます」
ジュリアスさまも起きたので、ハグとチュウでご挨拶。ジャスパーも混ざってくる。もふん。
ベルを鳴らして、サラとメルを呼び入れて、お風呂に入る旨を伝えると準備をしてくれる。
朝風呂なので、短時間で出た。
今日はリュフェリーの森を少し見せてもらうのだ。
魔の森じゃない森。
簡易ワンピースを着て髪も後ろでシニヨンにしてもらった。
ジュリアスさまもラフめなのでモリッとした胸板が私の視線を独占だよ。
食堂に向かうとやっぱりみんな元気に勢揃い。
寝不足とか二日酔いに誰一人なってないのだ。
「「「おはよう」」」
「「「おはようございます」」」
ユーリアさまは本日はラジェールさまのお膝だ。交代制??
「きょうはアテクチももりにいきます」
「わかったから、機嫌を直そうな」
夜の宴会から締め出されたこと荷ご立腹だそうで。
セリウスさまがちょっとニヤッとして私を見た。私の行動と似てるって言いたいんでしょ!もう~。
「じぇったいなんだから」
「はいはい」
「はいは、いっかい!なんですのよ」
娘にデレデレのラジェールさま、怒られても可愛いだけだね。
「義姉さんに似てるんだ。よく見てるんだよね」
「まぁ!ハンメル、私は旦那さまに叱ったりしませんのよ」
「のよ!」
「「あはは」」
小さい子がいる食卓って面白いなぁ。
朝食は、オニオングラタンスープにオムレツ、お肉もたくさん。
あっという間に無くなって追加がやってくる。
「この卵の料理はとても美味しいです」
「ええ、フワッとしてトロッとしてて素敵な味わいね」
ラシードさまの嬉しそうな顔にカリナ夫人もニコニコとおかわりを頼む。
「ルーデウスがもう一人いたらなぁ」
ハンメルさまがそう言う。
ルルゥの引き抜きじゃなくもう一人って言うのがちょっと良いなって思う。
今までルルゥを雇いたいとか寄越せみたいなこと言う人はいたけど、そういう強引なことじゃないのがね。
「うふふ、美味しいのは確かだけど、うちのコックたちもここ数日で腕を上げてますでしょう?」
そうそう。ルルゥの動きをずっと見てお勉強してるんだもん。
「確かに」
デザートはクレープだったよ。
果物たっぷりで、喜んで食べてるユーリアさまとラシードさまはとても可愛い。
クレープに顔を突っ込んじゃったポムとシャムにユーリアさまは笑うんだけど、お鼻に生クリーム付けてて、大人はみんなほっこりしちゃったよ。
カリナ夫人と私とジュリアスさまは屋敷に戻ることに。
体調が整ったのに夜更かし厳禁なのは変わらないのだった。
アズライト、ジャスパー、ポムたちは最後まで参加だそう。体力オバケ。
しかし。
領民は慣れてるだろうけど、グレーデンもリュフェリーもこんな音や声が近隣に響いていたら、野蛮だとか辺境の蛮人とか揶揄されるのも仕方ないかな?
どれくらい響いてるかわからないけれど、遮る建物がほぼないんだもの。
ただ領地はめっちゃ広いので領外まではいってないかも。
メグミの実家の隣の一軒家で、窓開けてのバンドの練習やバスケのシュートを夜更けまでやってたのには殺意が湧いたものだよ。
なので他所の人に被害が無いと良いなぁ。
あ、隣国は知らないよ。いまだにどうにかって、リュフェリー騎士団を恐れつつ、侵攻のチャンスを窺ってると言うので自業自得じゃん。
リュフェリー民もグレーデン民もこんなお祭り騒ぎには慣れてるので、むしろ激っちゃうので気にしないんだけど、少し離れてもドンチャンの音が途切れないからね。
何デシベルトとか測ってみたい。
お風呂は朝に頂くことにして、〈洗浄〉魔法をかけて、着替えを済ませてお布団に埋もれる。
ちょっと!!
完全に二人きりのお布団はいつぶりかな?
ジャスパーは誕生後からほぼ一緒に寝てるから、これはレアな夜なのでは?
なんてドキマギしたんだけど。
普通にちょっとお話しして、ハグとチュウだけ!!いつものやつ!!
健全な夜でした。
大事なことなのでもう一回。
全く何も起こらない、健全な夜でした。
まぁ、人様のオタクで何かあっても困るんだ。うん。
逆にジャスパーのモフモフと温もりが足りなくてしょんぼりだったり。
でも今日はいっぱい筋肉を見れたし、楽しく美味しい思いをしたので良い夢見れるよ。
遠くの方で「ハッハッハッハー」っと聞こえてるのをBGMにぐっすり。
目覚めはジャスパーの肉球パンチだった。
『鳥の頭は結構好きなんだぞー』
朝から何を聞かされているのか。
ジャスパーの寝言は基本食べ物のことなので多分食べる話。
差し出された肉球をもにもにしてから起きた。
アズライトが窓辺で寝ていた。
「アズライト、おはよう。ポムたちは?」
『セリウスの方でシャムとまとめて世話をされておるの』
ほほう。
「リーシャ、おはよう」
「おはようございます」
ジュリアスさまも起きたので、ハグとチュウでご挨拶。ジャスパーも混ざってくる。もふん。
ベルを鳴らして、サラとメルを呼び入れて、お風呂に入る旨を伝えると準備をしてくれる。
朝風呂なので、短時間で出た。
今日はリュフェリーの森を少し見せてもらうのだ。
魔の森じゃない森。
簡易ワンピースを着て髪も後ろでシニヨンにしてもらった。
ジュリアスさまもラフめなのでモリッとした胸板が私の視線を独占だよ。
食堂に向かうとやっぱりみんな元気に勢揃い。
寝不足とか二日酔いに誰一人なってないのだ。
「「「おはよう」」」
「「「おはようございます」」」
ユーリアさまは本日はラジェールさまのお膝だ。交代制??
「きょうはアテクチももりにいきます」
「わかったから、機嫌を直そうな」
夜の宴会から締め出されたこと荷ご立腹だそうで。
セリウスさまがちょっとニヤッとして私を見た。私の行動と似てるって言いたいんでしょ!もう~。
「じぇったいなんだから」
「はいはい」
「はいは、いっかい!なんですのよ」
娘にデレデレのラジェールさま、怒られても可愛いだけだね。
「義姉さんに似てるんだ。よく見てるんだよね」
「まぁ!ハンメル、私は旦那さまに叱ったりしませんのよ」
「のよ!」
「「あはは」」
小さい子がいる食卓って面白いなぁ。
朝食は、オニオングラタンスープにオムレツ、お肉もたくさん。
あっという間に無くなって追加がやってくる。
「この卵の料理はとても美味しいです」
「ええ、フワッとしてトロッとしてて素敵な味わいね」
ラシードさまの嬉しそうな顔にカリナ夫人もニコニコとおかわりを頼む。
「ルーデウスがもう一人いたらなぁ」
ハンメルさまがそう言う。
ルルゥの引き抜きじゃなくもう一人って言うのがちょっと良いなって思う。
今までルルゥを雇いたいとか寄越せみたいなこと言う人はいたけど、そういう強引なことじゃないのがね。
「うふふ、美味しいのは確かだけど、うちのコックたちもここ数日で腕を上げてますでしょう?」
そうそう。ルルゥの動きをずっと見てお勉強してるんだもん。
「確かに」
デザートはクレープだったよ。
果物たっぷりで、喜んで食べてるユーリアさまとラシードさまはとても可愛い。
クレープに顔を突っ込んじゃったポムとシャムにユーリアさまは笑うんだけど、お鼻に生クリーム付けてて、大人はみんなほっこりしちゃったよ。
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